音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Byrne And Barnesの1981年のアルバム『An Eye For An Eye / スウィート・リヴェンジ』。
Byrne And Barnes / An Eye For An Eye (1981年)
Byrne And Barnesは、アメリカのマッスル・ショールズを拠点に活動するシンガー・ソングライターのRobert Byrne(vo, g)と、同じマッスル・ショールズで活動するマルチ・プレイヤーのBrandon Barnes(k, b, ds, bv)によるユニット。本作は彼らの唯一のアルバムである。

Robert Byrneには79年のソロ・デビュー作『Blame It On The Night / ワン・ナイト・ロマンス』があるが、それに続くセカンド・アルバム用にBrandon Barnes等と制作していたマテリアルをByrne And Barnes名義でリリースしたという経緯のようだ。

両アルバムとも金澤寿和氏の著書『AOR Light Mellow』で紹介されているが、クオリティは本作『An Eye For An Eye』の方が上。ところが、発売当時は本国アメリカでのリリースは見送られ、日本のみでリリースされた。2001年の初CD化も日本のドリームスヴィル・レコードからである。

収録曲は共作も含めて全て彼らのオリジナル。初CD化の際にボーナス・トラックが2曲追加され、そこでの曲数は13曲になっている。内訳は、Byrne And Barnesによる共作が8曲(1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12)、Robert Byrneの作/共作が4曲(9, 10, 11, 13)、Brandon Barnesが他のライターと共作したのが1曲(6)である。

琴線に触れるような憂いのあるメロディの曲が多く、とてもロマンティックなアルバムだ。と言っても、甘くウェットな質感ではなく、サウンドはクールでビター。初CD化の際に初めて聴いて、これは素晴らしいアルバムだと感動した。こういうメロディはアメリカでは好まれないのだろうか?


フロント・カヴァーが印象的で、一度見たら忘れられない。海か空を思わせる鮮やかなブルーの背景と、瞳を閉じる美しい女性の横顔。これだけで十分なのに、瞼の上には奇妙なオブジェが…。とてもシュール。

曲が優れているので、USリリースはないのにカヴァーは多い。カヴァー曲の主な収録アルバムは次のとおり。

○「One More Try For Me」:『What If We Fall In Love』(Crystal Gayle & Gary Morris, 87年)
○「Love You Out Of Your Mind」:『Heart Over Mind』(Anne Murray, 84年)
○「Be My Baby」:『Borrowed Time』(Johnny Rivers, 80年)
○「Right Through The Heart」:『You Can Call Me Blue』(Michael Johnson, 80年)。『‎Criminal Tango』(Manfred Mann's Earth Band, 86年)
○「Who's That Look In Your Eye」:『Lifetime Guarantee』(Michael Johnson, 84年)。『No Man's Land』(Rick Bowles, 84年)。『You And Your Lover』(Engelbert Humperdinck, 83年)。

2016年の7月にFavorite Recordingsというフランスのレーベルから輸入盤のCDとLPが同時に再発されており、ボーナス・トラックは未収録だが、お薦め。
※ちなみに曲順は初CD化のもの(以下に示す曲順)と異なっている。

●収録曲
1. An Eye For An Eye - 3:50
2. Standby Lover - 4:07
3. Crack The Whip / 愛の罠 - 3:19
4. Keep On Running - 3:16
5. One More Try For Me / 君がいるかぎり - 3:57
6. Never Gonna Stop Lovin' You - 3:30
7. Love You Out Of Your Mind - 3:14
8. I'll Try A Little Everyday For You - 3:18
9. Making Love For The First Time / 星に誓ったふたり - 2:54
10. Be My Baby - 2:52
11. Right Through The Heart / ハートでお願い - 3:55
12. That's The Way She Goes (Bonus Track) - 4:14
13. Who's That Look In Your Eye (Bonus Track) - 3:32


◆プロデュース: Clayton Ivey(k, vibe), Terry Woodford

◆参加ミュージシャン: Robert Byrne(vo, g), Brandon Barnes(k, b, ds, bv)
with John Willis(g), Randy McCormick(k), Lenny LeBlanc(b), Roger Clark(ds), Jim Horn(sax), Hershey Reeves(bv), etc

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2017/05/08 16:02 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
Al Jarreauの1981年のアルバム『Breakin' Away』。
Al Jarreau / Breakin' Away (1981年)
Al Jarreauは、卓越したヴォーカル・テクニックを持つアメリカのジャズ・ヴォーカリスト。ソフトな歌い口と軽妙なスキャットを持ち味とし、ジャズ・シーンばかりでなくポップス・シーンでも高い人気を誇る。

本作はAl Jarreauの5枚目のスタジオ・アルバム。80年代に入ってからの4枚、『This Time』(80年)、本作、『Jarreau』(83年)、『High Crime』(84年)は、いずれもJay Graydonのプロデュース作品であり、意匠を凝らすGraydonらしいアレンジにより美しく洗練したサウンドを誇る。その中でも完璧と言えるのが本作だ。

本作の収録曲は、オリジナルが7曲(1~7)、残りはカヴァー曲という構成。オリジナル曲に関しては、Graydonと協力プロデューサーのTom Canning、Alの3人で5曲(1, 4, 5, 6, 7)を共作した他、Pagesのメンバーが1曲(2)、Roger MurrahとKeith Stegalが1曲(3)を提供している。

カヴァー曲のうち「Blue Rondo à la Turk」はDave Brubeck作のジャズ・スタンダードで、Dave Brubeck Quartetの1959年のアルバム『Time Out』の収録曲。もう1曲の「Teach Me Tonight」も、数多くのカヴァー・バージョンが存在するポップス・スタンダードだ。

