音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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The Bliss Bandの1979年のアルバム『Neon Smiles』。
The Bliss Band / Neon Smiles (1979年)
The Bliss Bandは、イングランド出身の職人ソングライターであるPaul Bliss率いるイギリスの5人組。彼らのデビュー・アルバムは1978年の『Dinner With Raoul / デビュー!』で、そこではJeff Baxterがプロデュースを担当した。本作『Neon Smiles』はそれに続くセカンド・アルバム。彼らのアルバムはこの2枚しかなく、どちらもソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年7月に再CD化されている。

前作と同様に、リーダーのPaul Blissがメンバーとの共作も含めて全ての曲を書いている。Paul Blissの作るメロディには独特の気品と繊細さ、憂いがあり、そうしたところに英国らしい魅力を感じる。

後にメジャーになる曲が2曲あり、1つ目はチャーミングでポップなメロディの「How Do I Survive?」。Michael McDonaldの奥様のAmy Hollandが80年のデビュー作『Amy Holland / エイミー』でこの曲をカヴァーし、Billboard Hot 100チャートの22位となるヒットを記録した。Dan Sealsも同じ年のデビュー作『』でカヴァーしたほか、The Nolansも82年のアルバム『』でこの曲を歌っている。

もう1曲は、7分を超える重厚なロック・チューンの「That's The Way That It Is」。こちらはGraham Bonnetの81年のアルバム『』や、Uriah Heepの82年のアルバム『』など、ハード・ロック系のアーティストにカヴァーされたほか、AORでもThe Presidentの83年のアルバム『By Appointment Of / ホット・ブラッド・サマー』でカヴァーされている。

静かで幻想的な「Someone Else's Eyes」や牧歌的なインスト曲の「If It Takes Until Forever」はブリティッシュ・プログレの味わい。Paul Blissは90年代にThe Moody Bluesの活動に参加するが、その片鱗が窺えるようだ。

「Chicago」も絶品。靄のかかったような憂いのあるメロディと濃厚なメロウネス。重たいベース・ラインは、どこかKenny Logginsの名曲「Nightwatch」を思わせる。Paul Blissのソング・ライティングの妙を味わえる名曲だ。

●収録曲
1. Stagefright - 4:34
2. How Do I Survive? - 4:08
3. Hollywood - 3:51
4. Someone Else's Eyes - 4:12
5. Doctor - 4:31
6. Chicago - 5:40
7. We Never Had It So Good - 3:14
8. If It Takes Until Forever - 2:37
9. Something About You - 3:59
10. That's The Way That It Is - 7:15


◆プロデュース: Geoff Westley(k, flute, ar)

◆参加ミュージシャン: Paul Bliss(vo, k), Phil Palmer(g, vo), Alan Park(k), Andy Brown(b, vo), Nigel Elliott(ds, per)
with Frank Ricotti(per), Raphael Ravenscroft(sax)


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2017/09/24 15:20 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(2)
Chinaの1982年のアルバム『China / 夜明けのダンサー』。
China / China (夜明けのダンサー) (1982年)
Chinaはカナダで結成された3人組。メンバーのChris Kearney(vo), Danny McBride(vo, g), Bill King(vo, k)は新人ではなく、それぞれにリーダー作をもつベテランである。

本作はChinaの唯一のアルバム。チャートを賑わしたヒット曲はないが、曲の良さ、ハーモニーの美しさ、バック・ミュージシャンの充実、そして "Creative Arranging Consultant" としてJay Graydonが参加していることなどから、AOR好きには人気のアルバムである。ソニーの「洋楽秘宝館」シリーズから2001年に世界初CD化され、2016年7月には「AOR CITY 1000」シリーズから再発された。

全曲が彼らのオリジナルで、品の良い、充実した曲が揃っている。また、AOR好きの心をくすぐる魅力が随所にある。

例えば、「Runnin' Around」や「There Was A Time」などで聴こえるふくよかなヴォーカル・ハーモニーはMichael McDonaldのスタイル。最初に聴いたときは、Michael McDonaldがバック・ヴォーカルに参加していると思ったほど。

ひねりのある曲調の「Shootout In The Parking Lot / 駐車場の銃声」にはSteely Danの影響を感じる。Steely Danに在籍したJeff Baxterが本作に参加しているからかも知れない。実際には、Jeff Baxterは大らかなロック・ナンバーの「Come And Take My Love」のみに参加してギターを弾いている。

また、軽やかで洗練された「Roll Me Over」には、同郷のMarc Jordanの名作『Blue Desert』の雰囲気がある。ぶっきらぼうな感じの歌い方はMarc Jordanのようだし、Danny McBrideによる華やかなギター・ソロはJay Graydon風だ。

