音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

スポンサード リンク

The Fifth Avenue Bandの1990年のアルバム『Really』。
The Fifth Avenue Band / Really (1990年)
The Fifth Avenue Bandは、Jon Lind(vo)、Peter Gallway(vo, g)等によってニューヨークで結成された6人組。1969年に名作『The Fifth Avenue Band』の1枚を出して解散した伝説のグループだ。

グループの解散後、メンバーのJon Lindはソングライターとして活躍し、EW&Fの「Boogie Wonderland」(79年, 米6位)やMadonnaの「Crazy for You」(85年, 米1位)、Vanessa Williamsの「Save the Best for Last」(92年, 米1位)などのヒット曲を生んだ。

Peter Gallwayはシンガー・ソングライターとして活動し、寡作ではあるが数枚のソロ・アルバムを残している。特に72年のソロ・デビュー作『Peter Gallway』は名盤として人気が高い。

本作『Really』は、The Fifth Avenue Bandとしては21年ぶりとなるセカンド・アルバム。バンドとして新たな作品作りに挑戦したというよりは、「21年という長い歳月にわたりメンバーのそれぞれが個々に経験し、体験してきたことを凝縮したもの」とのこと。

バンドのメンバーは4人になっており、LindとGallway以外は、Kenny AltmanとMurray Weinstock。それぞれが曲を持ち寄り、Lindが3曲(1, 4, 6)、Gallwayが2曲(3, 8)、Altmanが2曲(2, 7)、Weinstockが2曲(5, 9)を提供。リード・ヴォーカルもそれぞれが担当した。

1曲目の「Look Who's On Fire Now」にしても続く「Out Of The Past」にしても、濃厚なクールネスが香るとても大人びたサウンドだ。

「Look Who's On Fire Now」はLindがAverage White BandのHamish Stuart等と共作したナンバー。Lindの他の曲も共作で、「Kiss To Kiss」と「I Love My Car」ではFar CryのPhil Galdstonと共作している。

「Kiss To Kiss」は微熱を帯びた素晴らしいバラード。Cherがメロディアス・ハードの傑作アルバム『Heart of Stone』(89年)でこの曲を歌っており、Cherの熱唱も一聴の価値がある。

美しいバラード「Heaven Made Love」はWeinstockの作。この曲だけは作者のWeinstockがリード・ヴォーカルではなく、LindがLani Grovesとデュエットしている。ロマンティックな余韻を残しつつ、1曲目の「Look Who's On Fire Now」をリプライズするという演出が心憎い。これではリピートで聴いてしまうではないか…

●収録曲
1. Look Who's On Fire Now - 4:24
2. Out Of The Past - 4:58
3. Leap Of Faith - 4:33
4. Kiss To Kiss - 4:35
5. Windblow - 3:29
6. I Love My Car - 3:41
7. Burn - 4:20
8. Nothing To Do With The Weather - 4:34
9. Heaven Made Love - 4:18
10. Look Who's On Fire Now (Reprise) - 0:47


◆プロデュース: The Fifth Avenue Band

◆参加ミュージシャン: Kenny Altman(vo), Peter Gallway(vo, g), Jon Lind(vo), Murray Weinstock(vo, sy)
with Lani Groves(vo), Michael Thompson/Tim Pierce/Ira Siegal/Jeff Pevar(g), Hamish Stuart/Bill Meyers(sy), Robbie Kondor(k), Phil Galdston(sy, prog), Will Lee(b), Clint De Ganon(ds), Richard Sher(prog), Lathan Armor(prog ar), etc

▶こちらもお薦め

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/06/09 17:46 AOR名盤(1984~1990年) TB(0) CM(0)
Kenny Rogersの1984年のアルバム『What About Me』。
Kenny Rogers / What About Me (1984年)
Kenny Rogersはアメリカのカントリー・ミュージック界の大御所。50年代後半から音楽活動を始め、「Kenny Rogers and The First Edition」などのバンド活動を経たのちにソロに転向した。最初のソロ・アルバムは76年に出されており、本作『What About Me』はスタジオ・アルバムとしては12作目。David Fosterを共同プロデューサーに起用し、80年代の時流のサウンドを捉えたAC(Adult Contemporary)路線の内容となっている。