ファースト・シングルの「We're in This Love Together / 奏でる愛」はBillboard Hot 100チャートの15位を記録し、Al Jarreau最大のヒット曲となった。またアルバムも、Billboard 200チャートの9位にランク・インした他、R&BとJazzのチャートでは1位となり、Alの作品の中で最も良いチャート・アクションを記録した。

ヒットした「奏でる愛」以外にも聴きどころが多い。繊細なビートでありながらグルーヴ感抜群の「Closer to Your Love」、Pagesの二人とAlのハーモニーが美しい「My Old Friend」、甘美なバラードの「Our Love」、Jeff Porcaroらしい軽快なシャッフルを聴ける「Breakin' Away」など、極上のAORナンバーが揃っている。


また、「Easy」「Roof Garden」「Blue Rondo à la Turk」の3曲では、Alが得意のパーカッシヴ・ヴォーカルを披露。見事なテクニックである。「Blue Rondo à la Turk」は、82年のグラミー賞において「Best Jazz Vocal Performance, Male」を受賞し、アルバムも「Best Pop Vocal Performance, Male」の栄誉に輝いた。

Jay Graydonのプロデュース作品に外れはないが、このアルバムはその中でも最高レベルの一枚。プロデューサーとアーティスト、そして参加ミュージシャンの技量が見事な相乗効果を生んだ快作である。

●収録曲
1. Closer to Your Love - 3:54
2. My Old Friend / 心の友へ - 4:26
3. We're in This Love Together / 奏でる愛 - 3:44
4. Easy / 愛は世界をめぐり - 5:23
5. Our Love / 明日に漂う - 3:53
6. Breakin' Away - 4:12
7. Roof Garden - 6:19
8. (Round, Round, Round) Blue Rondo à la Turk / トルコ風ブルー・ロンド - 4:44
9. Teach Me Tonight / 今夜教えて - 4:13


◆プロデュース: Jay Graydon(g, sy)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Dean Parks(g), David Foster/Michael Omartian/George Duke/Tom Canning/Larry Williams/(k), Michael Boddicker/Peter Robinson(sy), Abraham Laboriel/Neil Stubenhaus(b), Steve Gadd/Jeff Porcaro(ds), Tom Scott/Lon Price(sax), Jerry Hey(tp), Richard Page/Steve George/Bill Champlin(bv), etc

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2017/04/30 17:08 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(2)
TOTOの1981年のアルバム『Turn Back』。
TOTO / Turn Back
TOTOはプロのスタジオ・ミュージシャンたちが集まって作ったロック・バンド。結成時のメンバーは、David Paich(k), Jeff Porcaro(ds), David Hungate(b), Steve Lukather(g, vo), Steve Porcaro(k), Bobby Kimball(vo)の6人で、このうちPaich, Jeff, Lukather, Steveの4人は高校時代のバンド・メンバーである。

それぞれがセッション・ミュージシャンとして70年代を過ごしていたが、Boz Scaggsの1976年の名盤『Silk Degrees』のセッションにPaich, Jeff, Hungateの3人が集まったのをきっかけに自分たちのバンドを作ることになり、Lukather, Steve, Kimballを加える形で77年にTOTOをスタートした。

本作は彼らのサード・アルバム。スタジオ・ライヴのような臨場感溢れる演奏を楽しめる、お薦めの一枚だ。

ロック色が強く、演奏がハードなところは前作『Hydra』と同じだが、本作では演奏の統制や技巧よりも荒々しいライヴ感が印象に残る。また、構成美のある格調高い曲の多い前作に対し、本作の曲はストレートでシンプル。粗野で飾りのないフロント・カヴァーは、本作のハードでシンプルな音を表しているようだ。

曲作りの中心はPaichで、共作も含めて8曲のうち6曲(1, 2, 4, 5, 6, 8)を担当。残りについては、Lukatherが「Live For Today」を書き、KimballとLukatherでタイトル曲「Turn Back」を共作している。リード・ヴォーカルに関しては、Kimballが5曲(1, 2, 4, 5, 7)を、Lukatherが残り(3, 6, 8)を担当した。

演奏面では、へヴィネスとグルーヴの両方を備えたJeff Porcaroのドラムスが素晴らしく、TOTOのアルバムの中でもレベルが高い。特に「Goodbye Elenore」でのJeffの演奏は見事だ。


また、ハードなナンバーの中に、「A Million Miles Away」のようなロマンティックなバラードや、「Turn Back」のようなミステリアスな曲もあり、静と動のコントラストが効いている。


AORシーンを牽引するTOTOだが、ロック・バンドとして見たときに一番脂の乗った演奏が記録されたアルバムが本作だと思う。セールス面は振るわなかったが、次作『Ⅳ / 聖なる剣』で飛躍する布石となった名盤だ。

●収録曲
1. Gift With A Golden Gun - 4:00
2. English Eyes - 6:04
3. Live For Today - 4:00
4. A Million Miles Away - 4:33
5. Goodbye Elenore - 4:52
6. I Think I Could Stand You Forever - 5:19
7. Turn Back - 3:56
8. If It's The Last Night - 4:31


◆プロデュース: TOTO, Geoff Workman

◆参加ミュージシャン: Bobby Kimball(vo), Steve Lukather(g, vo), David Paich(k, sy, bv), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds, per), Steve Porcaro(k)
with Joe Porcaro(per)

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2017/04/23 17:44 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
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