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Karla Bonoffの1977年のアルバム『Karla Bonoff』。
Karla Bonoff / Karla Bonoff (1977年)
Karla Bonoffはカリフォルニア生まれのシンガー・ソングライター。Linda Ronstadtの1976年のヒット・アルバム『』(Billboard 200チャートの3位を記録)にKarlaの曲が3曲取り上げられたことにより、優れたソングライターとしてその名を知られるようになった。

本作はKarla Bonoffのデビュー・アルバムで、その3曲(「Someone To Lay Down Beside Me」「Lose Again」「If He's Ever Near」)が収録されている。

Karlaは60年代の終わりにBryndleという4人組のフォーク・ロック・バンドを組んでいたが、本作にはBryndleのメンバーであるKenny Edwards, Andrew Gold, Wendy Waldmanが全員参加し、プロデュースをKennyが担当している。Kenny Edwardsは本作に続く彼女の2枚のアルバムもプロデュースした。

10曲の収録曲は、「Faces In The Wind」(Craig Safan作)と「Flying High」(Steve Ferguson作)の2曲を除いて彼女のオリジナル。Linda Ronstadtの『Hasten Down the Wind』に提供した3曲以外に、Bonnie Raittが同年のアルバム『』で「Home」を歌っている。

Karla Bonoffの歌声は穏やかで落ち着いており、独特の爽やかさがある。しっとりと歌い聴かせるタイプの曲が多いが、特にピアノの弾き語りで歌う「Lose Again / またひとりぼっち」は、もの悲しいメロディと彼女の無垢な歌声にしみじみとした感動を覚える。

また「If He's Ever Near」では、Glenn FreyとJ.D. Southerの二人によるバック・コーラスの美しさに感動する。せつなさや優しさをコーラスで巧みに表現する技は繊細にして芸術的。

79年のセカンド・アルバム『Restless Nights / ささやく夜』も、彼女の歌声に聴き惚れる名作。彼女は寡作でスタジオ・アルバムを4枚しか出していないが、そうしたところに(勝手ながら)奥ゆかしさを感じてしまう。

●収録曲
1. Someone To Lay Down Beside Me / 誰かわたしの側に - 4:03
2. I Can't Hold On / わたしは待てない - 3:11
3. Lose Again / またひとりぼっち - 3:41
4. Home / 故郷 - 4:17
5. Faces In The Wind / 風の中の顔 - 3:06
6. Isn't It Always Love / 恋じゃないかい - 3:07
7. If He's Ever Near / 彼にお願い - 3:18
8. Flying High / 高く舞い上がって - 3:26
9. Falling Star / 流れ星 - 3:27
10. Rose In The Garden / 庭のバラ - 4:42


◆プロデュース: Kenny Edwards(g, b, bv)

◆参加ミュージシャン: Karla Bonoff(vo, k, ag), Andrew Gold(g, k, bv), Jai Winding(k), Waddy Wachtel(g), Leland Sklar(b), Russ Kunkel/Mike Botts(ds), Steve Forman(per), Dan Dugmore(steel g), Linda Ronstadt/Wendy Waldman/Glenn Frey/J.D. Souther/Brock Walsh(bv), etc


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2017/07/31 16:47 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Ned Dohenyの1979年のアルバム『Prone』。
Ned Doheny / Prone (1979年)
Ned Dohenyは70年代の米ウェストコースト音楽シーンで活躍した男性シンガー・ソングライター。Jackson BrowneやJ.D. Southerと同時期にアサイラム・レコードからデビューし、73年に爽やかなファースト・アルバム『Ned Doheny First』を、76年にAOR屈指の名盤として知られる『Hard Candy』をリリースした。

『Hard Candy』はBozの名盤『Silk Degrees』と同年のリリースであり、フロント・カヴァーを撮った写真家も同じMoshe Brakha(モシャ・ブラカ)氏。そうした共通点から、『Hard Candy』は『Silk Degrees』と共に注目され、Ned DohenyもBozに並ぶ人気を得ている。ところが、それは日本だけの話であり、本国アメリカでは『Hard Candy』以降のアルバムはリリースされていない。

