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The Sons Of Champlinの1976年のアルバム『A Circle Filled With Love』。
The Sons of Champlin / A Circle Filled With Love (1976年)
The Sons Of Champlinは60年代から70年代にかけてサン・フランシスコのベイ・エリアを中心に活動したロック・バンド。バンド名はリーダーのBill Champlinの名前から取っている。

Bill Champlinはカリフォルニア生まれの実力派シンガー。The Sons Of Champlinを率いて65年から77年まで活動したのちにソロとなり、セッション・シンガーやソングライターとして精力的に活動した。81年にはChicagoのメンバーとなり、2009年の脱退までキーボード、ギター、ヴォーカルを担当している。

本作はThe Sons Of Champlinの6枚目のアルバム。彼らは6人編成で、ホーン・セクションを擁する点はChicagoと似ている。R&B、ファンク、ブラス・ロック、ブルー・アイド・ソウルといった要素をミックスしながら、わりと洗練された音を出すグループである。

「Slippery When It's Wet」はCommodoresの75年のアルバム『』からのカヴァーだが、それ以外は彼らのオリジナル。ギタリストのTerry Haggertyが2曲(3, 6)、ゲスト・ミュージシャンのRob Moitoza(b)が1曲(5)、残りを共作も含めてChamplinが書いている。また、3曲(4, 6, 11)はインスト曲だ。

メロウで洗練された「Here Is Where Your Love Belongs」は本作一押しのナンバー。Jaye P. Morganが翌年のアルバム『Jaye P. Morgan』でこの曲を歌った他、Pointer Sistersも80年のアルバム『』でカヴァーした。

「You」「For A While」「Helping Hand」も同じ路線の心地よい曲。特に、ドリーミーな「Helping Hand」の美しさは格別。この曲では若きDavid Fosterがピアノを弾いており、これがFosterとChamplinの最初の仕事らしい。

また、美しいバック・ヴォーカルには女性シンガーのLaura Allanが参加。Allanは2年後にアルバム『』で爽やかにデビューし、Champlinも同じ年にFosterのプロデュースするアルバム『Single / 独身貴族』でソロ・デビューを果たす。

●収録曲
1. Hold On - 3:01
2. Here Is Where Your Love Belongs - 3:34
3. Follow Your Heart - 2:30
4. Knickanick - 3:06
5. Imagination's Sake - 2:41
6. Still In Love With You - 3:37
7. Circle Filled With Love - 3:23
8. To The Sea - 3:00
9. You - 3:57
10. For A While - 3:32
11. Slippery When It's Wet - 4:19
12. Helping Hand - 3:45


◆プロデュース: Keith Olsen

◆参加ミュージシャン: Bill Champlin(vo, k, g), Terry Haggerty(g), Geoffrey Palmer(sax, k, vib), Jim Preston(ds, vo, per), Steve Frediani(sax, flute), David Schallock(b)
with Gail Levant(harp), Allen Estes(per), David Foster(k), Laura Allan(bv), Rob Moitoza(b)

今年の8月にはソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから、本作と77年のアルバム『』のCDが再発される。

また73年の『Welcome to the Dance』と75年の『The Sons of Champlin』も加えた4アルバム、2CDのセットが2015年にBGO Recordsから発売されており、デジタル・リマスタリングに加え、分厚いブックレットには英語による解説と参加ミュージシャンのクレジット、歌詞の記載もあり、こちらもお薦めだ。

●CDセットの内容
1.『Welcome to the Dance』(1973年)
2.『The Sons of Champlin』(1975年)
3.『A Circle Filled with Love』(1976年)
4.『Loving Is Why』(1977年)


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2017/07/14 17:14 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(0)
Donny Gerrardの1976年のアルバム『Donny Gerrard』。
Donny Gerrard / Donny Gerrard
Donny Gerradはカナダ生まれのソウル・シンガー。「Skylark」というバンドのリード・シンガーを務めた後にソロとなり、セッション・シンガーとして様々なアルバムに参加した。ソロ・アルバムを76年と2000年にリリースしており、76年のソロ1作目が本作である。

「Skylark」というカナダのバンドは、若い頃のDavid Fosterが在籍したことで知られる。72年のファースト・アルバム『Skylark』からは、「Wildflower」というヒット曲(Billboard Hot 100チャートの9位を記録)も生まれた。ジョー山中が歌う「人間の証明」のような趣きのある、哀愁のバラードだ。

さて、本作『Donny Gerrard』のプロデュースは、Henry MarxとRobbie Buchananが担当した。Henry Marxは本作の発売元レーベル(Greedy Records)のエグゼクティヴであり、アルバム・デビュー前のBobby Caldwellのマネジメントも手掛けた人物。一方のRobbie Buchananは、後にMaxusを結成するキーボード奏者で、本作ではアレンジも担当した。Robbieにとって、初めてアレンジを手掛けた作品が本作らしい。

