音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Dan Hillの1977年のアルバム『Longer Fuse / ふれあい』。
Dan Hill / Longer Fuse (1981年)
Dan Hillはカナダ生まれのシンガーソング・ライター。叙情的なバラードを作ることで定評があり、カナダの吟遊詩人と呼ばれることがある。

1975年のデビューから地道にアルバム制作を続け、オリジナル・アルバムはこれまでに12枚をリリース。本作はサード・アルバムにあたる。夜の街明かりに浮かぶフロント・カヴァーの姿には、確かに吟遊詩人のような佇まいがある。

本作の収録曲は全てDan Hillの自作。このうち、「Sometimes When We Touch / ふれあい」はBarry Mannと、「Crazy」はDon Potterとの共作だ。素朴で飾らない感じの曲が多いが、メロディはとても饒舌。気持ちを込めて熱く歌うところが好感を持てる。

「ふれあい」は、Dan Hillが詞を、Barry Mannが曲を担当したバラードの名品。Billboard Hot 100チャートの3位となる大ヒットを記録し、Dan Hill最大のヒット曲となった。


他のアーティストによるカヴァーも多く、Tina TurnerやBonnie Tyler、Barry Manilow、Rod Stewart等がこの曲を歌っている。

「You Are All I See」のメロディの切なさや、アコースティックな「Still Not Used To」の美しさも格別。素材(=曲)の良さをじっくり聴かせるアルバムだ。

「ふれあい」に続くDan Hillのヒットは、10年後のアルバム『Dan Hill』から生まれた「Can't We Try / とまどい」。切なすぎるメロディを持つ情熱的なバラードで、Vonda Shepardとのロマンティックなデュエットも当たり、チャートの6位をマークした。


この曲は、奥様のBeverly Chapin-Hillとの共作。88年のアルバム『Real Love』でもタイトル曲を共作している。どちらも素晴らしいバラードなので奥様もミュージシャンかと思いきや、本業は弁護士であった。

●収録曲
1. Sometimes When We Touch / ふれあい - 4:05
2. 14 Today - 4:29
3. In The Name Of Love - 2:33
4. Crazy - 4:05
5. McCarthy's Day - 3:53
6. Jean - 4:28
7. You Are All I See - 2:20
8. Southern California - 4:10
9. Longer Fuse - 4:20
10. Still Not Used To - 4:25


◆プロデュース: Matthew McCauley(k, bv, strings ar), Fred Mollin(per, bv)

◆参加ミュージシャン: Dan Hill(vo, g), Bob Mann(g), Don Potter(ag, bv), John Capek/Bobby Ogdin(k), Tom Szczesniak/Bob Boucher(b), Larrie Londin(ds), etc

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2017/05/17 15:01 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Paul Davisの1977年のアルバム『Singer of Songs: Teller of Tales / アイ・ゴー・クレイジー』。
Paul Davis / Singer of Songs: Teller of Tales (アイ・ゴー・クレイジー)
Paul Davisは、70年代から80年代中盤にかけてアメリカのカントリー・シーンやポップス・シーンで活躍したシンガー・ソングライター。70年にアルバム・デビューし、81年までの約10年の間に7枚のアルバムを制作。80年代中盤を過ぎると早々と音楽活動から引退し、2008年に60歳という若さでこの世を去った。

本作は、Paul Davisの5枚目のスタジオ・アルバム。本作と80年の次作『Paul Davis / パステル・メッセージ』、およびラスト・アルバムとなる81年の『Cool Night』は、いずれもAORの名盤として知られている。

Paul Davisはポップス史に残るバラードの名品を2曲残した。
1つは本作に収録された「I Go Crazy」。この曲はBillboard Hot 100チャートの7位となる大ヒットを記録し、日本でも田中康夫氏原作の81年の映画『なんとなく、クリスタル』の主題歌に採用されて有名になった。もう1つは『Cool Night』に収録されたメロウでムーディなタイトル曲。こちらもチャートの11位を記録するヒットとなっている。

本作の収録曲は、The Beach Boysの67年のアルバム『Wild Honey』からのカヴァー曲「Darlin'」と、Jerry WienerとPaul Shafferの書いた「Never Want To Lose Your Love」を除いて、Paul Davisの作。

「Darlin'」では女性シンガーのSusan Collinsとデュエットし、Susanとは続く「Sweet Life」も共作している。この2曲は「I Go Crazy」に続いてシングル・カットされ、「Darlin'」はチャートの51位を、「Sweet Life」は17位をマークした。

アルバムの後半にはカントリー・ポップス調の曲も見られる。なお、後半1曲目の「Hallelujah Thank You Jesus」とラストの「Editorial」は、76年の前作『Southern Tracks & Fantasies』からの再録だ。

