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Al Jarreauの1983年のアルバム『Jarreau』。
Al Jarreau / Jarreau
Al Jarreauは、卓越したヴォーカル・テクニックを持つアメリカのジャズ・ヴォーカリスト。ソフトな歌い口と軽妙なスキャットを持ち味とし、ジャズ・シーンだけでなくポップス・シーンでも高い人気を誇る。

アルバムは1975年から出しており、本作は通算6枚目のスタジオ・アルバム。80年代に入ってからの4作品、『This Time』(80年)、『Breakin' Away』(81年)、『Jarreau』(83年)、『High Crime』(84年)は、いずれもJay Graydonのプロデュース作として知られているが、本作もその1枚。

収録された9曲にはジャズ・スタンダードのカヴァーなどはなく、全曲がこのアルバムの為に書かれたマテリアル。作者の顔ぶれが豪華で、Al, Jay, David Fosterの共作が2曲(1, 4)、Al, Jay, Tom Canning(アシスタント・プロデューサー)の共作が3曲(5, 6, 9)、Pagesの二人とJohn Langで1曲(3)などとなっている。

ポップで華やかなメロディの曲が多く、サウンドも "隅々まで完璧に磨いた" という印象で、高度に洗練されている。とても聴き心地の良いアルバムだ。

「Mornin'」はBillboard Hot 100チャートの21位をマークするヒットとなり、Al Jarreauを代表する1曲となった。イントロの軽快なリズムとメロディを聴くと、Michael JacksonとPaul McCartneyが82年に歌った「Girl Is Mine」を思い出す。どちらの曲もJeff Porcaroがドラムスを叩いており、Jeffにしか出せない軽やかなグルーヴを賞味できる。

「Black And Blues」や「Trouble In Paradise」では、Jay Graydonが得意の華やかなギター・ソロを披露。Jerry Heyのホーン・アレンジも、アルバムの随所でシャープかつエレガントな彩りを与えている。

Al Jarreauは先月の12日に76歳で他界した。2017年のツアーも予定されていたようだが、亡くなる数日前の2月7日のHPに、残りのコンサートの中止と、これまでの50年に及ぶツアーへの謝辞が綴られている。命の尽きる最後まで歌うことを続けた偉大なヴォーカリストである。

●収録曲
1. Mornin' - 4:13
2. Boogie Down - 4:12
3. I Will Be Here For You / 君故に - 4:16
4. Save Me - 6:30
5. Step By Step - 4:25
6. Black And Blues - 4:48
7. Trouble In Paradise - 3:46
8. Not Like This - 2:36
9. Love Is Waiting / 愛を待ちわびて - 3:45


◆プロデュース: Jay Graydon(ar, g, k), Tom Canning(ar, k)

◆参加ミュージシャン: David Foster/Michael Omartian/Greg Mathieson(ar, k), Steve George/Robbie Buchanan(k), Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/Steve Gadd(ds), Victor Feldman(per), Bill Champlin/Richard Page(bv), etc

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2017/03/08 15:54 AOR名盤(1983年) TB(0) CM(0)
Marilyn Scottの1983年のアルバム『Without Warning!』。
Marilyn Scott / Without Warning!
Marilyn Scottは、70年代後半から活動しているアメリカのジャズ・シンガー。彼女がジャズ・シンガーに転向したのは90年代後半のアルバムからであり、それまではブルー・アイドソウル系の女性シンガーとして活躍していた。

彼女のデビュー・アルバムは1979年の『Dreams Of Tomorrow』であり、本作『Without Warning!』は、それに続くセカンド・アルバム。両アルバムとも、AORの名盤として金澤 寿和氏のディスク・ガイド『AOR Light Mellow』に掲載されている。

本作のプロデュースは、「If You Let Me Love You」の1曲を除いて、Michael Sembelloが担当した。Michael Sembelloは、本作と同じ年に『Bossa Nova Hotel』でアルバム・デビューをしており、映画『フラッシュ・ダンス』に使われた「Maniac」がBillboard Hot 100チャートの1位となる大ヒットを記録したところ。

「If You Let Me Love You」は、Russell FerranteとMarilyn Scottの共同プロデュース。Russell Ferranteは、ジャズ/フュージョン・グループであるYellowjacketsのキーボード奏者で、この時のYellowjacketsの残りのメンバー、Jimmy Haslip(b)、Ricky Lawson(ds)、Robben Ford(g)も本作に参加している。

収録された10曲のうち、David Batteau等が提供した「First Time」と「Hold On」の2曲を除いて、Marilyn Scottも曲作りに関わった。「First Time」は、Sembelloの『Bossa Nova Hotel』にも収録されている。

ポップでダンサンブルな「Only You」や「First Time」、「10 X 10」には、Michael Sembelloらしさ、あるいは80年代らしさが出ている。また、Tower Of Powerのホーンをフィーチャした「Hold On」もあるが、全体としては、女性ヴォーカルをフィーチャしたフュージョン・アルバムといった趣の洗練された音だ。

