音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Dionne Warwickの1985年のアルバム『Friends』。
Dionne Warwick / Friends (1985年)
Dionne Warwickは60年代始めから活動しているアメリカの女性シンガー。Whitney Houstonの従姉妹としても知られている。相当な数のスタジオ・アルバムを制作しており、1年に2作以上をリリースすることも少なくない。

本作は、姪のWhitney Houstonが『そよ風の贈りもの』で華々しいデビューを飾った年のアルバム。洋楽シーンでは、「Band Aid」(英, 84年12月)、「USA For Africa」(米, 85年3月)、「LIVE AID」(英米, 85年7月)など、アフリカの飢餓や難民救済のための地球規模のチャリティ活動が話題を呼んだ。

本作にも「That's What Friends Are For / 愛のハーモニー」という有名なチャリティ・ソングがある。Dionne, Stevie Wonder, Elton John, Gladys Knightの4人が "Dionne & Friends" 名義で共演し、その収益は米国エイズ研究財団に寄付された。この曲はBillboard Hot 100チャートの1位を記録し、翌年のグラミー賞の「Song of the Year」と「Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocals」を受賞する。

この曲は、Carole Bayer SagerとBurt Bacharach夫妻の作。原曲は82年の映画『』のサウンド・トラック用に書かれており、Rod Stewartが歌った。本作の他の4曲(6, 7, 9, 10)も夫妻の作。「Stronger Than Before / 愛は果てしなく」は、奥様のSagerも81年のアルバム『真夜中にくちづけ』で歌っている。

残りの曲の作者は、「Whisper In The Dark」(Bruce Roberts等)、「Remember Your Heart」(Dan Navarro等)、「Love at Second Sight」(David Foster等)、「Moments Aren't Moments」(Stevie Wonder)、「No One There」(Narada Michael Walden等)と、豪華な顔ぶれ。

「Love at Second Sight」は、Fosterの83年のソロ・デビュー作『』からの選曲で、そこではFosterがVikki Mossとデュエットしている。Fosterらしい美しいバラードで、サビのメロディがとてもロマンティックだ。キュートな「Moments Aren't Moments」は、84年の映画『』のサントラと同曲。Stevie Wonderがサントラをプロデュースし、そこでもDionneがこの曲を歌っている。

このアルバムのどの曲も、1曲目の「愛のハーモニー」のような穏やかな温かさがある。80年代のこの頃は、気取らず自然に善意や友情や愛を歌にする雰囲気があったように思う。

●収録曲
1. That's What Friends Are For / 愛のハーモニー - 4:14
2. Whisper In The Dark - 4:31
3. Remember Your Heart - 3:41
4. Love At Second Sight - 4:39
5. Moments Aren't Moments - 4:32
6. Stronger Than Before / 愛は果てしなく - 3:23
7. Stay Devoted / 優しさいつまでも - 3:32
8. No One There (To Sing Me A Love Song) - 4:26
9. How Long? - 4:07
10. Extravagant Gestures / 愛のとまどい - 4:52


◆プロデュース: Burt Bacharach, Carole Bayer Sager, Albhy Galuten, David Foster, Stevie Wonder, Barry Manilow

◆参加ミュージシャン: Dionne Warwick(vo), Elton John(vo, k), Gladys Knight(vo), Stevie Wonder(vo, harmonica), etc


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2017/08/16 16:48 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(2)
Sadeの1985年のアルバム『Promise』。
Sade / Promise (1985年)
Sadeは1982年にロンドンで結成された男女4人のグループ。メンバー全員がイギリス人だが、女性シンガーのSade Aduはナイジェリア生まれである。彼らの音楽はソウルやジャズの要素を心地よくブレンドしたAC(Adult Contemporary)。Sade Aduの魅惑のアルト・ヴォイスと、モデルや女優もこなす美しい容姿がアピールし、デビュー直後から高い人気を博した。

本作はSadeのセカンド・アルバム。全曲が彼らのオリジナルで、このうち「The Sweetest Taboo」がBillboard Hot 100チャートの5位(ACチャートの1位)、「Never as Good as the First Time」が20位となるヒットを記録し、「Is It a Crime」もR&Bチャートの32位をマークした。アルバムは米英両方のチャートで初の1位を獲得している。

この映像は93年にSan Diegoで行われたライヴで、曲目リストの1曲目が「The Sweetest Taboo」。ステージに登場し、しなやかに歌い出すSade Aduに見惚れてしまう。

私はNHKの『黄金の洋楽ライヴ』でこの映像を初めて見て、衝撃を受けた。Sadeのヒット曲はリアルタイムに聴いていたが、本気で聴くようになったのはこのライヴ映像を見てからである。Sade Aduの美貌としなやかな身のこなしは勿論のこと、メンバーの統制と抑制の効いた動き、スタジオ録音をほぼそのまま再現する歌唱力と演奏力、足すものも引くものもない感じのステージの完成度に感銘を受けた。

