音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Adrian Gurvitzの1979年作『Sweet Vendetta / 甘い復讐』。
Adrian Gurvitz / Sweet Vendetta (甘い復讐)
Adrian Gurvitzはイングランド出身のロック・ギタリスト。
60年代後半に、兄のPaul Gurvitz(b)とトリオ編成のロック・バンド「The Gun」(1967-1970)を組んで活動をスタート。
「The Gun」は、70年代に「Three Man Army」(1971-1974)に名前を変え、更にCreamのドラマーであるGinger Bakerを加えた「The Baker Gurvitz Army」(1974-1976)へと発展。
Adrian Gurvitzは、英国のハード・ロック界でキャリアを積んだ。

その後、ソロ活動に転向したAdrian Gurvitzのファースト・ソロ・アルバムが本作。
このアルバムは、兄のPaul Gurvitzと共同プロデュースしており、全曲をAdrian Gurvitzが書いている。

ところが、である。
驚くことに、極上のAORなのである。

アルバムで言うなら、Boz Scaggsの1976年作『Silk Degrees』あたりのライト&メロウ路線への憧れが、分かりやすく、ストレートに表れている。
この転身の潔さには、驚きを超えて敬意すら覚える。

David Paich/Steve Porcaro(k)、David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)、Joe Porcaro(per)等、結成したばかりのTOTOのメンバーが参加。
David Paichの父であるMarty Paichの名前も見られる。

もちろん、Steve Lukather(g)はいない。
同じギタリストとしてのプライドであろうか。

どの曲も、ディスコティークに合いそうな華やかなグルーヴとメロウなメロディを持っている。
いわゆる捨て曲がなく、素晴らしいクオリティのアルバムだ。
Adrian Gurvitzの歌は決して上手いとは言えないが、ファルセットを交えたソフトな歌唱は、とても聴き心地がよい。
そして、時折見せるエモーショナルなギターが見事なアクセントになっている。

時流のサウンドを何とか消化し、「売れる」音楽を追求したのであろう。
そのポジティブな姿勢は爽やかで痛快であり、時代に迎合するマイナス・イメージはない。

●収録曲
1. Untouchable And Free - 4:54
2. The Wonder Of It All - 4:12
3. Put A Little Love (In Life's Heart) / 心のすきま - 6:09
4. Love Space - 4:45
5. The Way I Feel / 君はミステリアス - 5:08
6. Time Is Endless - 3:57
7. I Just Wanna Get Inside Your Head / ハートがすべて - 3:55
8. Free Ride - 5:26
9. One More Time / ラヴ・ゲームをもう一度 - 2:50
10. Drifting Star (ボーナス・トラック)


◆プロデュース: Adrian Gurvitz(vo, g), Paul Gurvitz

◆参加ミュージシャン: Fred Tackett(g), David Paich/Steve Porcaro(k, string ar), David Hungate/David Shields(b), Jeff Porcaro/Ed Greene/Rich Schlosser(ds), Joe Porcaro(per), Jerry Hey(tp, horn ar), Marty Paich(string ar), etc.

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2016/09/01 16:12 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
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