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Mike Finniganの1978年のアルバム『Black & White』。
Mike Finnigan / Black & White (1978年)
Mike Finniganはセッション・キーボーディスト兼ヴォーカリストとして、60年代後半から様々なアーティストと活動を共にしたベテラン・ミュージシャン。バンドの一員としての活動も、70年代のDave Masonバンドでの活動や、その後のDFK(The Dudek, Finnigan, Krueger Band)の結成などが知られている。

ソロ・アルバムは2枚あり、本作はセカンド・アルバム。76年のデビュー作『Mike Finnigan』はスワンプ・ロックの名盤と言われているが、本作『Black & White』はFinniganのシンガーとしての魅力と力量を存分に伝える内容。長身を生かしたそのパワフルな歌声は、しばしばBill Champlinと比較される。

本作にはDave Mason(g)の他、MasonバンドのメンバーであったJim Krueger(g), Rick Jaeger(ds), Bob Gloub/Gerald Johnson(b)が参加した。また、Les Dudek(g)も参加しており、DFK結成の布石となっている。

収録曲にはカヴァー曲が2曲(7, 9)あり、残りをAl Kooper(1)、Max Gronenthal(2, 5, 6, 8)、Jim Krueger(3)、Tom Jans(4)、Richard Stekol(10)等が提供した。

ポップで爽やかな「Just One Minute More」やアコースティックの名品「The Words」、メロウ・ミディアムの「Can't Keep A Secret」や熱唱系の情熱的なバラード「I Could Never Leave You」、コクのあるグルーヴが心地よいファンキー・チューン「Hideaway From Love」など、良曲が揃っている。


このうち、Jim Krueger作の「The Words」は、Dave Masonの同年のアルバム『Mariposa De Oro / 黄金の蝶』にも収録された。また、カヴァー曲のうち「Expressway To Your Heart」は、Soul Survivorsの67年のヒット曲(全米4位)。もう一方の「Let Me Love You」は、Ray Kennedy作のソウルフルなロック・ナンバーで、Ray Kennedyが在籍したKGBの76年のデビュー作『KGB』の収録曲である。

Mike Finniganの豪快な歌いっぷりは、確かにBill Champlinを思わせる。「I Could Never Leave You」のような一途なバラードにおける熱さはBill Champlin以上かも知れない。


Bill Champlinも同じ年に『Single / 独身貴族』でソロ・デビューするが、その後の活動の幅はFinniganよりも広い。曲作りの才能に恵まれていたことと、甘いバラード系も歌いこなす器用さがそうさせたのかも知れない。

Mike Finniganは本作の後、Les Dudek、Jim Kruegerとロック・バンドのDFKを結成し、80年にアルバム『DFK』でデビューする。ダイナミックで爽快なロック・ナンバーを揃えた男っぽいアルバムで、お薦めだ。

●収録曲
1. Just One Minute More - 3:32
2. How Wrong Can You Be - 4:19
3. The Words - 3:12
4. Can't Keep A Secret - 3:30
5. I Could Never Leave You - 4:13
6. Sailfish - 4:04
7. Expressway To Your Heart - 3:54
8. Love Might Keep Us Forever - 3:34
9. Let Me Love You - 2:45
10. Hideaway From Love - 4:23


◆プロデュース: Ron Nevison

◆参加ミュージシャン: Mike Finnigan(vo, k), Dave Mason(g), Les Dudek/Jim Krueger(g, bv), Max Gronenthal(k, bv), Bob Gloub/Gerald Johnson(b), Jeff Porcaro/James Gadson/Rick Jaeger(ds), Bobbye Hall(per), Marty McCall(bv), etc

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2017/05/28 16:10 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
Leslie Smithの1982年のアルバム『Heartache』。
Leslie Smith / Heartache (1982年)
Leslie SmithはL.A.を拠点に活動するソウル/R&Bシンガー。70年代は白人・黒人混成の大型グループであるCrackin'のヴォーカリストとして活躍し、Crackin'解散後は実力派セッション・シンガーとして息の長い活動をしている。ソロ・アルバムは82年と92年に1枚ずつあり、特に82年作は名作として知られている。

