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Kenny Logginsの1985年のアルバム『Vox Humana / ヒューマン・ヴォイス』。
Kenny Loggins / Vox Humana (ヒューマン・ヴォイス) (1985年)
Kenny Logginsはアメリカのシンガー・ソングライター。Jim Messinaとのデュオ、Loggins & Messina(1971年~76年)での活動の後にソロとなり、自身のアルバム制作や映画の主題歌を手がけて多くのヒットを生んだ。特に84年には、映画『Footloose』のタイトル曲が大ヒット。全米チャートで初(かつ唯一)の1位を獲得した。

本作は『Footloose』の翌年にリリースされた5枚目のスタジオ・アルバム。Kenny Logginsが初めてセルフ・プロデュースをした作品である。なお「No Lookin' Back」ではMichael Omartianが、「Forever」ではDavid Fosterが共同プロデューサーとなっている。

全曲がK.Logginsのオリジナルで、「I'm Gonna Do It Right」以外は共作。共作者は以下の顔ぶれである。
「Vox Humana」:Eva Ein (K.Logginsの奥様)
「No Lookin' Back」:Michael McDonald, Ed Sanford
「Let There Be Love」:Nathan East, Dean Pitchford
「I'll Be There」:David Foster, Eva Ein
「Forever」:David Foster, Eva Ein
「At Last」:David Foster, Nathan East, Eva Ein
「Loraine」:David Foster, Eva Ein
「Love Will Follow」:Tom Snow
このうち、「Vox Humana」「Forever」「I'll Be There」の3曲はシングル・カットされ、大ヒットこそしなかったが、各々Billboard Hot 100チャートの29位、40位、88位をマークしている。

「Footloose」を思わせるノリのタイトル曲や、Sheila Eが華やかにパーカッションを叩く「I'm Gonna Do It Right」など、前半はアップ・テンポな曲が多い。洗練されたグルーヴの「No Lookin' Back」は、Michael McDonaldの同年のアルバムのタイトル曲になった。白眉は「I'll Be There」。ソウル・グループ、DeBargeの美しいヴォーカルをフィーチャした爽やかなナンバーだ。

後半はミディアム・テンポのメロウな曲を揃えている。バック・ヴォーカリストが豪華で、「At Last」ではEW&FのPhilip Bailey等を、「Loraine」ではShalamarのリード・シンガーであるHoward Hewettをフィーチャ。D.Fosterらしいロマンティックなバラードの「Forever」は、短編映画『Access All Areas』で使われた。

本作はいかにも80'sらしいアルバム。打ち込み系の音をセンス良く取り入れ、Sheila EやPointer Sisters、DeBarge、Shalamarといったヒット・チャートに馴染みの顔ぶれが参加し、前年の『Footloose』の賑わいも残っている。多彩さや華やかさは主役の個性を薄めてしまうが、それもこの頃の洋楽の持ち味。よい意味で盛り上がっている時代のアルバムである。

●収録曲
1. Vox Humana - 4:09
2. No Lookin' Back - 4:48
3. Let There Be Love - 4:05
4. I'll Be There - 4:00
5. I'm Gonna Do It Right - 4:40
6. Forever - 4:23
7. At Last - 3:53
8. Loraine - 4:28
9. Love Will Follow - 6:20


◆プロデュース: Kenny Loggins(vo, g), Michael Omartian(k), David Foster(k)

◆参加ミュージシャン: Tim Pierce/Michael Landau/Steve Lukather(g), Neil Larsen/Michael Boddicker/Greg Phillinganes/David Paich/Steve Porcaro(k, sy), Nathan East(b), Tris Imboden/John Robinson(ds), Paulinho da Costa/Sheila E(per), David Sanborn(sax), Richard Page/Steve George/Debarge/Hamish Stuart/The Pointer Sisters/Philip Bailey/Howard Hewett(bv), etc


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2017/09/07 17:47 AOR名盤(1984~1990年) TB(0) CM(0)
Boz Scaggsの1988年のアルバム『Other Roads』。
Boz Scaggs / Other Roads (1988年)
Boz Scaggsはアメリカのブルーアイド・ソウル/Adult Contemporaryシーンを代表するシンガー・ソングライター。60年代後半にSteve Miller Bandの2枚のアルバムに参加したり、70年代初めに自身のバンドを率いて活動した時期もあるが、基本的にはソロのアーティストとして活動を続けている。

Boz Scaggsの名を広めたのは76年のグラミー受賞作『Silk Degrees』であり、Bozの代表作として、あるいはAOR屈指の名盤として高い評価を得ている。その後、『Down Two Then Left』(77年)、『Middle Man』(80年)と、AORのヒット作が続き、それから8年のブランクを空けて本作『Other Roads』がリリースされた。

前作『Middle Man』をプロデュースしたBill Schneeが本作でも中心となってプロデュースを担当し、他にStewart Levineが2曲(2, 3)、Boz本人もDavid Williamsと共同で1曲(6)をプロデュースしている。

11曲のうち7曲はBozのオリジナルで、残り4曲(3, 5, 7, 8)は他作。オリジナル曲も全て共作で、詩人でロック・シンガーのJim Carroll、Dann Huff(g)、Marcus Miller(b)、Bobby Caldwell等が共作者になっている。

他作の曲に関しては、「Heart Of Mine」がBobby CaldwellやChicagoのJason Scheff等の作。「I Don't Hear You」と「Crimes Of Passion」がJim CarrollとDann Huff等の作。CDのみに収録の「Soul To Soul」がBill SchneeとMarcus Millerの作だ。美しいバラードの「Heart Of Mine」はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの35位をマークした。