本作『Prone』は、その『Hard Candy』に続く3作目。アメリカでの発売は見送られ、日本のみのリリースとなったアルバムだ。

前作に続いてSteve Cropperがプロデュースを担当。リリースは3年後だが、前作の翌年にレコーディングされているので、『Hard Candy』の続編的な位置づけになるだろう。『Hard Candy』はアコースティックを基調とするソウルフルなサウンドだったが、『Prone』はソウルフルな側面をより深めたサウンドになっている。

全曲がNed Dohenyの作で、「Thinking With My Heart」のみJames F. Calireとの共作。「To Prove My Love」はAverage White Bandを思わせるファンキーなインスト曲だが、それ以外の曲では少年のような甘さと大人の枯れた味わいがバランスする魅力的な歌声を聴くことができる。

Ned Dohenyは優れたソングライターであり、多くのアーティストが曲をカヴァーしているが、本国アメリカではポピュラーな存在になれなかった。アメリカで売れるには印象が薄いのかも知れない。また、声だけでなく顔立ちにもどこか少年の面影を残しているが、この「少年のような」という形容は日本では魅力であっても、当時のアメリカでは必ずしもそうではなかったのかも知れない。

●収録曲
1. To Prove My Love - 4:47
2. Think Like A Lover - 4:39
3. Labor Of Love - 4:24
4. Thinking With My Heart - 4:45
5. Guess Who's Looking For Love Again - 4:39
6. The Devil In You - 4:06
7. Funky Love - 3:51
8. If You Only Knew - 5:08
9. Sweet Friction - 3:48


◆プロデュース: Steve Cropper(g, bv)

◆参加ミュージシャン: Ned Doheny(vo, g), Ernie Corallo(g), David Foster(sy), Joey Carbone(k), Gary Mallaber/Michael Baird/Jeff Porcaro(ds), Steve Forman(per), Dennis Parker(b), Jim Horn(sax, flute), Quitman Dennis(sax), Chuck Findley(tb, tp), Jimmie Haskell(string ar), Sid Sharp(orch), Bonnie Raitt/J.D. Souther/Rosemary Butler(bv), etc


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2017/07/29 18:31 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(3)
Barry Manilowの1996年のアルバム『Summer Of' 78』。
Barry Manilow / Summer Of' 78 (1996年)
Barry ManilowはNY生まれのシンガー・ソングライター。Frank Sinatraの後継者とも言われた天与のテナー・ヴォイスとジュリアード音楽院卒の作曲能力を生かし、多くのヒット曲とヒット・アルバムを生んだ。

90年代以降のBarryは、ソングライターとしてオリジナル曲を作るよりもシンガーとしてカヴァー曲を歌うことに注力しており、本作『Summer Of' 78』もポピュラー・ヒット・ソングのカヴァー曲集となっている。

本作のプロデュースはMichael Omartianと共同で実施。Michael Omartianとの仕事はこの1枚のみである。70年代のヒット曲を中心に、バラード系の爽やかな曲が選ばれており、Barry Manilowの選曲の妙を味わうことができる。なお、1曲目の「Summer of '78」だけはBarryのオリジナルだ。

各曲を最初に歌ったアーティストとその収録アルバムは次のとおり。
「Interlude: Love's Theme」(Barry White, 73年, 米1位):『』収録
「Reminiscing」(Little River Band, 78年, 米3位):『』収録
「I Go Crazy」(Paul Davis, 77年, 米7位):『Singer of Songs: Teller of Tales / アイ・ゴー・クレイジー』収録
「When I Need You」(Leo Sayer, 77年, 米1位):『』収録
「The Air That I Breathe」(Albert Hammond, 72年):『』収録
「Bluer Than Blue」(Michael Johnson, 78年, 米12位):『The Michael Johnson Album』収録
「We've Got Tonight」(Bob Seger, 78年, 米13位):『』収録
「I'd Really Love to See You Tonight」(England Dan & John Ford Coley, 76年, 米2位):『』収録
「Sometimes When We Touch」(Dan Hill, 78年, 米3位):『Longer Fuse / ふれあい』収録
「Never My Love」(The Association, 67年, 米2位):『』収録
「Just Remember I Love You」(Firefall, 77年, 米11位):『』収録