彼女はかなり抑制した歌い方をするシンガーだ。シャウトすることがないし、ヴィヴラートすらつけない。表情を極端に抑えた歌い方なのに、ものすごい引力がある。

アルバム1曲目の「Is It A Crime」は、彼女にしては珍しい熱唱系の曲。比較的熱いトーンで歌うSade Aduを聴くことができる。

San Diegoのライヴではこの曲をオリジナルよりゆったりしたピッチで歌っており、ライヴの終盤ということもあって、彼女の声もややかすれ気味。それでも、
my love is wider, wider than victoria lake
my love is taller, taller than the empire state
と歌う彼女は女神のようだ。女性からの歓声が多いが、それもSadeのライヴの特徴である。

本作には他にも、ロマンティックな「You're Not The Man」やしっとりした演奏を聴かせるインスト曲の「Punch Drunk」、爽やかな「Maureen」など、素晴らしい曲が揃っている。今年8月のソニーの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚に選ばれ、CDが再発されることになった。

●収録曲
1. Is It A Crime - 6:20
2. The Sweetest Taboo - 4:37
3. War Of The Hearts / 心のいさかい - 6:47
4. You're Not The Man - 5:20
5. Jezebel / ジュゼベルの物語 - 5:29
6. Mr. Wrong - 2:51
7. Punch Drunk - 5:25
8. Never As Good As The First Time / 素敵なファースト・タイム - 5:00
9. Fear - 4:09
10. Tar Baby - 3:58
11. Maureen - 4:20


◆プロデュース: Robin Millar, Mike Pela, Ben Rogan, Sade(ar)

◆参加ミュージシャン: Sade Adu(vo), Stuart Matthewman(sax, g), Paul Denman(b), Andrew Hale(k)
with Terry Bailey(tp), Pete Beachill(tb), Carlos Bonell(g), Martin Ditcham(per), Dave Early(ds, per), Nick Ingman(string ar), Jake Jacas(vo), etc

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2017/07/12 12:10 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
Lamont Dozierの1981年のアルバム『Working On You』。
Lamont Dozier / Working On You (1981年)
Lamont Dozierは、60年代の米モータウン・レコード専属のソングライター・チームである「Holland–Dozier–Holland」の一員。Holland–Dozier–Hollandは、Eddie(兄)とBrian(弟)のHolland兄弟にLamont Dozierを加えたトリオであり、DozierとBrianが作曲を、Eddieが作詞を担当していた。The Supremesの「Stop! In the Name of Love」や「You Can't Hurry Love / 恋はあせらず」、Four Topsの「Reach Out I'll Be There」など、彼らが書いた全米No.1ヒットは10曲を超えており、いわゆる「モータウン・サウンド」の発展に大きく貢献した。

Dozierは70年代以降にソロ・アルバムも出しており、本作は80年代最初のアルバム。
プロデュースを自ら担当し、収録曲も全てが自作のものだ。また、決して器用な部類には入らないと思うが、全曲のリード・ヴォーカルを取っており、これがなかなか味のある歌声である。

モータウンのヒット・メイカーだっただけに、どの曲もメロディが良い。「Why」の繊細なメロディと切ない歌声は鳥肌モノだし、ドリーミーな「Too Little Too Long」やエレガントな「Wired Up」、メロウな「Starting Over」やグルーヴィーな「You Made Me A Believer」も素晴らしい。

80年代には英国アーティストとの仕事も多い。87年にはSimply Redのアルバム『Men and Women』で、Mick Hucknallと「Infidelity」と「Suffer」を共作。89年のアルバム『A New Flame』でも「You've Got It」と「Turn It Up」を共作した。また、88年にはPhil Collinsと「Two Hearts」を共作し、再び全米1位を獲得している。

Phil Collinsはモータウンのヒット曲を好んで歌う。82年にも「恋はあせらず」のカヴァーが全米10位のヒットを記録したほか、2009年には、60年代のモータウンやソウル・スタンダードのカヴァー曲集『』まで作ってしまう熱の入れようだ。

●収録曲
1. Cool Me Out - 5:09
2. Why (Ain't My Love Enough) - 4:38
3. Nobody Told Me - 3:48
4. Too Little Too Long - 4:36
5. Playing For Keeps - 3:42
6. Interlude - 0:55
7. (You Got Me) Wired Up - 4:04
8. Starting Over (We've Made The Necessary Changes) - 4:36
9. Working On You - 3:39
10. Chained (To Your Love) - 4:39
11. You Made Me A Believer - 3:58


◆プロデュース: Lamont Dozier(vo, k)

◆参加ミュージシャン: Paul Jackson Jr./Frank Dookun(g), John Barnes(sy), Nathan East(b), Paulinho Da Costa(per), Quintin Denard(ds), Tony Patler(b, k), Benjamin Wright/Hense Powell(string ar), The Waters(bv), etc


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2017/04/10 16:59 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
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70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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