音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Bill Withersの1977年のアルバム『Menagerie』。
Bill Withers / Menagerie
Bill Withersは70年代のソウル、R&Bシーンで活躍したシンガー・ソングライター。デビューして間もなく、「Ain't No Sunshine」(71年, Billboard Hot 100チャートの3位)、「Lean on Me」(72年, 同1位)、「Use Me」(72年, 同2位)の3曲を立て続けにヒットさせ、「Ain't No Sunshine」ではグラミー賞の「Best Rhythm & Blues Song」を受賞した。この頃のBill Withersには、素朴で内省的なシンガー・ソングライターという印象がある。

その後しばらくはヒットから遠ざかるが、81年にサックス奏者であるGrover Washington, Jr.の「Just The Tow Of Us / クリスタルな恋人たち」のヴォーカルに抜擢され、これがチャートの2位となる久びさのヒットを記録。グラミー賞の「Best Rhythm & Blues Song」を再び受賞した。この時のBillは、大人の色香を漂わせるスタイリッシュなブラック・コンテンポラリー・シンガーに変わっている。

本作はBill Withersの通算6枚目のスタジオ・アルバム。Billが洗練という方向性を明確に示したのは恐らく本作であろう。内省的な曲はなく、洗練されたサウンドと心地よいグルーヴ、アダルトな歌唱を聴かせる楽曲がずらりと並ぶ。動物のキャラクターの中で笑顔を見せるフロント・カヴァーのように、明るくリラックスしたアルバムだ。

ポップでチャーミングな「Lovely Day」はチャートの30位をマークし、まずまずの成績。この曲は90年代終わりのGAPのCMに使われて、Bill Withersの代表曲の一つとなった。

ラテン・フレイヴァーの「I Want to Spend the Night」や「Tender Things」は、まるで避暑地で聴く音楽のような心地よさ。一方、濃厚なメロウネスの香るラストの「Let Me Be the One You Need」は、とてもロマンティック。この曲の持つ "都会の夜の大人の世界" 的なムードは、1985年のアルバム『Watching You Watching Me / 愛の情景』にも共通する。

「Lovely Day」は様々なアーティストにカヴァーされている。最近では、今年の2月26日に開催された2017年アカデミー賞授賞式のパフォーマンスにおいて、Justin Timberlakeが映画『Trolls』の主題歌となった「Can't Stop the Feeling!」に続けて、この「Lovely Day」を歌っている。

●収録曲
1. Lovely Day - 4:15
2. I Want To Spend The Night / 今宵を君と - 3:41
3. Lovely Night For Dancing - 5:51
4. Then You Smile At Me - 4:54
5. She Wants To (Get On Down) - 3:15
6. It Ain't Because Of Me Baby - 3:31
7. Tender Things - 5:02
8. Wintertime - 3:17
9. Let Me Be The One You Need - 4:44


◆プロデュース: Bill Withers(vo, g, k), Keni Burke(b), Clarence McDonald(k), Clifford Coulter(k, sy)

◆参加ミュージシャン: Dean Grant(k), Ray Parker, Jr.(g), Jerry Knight(b), Ralph MacDonald(per), Alvin Taylor/Russ Kunkel(ds), Mike Jones(sy), Pat Hodges/Denita James/Jessica Smith(bv), etc

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2017/03/12 16:11 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(0)
Full Moonの1972年作『Full Moon』。
Full Moon / Full Moon
Full Moonは1970年にニューヨークで活動を開始した5人組。
Paul Butterfield Blues Bandに在籍したFred Beckmeier(b), Buzzy Feiten(g), Brother Gene Dinwiddie(sax)に、セッション・キーボーディストのNeil Larsen(k)とセッション・ドラマーのPhillip Wilson(ds)が加わる形で結成された。

このメンバーによるFull Moonは、オリジナルFull Moonと呼ばれている。
本作は、オリジナルFull Moonが残した唯一のアルバムである。

後に、Neil LarsenとBuzzy FeitenはLarsen-Feiten Bandを結成し、1980年にファースト・アルバム『Larsen-Feiten Band』を、1982年にセカンド・アルバム『Full Moon』をリリースする。
このセカンド・アルバムは "Full Moon feat. Neil Larsen & Buzz Feiten" 名義になっており、アルバム・タイトルも『Full Moon』であるが、オリジナルFull Moonとは残り3人のメンバーが異なるので、あくまでLarsen-Feiten Bandのアルバムと考えた方が良い。
Larsen-Feiten Band / Larsen-Feiten Band (1982年)Full Moon feat. Neil Larsen & Buzz Feiten / Full Moon (1982年)

さて、本作の収録曲は7曲。
1曲目の「The Heavy Scuffle's On」は全員による共作だが、残りはBuzz Feitenが2曲(2, 6)、Neil Larsenが2曲(3, 5)、Brother Gene Dinwiddieが1曲(4)、Phillip WilsonとBuzz Feitenの共作で1曲(7)を書いている。