これらはBarry Manilowのフェイバリット・ソングとのこと。78年の夏にBarryは35歳であり、その年齢でのフェイバリットということで、落ち着いた選曲である。また全米1位を獲得した大ヒット曲もあるが、どちらかというと控え目な印象を受ける。個人的にフィーリングの合う曲や思い入れのある曲を選んだのだろう。プライベートなプレイリストを共有してもらっているようで、その中に自分と共感する曲があると嬉しくなる。


78年の夏に自分はまだ洋楽を聴いていなかったが、数年後にはラジオから流れるヒット曲に夢中になった。その中にはこのアルバムに収録されている曲も何曲かある。まるでCarpentersの「Yesterday Once More」の世界のような甘酸っぱさのあるアルバムだ。

●収録曲
1. Summer of '78 - 1:48
2. Interlude: Love's Theme / 愛のテーマ - 0:25
3. Reminiscing / 追憶の甘い日々 - 3:45
4. I Go Crazy - 4:09
5. When I Need You / はるかなる想い - 4:02
6. The Air That I Breathe - 3:43
7. Bluer Than Blue - 2:58
8. We've Got Tonight / 愛・ひととき - 4:39
9. I'd Really Love to See You Tonight / 秋風の恋 - 3:18
10. Sometimes When We Touch - 4:11
11. Never My Love / かなわぬ恋 - 2:58
12. Just Remember I Love You / 切ない想い - 3:03


◆プロデュース: Barry Manilow(vo, k, sy), Michael Omartian(k, sy)

◆参加ミュージシャン: Jimmie Lee Sloas(b), Paul Leim(ds), Dann Huff(g), Biff Watson(ag), Eric Darken(per), Marty McCall(bv), etc


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2017/07/27 15:14 AOR名盤(1991年~) TB(0) CM(0)
Barry Manilowの1979年のアルバム『One Voice』。
Barry Manilow / One Voice (1979年)
Barry ManilowはNY生まれのシンガー・ソングライター。Frank Sinatraの後継者とも言われた天与のテナー・ヴォイスとジュリアード音楽院卒の作曲能力を生かし、多くのヒット曲とヒット・アルバムを作り続けている。

本作はBarry Manilowの6作目となるスタジオ・アルバム。プロデュースはRon Danteとの共同で、これは73年のデビュー・アルバム以来ずっと続いている。

収録された11曲のうちBarry Manilowの作曲は7曲(1, 2, 3, 5, 7, 9, 11)で、残りは他作。Barryの歌声をじっくり聴かせるスロー~ミディアム・テンポのバラード系が大半を占めている。

「Ships」はIan Hunterの作で、Hunterの同年のアルバム『』からのセレクト。「I Don't Want To Walk Without You」は40年代にヒットしたポップス・スタンダード。「When I Wanted You」はGino Cunicoの作で、76年のアルバム『Gino Cunico』からのカヴァーである。

ロマンティックで雄大なメロディの「Where Are They Now」は、Barryに「Mandy」(74年)と「Looks Like We Made It」(77年)という2曲の全米No.1ヒットを提供したRichard Kerrの作曲。Leon Wareも82年のアルバム『夜の恋人たち』でこの曲を歌った。

他作の曲から3曲(4, 6, 10)がシングル・カットされ、「Ships」がBillboard Hot 100チャートの9位となるヒットを記録。「When I Wanted You」は20位、「I Don't Want To Walk Without You」も36位をマークした。また、アルバムはBillboard 200チャートの9位を記録している。

本作から1曲を選ぶとしたら、タイトル曲の「One Voice」だろう。自分の声を多重録音して美しく仕上げた圧巻のヴォーカル曲である。山下達郎氏も翌年に1人多重録音のア・カペラ作『On The Street Corner』を出しているが、似たようなことをBarryがこの曲でやっている。

なお、ディスコ長のダンサブルなナンバー「Who's Been Sleeping In My Bed」は、Daft Punkの2012年のアルバム『』に収録の「Superheroes」にサンプリングされ、話題となった。

