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The Bliss Bandの1978年のアルバム『Dinner With Raoul / デビュー!』。
The Bliss Band / Dinner With Raoul (デビュー!)
The Bliss Bandは、イングランド出身の職人ソングライターであるPaul Bliss率いるイギリスの5人組。Paul Bliss以外のメンバーは、Phil Palmer(g), Andy Brown(b), Nigel Elliott(ds, per), Alan Park(k)である。彼らは78年と79年にアルバムを1枚ずつ残しており、本作はデビュー・アルバムだ。

本作のプロデュースは、The Doobie BrothersのギタリストであるJeff Baxterが担当した。Paul Blissの優れた才能を見抜いたJeff Baxterの方からプロデュースを買って出たようだ。

The Doobie Brothersからは、Jeff Baxterの他にMichael McDonaldとKeith Knudsenが、またMichaelの妹のMaureenも本作に参加し、バック・ヴォーカリストを務めている。

Jeff BaxterとMichael McDonaldの名前から連想するもう一つのグループがSteely Dan。
Jeff BaxterはSteely Danの初期の3作品、『Can't Buy a Thrill』(71年)、『Countdown to Ecstasy』(72年)、『Pretzel Logic』(74年)におけるメンバーであり、Michael McDonaldも74年のツアー・メンバーを務めた他、それ以降のアルバムにコンスタントに参加している。

Paul BlissはSteely DanやDonald Fagenのフォロワーであり、本作はそのオマージュが色濃く表れた作品だ。
本作のフロント・カヴァーを見ても、色合いやロゴ、猥雑な雰囲気などが、Steely Danのデビュー・アルバム『Can't Buy a Thrill』と似ている。
Steely Dan / Can't Buy a Thrill

本作の収録曲は全てPaul Blissの作であるが、まるでSteely Danの初期の作品を聴いているような味わいがある。また、Paul Blissの歌い方にはDonald Fagenを思わせるところがあり、中田 利樹氏のCD解説によれば、本人も「ここでのヴォーカルはDonald Fagenからの影響が大き過ぎる」と語っているそうだ。

Paul Blissの作るメロディは情緒的で甘美であり、また英国らしい気品と味わいがある。「Slipaway」や「Stay A Little Longer」の見事に美しいハーモニーを聴くと、至福を感じると共に、Paul Blissの職業作家としての非凡な能力に感嘆する。

●収録曲
1. Rio
2. Over The Hill
3. Slipaway
4. Don't Do Me Any Favors
5. On The Highway
6. Right Place, Right Time
7. Stay A Little Longer
8. Here Goes
9. Whatever Happened
10. Take It If You Need It


◆プロデュース: Jeff Baxter(g)

◆参加ミュージシャン: Paul Bliss(k, vo), Andy Brown(b, vo), Nigel Elliott(ds, per), Phil Palmer(g, vo), Alan Park(k)
with Victor Feldman(per), Emilio Castillo/Stephen Kupka(horns), Michael McDonald/Maureen McDonald/Keith Knudsen(bv), etc

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2017/03/14 19:08 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(2)
Chicagoの1978年のアルバム『Hot Streets』。
Chicago / Hot Streets
Chicagoは、60年代後半から息の長い活動を続けるアメリカのロック・バンド。社会派のブラス・ロック・バンドという個性的なポジションを確立して70年代を疾走したが、1978年にバンド創設メンバーの一人であるTerry Kath(g)を不慮の事故で失うと、その勢いを失速している。

本作はTerry Kathが他界した年に出されたアルバム。Kathの没後に制作されているが、不思議と暗い曲が1つもなく、穏やかで明るい、救いのアルバムである。

この時のメンバーは、Peter Cetera(b, vo), Danny Seraphine(ds), Donnie Dacus(g), Laudir de Oliveira(per), Robert Lamm(k)の5名に、ブラス・セクションのLee Loughnane(tp), James Pankow(tr), Walter Parazaider(woodwinds)を加えた8名。

Terry Kathの後任を務めたのは、若いギタリストのDonnie Dacusだ。躍動感溢れるジャケットの左端に写る人物で、この時27歳。Donnieはリード・ギターのみならず、「Take A Chance」と「Ain't It Time」のリード・ヴォーカルも担当している。Terry Kathの不在を埋めるばかりでなく、バンドに新鮮な風を吹きこんだ。