収録曲は、カヴァー曲と書き下ろしが半々ぐらいの割合で構成されている。
カヴァー曲では、The Beatlesの「The Long And Winding Road」やCurtis Mayfieldの「You Must Believe Me」、Van McCoyの「Stay Awhile With Me」などを歌っている。「Words」は、Margie Josephが75年のアルバム『Margie』で歌った曲だが、原曲はイタリアの73年の流行歌らしい。

書き下ろしには、Henry Marxの「Stand Up」や「Greedy For Your Love」、Bobby Caldwellの書いた「Peace For Us All」などがある。「Peace For Us All」はディスコ調の軽快なナンバーで、Bobbyの名曲「風のシルエット」のようなロマンティックな曲を期待すると、当てが外れる。

あまり目立たないが、ほぼ全曲でギターを弾いているのはJay Graydon。リズム・セクションも、Wilton Felder(b), Mike Baird/Ed Greene(ds)という実力派が担当している。

本作のベスト・トラックは、1曲目の「He's Always Somewhere Around」だろう。軽快なグルーヴと美しいストリングス、そしてDonnyの優しい歌声が最高に心地よい1曲だ。

●収録曲
1. He's Always Somewhere Around - 3:14
2. Stay Awhile With Me - 4:28
3. Words (Are Impossible) - 3:09
4. Stand Up (And Show Your Love) - 3:13
5. The Long And Winding Road - 3:13
6. Greedy For Your Love - 3:18
7. Peace For Us All - 2:45
8. You Must Believe Me - 3:15
9. As Far As We Can Go - 3:55


◆プロデュース: Henry Marx, Robbie Buchanan(ar, k)

◆参加ミュージシャン: Jay Graydon(g), Wilton Felder(b), Mike Baird/Ed Greene(ds), Kathy Collier/Venetta Fields/Carmen Twille(bv), Steve Madaio(horn)

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2017/04/20 16:52 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(0)
Bill Withersの1977年のアルバム『Menagerie』。
Bill Withers / Menagerie
Bill Withersは70年代のソウル、R&Bシーンで活躍したシンガー・ソングライター。デビューして間もなく、「Ain't No Sunshine」(71年, Billboard Hot 100チャートの3位)、「Lean on Me」(72年, 同1位)、「Use Me」(72年, 同2位)の3曲を立て続けにヒットさせ、「Ain't No Sunshine」ではグラミー賞の「Best Rhythm & Blues Song」を受賞した。この頃のBill Withersには、素朴で内省的なシンガー・ソングライターという印象がある。

その後しばらくはヒットから遠ざかるが、81年にサックス奏者であるGrover Washington, Jr.の「Just The Tow Of Us / クリスタルな恋人たち」のヴォーカルに抜擢され、これがチャートの2位となる久びさのヒットを記録。グラミー賞の「Best Rhythm & Blues Song」を再び受賞した。この時のBillは、大人の色香を漂わせるスタイリッシュなブラック・コンテンポラリー・シンガーに変わっている。

本作はBill Withersの通算6枚目のスタジオ・アルバム。Billが洗練という方向性を明確に示したのは恐らく本作であろう。内省的な曲はなく、洗練されたサウンドと心地よいグルーヴ、アダルトな歌唱を聴かせる楽曲がずらりと並ぶ。動物のキャラクターの中で笑顔を見せるフロント・カヴァーのように、明るくリラックスしたアルバムだ。

ポップでチャーミングな「Lovely Day」はチャートの30位をマークし、まずまずの成績。この曲は90年代終わりのGAPのCMに使われて、Bill Withersの代表曲の一つとなった。

ラテン・フレイヴァーの「I Want to Spend the Night」や「Tender Things」は、まるで避暑地で聴く音楽のような心地よさ。一方、濃厚なメロウネスの香るラストの「Let Me Be the One You Need」は、とてもロマンティック。この曲の持つ "都会の夜の大人の世界" 的なムードは、1985年のアルバム『Watching You Watching Me / 愛の情景』にも共通する。

「Lovely Day」は様々なアーティストにカヴァーされている。最近では、今年の2月26日に開催された2017年アカデミー賞授賞式のパフォーマンスにおいて、Justin Timberlakeが映画『Trolls』の主題歌となった「Can't Stop the Feeling!」に続けて、この「Lovely Day」を歌っている。

●収録曲
1. Lovely Day - 4:15
2. I Want To Spend The Night / 今宵を君と - 3:41
3. Lovely Night For Dancing - 5:51
4. Then You Smile At Me - 4:54
5. She Wants To (Get On Down) - 3:15
6. It Ain't Because Of Me Baby - 3:31
7. Tender Things - 5:02
8. Wintertime - 3:17
9. Let Me Be The One You Need - 4:44


◆プロデュース: Bill Withers(vo, g, k), Keni Burke(b), Clarence McDonald(k), Clifford Coulter(k, sy)

◆参加ミュージシャン: Dean Grant(k), Ray Parker, Jr.(g), Jerry Knight(b), Ralph MacDonald(per), Alvin Taylor/Russ Kunkel(ds), Mike Jones(sy), Pat Hodges/Denita James/Jessica Smith(bv), etc

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2017/03/12 16:11 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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