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Boz Scaggsの1977年作『Down Two Then Left』。
ソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚として7月27日にCDが再発された。
Boz Scaggs / Down Two Then Left
前作『Silk Degrees』のAOR路線を更に洗練させた完成度の高いアルバム。

また、Bozの原点とも言えるR&Bやソウル・スピリットがとても洗練された形で曲に表れており、前作とは違ったBoz Scaggsの良さを楽しめる。

前作に続いてJoe Wissertがプロデュースを担当。
曲作りの面では、前作のDavid Paichに代わり、本作ではMichael Omartianが貢献。
収録曲の半分はMichael OmartianとBoz Scaggsの共作になっている。

「Hard Times」はファンク&メロウ路線の傑作で、ねばつくように濃厚なグルーヴが病みつきになる。
また、曲のエンディングになってから流れる渋いギター・ソロも深い余韻を残す。
このあたりの贅沢なアレンジは、とても洗練されていると思う。
オフコースの名曲「We Are」もエンディングにギター・ソロを置いているが、この曲のアレンジを参考にしたのではないだろうか。

前作同様、演奏面はSteve Lukather(g)、David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)等、TOTOのメンバーが支え、Boz Scaggsのソウルフルな歌唱を引き立てている。

シングル・ヒットこそ生まれなかったが、アルバムはBillboard 200チャートの11位を記録。
本作のコアなファンは多いように思う。

以前に何かの番組で、角松敏生氏がBoz Scaggsと言えば「Hard Times」だといったようなことを語っていた記憶がある。
記憶違いかも知れないが…

●収録曲
1. Still Falling for You – 3:52
2. Hard Times – 4:26
3. A Clue – 3:53
4. Whatcha Gonna Tell Your Man – 3:50
5. We're Waiting – 6:19
6. Hollywood – 3:08
7. Then She Walked Away – 4:04
8. Gimme the Goods – 4:11
9. 1993 – 4:01
10. Tomorrow Never Came/Tomorrow Never Came (Reprise) – 4:38


◆プロデュース: Joe Wissert

◆参加ミュージシャン: Michael Omartian(ar, k), Steve Lukather/Jay Graydon/Ray Parker Jr.(g), Scott Edwards/David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds), Victor Feldman(per, vibe), Bobbye Hall(per), Bobby King/Phyllis St. James(bv), etc.


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2016/06/30 18:36 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Boz Scaggsの1980年作『Middle Man』。
ソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚として7月27日にCDが再発された。
Boz Scaggs / Middle Man
網タイツの細い足に頭をもたせ、煙草の煙をくゆらせる斬新なカヴァー・アートが目を引く。
ゴージャスで洗練された、大人のサウンドを期待させるジャケットだ。

Boz Scaggsのアルバムの中では、名バラード「We Are All Alone」を収めた『Silk Degrees』の方が特に日本では人気があるだろうが、サウンドの重厚さや格調の高さでは本作に軍配が上がる。

本作は、職人的な音作りをするBill Schneeがプロデュースを担当し、当時勢いのあったDavid Fosterが曲作りを全面的にサポートした。
Bill Schneeは日本でも、オフコースの1980年作『We Are』、1981年作『OVER』、1982年作『I LOVE YOU』の三部作のエンジニアを担当し、緻密で美しいサウンド制作に貢献している。

演奏面では、TOTOのDavid Paich(k)、Steve Lukather(g)、David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)が中心となり、前半では洗練されたAORサウンドを、後半ではハードで重厚なロック・サウンドを生み出している。

前半では、何と言っても1曲目の「Jojo」が良い。
David Foster、David Lasley、Boz Scaggsの3人で共作したこの曲は、抑制の効いたグルーヴや泣きのSax、陰のあるエレガントなメロディが最高にカッコいい。
しっとりとしたバラード「You Can Have Me Anytime」では、ゲスト参加したCarlos Santanaが最後に短いギター・ソロを添える。
ちょっと贅沢な起用だ。