こうしたところがAORファンの心を掴むのだろう。

曲の良さでは、1曲目の「You Can't Treat Love That Way」が格別。美しく叙情的なメロディと爽やかなハーモニーを聴くと、気持ちが軽くなる。この曲は、Sneakerの前年のヒット曲「想い出のスニーカー」と同じ香りがするので、この爽やかさはSneakerをプロデュースしたJeff Baxterの持ち味なのかも知れない。

●収録曲
1. You Can't Treat Love That Way - 3:11
2. Runnin' Around - 4:14
3. Fast Livin' / 過ぎゆく日々 - 4:04
4. There Was A Time - 3:37
5. Shootout In The Parking Lot / 駐車場の銃声 - 4:32
6. Never Gonna Let You Go - 3:25
7. Roll Me Over - 3:49
8. Little Dancer / 夜明けのダンサー - 3:07
9. Come And Take My Love - 4:12
10. Days And Nights - 3:14


◆プロデュース: Bob Johnston

◆参加ミュージシャン: Chris Kearney(vo), Danny McBride(vo, g), Bill King(vo, k)
with Lee Ritenour/Albert Lee/Jeff Baxter(g), Abraham Laboriel(b), Andy Newmark/Mike Baird(ds), Paulinho Da Costa(per), Michael Boddicker(sy), Jay Graydon(ar consultant), etc


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2017/09/22 17:13 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Niteflyteの1981年のアルバム『Niteflyte II』。
Niteflyte / Niteflyte II (1981年)
Niteflyteは、Sandy Torano(g)とHoward Johnson(vo)の二人が結成したマイアミのソウル・ユニット。彼らは2枚のアルバムを残しており、どちらもフリー・ソウルやAORの人気盤になっている。本作『Niteflyte II』は彼らのセカンド・アルバムである。

収録曲は1曲目の「You Are」を除いて彼らのオリジナルで、Howard Johnsonが1曲(6)、Sandy Toranoが残り全てを書いている。また、Sandy Toranoはファースト・アルバムに続いて本作のプロデュースを担当した。

「You Are」はMark CraneyとBrad Coleの作で、Mark Craneyは、同一人物かは不明だが、Gino Vannelliの78年の名盤『Brother To Brother』において見事な腕前を披露したドラマーと同じ名前である。

この「You Are」は、キャッチーなメロディと躍動感溢れる演奏、都会的で洗練されたアレンジの三拍子が揃った、惚れ惚れするようなナンバー。

SMAPの94年のヒット曲「がんばりましょう」の元ネタとして知られており、「がんばりましょう」のサビの部分 "Hey Hey Hey Girl(Boy)" には、この曲の "Hey Hey Hey You" の部分が使われた。「あれっ、どこかで聴いたような…」と思ったら、理由はそういうことである。

続く「You're Breaking My Heart」は、美しくセンチメンタルなバラード。イントロのきらきらしたピアノに続いて流れ出す哀愁を湛えたメロディがとてもロマンティックだ。

切れ味抜群のグルーヴと蕩けるようにロマンティックなバラード。そのどちらにも都会的な洗練と哀愁がある。この2曲がNiteflyteの魅力を十分に伝えている。

Sandy Toranoのギターの腕もかなりのもの。「You Are」のソロではエモーショナルな速弾きを披露し、「Anyway You Want」のイントロではシャープなカッティングを見せ、インスト曲の「Alicia's Song」ではフュージョン・タッチの哀愁味あるギターを聴かせる。

ラストの甘美なバラード「I Knew It Couldn't Happen」のエンディングでは、ベースとサックスとヴォーカル・ハーモニーが幻想的で美しいメロディを織りなし、さながら10ccの「I'm Not In Love」を思わせる。こうしたポップなセンスを持ち合わせているところも人気の秘密だろう。

●収録曲
1. You Are - 3:49
2. You're Breaking My Heart - 4:12
3. Shoot From The Hip - 4:19
4. Anyway You Want - 4:07
5. Sexy Dancer - 4:11
6. On Your Own - 3:54
7. Alicia's Song - 4:18
8. I Knew It Couldn't Happen - 3:51


◆プロデュース: Sandy Torano, Barry Mraz

◆参加ミュージシャン: Sandy Torano(vo, g, ar), Howard Johnson(vo)
with George Bitzer(k), Chocolate Perry/Frank Cornelius(b), Steve Ferrante/Joe Galdo(ds), Joe Lala(per), Jeff Kirk(sax), etc


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2017/09/20 17:06 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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