音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

スポンサード リンク

Sadeの1985年のアルバム『Promise』。
Sade / Promise (1985年)
Sadeは1982年にロンドンで結成された男女4人のグループ。メンバー全員がイギリス人だが、女性シンガーのSade Aduはナイジェリア生まれである。彼らの音楽はソウルやジャズの要素を心地よくブレンドしたAC(Adult Contemporary)。Sade Aduの魅惑のアルト・ヴォイスと、モデルや女優もこなす美しい容姿がアピールし、デビュー直後から高い人気を博した。

本作はSadeのセカンド・アルバム。全曲が彼らのオリジナルで、このうち「The Sweetest Taboo」がBillboard Hot 100チャートの5位(ACチャートの1位)、「Never as Good as the First Time」が20位となるヒットを記録し、「Is It a Crime」もR&Bチャートの32位をマークした。アルバムは米英両方のチャートで初の1位を獲得している。

この映像は93年にSan Diegoで行われたライヴで、曲目リストの1曲目が「The Sweetest Taboo」。ステージに登場し、しなやかに歌い出すSade Aduに見惚れてしまう。

私はNHKの『黄金の洋楽ライヴ』でこの映像を初めて見て、衝撃を受けた。Sadeのヒット曲はリアルタイムに聴いていたが、本気で聴くようになったのはこのライヴ映像を見てからである。Sade Aduの美貌としなやかな身のこなしは勿論のこと、メンバーの統制と抑制の効いた動き、スタジオ録音をほぼそのまま再現する歌唱力と演奏力、足すものも引くものもない感じのステージの完成度に感銘を受けた。

彼女はかなり抑制した歌い方をするシンガーだ。シャウトすることがないし、ヴィヴラートすらつけない。表情を極端に抑えた歌い方なのに、ものすごい引力がある。

アルバム1曲目の「Is It A Crime」は、彼女にしては珍しい熱唱系の曲。比較的熱いトーンで歌うSade Aduを聴くことができる。

San Diegoのライヴではこの曲をオリジナルよりゆったりしたピッチで歌っており、ライヴの終盤ということもあって、彼女の声もややかすれ気味。それでも、
my love is wider, wider than victoria lake
my love is taller, taller than the empire state
と歌う彼女は女神のようだ。女性からの歓声が多いが、それもSadeのライヴの特徴である。

本作には他にも、ロマンティックな「You're Not The Man」やしっとりした演奏を聴かせるインスト曲の「Punch Drunk」、爽やかな「Maureen」など、素晴らしい曲が揃っている。今年8月のソニーの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚に選ばれ、CDが再発されることになった。

●収録曲
1. Is It A Crime - 6:20
2. The Sweetest Taboo - 4:37
3. War Of The Hearts / 心のいさかい - 6:47
4. You're Not The Man - 5:20
5. Jezebel / ジュゼベルの物語 - 5:29
6. Mr. Wrong - 2:51
7. Punch Drunk - 5:25
8. Never As Good As The First Time / 素敵なファースト・タイム - 5:00
9. Fear - 4:09
10. Tar Baby - 3:58
11. Maureen - 4:20


◆プロデュース: Robin Millar, Mike Pela, Ben Rogan, Sade(ar)

◆参加ミュージシャン: Sade Adu(vo), Stuart Matthewman(sax, g), Paul Denman(b), Andrew Hale(k)
with Terry Bailey(tp), Pete Beachill(tb), Carlos Bonell(g), Martin Ditcham(per), Dave Early(ds, per), Nick Ingman(string ar), Jake Jacas(vo), etc

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/07/12 12:10 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
Lamont Dozierの1981年のアルバム『Working On You』。
Lamont Dozier / Working On You
Lamont Dozierは、60年代の米モータウン・レコード専属のソングライター・チームである「Holland–Dozier–Holland」の一員。Holland–Dozier–Hollandは、Eddie(兄)とBrian(弟)のHolland兄弟にLamont Dozierを加えたトリオであり、DozierとBrianが作曲を、Eddieが作詞を担当していた。The Supremesの「Stop! In the Name of Love」や「You Can't Hurry Love / 恋はあせらず」、Four Topsの「Reach Out I'll Be There」など、彼らが書いた全米No.1ヒットは10曲を超えており、いわゆる「モータウン・サウンド」の発展に大きく貢献した。

Dozierは70年代以降にソロ・アルバムも出しており、本作は80年代最初のアルバム。
プロデュースを自ら担当し、収録曲も全てが自作のものだ。また、決して器用な部類には入らないと思うが、全曲のリード・ヴォーカルを取っており、これがなかなか味のある歌声である。

モータウンのヒット・メイカーだっただけに、どの曲もメロディが良い。「Why」の繊細なメロディと切ない歌声は鳥肌モノだし、ドリーミーな「Too Little Too Long」やエレガントな「Wired Up」、メロウな「Starting Over」やグル―ヴィーな「You Made Me A Believer」も素晴らしい。

80年代には英国アーティストとの仕事も多い。87年にはSimply Redのアルバム『Men and Women』で、Mick Hucknallと「Infidelity」と「Suffer」を共作。89年のアルバム『A New Flame』でも「You've Got It」と「Turn It Up」を共作した。また、88年にはPhil Collinsと「Two Hearts」を共作し、再び全米1位を獲得している。

Phil Collinsはモータウンのヒット曲を好んで歌う。82年にも「恋はあせらず」のカヴァーが全米10位のヒットを記録したほか、2009年には、60年代のモータウンやソウル・スタンダードのカヴァー曲集『Going Back』まで作ってしまう熱の入れようだ。