グルーヴィーな「Take A Chance」はシングル・カットこそされていないが、本作の一押しの名曲。Donnieのヴォーカルは清涼剤のようにフレッシュで、後半からエンディングまで続く哀愁のギター・ソロも格別の味わいだ。ちなみに、Billy Joelの同年のヒット曲「My Life」で聴くことのできるフレッシュなバック・ヴォーカルは、DonnieとPeter Ceteraである。

本作からは、「Alive Again」「No Tell Lover」「Gone Long Gone」の3曲がシングル・カットされ、最初の2曲は共にBillboard Pop Singlesチャートの14位を記録するヒットとなった。

また、ヘヴィーなダンス・チューン「Little Miss Lovin」にはBee Geesの3兄弟が参加し、Peter Ceteraの上を行くハイ・トーンのバック・ヴォーカルで存在感を示している。

Donnieは79年の次作『Chicago 13』まで在籍し、バンドを支えた。Chicagoが完全復活するのは、Bill Champlinがメンバーに加入し、David Fosterをプロデューサーに迎えた名盤『16 / ラヴ・ミー・トゥモロウ』であるが、それまでの低迷期を支え、爽やかに去って行ったいう印象のナイス・ガイである。

●収録曲
1. Alive Again - 4:17
2. The Greatest Love On Earth - 3:13
3. Little Miss Lovin' - 4:32
4. Hot Streets - 5:12
5. Take A Chance - 4:35
6. Gone Long Gone - 3:55
7. Ain't It Time - 4:08
8. Love Was New - 3:32
9. No Tell Lover - 4:15
10. Show Me The Way - 3:18


◆プロデュース: Phil Ramone, Chicago

◆参加ミュージシャン: David "Hawk" Wolinski(k), Blue Weaver(k), Barry, Robin & Maurice Gibb(bv)

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2017/03/09 19:08 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
Messengerの1978年のアルバム『Bringin' The Message』。
Messenger / Bringin' The Message
Messengerは、CCMシーンを代表するブルーアイド・ソウル・シンガーであるRick Risoが在籍したグループ。70年代の後半に活動し、1976年と78年にアルバムを1枚ずつ残している。ソウルやファンク、ジャズの要素を取り入れたサウンドは当時のクリスチャン・ミュージックとしては斬新で、約5年の短い活動期間ではあるが、CCMの表現の幅を大きく拡げたグループとして評価されている。本作は、Messengerのセカンド・アルバム。

本作のプロデュースは、ギタリスト兼リード・シンガーのRick Risoとキーボード奏者のSi Simonsonが共同で手掛けており、収録曲も、この二人が全てを書いている。

ファンキーでジャジー、メロウ感もたっぷりのサウンドは、既成のCCMとは雰囲気が異なる。その清濁併せ呑むような懐の深いサウンドは、神聖さというよりも俗世間のオーラがあり、これが実に心地よい。

鍵を握るのはRick Riso。
「Changin' Me」や「I Still Love You」におけるスキャットを絡めた軽快なギター・ソロは、George Bensonそのものだし、「Our Love Will Grow」や「Song In The Night」、「All You Need」、「Home To You」における豊かな歌唱は、まるでフランク・シナトラ。実に芸の達者なミュージシャンだ。

本作のバック・カヴァーには、赤いジャケットに白い開襟シャツ、サングラスに口髭の格好でステージに立つRickが写る。ギターを抱えてマイクに向かうその姿は、酸いも甘いも噛み分けた流しのシンガーのよう。
Messenger / Bringin' The Message (バック・カヴァー)

このアルバムのこのサウンドは本当にCCMだろうか?と思って歌詞を見ると、紛うことなき直球のCCMソング。このギャップに魅了される。

Rick Risoの1985年のファースト・ソロ・アルバム『Gotta Have The Real Thing』も、高級感のあるエレガントなサウンドだが、そのフロント・カヴァーでは、ジーンズに赤いTシャツ姿のRickが、Coca-Colaを手に二カッと笑う。何とも魅力的な人物である。

●収録曲
1. Bringin' The Message - 2:57
2. Our Love Will Grow - 4:40
3. Livin' In Love - 2:44
4. Pressin' On - 3:47
5. Song In The Night - 3:51
6. Changin' Me - 4:16
7. All You Need - 3:20
8. I Still Love You - 5:08
9. Now Is The Time - 3:16
10. Home To You - 4:25


◆プロデュース: Rick Riso(vo, g), Si Simonson(k)

◆参加ミュージシャン: Mike Feller(ds, per), Dave Marotta(b), Fred Petry(per), Larry Troxel(vibes), Rebecca Sue Sherburn(bv), Seawind Horns

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2017/02/14 15:55 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
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