音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Mike Oldfieldの1983年の名作『Crises』。
ジャケットの色使いが美しい。

緑の月明かりの下で、海に沈みゆく地球を眺めて途方に暮れる、といった構図だろうか。

確かに危機なのだろうが、危機感があまりない。
夢の中、別の世界にいる自分といった感じだ。

『危機』というタイトルとは裏腹に、どこかロマンティックな香りのするアルバムである。
Yesの『Close To The Edge / 危機』とは味わいが違う。

前半を占める組曲「Crises」も見事だが、後半のヴォーカル曲がどれも秀逸。
(「Taurus 3」のみインストゥルメンタル・ナンバー)

「Moonlight Shadow」は、天国の恋人にいつか再会できるように祈るというロマンティックな歌。
作家のよしもとばなな氏は、この曲にインスパイアされた短編小説「ムーンライト・シャドウ」をデビュー作『キッチン』に収めている。
女性ヴォーカリストMaggie Reillyの美声が切ないメロディにマッチしており、本当にいい曲だ。

YesのJon Andersonが歌う「In High Places」も、メロディが切ない。
この曲は天国に召される様子を歌っているのだろうか。

「Foreign Affair」では、再びMaggie Reillyがヴォーカルを担当。
透き通った美声で歌われる神秘的なナンバーだ。

セッション・ドラマーのSimon Phillipsが共同プロデュースしており、立体感のあるスケールの大きなサウンドに仕上がっている。
Mike Oldfieldの中では異色の作品と思うが、私はこのアルバムが一番気に入っている。

●収録曲
1. Crises – 20:40
2. Moonlight Shadow – 3:34
3. In High Places – 3:33
4. Foreign Affair – 3:53
5. Taurus 3 – 2:25
6. Shadow On The Wall – 3:09


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2016/05/01 20:01 Progressive Rock TB(0) CM(0)
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