音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

スポンサード リンク

Far Cryの1980年のアルバム『The More Things Change ... / ファー・クライ』。Donald Fagenが参加しているので、Steely Danのファンには比較的知られたアルバムかも知れない。
Far Cry / The More Things Change ... (ファー・クライ) (1980年)
Far Cryは、Peter ThomとPhil Galdstonという2人のシンガー・ソングライターによるユニット。本作はFar Cryの唯一のアルバムである。

PeterとPhilの2人にとって、これが最初の作品ではない。彼らにはGaldston & Thom名義の77年のアルバム『』があり、そこではJohn Simonのプロデュースのもと、シンガー・ソングライターのユニットらしい穏やかなアメリカン・ポップスを展開している。従って、ユニット名を「Far Cry」に変えているが、本作は彼らの実質的なセカンド・アルバムになる。

このアルバムでは、Steely Danの後期のアルバムのエンジニアを務めたElliot Scheinerがプロデュースを担当した。また、S.D.の77年の名作『Aja / 彩(エイジャ)』や、80年の『Gaucho』に参加したミュージシャンの多くが本作にも参加。その中にはDonald Fagenもおり、「The Hits Just Keep On Comin'」「It's Not As Simple As That」「Some Things Will Never Change」の3曲でバック・ヴォーカルを担当している。

Steely Danの二人がプロデュースや制作に関わったアルバムや、彼らへの憧れを色濃く感じるフォロワー作品は多い。それだけSteely Danの影響力は大きく、人気も根強いものがある。

そのようなSteely Dan関連作品の中でも、このアルバムのクオリティは高い。緻密な音作りと洗練された演奏はSteely Danのオリジナル・アルバムに近い風合いがあり、本家の熱心なファンもきっと満足する内容。Bernard Purdie(ds)のシャッフル・ビートや乾いたギター・ソロが素晴らしい「Eldorado Escape」を聴けば、本作のクオリティが伝わると思う。

なお、Billy Joelなどのプロデュースで知られるPhil Ramoneがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めており、Billyのバンド・メンバーのDoug Stegmeyer(b)とLiberty DeVitto(ds)も本作に参加した。

「The More Things Change ... (変われば変わるほど)」というアルバム・タイトルに対して、苦いメロディのラスト・ナンバーでは「Some Things Will Never Change (決して変わらないものがある)」と締めくくる。このあたりのユーモアも、Steely Danぽいのかも知れない。

このアルバムのCDは、ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年7月に再発された。Galdston & Thom名義の『American Gypsies』のCDも、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年10月に再発されており、お薦めだ。

●収録曲
1. The Hits Just Keep On Comin' - 4:01
2. Eldorado Escape - 4:05
3. The One And Lonely - 3:40
4. Because It's There - 4:03
5. It's Not As Simple As That - 3:34
6. Fight, Fight, Fight - 3:05
7. Ocean Eyes - 3:16
8. Suddenly Strings - 4:37
9. Tell Jack - 3:57
10. Some Things Will Never Change - 5:00


◆プロデュース: Elliot Scheiner

◆参加ミュージシャン: Peter Thom(vo), Phil Galdston(vo, k)
with Steve Khan/Elliot Randoll/Jeff Mironov(g), Rob Mounsey(k, bv), Will Lee/Doug Stegmeyer/Tony Levin/Neil Jason(b), Bernard Purdie/Chris Parker/Liberty DeVitto/Ed Greene(ds), Ralph MacDonald(per), Donald Fagen/Patti Austin(bv), etc.


関連記事

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサード リンク



2017/04/27 17:55 AOR名盤(1980年) TB(0) CM(2)
コメント
名盤ですね
こんばんは。
私もコレ、1000シリーズで購入しました。AOR名盤紹介本では必ず本作がアップされてますが、その理由、よく分かります。全曲、名曲!個人的にはバラードの「Suddenly Strings」とか、クールなAORの「Because It's There」、トップの「The Hits Just Keep on Comin'」でしょうか。
あ、27日にポール・マッカートニーのライブに行きましたが、素晴らしかったですよ!
2017/04/29 00:45 240 URL [ 編集 ]
Re: 名盤ですね
240さん、こんにちは。

昨晩は生ポールを堪能されたんですね。羨ましいです。
私はニュース等で元気な姿を拝むだけですが、74歳とは思えない溌剌としたオーラがあり、凄いなぁと思います。

240さんのFar Cryの記事、拝見しました。
確かに、エリオット・シャイナーがエンジニアを務めたアルバムって、どれも良いですよね。外れがないという安心感があります。
2017/04/29 11:12 Warm Breeze URL













 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://coolsnd.blog.fc2.com/tb.php/178-98fc31be
カテゴリ

+ボタンをクリックするとツリーが開きます。

スポンサード リンク
プロフィール

Warm Breeze

大好きな洋楽を生活のサプリメントにしています。
70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

最新記事一覧
AOR名盤(1983年) - Peter Allen / Not The Boy Next Door 2017/08/22
Rock名盤(1980年) - Paul Simon / One Trick Pony 2017/08/20
Soul/R&B名盤(1985年) - Dionne Warwick / Friends 2017/08/16
Rock名盤(1977年) - Dave Mason / Let It Flow (流れるままに) 2017/08/14
Rock名盤(1977年) - The Sons Of Champlin / Loving Is Why 2017/08/12
アクセスランキング
お気に入りブログ
ローリングウエストさん
『逍遥日記』
rolingwest.exblog.jp
240さん
『音楽の杜』
y240.exblog.jp
アクセスカウンター