音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Marilyn Scottの1979年のアルバム『Dreams Of Tomorrow』。
Marilyn Scott / Dreams Of Tomorrow (1979年)
Marilyn Scottはロサンゼルス生まれの女性ジャズ・シンガー。70年代中盤から音楽活動をスタートし、ブルーアイド・ソウルのスタイルを持ったセッション・ヴォーカリストとして、Tower of PowerやYellowjacketsを始めとする様々なアーティストの活動を支えたのち、90年代後半にジャズ・シンガーに転向した。

彼女はソロ・アルバムも制作しているが、その多くはジャズ・シンガーに転向後の作品。従って、それ以前の70年代、80年代のアルバムは1枚ずつしかない。

本作は彼女のデビュー作。心地よいグルーヴを持ったクラブ受けしそうな曲が多く、ソウルフルで堂々とした彼女の歌声もたっぷり味わえる。また、サウンドや演奏にフュージョン的な味付けがあるところも良い。

収録曲の多くはカヴァー曲や他作の曲で、彼女が曲作りに関わったのは2曲(5, 8)のみ。
1曲目の「Let's Be Friends」は、The Yellowjacketsのキーボード奏者であるRussell Ferranteの作。高揚感のあるグルーブがとても爽やかなナンバーだ。


タイトル曲の「Dreams Of Tomorrow」もノリの良い曲。この曲はフィリー・ソウル系のソングライターであるDexter Wanselの作。メロウな「You Are All I Need」もDexterの作だが、こちらはJean Carnが76年のアルバム『Jean Carn』で最初に歌った。

リラックスした「Highways Of My Life」は、The Isley Brothersの73年のアルバム『3+3』の収録曲のカヴァー。続く「Why-Oh-You」は軽快なポップ・ナンバーで、後にMaxusを結成するJay Gruskaの作だ。

「You Made Me Believe」は、Pieces(ピーセス)のJeff Leibの作で、彼らの79年のアルバム『Pieces』の収録曲。金澤寿和氏の『AOR Light Mellow』に紹介されたAORの名盤だが、入手がなかなか難しい。

ラストの「Yes I Can」は、"5番目のビートルズ" と呼ばれたBilly Prestonの作。メロディに優しさがあり、Marilyn Scottの歌には強さと包容力がある。弱った背中をしっかりと押してくれるような素晴らしい曲だ。

彼女のセカンド・アルバムは83年の『Without Warning!』。Michael Sembelloがプロデュースを担当しており、こちらもお薦めだ。

●収録曲
1. Let's Be Friends - 3:39
2. Dreams Of Tomorrow - 4:39
3. Highways Of My Life - 3:58
4. Why-Oh-You (Y - O - U) - 3:33
5. Let's Not Talk About Love - 3:13
6. You Are All I Need - 5:53
7. You Made Me Believe - 4:00
8. The Beach - 4:00
9. Yes I Can (I Can Get Along Without Them) - 5:00


◆プロデュース: James Stroud

◆参加ミュージシャン: Dan Ferguson/Ray MacCarty(g), Russell Ferrante(k), Steve Porcaro(sy), Chip Benson(b), Mark Sanders(ds, per), Chuck Wike(per), Tower Of Power Horn Section(horns), etc

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2017/05/04 16:55 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
The Manhattan Transferの1979年のアルバム『Extensions』。
The Manhattan Transfer / Extensions (1979年)
The Manhattan Transfer(マントラ)は男女4人のジャズ・コーラス・グループ。1969年にグループを結成し、メンバー交代はあるものの現在も男女2人ずつの構成で活動を続けている。

本作は彼らの5枚目のスタジオ・アルバムで、この時のメンバーは、男性がAlan PaulとTim Hauser、女性がCheryl BentyneとJanis Siegel。Cheryl Bentyneは、本作から加わったメンバーである。

オープニングの「Birdland」は、Weather Reportの77年の名作『Heavy Weather』の収録曲。ジャズの原曲に歌詞をつけて歌う「Vocalese」というスタイルであり、Vocaleseの草分け的な作詞家のJon Hendricksが作詞を担当した。マントラの高度なボーカル技術が存分に発揮されたこの曲は、81年のグラミー賞において「Best Jazz Fusion Performance」を受賞。Janis Siegelも「Best Vocal Arrangement for Two or More Voices」を受賞した。


「Nothin' You Can Do About It / 貴方には、何も出来ない」は、David Foster, Jay Graydon, Steve Kipnerという豪華な顔ぶれが共作したAORの名曲。FosterとGraydonによるAORユニットのAirplayも、80年のアルバム『Airplay』でこの曲をセルフ・カヴァーしている。AirplayではTommy Funderburkが高音のロック・ヴォーカルで魅了するが、マントラの華やかなジャズ・ヴォーカルも良い。