Marilyn Scottのヴォーカルはソウルフルでパンチがある。その一方で女性らしい柔らかさと可憐さを備えており、その強さとしなやかさのバランスが絶妙で、とても惹かれる。

ジャズ・シンガーとしての彼女も素晴らしい。私がMarilyn Scottを知ったのは、1996年のアルバム『Take Me With You』からであるが、そのクールな色香に完全にやられた。

●収録曲
1. Only You - 3:40
2. First Time - 3:15
3. Where Is The Key - 4:10
4. You Can Do It - 4:38
5. Say Goodbye - 4:26
6. 10 X 10 - 3:46
7. If You Let Me Love You - 4:18
8. This Side Of The Rainbow - 4:10
9. Hold On - 3:30
10. I'll Be Lovin' You - 4:38


◆プロデュース: Michael Sembello(g, b, bv), Russell Ferrante(k), Marilyn Scott(vo)

◆参加ミュージシャン: Robben Ford(g), Don Sembello(k), Jimmy Haslip(b, k), Nathan East(b), Ricky Lawson/John Robinson/James Stroud/Art Rodriguez(ds), Sheree Brown/Cruz Sembello(bv), Paulinho Da Costa(per), Tower Of Power(horn), etc

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2017/03/01 19:21 AOR名盤(1983年) TB(0) CM(0)
Michael Franksの1983年のアルバム『Passion Fruit』。
Michael Franks / Passion Fruit
Michael Franksは、AORやジャズ・シーンを代表するシンガー・ソングライター。ジャズやボサノヴァが香るエレガントな楽曲を繊細なウィスパー・ヴォイスで歌うというスタイルを、デビュー以来貫いている。その知的な音と歌声は、一聴するとMichael Franksのものと分かるほど個性的。また、端正な顔立ちとクールな佇まい、スタイリッシュなカヴァー・アートというビジュアル面でも際立つ上質感がある。

知的という点では、Donald FagenやKenny Rankin、Ben Sidranなども思い浮かぶが、Michael Franksの場合は、博士号を持つ本物のインテリ。だが、その音はどこまでもソフトでロマンティックだ。

本作は、Michael Franksの通算8作目となるスタジオ・アルバム。
70年代のアルバムのほとんどは、Tommy LiPumaがプロデュースを担当していたが、80年代に入ってからはプロデューサーを変えており、本作以降はRob Mounseyがプロデュースを担当している。

70年代のメロウな質感のアルバム群と比べると、音の輪郭はシャープ。また、「Now That Your Joystick's Broke / ジョイスティックが壊れる時」などの電子音を取り入れた曲に80年代を感じる。

「Rainy Night In Tokyo」は、大の日本好きで知られるMichael Franksらしい曲。私のCDは輸入盤だが、歌詞カードには「東京の夜は雨」という日本語のタイトルまで併記された。

「When Sly Calls (Don't Touch That Phone) / スライが電話をしてきたら」は、本作の中で一番スタイリッシュな曲。Manhattan Transferのようなキメキメの女性コーラスに、Randy BreckerのFlugelhornがシャープに絡む様は最高にクールだ。

「Never Satisfied」と「How The Garden Grows / ふたりの花園」の2曲では、Toots Thielemansがハーモニカを吹いている。特に、「ふたりの花園」における郷愁たっぷりのハーモニカには泣かされる。Tootsの数ある名演の中でも最高の1曲ではないだろうか。

なお、Tommy LiPumaがすっかり手を引いたかというと、そうでもない。本作のデザインは、Tommy LiPumaの姪であるLaura LiPumaが担当している。

●収録曲
1. Alone At Night / ひとりぼっちの夜 - 4:35
2. Never Satisfied - 3:51
3. Amazon - 5:40
4. Now That Your Joystick's Broke / ジョイスティックが壊れる時 - 2:48
5. Sunday Morning Here With You / 愛のサンデイ・モーニング - 4:33
6. Never Say Die - 3:36
7. Rainy Night In Tokyo / 東京の夜は雨 - 4:42
8. Tell Me All About It / 愛の物語 - 4:31
9. When Sly Calls (Don't Touch That Phone) / スライが電話をしてきたら - 5:22
10. How The Garden Grows / ふたりの花園 - 3:37


◆プロデュース: Rob Mounsey(k)

◆参加ミュージシャン: Hiram Bullock/Jeff Mironov/John Tropea(g), Will Lee(b, bv), Neil Jason(b), Steve Gadd/Chris Parker(ds), Nana Vasconcelos(per), Astrud Gilberto/Kenny Rankin/Hamish Stuart(bv), Randy Brecker(tr), Toots Thielemans(harmonica), etc

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2017/02/23 18:11 AOR名盤(1983年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年作『Bobby Caldwell

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