Neil Larsenの2曲はインストゥルメンタル・ナンバーで、残り5曲はヴォーカル曲。
リード・ヴォーカルは、Phillip Wilsonが3曲(1, 2, 7)、Brother Gene Dinwiddieが1曲(4)、Buzz Feitenが1曲(6)を担当した。

「The Heavy Scuffle's On」は、ブルージーでクールなセッション・チューン。
「To Know」と「Need Your Love」は、ソウル・フィーリング溢れるポップ・ナンバーである。
「Take This Winter Out Of My Mind」は、南部的な香りのするブルース・ロック。
ラストの「Selfish People」は、ジャズ・ロックのような静かなインプロビゼーションに始まり、ブルージーなバラードへと展開する独特のナンバーだ。

Neil Larsenの2曲はどちらも軽快なインスト曲だが、リラックスした雰囲気の「Malibu」とジャジーで洒落た感じの「Midnight Pass」ではテイストが異なる。
Full Moon / Full Moon (バック・カヴァー)
ブルースやロックを基調にしながら、ジャズ、ソウル、ポップスといった多彩な要素を取り入れたアルバムだ。
曲・メロディは粒ぞろいで、演奏には臨場感と熟した味わいがある。

本作は、2000年にドリームズヴィル・レコードから世界初CD化されており、その際にボーナス・トラック「Three Step Dance」が追加された。また、今年2016年の8月にはTower Recordsから最新リマスタリングによるCDとレコードが再発されており、CDにはボーナス・トラックがもう1曲追加されている。

日本での人気に味をしめたのか、2002年にはBuzz Feiten & The New Full Moon名義のアルバム、『フル・ムーン・セカンド』をリリース。
こちらにはNeil Larsenは参加していない。

●収録曲
1. The Heavy Scuffle's On
2. To Know
3. Malibu
4. Take This Winter Out Of My Mind
5. Midnight Pass
6. Need Your Love
7. Selfish People
8. Three Step Dance (ボーナス・トラック)
9. Jam (ボーナス・トラック)


◆プロデュース: Alan Douglas

◆参加ミュージシャン: Fred Beckmeier(b), Phillip Wilson(ds, per, vo), Neil Larsen(k), Buzzy Feiten(g, vo), Brother Gene Dinwiddie(sax, flute, mandolin, vo)
with Randy Brecker(tr), Airto Moreira/Ray Barretto(per), Dave Holland(b), Robin Clark/Tasha Thomas(bv), etc.

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2016/09/24 17:54 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(2)
Dionne Warwickの1982年作『Heartbreaker』。
ソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚として7月27日に再発された。

Jay GraydonがプロデュースしたAOR作『Friends in Love』と同年にリリースされたアルバム。

本作はBee GeesのBarry Gibbを中心にプロデュースされており、曲もほとんどをGibb兄弟(Barry Gibb、Robin Gibb、Maurice Gibb)が提供した。

Barry Gibbの美しいファルセットも、随所でDionne Warwickのヴォーカルを優しく包んでいる。

Bee Geesが全面協力した形だが、Dionne Warwickの歌唱に圧倒的な存在感があるので、Bee Geesのアルバムっぽく聴こえないところが凄い。

心地よいグルーヴと甘美なメロディを持つ「Heartbreaker」は、究極のメロウ・ソング。
シングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの10位となるヒットを記録した。

バラード系では、「How Deep Is Your Love / 愛はきらめきの中に」を彷彿とさせる「All the Love in the World」が良い。

また、Ruby & the Romanticsの1963年のシングル・ヒットのカヴァー、「Our Day Will Come」も心地よいバラード。
煌めくエレピの音色や間奏の粋なSax、エンディングのBarry Gibbのファルセットなど、どれもが美しく、素晴らしいラスト・ソングになっている。

なお、Barry Gibb, Albhy Galuten, Karl Richardsonのコンビがプロデュースした作品に、Barbra Streisandの1980年作『Guilty』があり、そちらもお薦め。
とろけるようにロマンティックなAORである。

●収録曲
1. Heartbreaker - 4:16
2. It Makes No Difference - 4:26
3. Yours - 4:58
4. Take the Short Way Home / あなたへの家路 - 3:47
5. Misunderstood - 4:07
6. All the Love in the World - 3:25
7. I Can't See Anything (But You) - 3:24
8. Just One More Night - 3:51
9. You Are My Love - 3:50
10. Our Day Will Come - 3:47


◆プロデュース: Barry Gibb, Albhy Galuten, Karl Richardson

◆参加ミュージシャン: Dionne Warwick(vo), Barry Gibb(vo, g, strings ar), Tim Renwick(g), Richard Tee(p), George Bitzer(p, sy), Albhy Galuten(p, sy, strings ar), George Perry(b), Steve Gadd(ds), Joe Lala(per), Gary Brown(sax), etc.

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2016/06/27 19:23 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年作『Bobby Caldwell

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