音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Phoebe Snowの1977年のアルバム『Never Letting Go / 薔薇の香り』。
Phoebe Snow / Never Letting Go (薔薇の香り) (1977年)
Phoebe SnowはNY生まれの女性シンガー・ソングライター。1972年に音楽活動をスタートし、74年に『Phoebe Snow』でアルバム・デビューをした。本作は通算4枚目のスタジオ・アルバムで、プロデュースをPhil Ramoneが手がけている。

収録された9曲のうち自作は5曲で、残り(1, 4, 5, 9)はカヴァー曲。ジャジィな香りのする洗練されたアレンジの曲が多いが、それを歌う彼女のヴォーカルには芯の強さとパンチがあり、"薔薇の香り" という邦題のような魅惑的な感じではない。

「Love Makes A Woman」は女性ソウル・シンガーのBarbara Acklin(アクリン)のヒット曲(68年, 米15位)。Barbara Acklinの同名のデビュー・アルバム『』のタイトル曲だ。

Richard Teeの優しいエレピにうっとりする「Something So Right / 何かがうまく」はPaul Simonの作。73年のアルバム『』からの選曲だ。Phoebe SnowはPaulの75年のアルバム『Still Crazy After All These Years / 時の流れに』に参加しており、「Gone At Last / 哀しみにさようなら」(米23位)をPaulとデュエットしている。

タイトル曲の「Never Letting Go」はStephen Bishopの作で、76年のアルバム『Careless』に収録されたロマンティックな曲。Phil WoodsのSaxソロの優しさと爽やかさに感動する。Phil Woodsは同年のBilly Joelの曲『Just The Way You Are / 素顔のままで』でも素晴らしいSaxソロを披露しており、Phil Woodsの名演の一つに数えられている。

自作曲ではKenny Logginsとデュエットしたメロウな「We're Children」が良い。Kenny Logginsは包容力のある歌声でデュエットの相手をしており、二人の声の相性はバッチリ。間奏ではMichael BreckerがクールなSaxソロを添えている。

本作のCDはソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから今年8月に再発される。78年のアルバム『』のCDも同時に再発されるので、併せてお薦めだ。

●収録曲
1. Love Makes a Woman – 3:21
2. Majesty of Life – 3:36
3. Ride the Elevator – 3:55
4. Something So Right / 何かがうまく – 4:02
5. Never Letting Go – 3:12
6. We're Children – 3:01
7. The Middle of the Night – 3:33
8. Electra – 3:53
9. Garden of Joy Blues – 4:31


◆プロデュース: Phil Ramone

◆参加ミュージシャン: Phoebe Snow(vo, ag), Kenny Loggins(vo), Hugh McCracken/Steve Khan(g), Will Lee/Tony Levin(b), Ken Ascher/Richard Tee/Bob James(k), Chris Parker/Steve Gadd(ds), Ralph MacDonald(per), Michael Brecker/Phil Woods(sax), Hubert Laws(flute), Lani Groves/Patti Austin(bv), etc

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2017/07/21 14:19 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(0)
Billy Joelの1980年のアルバム『Glass Houses / グラス・ハウス』。
Billy Joel / Glass House (1980年)
Billy Joelはアメリカを代表するシンガー・ソングライター。1971年のデビュー作『』以来、カヴァー曲も共作曲もない生粋のシンガー・ソングライター路線を貫き、77年のアルバム『The Stranger』で遂に大ブレイクすると、同作と78年の『52nd Street / ニューヨーク52番街』が連続してグラミーを受賞する誉れを得た。

本作は『52nd Street』に続く通算7作目。Billy Joelの80年代最初のアルバムである。前2作の大成功により、ピアノ・マンや街角の吟遊詩人と形容されるようなクールなシンガー・ソングライター路線に満足したのかも知れない。あるいは80年代を意識したのかも知れない。本作では方向性を変え、ロックン・ローラーのBillyを楽しんでいる。

本作も当然のように全曲がBillyの作詞・作曲。シリアスな曲は少なくなり、メロディの良さを純粋に楽しめる曲が揃っている。多くのゲスト・プレイヤーを起用した前作とは対照的に、Billyのレギュラー・バンドによる演奏になっており、皆が肩の力を抜いて自分たちの演奏を楽しんでいるようだ。

「It's Still Rock and Roll to Me / ロックンロールが最高さ」はBillboard Hot 100チャートにおいて初の1位を記録。「You May Be Right / ガラスのニューヨーク」も7位、「Don't Ask Me Why」は19位(ACチャートでは1位)をマークした。アルバムも前作に続いてBillboard 200チャートの1位を獲得し、81年のグラミー賞では「Best Rock Vocal Performance - Male」を受賞。連続して3回目のグラミー受賞となった。

中にはピアノの連打で始まる「All For Leyna / レイナ」のような従来のBillyらしい曲もあり、私はこの曲が大好きだが、これも重みと厚みのあるロックになっている。