David Fosterはタイトル曲「What About Me」をKenny Rogersと共同プロデュースした他、3曲(2, 7, 8)のプロデュースを担当。残りの曲をKenny Rogersがプロデュースした。

「What About Me」は、Rogers, Foster, Richard Marxという豪華な顔ぶれが共作した美しいバラード。Rogers, Kim Carnes, James Ingramの3人によるゴージャスなデュエットも実現し、Billboard Hot 100チャートの15位、ACチャートでは1位を記録するヒットとなった。

Richard Marxはソロ・デビュー前だが、この曲の他に「Somebody Took My Love」と「Crazy」の曲作りも手掛けている。

爽やかなポップ・ナンバーの「Somebody Took My Love」はMarxとDavid Pomeranzの共作。ロマンティックなバラードの「Crazy」はMarxとKenny Rogersの共作だ。「Crazy」はセカンド・シングルとなり、Hot 100チャートでは79位どまりだったが、ACチャートの5位、Hot Country Songsチャートでは1位を記録した。

Cindy Feeとデュエットした「I Don't Want To Know Why」もしっとりしたバラードで、収録曲の半分をこうした曲が占めている。

86年のアルバム『They Don't Make Them Like They Used to / 時は流れても』ではJay Graydonが全面的にプロデュースを担当し、本作以上にコンテンポラリーな内容になった。80年代中盤の豊かで華やかな空気が香る快作で、AOR好きや80's洋楽好きにはそちらもお薦めだ。

●収録曲
1. What About Me - 4:23
2. The Night Goes On - 4:35
3. Dream Dancin' - 4:25
4. Two Hearts One Love - 3:36
5. I Don't Want To Know Why - 4:06
6. Didn't We - 3:55
7. Somebody Took My Love - 3:52
8. Crazy - 3:43
9. The Stranger - 3:46
10. Heart To Heart - 3:42


◆プロデュース: Kenny Rogers, David Foster(k, ar)

◆参加ミュージシャン: James Ingram/Kim Carnes/Cindy Fee(vo), Dann Huff/Paul Jackson Jr./Michael Landau/Fred Tackett(g), Randy Kerber/Tom Keane/John Hobbs/Erich Bulling(k), Nathan East/Neil Stubenhaus/Dennis Belfield(b), Joe Chemay(b, bv), John Robinson/Ed Greene(ds), Sheila E./Steve Forman(per), Richard Marx/Ken Cetera(bv), Jeremy Lubbock(strings ar), etc

▶こちらもお薦め

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/06/04 15:29 AOR名盤(1984~1990年) TB(0) CM(2)
Bill Withersの1985年のアルバム『Watching You Watching Me / 愛の情景』。
Bill Withers / Watching You Watching Me (愛の情景) (1985年)
Bill Withersは70年代のソウル/R&Bシーンで活躍したシンガー・ソングライター。特に70年代初頭の活躍は目覚ましく、「Ain't No Sunshine」(71年, 米3位)、「Lean on Me」(72年, 同1位)、「Use Me」(72年, 同2位)と、立て続けにヒットを飛ばし、「Ain't No Sunshine」ではグラミー賞のBest Rhythm & Blues Songも受賞した。この頃のBill Withersには、素朴で内省的なシンガー・ソングライターという印象がある。

その後しばらくヒットから遠ざかるが、81年にサックス奏者Grover Washington, Jr.の「Just The Two Of Us / クリスタルな恋人たち」のヴォーカルに抜擢されると、これが久びさの大ヒット(米2位)となり、グラミーのBest Rhythm & Blues Songを再度受賞する。この時のBillは、大人の色香を纏うスタイリッシュなコンテンポラリー・シンガーに成長していた。

