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Erik Taggの1982年のアルバム『Dream Walkin'』。
Erik Tagg / Dream Walkin'
Erik Taggは、AORやフリー・ソウル・シーンで高い人気を集めるミュージシャン。アメリカ生まれだが、20歳の時にオランダに渡って音楽のキャリアをスタートした。ソロ・アルバムは4枚あり、最初の2枚は欧州リリース。本作は、(恐らく)日本のみでリリースされた3作目である。

Erik Taggは、前年のLee Ritenourのアルバム『RIT』のリード・シンガーに起用され、その名前を知られるようになった。『RIT』には、フュージョンのアルバムには珍しくヴォーカル曲が4曲あり、その全てでErikがリード・ヴォーカルを担当している。そのうちの1曲、「Is It You?」がBillboardシングル・チャートの15位となるヒットを記録した。

小倉エージ氏の解説によると、『RIT』で有名になったのはErik Taggだけではない、とされている。それまで無名のギタリストであったLee Ritenourは、『RIT』の成功により有名になったのだと。その意味で、Erikの果たした貢献は大きい。

本作では、前作のヒットのお返しのように、Lee Ritenourがプロデュースを担当した。参加ミュージシャンも、多くは『RIT』と同じ顔ぶれ。ポップ・オリエンテッドな『RIT』の路線を推し進め、Erikのヴォーカル曲のみのアルバムを作ったと言っても良いだろう。

ラストの「Mãos De Afeto」はIvan Lins作であるが、それ以外の収録曲は、共作も含めてErikのオリジナル。共作に関しては、「Promises Promises」がBill Champlin、Lee Ritenourと、「Dreamwalkin'」がKath McNultyとの共作である。「Promises Promises」は、「Is It You?」と同じ顔ぶれだ。また「Mãos De Afeto」は、Ivan Linsの1977年のアルバム『Somos Todos Iguais Nesta Noite / 今宵楽しく』からのカヴァーである。

Erik Taggの最大の魅力はそのロマンティックな歌声にある。独特の湿度と温もりがあり、どこか青臭くてナイーヴ。万人が聴いて、万人が気持ちよいと感じるであろう、天与の歌声だ。

『RIT』のエレガントなサウンドを残しつつ、Erikの歌声を存分に味わえるアルバム。本作が日本のみの発売というのは少々不思議。一方の米国では、Lee Ritenourが『RIT』の続編となる『RIT/2』を制作し、1982年にリリースしている。そこでは再びErik Taggのヴォーカルがフィーチャされ、本作の「Promises Promises」と「Dreamwalkin'」も別バージョンで収録された。

●収録曲
1. No One There - 3:33
2. Marianne (I Was Only Joking) - 4:10
3. Promises Promises - 4:33
4. Dreamwalkin' - 4:26
5. In The Way - 3:21
6. A Bigger Love - 4:30
7. Crybaby - 4:19
8. Just Another Dream - 3:54
9. Marzipan - 4:07
10. Mãos De Afeto - 4:18


◆プロデュース: Lee Ritenour(g)

◆参加ミュージシャン: David Foster/Don Grusin/Greg Mathieson(k), David Hungate/Nathan East/Abraham Laboriel(b), John Robinson(ds), Alex Acuna(ds, per), Tom Scott(sax), Jerry Hey/Gary Herbig/Chuck Findley(horn), etc

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2017/02/25 17:13 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Dara Sedakaの1982年のアルバム『I'm Your Girl Friend / ガール・フレンド』。
Dara Sedaka / I'm Your Girl Friend
Dara Sedaka(デラ・セダカ)は、Neil Sedakaの娘。本作は、日本と香港のみでリリースされた彼女のファースト・アルバムである。

本作のプロデュースは、彼女の才能を早くから評価していたDavid Fosterが担当した。Fosterは曲作りにおいても、1曲目の「Huggin' / 愛を抱きしめたい」を彼女と共作している。Fosterらしい華やかなアレンジが施された曲で、初々しさの残るDaraのヴォーカルがとてもキュートだ。Dara Sedakaはこの時まだ18歳である。

他の曲に関しては、Dan Hartmanが「Keep Me In Love With You / 愛をこのまま」を、Bryan Adams等が「Try To See It My Way / 素直な私」を提供した他、Dara Sedakaも父親と「Goodbye」を共作している。