後半では、タイトル曲の「Middle Man」や「Angel You」、「You Got Some Imagination」のようなロック・チューンで、Jeff Porcaroがドラムスを激しく叩き、Steve Lukatherが狂おしくギターを弾く。
TOTOの1979年作『Hydra』の収録曲であっても違和感のないハードな演奏だ。

セールス面では、アルバムはBillboard 200チャートの8位を記録。
シングルは、「Breakdown Dead Ahead」がBillboard Hot 100チャートの15位、「Jojo」が17位であった。

●収録曲
1. JoJo – 5:51
2. Breakdown Dead Ahead – 4:33
3. Simone / シモン (僕の心をもてあそぶ) – 5:05
4. You Can Have Me Anytime – 4:56
5. Middle Man – 4:51
6. Do Like You Do In New York – 3:44
7. Angel You – 3:38
8. Isn't It Time – 4:53
9. You Got Some Imagination – 3:56


◆プロデュース: Bill Schnee

◆参加ミュージシャン: David Foster(ar, k), Don Grolnick/David Paich(k), Steve Lukather/Ray Parker Jr./Carlos Santana(g), David Hungate/John Pierce(b), Jeff Porcaro/Rick Marotta(ds), Lenny Castro(per), David Lasley/Sharon Reed/Bill Champlin(bv), etc.


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2016/06/30 16:20 AOR名盤(1980年) TB(0) CM(0)
Dionne Warwickの1982年作『Heartbreaker』。
ソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚として7月27日に再発された。

Jay GraydonがプロデュースしたAOR作『Friends in Love』と同年にリリースされたアルバム。

本作はBee GeesのBarry Gibbを中心にプロデュースされており、曲もほとんどをGibb兄弟(Barry Gibb、Robin Gibb、Maurice Gibb)が提供した。

Barry Gibbの美しいファルセットも、随所でDionne Warwickのヴォーカルを優しく包んでいる。

Bee Geesが全面協力した形だが、Dionne Warwickの歌唱に圧倒的な存在感があるので、Bee Geesのアルバムっぽく聴こえないところが凄い。

心地よいグルーヴと甘美なメロディを持つ「Heartbreaker」は、究極のメロウ・ソング。
シングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの10位となるヒットを記録した。

バラード系では、「How Deep Is Your Love / 愛はきらめきの中に」を彷彿とさせる「All the Love in the World」が良い。

また、Ruby & the Romanticsの1963年のシングル・ヒットのカヴァー、「Our Day Will Come」も心地よいバラード。
煌めくエレピの音色や間奏の粋なSax、エンディングのBarry Gibbのファルセットなど、どれもが美しく、素晴らしいラスト・ソングになっている。

なお、Barry Gibb, Albhy Galuten, Karl Richardsonのコンビがプロデュースした作品に、Barbra Streisandの1980年作『Guilty』があり、そちらもお薦め。
とろけるようにロマンティックなAORである。

●収録曲
1. Heartbreaker - 4:16
2. It Makes No Difference - 4:26
3. Yours - 4:58
4. Take the Short Way Home / あなたへの家路 - 3:47
5. Misunderstood - 4:07
6. All the Love in the World - 3:25
7. I Can't See Anything (But You) - 3:24
8. Just One More Night - 3:51
9. You Are My Love - 3:50
10. Our Day Will Come - 3:47


◆プロデュース: Barry Gibb, Albhy Galuten, Karl Richardson

◆参加ミュージシャン: Dionne Warwick(vo), Barry Gibb(vo, g, strings ar), Tim Renwick(g), Richard Tee(p), George Bitzer(p, sy), Albhy Galuten(p, sy, strings ar), George Perry(b), Steve Gadd(ds), Joe Lala(per), Gary Brown(sax), etc.