サウンドは、これまでのアルバムと比べてかなりマッシヴ。ハードなギター・プレイやドライヴ感溢れる力強いナンバーが目立つ。Dann HuffやMarcus Millerなどの実力派が、プレイヤーとしてだけでなく曲作りに大きく関わったことの効果だろう。『Silk Degrees』の頃にあったような甘さはなく、成熟した硬派な曲が多い。

Bobby Caldwellは「Heart Of Mine」以外にもう1曲、ラストのジャズィなバラード「The Night Of Van Gogh」をBozと共作している。この曲ではDavid Paichがピアノを弾き、父親のMarty Paichと一緒にストリングス・アレンジを担当。Jeff PorcaroのドラムスとMarcus Millerのベースという組み合わせも贅沢だ。ゴッホの代表作の一つ『星月夜(The starry night)』を思わせるタイトルも秀逸で、ロマンティックなクロージングになっている。

●収録曲
1. What's Number One? - 3:58
2. Claudia - 4:07
3. Heart Of Mine - 4:12
4. Right Out Of My Head - 5:26
5. I Don't Hear You - 4:42
6. Mental Shakedown - 4:10
7. Soul To Soul - 5:01
8. Crimes Of Passion - 4:02
9. Funny - 5:51
10. Cool Running - 4:14
11. The Night Of Van Gogh - 4:20


◆プロデュース: Bill Schnee, Stewart Levine, David Williams(g), Boz Scaggs(vo)

◆参加ミュージシャン: Dann Huff/Michael Landau/Buzz Feiten/Paul Jackson, Jr./Carlos Rios/Steve Lukather(g), Marcus Miller/David Hungate(b), Jeff Porcaro/John Robinson(ds), Lenny Castro/Paulinho da Costa(per), Larry Williams/Robbie Buchanan/Alan Pasqua/David Paich(k), Marty Paich(string ar), Jerry Hey(horn), David Lasley/James Ingram/Siedah Garrett/Timothy B. Schmit(bv), etc


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2017/08/08 16:37 AOR名盤(1984~1990年) TB(0) CM(0)
The Fifth Avenue Bandの1990年のアルバム『Really』。
The Fifth Avenue Band / Really (1990年)
The Fifth Avenue Bandは、Jon Lind(vo)、Peter Gallway(vo, g)等によってニューヨークで結成された6人組。1969年に名作『The Fifth Avenue Band』の1枚を出して解散した伝説のグループだ。

グループの解散後、メンバーのJon Lindはソングライターとして活躍し、EW&Fの「Boogie Wonderland」(79年, 米6位)やMadonnaの「Crazy for You」(85年, 米1位)、Vanessa Williamsの「Save the Best for Last」(92年, 米1位)などのヒット曲を生んだ。

Peter Gallwayはシンガー・ソングライターとして活動し、寡作ではあるが数枚のソロ・アルバムを残している。特に72年のソロ・デビュー作『Peter Gallway』は名盤として人気が高い。

本作『Really』は、The Fifth Avenue Bandとしては21年ぶりとなるセカンド・アルバム。バンドとして新たな作品作りに挑戦したというよりは、「21年という長い歳月にわたりメンバーのそれぞれが個々に経験し、体験してきたことを凝縮したもの」とのこと。

バンドのメンバーは4人になっており、LindとGallway以外は、Kenny AltmanとMurray Weinstock。それぞれが曲を持ち寄り、Lindが3曲(1, 4, 6)、Gallwayが2曲(3, 8)、Altmanが2曲(2, 7)、Weinstockが2曲(5, 9)を提供。リード・ヴォーカルもそれぞれが担当した。

1曲目の「Look Who's On Fire Now」にしても続く「Out Of The Past」にしても、濃厚なクールネスが香るとても大人びたサウンドだ。

「Look Who's On Fire Now」はLindがAverage White BandのHamish Stuart等と共作したナンバー。Lindの他の曲も共作で、「Kiss To Kiss」と「I Love My Car」ではFar CryのPhil Galdstonと共作している。

「Kiss To Kiss」は微熱を帯びた素晴らしいバラード。Cherがメロディアス・ハードの傑作アルバム『Heart of Stone』(89年)でこの曲を歌っており、Cherの熱唱も一聴の価値がある。

美しいバラード「Heaven Made Love」はWeinstockの作。この曲だけは作者のWeinstockがリード・ヴォーカルではなく、LindがLani Grovesとデュエットしている。ロマンティックな余韻を残しつつ、1曲目の「Look Who's On Fire Now」をリプライズするという演出が心憎い。これではリピートで聴いてしまうではないか…

●収録曲
1. Look Who's On Fire Now - 4:24
2. Out Of The Past - 4:58
3. Leap Of Faith - 4:33
4. Kiss To Kiss - 4:35
5. Windblow - 3:29
6. I Love My Car - 3:41
7. Burn - 4:20
8. Nothing To Do With The Weather - 4:34
9. Heaven Made Love - 4:18
10. Look Who's On Fire Now (Reprise) - 0:47


◆プロデュース: The Fifth Avenue Band

◆参加ミュージシャン: Kenny Altman(vo), Peter Gallway(vo, g), Jon Lind(vo), Murray Weinstock(vo, sy)
with Lani Groves(vo), Michael Thompson/Tim Pierce/Ira Siegal/Jeff Pevar(g), Hamish Stuart/Bill Meyers(sy), Robbie Kondor(k), Phil Galdston(sy, prog), Will Lee(b), Clint De Ganon(ds), Richard Sher(prog), Lathan Armor(prog ar), etc


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2017/06/09 17:46 AOR名盤(1984~1990年) TB(0) CM(0)
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