郷愁を誘うラスト・ナンバーの「Angel Queen / 星空のエンジェル・クィーン」は、喜多郎の作曲である。喜多郎は、松本零士原作の1982年の邦画『1000年女王』の音楽を担当しており、その主題歌としてこの曲を作った。友人のDavid Fosterに、この曲にふさわしい歌手の紹介を依頼したところ、Dara Sedakaが紹介されたようだ。

メロウ&スウィートな「Just Say I Love You」も素晴らしい曲。Nicolette Larsonが同年のアルバム『All Dressed Up & No Place to Go』で、この曲を歌っている。

参加ミュージシャンは、ギタリストにLandauとLukather、バック・ヴォーカルにPagesやBrayan Adams、ドラムスにMike Bairdなど、豪華な顔ぶれ。山崎稔久氏のCD解説によると、Dara Sedakaは当時、「夜のヒット・スタジオ」に出演したらしく、本作の参加ミュージシャンもバック・アップしたらしい。是非見たかったものだ。

ジャケットの髪型や服装を見ると、80年代の日本のアイドル路線といった感じがするが、父親譲りの立派な歌唱力である。Daraは1996年にジャズ・スタンダードを歌ったアルバム『What's New』をリリース。こちらも日本のみの発売のようだ。

●収録曲
1. Huggin' / 愛を抱きしめたい
2. Just Say I Love You
3. The Real Me / 見つめてほしい
4. Keep Me In Love With You / 愛をこのまま
5. Goodbye
6. I'm Your Girl Friend / ガール・フレンド
7. Someday
8. Try To See It My Way / 素直な私
9. Angel Queen / 星空のエンジェル・クィーン


◆プロデュース: David Foster(ar, k)

◆参加ミュージシャン: 喜多郎(ar, k), Michael Landau/Steve Lukather(g), Steve Porcaro(syn-prog), Dennis Belfield(b), Mike Baird(ds), Paul Lari(per), Pages/Clif Newton/Bryan Adams(bv), Jerry Hey/Gary Grant(horn), Gary Grant(sax)

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2017/01/28 16:00 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Craig Ruhnkeの1982年作『Just Like The Old Times』。
Craig Ruhnke / Just Like The Old Times
Craig Ruhnkeはカナダのシンガー・ソングライター。
本作は、Craig Ruhnkeの通算3作目のオリジナル・アルバムである。

1976年のセカンド・アルバムからは6年の間が空いており、この間に出されたシングル3曲を含む内容となっている。シングルは、「I Need You To Be There」(1979年)、「Heartbreaker」(1980年)、「Heartache」(1980年)の3曲。

穏やかなメロディとゆったりしたリズムの曲がほとんどで、アレンジが実にシンプル。
飾らない素朴な歌声が、とてもリラックスする。

タイトルは "Just Like The Old Times (昔のように)" だが、郷愁に駆られて寂しくなるアルバムではない。
ほのぼのと温かくなる、ハート・ウォーミングなアルバムだ。

このアルバムは、韓国のレーベルと日本のヴィヴィド・サウンドの協力の下で2011年に初CD化されたが、その際にボーナス・トラックが4曲追加された。ボーナス・トラックは90年前後に自宅のスタジオでレコーディングされた素材らしく、サウンドの質感は当然新しくなっているが、4曲とも懐かしい雰囲気が一杯。
どうやら、"Just Like The Old Times" なオーラは、この人自身の持ち味のようだ。

また、どこか鈴木英人氏のイラストを思わせるドリーミーなアートワーク(上の画像)は、当時の日本盤のLPのもの。カナダ・オリジナルのアートワーク(下の画像)ではCraigがにっこりとほほ笑んでおり、この笑顔にも癒される。
Craig Ruhnke / Just Like The Old Times (オリジナル・フロント・カヴァー)

2011年のCD化では、このオリジナルのジャケットを日本盤LPのアート・ワークで包む(巻く)という、心づくしのリイシューがされている。細かな仕事に本当に頭が下がる。

●収録曲
1. Baby Blue - 3:08
2. Reach Out - 3:06
3. You're All That I Need - 4:01
4. My Heart Belongs To You - 2:32
5. Heartache - 2:27
6. Just Like Falling In Love Again - 3:04
7. Heartbreaker - 3:07
8. I Can't Live Without Your Love - 3:02
9. I Need You To Be There - 3:09
10. You Are My Inspiration - 2:58


◆プロデュース: クレジットなし

◆参加ミュージシャン: Craig Ruhnke(vo, g, k, ar), Dave Tyson(k), Bob Mann(g), Tom Szczesniak(b), Barry Keane(ds), Mate Zembell(per), John Johnson(sax), etc

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2016/12/20 18:44 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
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