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2016/06/27 19:23 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
Marvin Gayeの1971年作『What's Going On』。
70年代の新しいソウル・ミュージックをスタートしたアルバム。

どの曲もメロディが豊かで、幸せなムードに包まれており、ポジティヴな姿勢を感じる。
Marvin Gayeが独特の甘いファルセットで歌うと、何とも言えないロマンティシズムが香る。

ところが、歌っている内容の方は強烈なメッセージ・ソングだ。

タイトル曲「What's Going On」は反戦をテーマにした歌。
当初、モータウン社の社長からシングル・カットを反対されたが、結果的には大ヒット。
Marvin Gayeやソウル・ミュージックを代表する1曲となった。

続く「What's Happening Brother」も反戦歌である。

"The Ecology" という副題が付いた「Mercy Mercy Me」は、当時としては珍しいと思うが、環境問題を取り上げた。
人類が行う環境汚染をストレートに批判する歌詞である。

ラストの「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」では、都心のスラム街に暮らすゲットーの貧困を訴えた。

Marvin Gayeは、このアルバムをセルフ・プロデュースしている。
モータウンのアーティストでは初めてのことらしく、特別な思い入れがあったということだろう。

曲が切れ目なく続くコンセプト・アルバムになっている点も、ソウル・ミュージックのアルバムとしては画期的。

シリアスな内容に関わらず、セールス面で大成功した。
ビルボードのPop Singlesチャートでは、「What's Going On」が2位、「Mercy Mercy Me (The Ecology)」が4位、「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」は9位となり、Top10ヒットが3曲生まれた。

アルバムもPop Albumsチャートの6位になり、シングル・ヒット狙いが中心だったモータウンをアルバム指向にするきっかけになったと言われる。

みぞれ混じりの雨に顔を上げるジャケットが何と凛々しいことか。
聴いている間は周りの空気が変わる心地がする。

●収録曲
1. What's Going On - 3:53
2. What's Happening Brother - 2:43
3. Flyin' High (In the Friendly Sky) - 3:49
4. Save the Children - 4:03
5. God Is Love - 1:41
6. Mercy Mercy Me (The Ecology) - 3:16
7. Right On - 7:31
8. Wholy Holy - 3:08
9. Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) - 5:26


◆プロデュース: Marvin Gaye

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2016/06/23 19:48 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(0)
久しぶりにHard RockのBOXセットの紹介を。
Geordieの5CDのBOXセット『The Albums』。
5月27日に輸入盤のセットがCherry Redレーベルから発売された。

Geordieは、AC/DCのヴォーカリストであるBrian JohnsonがAC/DC加入前に在籍したイギリスのロック・バンド。

1972年に結成され、Brian Johnson(vo), Vic Malcolm(g, vo), Tom Hill(b), Brian Gibson(ds)の4人で活動をスタート。
その後、何回かメンバー交代をしている。

『Hope You Like It』(1973年)、『Don't Be Fooled by the Name』(1974年)、『Save the World』(1976年)、『No Good Woman』(1978年)の4枚のアルバムをリリース後、1980年にBrian Johnsonが抜けてAC/DCに移籍。

BOXセットにはもう1枚、Brian Johnson And Geordie名義の1981年作『Brian Johnson And Geordie』が収められている。

私はセカンド・アルバム『Don't Be Fooled by the Name』のCDを所有しており、これがなかなかカッコいい。

Brian Johnsonのだみ声や、重厚でどっしりしたサウンドはいかにもAC/DCっぽいが、随所にブリティッシュらしい風合いがあり、それが堪らない魅力になっている。

このアルバムには、トラディショナル・フォーク・ソング「House of the Rising Sun」のカヴァーが収録されている。
The Animalsのワイルドなカヴァーが大ヒットして有名だが、Brian Johnsonのヴォーカルに合わない訳がなく、いぶし銀のハード・ロックに仕上がっている。

GeordieはBrianが抜けてからもしばらく活動しており、1983年には『No Sweat』をリリース。
これがラスト・アルバムとなったが、BOXセットには残念ながら収録されていない。

今日、ネットでBOXセットをオーダーした。
商品の到着が楽しみである。

●BOXセットの内容
1. 『Hope You Like It』(1973年)
2. 『Don't Be Fooled by the Name』(1974年)
3. 『Save the World』(1976年)
4. 『No Good Woman』(1978年)
5. 『Brian Johnson And Geordie』(1981年)


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2016/06/21 19:35 BOXセット(Hard Rock) TB(0) CM(0)
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70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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