Glass Housesというタイトルは "People who live in glass houses shouldn't throw stones" (ガラスの家に住む者は石を投げてはならない)という諺に由来する。自分も破片で傷つくからだが、「他人に害を与えれば、必ず自分にかえってくる」という意味らしい。

フロント・カヴァーでガラスの家に石を投げる革ジャンの男はロックン・ローラーのBillyだろう。バック・カヴァーでは割れたガラスの向こうから、ネクタイにジャケット姿の従来のBillyが挑発的な眼差しを向ける。
Billy Joel / Glass Houses (バック・カヴァー)
ガラスの家に石を投げたBillyは、特段そのしっぺ返しを食らっていない。本作以降も割とスタイルを変えながら、内容・セールスともに充実したアルバムを作っている。

●収録曲
1. You May Be Right / ガラスのニューヨーク - 4:14
2. Sometimes A Fantasy / 真夜中のラブコール - 3:14
3. Don't Ask Me Why - 3:00
4. It's Still Rock And Roll To Me / ロックンロールが最高さ - 2:58
5. All For Leyna / レイナ - 4:13
6. I Don't Want To Be Alone / 孤独のマンハッタン - 3:56
7. Sleeping With The Television On / チャンスに賭けろ - 3:02
8. C'Etait Toi (You Were The One) / 愛の面影(セテ・トワ) - 3:25
9. Close To The Borderline / ボーダーライン - 3:46
10. Through The Long Night / ロング・ナイト - 2:44


◆プロデュース: Phil Ramone

◆参加ミュージシャン: Billy Joel(k, sy, harmonica, ag, vo), David Brown(g), Richie Cannata(sax, k, flute), Liberty DeVitto(ds, per), Russell Javors(g), Doug Stegmeyer(b)

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2017/07/19 19:04 Rock / Pops名盤(80年代) TB(0) CM(2)
Billy Joelの1978年のアルバム『52nd Street / ニューヨーク52番街』。
Billy Joel / 52nd Street (ニューヨーク52番街) (1978年)
Billy Joelはアメリカを代表するシンガー・ソングライター。ピアノ・マンや街角の吟遊詩人、エンターテイナー、ストレンジャーと、デビュー以来さまざまに自己表現をしてきたBillyの通算6作目となるスタジオ・アルバムが本作だ。

ジャズ/フュージョン系のゲスト・ミュージシャンを多数起用し、Billyのアルバムの中では最もクールな作品。フロント・カヴァーの立ち姿もクールに決めている。ボトムスはジーンズにスニーカー。トップスはジャケットにシャツのネクタイを緩め、手にはトランペットを握る。

曲は粒ぞろい。前作『The Stranger』の成功を象徴する「Big Shot」、その虚しさを歌った「Honesty」、ChicagoのDonnie DacusとPeter Ceteraのバック・ヴォーカルが爽やかな「My Life」、Freddie Hubbardが間奏とエンディングでクールなトランペット・ソロを披露する「Zanzibar」と、特にアルバム前半のレベルの高さはBillyのアルバムの中でも一番だろう。

全曲がBillyの作である。デビュー以来、カヴァー曲も共作曲もない。"俺の歌う曲は俺が書くんだよ" という、シンガー・ソングライターとして当たり前のことを続ける姿勢がカッコいい。

「My Life」はBillboard Hot 100チャートの3位となるヒットを記録。「Big Shot」は14位、「Honesty」も24位をマーク。アルバムはBillboard 200チャートで初の1位を獲得し、79年のグラミー賞では「Album of the Year」と「Best Pop Vocal Performance, Male」の2部門を受賞。前作に続くグラミー受賞となった。

「Big Shot」の堂々とした音には、成功を手に入れた自信が漲る。ところが続く「Honesty」では一転、僕の求めているのは信じられる相手なのだと歌う。ストレートな歌詞と切ないメロディ、Billyの熱唱が感動的だ。
Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you

Billyの2005年のBOXセット『』には、「Zanzibar」のフェード・アウトしないバージョンが収録されている。エンディングの2分以上も続くFreddie Hubbardのトランペット・ソロが聴きものだ。

●収録曲
1. Big Shot - 4:03
2. Honesty - 3:56
3. My Life - 4:44
4. Zanzibar - 5:13
5. Stiletto / 恋の切れ味(スティレット) - 4:42
6. Rosalinda's Eyes / ロザリンダの瞳 - 4:41
7. Half A Mile Away / 自由への半マイル - 4:08
8. Until The Night - 6:35
9. 52nd Street / ニューヨーク52番街 - 2:27


◆プロデュース: Phil Ramone

◆参加ミュージシャン: Billy Joel(vo, k), Doug Stegmeyer(b), Liberty DeVitto(ds), Richie Cannata(sax), Steve Khan(g), Freddie Hubbard(tp), Mike Mainieri(vibes), David Spinozza(ag), Donnie Dacus/Peter Cetera(bv), etc

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2017/07/10 18:51 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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