本作『愛の情景』はその流れを汲むアルバムで、"都会の夜の大人の世界" といったムードに包まれている。

全曲がBill Withersのオリジナルで、そのうちの4曲(1, 3, 9, 10)は共作。共作者は、「Oh Year!」(David Foster, Larry Carlton)、「Don't Make Me Wait」(Don Freeman)、「Whatever Happens」(Carlton)、「You Try To Find A Love」(Michael Colombier)となっている。

Bill=Foster=Carltonという珍しい共作が実現した「Oh Year!」は都会的で爽やかなナンバー。本作からのファースト・シングルとなり、R&Bチャートでは22位をマークした。続く「Something That Turns You On」もメロウ・ミディアムの心地よい曲で、同チャートの46位を記録。

タイトル曲の「Watchng You Watching Me / 愛の情景」は、「クリスタルな恋人たち」を彷彿とさせる濃厚なメロディ。Richard Teeの弾くエレピの切ない響きとBill Withersの憂いのあるヴォーカルにうっとりする。

「You Just Can't Smile It Away / 愛しき人よ」と「Whatever Happens / 織りなす願い」も、鍵盤とヴォーカルでしっとりと聴かせるナンバー。このようなロマンティックなバラードでのBill Withersの歌声はとてもセクシー。Billは深刻な吃音だったそうだが、それが俄かには信じがたいような雄弁な歌声だ。

「Oh Yeah!」のミュージック・ビデオは最高だ。Billを始め、登場する全員が優しさと愛情に溢れている。80年代らしいスウィートな映像で、見る人全員を幸せな気分にする力がある。

●収録曲
1. Oh Yeah! - 4:01
2. Something That Turns You On - 4:23
3. Don't Make Me Wait - 3:59
4. Heart In Your Life - 4:13
5. Watchng You Watching Me / 愛の情景 - 5:47
6. We Could Be Sweet Lovers - 3:26
7. You Just Can't Smile It Away / 愛しき人よ - 4:41
8. Steppin' Right Along - 5:43
9. Whatever Happens / 織りなす願い - 3:14
10. You Try To Find A Love / 愛の光芒 - 5:17


◆プロデュース: Larry Carlton, Don Freeman(k, linn-drum), Denny Diante, Ralph MacDonald(per), Michael Colombier(k, ar), Bill Withers(vo, k, simmons)

◆参加ミュージシャン: Paul Jackson Jr./Dann Huff(g), David Foster/Don Freeman(k, ar), Robbie Buchanan/Richard Tee/Greg Phillinganes(k), Marcus Miller(b, k), Nathan East/ Robert Popwell(b), John Robinson/Buddy Williams(ds), Paulinho Da Costa(per), Phil Perry/Marty McCall/Alex Brown(bv), etc

▶こちらもお薦め

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/05/29 18:15 AOR名盤(1984~1990年) TB(0) CM(0)
カテゴリ

+ボタンをクリックするとツリーが開きます。

スポンサード リンク
プロフィール

Warm Breeze

大好きな洋楽を生活のサプリメントにしています。
70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

最新記事一覧
Rock名盤(1977年) - Phoebe Snow / Never Letting Go (薔薇の香り) 2017/07/21
Rock名盤(1980年) - Billy Joel / Glass Houses (グラス・ハウス) 2017/07/19
Soul/R&B名盤(1976年) - The Sons of Champlin / A Circle Filled With Love 2017/07/14
Soul/R&B名盤(1985年) - Sade / Promise 2017/07/12
Rock名盤(1978年) - Billy Joel / 52nd Street (ニューヨーク52番街) 2017/07/10
アクセスランキング
お気に入りブログ
ローリングウエストさん
『逍遥日記』
rolingwest.exblog.jp
240さん
『音楽の杜』
y240.exblog.jp
アクセスカウンター