「Twilight Zone/Twilight Tone」は、テレビ番組『The Twilight Zone』のテーマ曲をアレンジしたキャッチーなナンバー。Billboard Hot 100チャートの30位、Discoチャートでは12位を記録した。Jeff PorcaroのセクシーなドラムスとDavid Hungateのノリの良いベースをバックに、Jay Graydonの流麗なギター・ソロが流れるという、AORやTOTO好きには垂涎の曲。目立たないが、Steve Lukatherがリズム・ギターを弾いている。


ラストの「Foreign Affair / 異国の出来事」はTom Waitsの77年のアルバム『Foreign Affair』のタイトル曲。これを無伴奏のアカペラで歌い、しっとりとした余韻を残す。心憎い演出だ。

本作のプロデュースは、斬新な発想と緻密で繊細なプロデュース・ワークで知られるJay Graydonが担当した。フュージョン/ジャズのアルバムとして一流であるばかりでなく、AORのアルバムとしても、金澤寿和氏の著書『AOR Light Mellow』で紹介されるクオリティ。

なお本作は、Vocaleseの先駆者であり、79年に他界したジャズ・シンガーのEddie Jeffersonに捧げられた。EddieはマントラのTim Hauserの親友であったため、バック・カヴァーには "This album is dedicated to Eddie Jefferson (1919-1979) - The world's greatest jazz singer." と、追悼の意が記されている。

●収録曲
1. Birdland - 6:00
2. Wacky Dust - 3:10
3. Nothin' You Can Do About It / 貴方には、何も出来ない - 4:25
4. Coo Coo-U - 2:13
5. Body and Soul - 4:26
6. Twilight Zone/Twilight Tone - 6:05
7. Trickle Trickle - 2:19
8. Shaker Song - 4:30
9. Foreign Affair / 異国の出来事 - 3:54


◆プロデュース: Jay Graydon(g, ar)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Dean Parks(g), David Foster/Michael Omartian/Greg Mathieson(k, ar), Jai Winding(k), Michael Boddicker/Ian Underwood(sy), David Hungate/Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/Ralph Humphrey/Alex Acuna(ds), Paulinho Da Costa(per), Richie Cole(sax), etc

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2017/05/01 18:51 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Pagesの1979年のアルバム『Future Street』。
Pages / Future Street
PagesはRichard PageとSteve Georgeの二人を中心とするグループ。彼らは80年代中盤に「Broken Wings」と「Kyrie」という2曲の全米No.1ヒットを生んだMr.Misterの前身である。Pagesは知らなくても、Mr.Misterを知っている80's洋楽ファンは多いだろう。

本作はPagesのセカンド・アルバム。
彼らは5人組でデビューしており、78年のデビュー作『Pages / ファースト・ペイジス』では、Peter Leinheiser(g), Jerry Manfredi(b), Russ Battelene(ds)が残りのメンバーであった。このセカンド・アルバムでは、ギタリストがCharles "Icarus" Johnsonに、ドラマーがGeorge Lawrenceに交代している。

本作の収録曲は、共作も含めて全てが彼らのオリジナル。
このうち、1曲目の「I Do Believe In You」はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの84位にチャート・インした。Americaが1980年のアルバム『Alibi』で、この曲をカヴァーしている。

また、「Who's Right, Who's Wrong」はKenny LogginsとRichard Pageの共作。Kenny Logginsは79年のアルバム『Keep The Fire』でこの曲をセルフ・カヴァーしており、そこではMichael JacksonとRichard Pageがバック・ヴォーカルを務めた。

RichardとSteveは、それぞれが優れたシンガーであり、本作は彼らの美しいヴォーカル・ハーモニーを存分に味わえる。二人はPagesの活動以外にもヴォーカル・ユニットとして活動しており、様々なアーティストの曲で、二人の美しいバック・ヴォーカルを聴くことができる。

Pagesの演奏はかなりテクニカル。また、楽曲に上品(クール)でソフト(メロウ)な独特の質感があるので、メロウ・フュージョンあるいはソフトなジャズ・ロックとも言える聴き応えのあるサウンドだ。

美しいヴォーカル・ハーモニーと上品でメロウなサウンド、そして技巧的な演奏と、引き出しの多いグループだ。彼らには作詞(lyrics)を専門に担当するJohn Langという6人目のメンバーも存在しており、プロ意識の高さを感じる。Johnは、Richard Pageのいとこである。

●収録曲
1. I Do Believe In You - 4:02
2. The Sailor's Song - 4:20
3. Take My Heart Away - 3:46
4. Future Street - 4:10
5. Who's Right, Who's Wrong - 4:19
6. Chemistry - 5:16
7. Two People - 4:25
8. Keep On - Movin' 4:02


◆プロデュース: Bobby Colomby(per)

◆参加ミュージシャン: Richard Page(vo, k, sy), Steve George(k, sy, vo), Charles "Icarus" Johnson(g), Jerry Manfredi(b), George Lawrence(ds), John Lang(lyrics)
with Kenny Loggins(vo), Joey Trujillo(g), Jai Winding(k), Michael Brecker(sax), Chuck Findley/Jerry Hey/Larry Williams(horns), Don Alias(per), Russell Battelene(ds), etc

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2017/03/28 17:08 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年作『Bobby Caldwell

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