本作をプロデュースしたPeter BunettaとRick ChudacoffもCrackin'の元メンバー。二人はCrackin'のリズム・セクションを担当していたが、グループ解散後はBunetta&Chudacoffというプロデューサー・チームとして活躍した。他の参加ミュージシャンのうち、Lester Abrams(sy), Arno Lucas(per, bv), Brian Ray(g)もCrakin'の旧友である。

収録曲のほとんどはカヴァー曲や他のライターの書き下ろしであり、Leslie Smithが書いたのは、Lester Abramsと共作した「Don't Shut The Door (On My Love)」の1曲のみ。クオリティの高い曲を見事に揃えたアルバムである。

1曲目の「It's Something」は、Brenda RussellとDavid Fosterによる共作。洗練された爽やかなナンバーで、Brenda Russellも83年のアルバム『Two Eyes / 出逢いのときめき』でセルフ・カヴァーした。


ポップ&メロウな「Before The Night Is Over / 夜の終わりに」は、Merry Claytonとのデュエット曲。シングル・カットされ、R&Bチャートでは71位まで到達した。ちなみにMerry Claytonは、The Rolling Stonesの「Gimmie Shelter」(69年)でMick JaggerとデュエットしたR&Bシンガーである。

華やかな「Nothin' You Can Do About It」は、Foster, Jay Graydon, Steve Kipnerによる共作で、Airplayの80年のアルバム『Airplay / ロマンティック』の収録曲。AirplayではTommy Funderburkがロックシンガー・スタイルの高音で歌ったが、Leslie Smithは爽やかなテナー・ヴォイスで歌っている。


ソウルフルでビターな「Love's A Heartache / 愛の傷跡」はNed Doheny作の名曲。ギタリストのRobben Fordが83年のヴォーカル・アルバム『Love's A Heartache / ホイールズ・オブ・ラブ』で自ら歌った他、Ned Dohenyも88年のアルバム『Life After Romance』でセルフ・カヴァーしている。

この他にもPieces(ピーセス)のリーダー格であるGeoffrey Lieb等が書いた「Dream On」や、Brock Walsh等の「Do You Still Remember Me」など、AORファンには名の知れたソングライターの曲を歌っている。

このアルバムは、2012年に日本のヴィヴィド・サウンドから念願のCD化が実現した。紙ジャケット仕様になっており、オリジナルのジャケットに加えてLP発売当時の国内盤のジャケットが付属するという心づくしのCD化であった。国内盤のアートワークもなかなか美しいが、オリジナルのジャケットに写るLeslie Smithの熱い眼差しの魅力にはかなわない。
Leslie Smith / Heartache (1982年) (国内盤フロント・カヴァー)

●収録曲
1. It's Something - 3:48
2. I'm On The Outside Looking In / アウトサイド・ルッキング・イン - 3:21
3. Before The Night Is Over / 夜の終わりに - 3:35
4. Don't Shut The Door (On My Love) - 4:03
5. Dream On - 4:13
6. Nothin' You Can Do About It - 4:25
7. Love's A Heartache / 愛の傷跡 - 4:46
8. Do You Still Remember Me - 4:00
9. If You're In Love - 4:14


◆プロデュース: Peter Bunetta(ds, per), Rick Chudacoff(b, k)

◆参加ミュージシャン: Ned Doheny/Brian Ray/Dennis Herring(g), Bill Elliot(k), Arno Lucas(per, bv), Joe Lala(per), Norton Buffalo(harmonica), Kal David(sitar, bv), Lester Abrams(sy), Merry Clayton(vo), Arnold McCuller/Matthew Wiener(bv), etc

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2017/05/27 09:12 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(2)
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