●収録曲
1. One Voice - 3:01
2. (Why Don't We Try) A Slow Dance / 二人でスロー・ダンス - 4:16
3. Rain / 雨降り - 4:48
4. Ships / 人生は航海 - 4:06
5. You Could Show Me / 愛の手ほどき - 1:45
6. I Don't Want To Walk Without You / 愛なき日々 - 3:54
7. Who's Been Sleeping In My Bed / 幸せは遠い昔 - 4:36
8. Where Are They Now / 灰色の朝 - 3:59
9. Bobbie Lee (What's The Difference, I Gotta Live) - 3:32
10. When I Wanted You / 心の絆 - 3:31
11. Sunday Father - 2:51



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2017/07/25 16:36 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(0)
Barry Manilowの1976年のアルバム『This One's For You / 想い出の中に』。
Barry Manilow / This One's For You (想い出の中に) (1976年)
Barry ManilowはNY生まれのシンガー・ソングライター。1973年のアルバム・デビューから一貫してソロで活動を続けており、惚れ惚れするようなテナー・ヴォイスとニューヨーク音楽大学~ジュリアード音楽院で磨いた作曲能力を生かして多くのヒット曲とヒット・アルバムを生みだしている。

本作はBarry Manilowの4枚目のアルバム。デビュー・アルバム以来ずっとRon Danteとの共同プロデュースであり、80年のアルバム『Barry』まで二人のコンビが続く。

本作からは「Looks Like We Made It / 想い出の中に」がBillboard Hot 100チャートの1位を獲得し、「Mandy / 哀しみのマンディ」(74年)、「I Write the Songs / 歌の贈りもの」(75年)に続く3曲目の全米No.1ヒットとなった。また、「Weekend In New England / ニュー・イングランドの週末」が10位、「This One's For You / 愛を歌に込め」は29位を記録。ACチャートでは3曲とも1位となっている。

翌年のライヴ・アルバム『Live』からは本作収録の「Daybreak / 夜明け(デイブレイク)」のライヴ・バージョンがシングル・カットされ、全米23位のヒットを記録した。

「Jump Shout Boogie」と「Riders To The Stars」の2曲はアップ・テンポだが、それ以外はスロー~ミディアムのバラード系が中心。ヒットした「想い出の中に」はRichard Kerr、「ニュー・イングランドの週末」はRandy Edelmanの作曲だが、残りは全てBarry Manilowの作曲である。

「愛を歌に込めて」はBarry Manilow得意のメロディ運びが冴える。しっとりと静かに曲が始まり、中盤からエンディングにかけて熱く歌い上げていき、豊かな余韻を残しながらフェード・アウトする。いつものパターンと分かっていても、聴くたびに爽やかな感動を覚える。

本作はBillboard 200チャートの6位を記録。Barry Manilowの70年代のアルバムはデビュー作を除いて全てチャートのTop 10に入っているが、1位を獲得したのは翌年の『』のみ。スタジオ・アルバムの方がチャートの上位になりやすいものだが、Barry Manilowはその逆。最高のステージ・シンガーである証だろう。

●収録曲
1. This One's For You / 愛を歌に込めて - 3:25
2. Daybreak / 夜明け(デイブレイク) - 3:10
3. You Oughta Be Home With Me / 二人のスイートホーム - 3:13
4. Jump Shout Boogie - 3:03
5. Weekend In New England / ニュー・イングランドの週末 - 3:43
6. Riders To The Stars / 星への旅人 - 3:47
7. Let Me Go - 3:58
8. Looks Like We Made It / 想い出の中に - 3:33
9. Say The Words / さよなら恋人 - 2:53
10. All The Time - 3:15
11. See The Show Again / 二人でショーを - 4:32


◆プロデュース: Barry Manilow(vo, k), Ron Dante(bv)

◆参加ミュージシャン: Dennis Farac/Richard Resnicoff/David Spinozza/Jerry Friedman(g), Steven Donaghey/Will Lee(b), Alan Axelrod/Paul Shaffer(k), Lee Gurst/Ron Zito(ds), Carlos Martin(per), Debra Byrd/Lady Flash/Monica Burruss(bv), Gerald Atlers/Charlie Calello/Van McCoy/Dick Behrke(orch)


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2017/07/23 15:26 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(2)
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