「I Go Crazy」の甘くロマンティックな旋律やキーボードの美しいリフレインには、一度聴いたらずっと記憶に残るような普遍的な良さがある。特にこの曲のリフレインに関しては、Styxの屈指のバラード「Babe」(79年, 全米1位)にも同じメロディを聴くことができる。「Babe」の作者であるDennis DeYoungの記憶の深いところにも、きっと残ったのだろう。

●収録曲
1. I Go Crazy - 3:52
2. I Never Heard The Song At All - 2:39
3. Darlin' - 3:00
4. Sweet Life - 3:28
5. Never Want To Lose Your Love - 2:24
6. Hallelujah Thank You Jesus - 2:52
7. I Don't Want To Be Just Another Love / もうひとつの愛 - 3:13
8. You're Not Just A Rose - 2:37
9. Bad Dream - 3:07
10. Editorial - 2:56


◆プロデュース: Paul Davis, Phil Benton

◆参加ミュージシャン: Barry Beckett/Al Feingold(k), Don Barrett/Ed King/Ed Seay(b), Jimmy Johnson/Kenny Mims(g), Nigel Olsson(ds, vo), Roger Hawkins/James Stroud/Roy Yeager(ds), etc

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2017/03/19 16:34 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Valerie Carterの1977年のアルバム『Just a Stone's Throw Away / 愛はすぐそばに』。
Valerie Carter / Just a Stone's Throw Away (愛はすぐそばに)
Valerie Carterは、フロリダ生まれの女性シンガー・ソングライター。53年生まれの彼女は、21歳になる年の1974年にHowdy Moonというトリオでデビューした。Howdy Moonは74年に唯一のアルバム『Howdy Moon』を残して解散。そのアルバムをプロデュースしたのは、Little FeatのLowell Georgeである。

Howdy Moon解散後の彼女は、Little FeatやJames Taylorなどのアルバムのバック・ヴォーカリストを務めた後に、本作『愛はすぐそばに』でソロ・デビューを果たす。彼女は寡作で、スタジオ・アルバムを70年代と90年代に2枚ずつしか残していない。このうち特に70年代の2枚は、時代を超えて語り継がれる名盤である。

本作のプロデュースは、『Howdy Moon』を手掛けたLowell Georgeに加えて、EW&FのMaurice White、およびLittle FeatのプロデュースやEW&Fのエンジニアとして有名なGeorge Massenburgが担当した。曲によって分担しており、George Massenburgが5曲(1, 2, 3, 4, 9)、Lowell Georgeが2曲(6, 7)、Maurice Whiteが残りをプロデュースしている。

参加ミュージシャンもLittle FeatやEW&Fのメンバーが中心。Little FeatからはLowell George以外にBill Payne(k), Fred Tacket(g), Paul Barrere(g), Samuel Clayton(per)が、EW&FからはMaurice White以外にAl McKay(g), Andrew Woolfolk(sax), Larry Dunn(k), Verdine White(b)等が参加している。

Valerie Carterは3曲(2, 7, 9)の曲作りに参加しており、残りの曲はカバー曲などで構成している。
「Ooh Child」は、Five Stairstepsの70年のヒット曲のカヴァー。「Heartache」はLowell George作で、本人も79年のソロ・アルバム『Thanks I'll Eat It Here / 特別料理』で歌った。「Face Of Appalachia」はJohn SebastianとLowell Georgeの作で、Johnの74年のアルバム『Tarzana Kid』の収録曲。ブルージーなタイトル曲「A Stone's Throw Away」は、Barbara Keithの73年作『Barbara Keith』からのカヴァーである。

Valerie Carterはとびきりの美声だ。彼女がもの憂げに、頼りなげ歌う「Ooh Child」や「Cowboy Angel」では、その歌声の強烈な引力に抗いようもなく惹かれる。一方、EW&Fを思わせる「City Lights」のようなファンク・チューンでは、いなせにセクシーに歌う。とても魅力的な24歳の歌姫だ。

彼女の最新の活動を調べようと思ったら、今月の4日に他界していたことが分かった。70年代がまた少し遠くなったようで、ちょっと寂しい。

●収録曲
1. Ooh Child - 2:56
2. Ringing Doorbells In The Rain - 2:40
3. Heartache - 2:55
4. Face Of Appalachia - 4:15
5. So, So, Happy - 3:42
6. A Stone's Throw Away - 3:59
7. Cowboy Angel - 3:51
8. City Lights - 3:18
9. Back To Blue Some More - 5:49


◆プロデュース: George Massenburg, Lowell George/Maurice White(bv)

◆参加ミュージシャン: Valerie Carter(vo), Bill Payne/David Campbell(ar), Al McKay/Fred Tacket/John Hall(g), Bob Glaub/Chuck Rainey(b), Ernie Watts(sax), Fred White/Jeff Porcaro(ds), Jackson Browne/Deniece Williams/Linda Ronstadt(bv), etc

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2017/03/17 17:06 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
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