●収録曲
1. Cool Me Out - 5:09
2. Why (Ain't My Love Enough) - 4:38
3. Nobody Told Me - 3:48
4. Too Little Too Long - 4:36
5. Playing For Keeps - 3:42
6. Interlude - 0:55
7. (You Got Me) Wired Up - 4:04
8. Starting Over (We've Made The Necessary Changes) - 4:36
9. Working On You - 3:39
10. Chained (To Your Love) - 4:39
11. You Made Me A Believer - 3:58


◆プロデュース: Lamont Dozier(vo, k)

◆参加ミュージシャン: Paul Jackson Jr./Frank Dookun(g), John Barnes(sy), Nathan East(b), Paulinho Da Costa(per), Quintin Denard(ds), Tony Patler(b, k), Benjamin Wright/Hense Powell(string ar), The Waters(bv), etc

▶こちらもお薦め

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/04/10 16:59 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
The Pointer Sistersの1981年のアルバム『Black & White』。
The Pointer Sisters / Black & White
The Pointer SistersはRuth, Anita, Bonnie, Juneの4姉妹によるR&Bヴォーカル・グループ。1971年にAnita, Bonnie, Juneの3人でデビューし、翌年に長女のRuth Pointerが加わった。その後、77年にBonnieがソロに転向し、再び3人組となっている。

本作は、The Pointer Sistersの5枚目のアルバム。
タイトルの「Black & White」の意味するところは、人種や肌の色を超えて手を携えようというポジティヴなものだろう。Paul McCartneyが名盤『Tug of War』においてStevie Wonderと「Ebony and Ivory」をデュエットし、全米No.1ヒットを記録したのが翌82年。Band Aidの「Do They Know It's Christmas?」が84年、USA for Africaの「We Are The World」が85年ということで、80年代前半はそういう機運であった。

フロント・カヴァーでは、Ruth, Anita, Juneの3人がダーク・ブラウンの衣装でポーズをとるが、バック・カヴァーでは真っ白な衣装で華やかに決めている。バック・カヴァーの三人のおみ足が細くて綺麗なこと…

本作からは、ミディアム・スローの極上のメロウ・ナンバー「Slow Hand」がBillboard Hot 100チャートの2位となる大ヒットを記録し、彼女たちを代表するヒット曲となった。また、ポップで軽快な「Should I Do It / 涙のパーティ」も同チャートの13位を記録している。

Russ Ballardの提供した「Someday We'll Be Together / ふたりのめぐり逢い」や、David Lasley等が書いた「Got to Find Love」も良い。哀愁を帯びたメロディが印象に残る「Got to Find Love」は、作者のDavid Lasleyも同年のアルバム『Missin' Twenty Grand / 風のファルセット』で歌った。

ダンサブルな「We're Gonna Make It / 夢のロマンス」は、AnitaとJuneがDavid Foster等と共作した曲。シンセの使い方が80年代ぽい感じで懐かしい。

彼女たちは全員がリード・ヴォーカルをとることができる。本作では、Ruthが1曲(3)、Anitaが3曲(2, 4, 6)、Juneが4曲(1, 7, 8, 9)のリード・ヴォーカルを担当し、「夢のロマンス」ではAnitaとJuneがリードを分け合っている。Ruthは長女らしい落ち着いた声だが、AnitaとJuneの声は正直、区別が付かない。

2006年にJuneが他界し、またAnitaもグループを離れたため、現在はRuthと娘のIssa、さらに孫娘のSadako(母親が日本人)の3人でThe Pointer Sistersの活動が続いている。

●収録曲
1. Sweet Lover Man - 4:12
2. Someday We'll Be Together / ふたりのめぐり逢い - 4:39
3. Take My Heart, Take My Soul - 4:06
4. Slow Hand - 3:54
5. We're Gonna Make It / 夢のロマンス - 3:56
6. What A Surprise - 4:11
7. Got To Find Love - 4:04
8. Fall In Love Again - 4:30
9. Should I Do It / 涙のパーティ - 3:53


◆プロデュース: Richard Perry

◆参加ミュージシャン: Anita Pointer/Ruth Pointer/June Pointer(vo), Paul Jackson/Tim May(g), Mike Porcaro/Nathan Watts(b), Trevor Lawrence(sax), John Barnes/Greg Phillinganes/Danny Faragher/William Smith(k), Ed Walsh/Mike Cotten/James Newton Howard(sy), John Robinson(ds), Paulinho da Costa(per), etc

▶こちらもお薦め

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/04/05 15:59 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
カテゴリ

+ボタンをクリックするとツリーが開きます。

スポンサード リンク
プロフィール

Warm Breeze

大好きな洋楽を生活のサプリメントにしています。
70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

最新記事一覧
Rock名盤(1977年) - Phoebe Snow / Never Letting Go (薔薇の香り) 2017/07/21
Rock名盤(1980年) - Billy Joel / Glass Houses (グラス・ハウス) 2017/07/19
Soul/R&B名盤(1976年) - The Sons of Champlin / A Circle Filled With Love 2017/07/14
Soul/R&B名盤(1985年) - Sade / Promise 2017/07/12
Rock名盤(1978年) - Billy Joel / 52nd Street (ニューヨーク52番街) 2017/07/10
アクセスランキング
お気に入りブログ
ローリングウエストさん
『逍遥日記』
rolingwest.exblog.jp
240さん
『音楽の杜』
y240.exblog.jp
アクセスカウンター