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Ned Dohenyの1979年のアルバム『Prone』。
Ned Doheny / Prone (1979年)
Ned Dohenyは70年代の米ウェストコースト音楽シーンで活躍した男性シンガー・ソングライター。Jackson BrowneやJ.D. Southerと同時期にアサイラム・レコードからデビューし、73年に爽やかなファースト・アルバム『Ned Doheny First』を、76年にAOR屈指の名盤として知られる『Hard Candy』をリリースした。

『Hard Candy』はBozの名盤『Silk Degrees』と同年のリリースであり、フロント・カヴァーを撮った写真家も同じMoshe Brakha(モシャ・ブラカ)氏。そうした共通点から、『Hard Candy』は『Silk Degrees』と共に注目され、Ned DohenyもBozに並ぶ人気を得ている。ところが、それは日本だけの話であり、本国アメリカでは『Hard Candy』以降のアルバムはリリースされていない。

本作『Prone』は、その『Hard Candy』に続く3作目。アメリカでの発売は見送られ、日本のみのリリースとなったアルバムだ。

前作に続いてSteve Cropperがプロデュースを担当。リリースは3年後だが、前作の翌年にレコーディングされているので、『Hard Candy』の続編的な位置づけになるだろう。『Hard Candy』はアコースティックを基調とするソウルフルなサウンドだったが、『Prone』はソウルフルな側面をより深めたサウンドになっている。

全曲がNed Dohenyの作で、「Thinking With My Heart」のみJames F. Calireとの共作。「To Prove My Love」はAverage White Bandを思わせるファンキーなインスト曲だが、それ以外の曲では少年のような甘さと大人の枯れた味わいがバランスする魅力的な歌声を聴くことができる。

Ned Dohenyは優れたソングライターであり、多くのアーティストが曲をカヴァーしているが、本国アメリカではポピュラーな存在になれなかった。アメリカで売れるには印象が薄いのかも知れない。また、声だけでなく顔立ちにもどこか少年の面影を残しているが、この「少年のような」という形容は日本では魅力であっても、当時のアメリカでは必ずしもそうではなかったのかも知れない。

●収録曲
1. To Prove My Love - 4:47
2. Think Like A Lover - 4:39
3. Labor Of Love - 4:24
4. Thinking With My Heart - 4:45
5. Guess Who's Looking For Love Again - 4:39
6. The Devil In You - 4:06
7. Funky Love - 3:51
8. If You Only Knew - 5:08
9. Sweet Friction - 3:48


◆プロデュース: Steve Cropper(g, bv)

◆参加ミュージシャン: Ned Doheny(vo, g), Ernie Corallo(g), David Foster(sy), Joey Carbone(k), Gary Mallaber/Michael Baird/Jeff Porcaro(ds), Steve Forman(per), Dennis Parker(b), Jim Horn(sax, flute), Quitman Dennis(sax), Chuck Findley(tb, tp), Jimmie Haskell(string ar), Sid Sharp(orch), Bonnie Raitt/J.D. Souther/Rosemary Butler(bv), etc


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2017/07/29 18:31 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(3)
Bill Hughesの1979年のアルバム『Dream Master』。
Bill Hughes / Dream Master (1979年)
Bill Hughes(Billie Hughes)はテキサス生まれのシンガー・ソングライター。大学時代にLazarusというソフト・ロック系のグループを結成し、PP&M(Peter, Paul & Mary)のPeter Yarrowに見出されて、71年と73年に2枚のアルバムを出している。その後、77年にLazarusを解散してソロとなり、カナダのCBSと契約してリリースしたアルバムが本作。

日本では当時、本作とDick St. Nicklausの『』が関西地区限定という珍しい方法で発売され、すぐに反響を呼んで全国展開が図られている。

全曲がBill Hughesの作で、憂いを帯びたメロディがほのぼのとした郷愁を誘う。アコースティックを基調とするサウンドは繊細で美しく、Bill Hughesの優しいヴォーカルがとてもロマンティックに響く。

「Stealin' My Heart Away」の哀愁のメロディは、他のAOR系の作品にはない独特のものである。「Waiting For You To Fly」「Quiet Moment」「Catch Me Smilin'」などのアコースティック・ナンバーの心地よさも格別。華美な演出を極力抑えて、素材の良さで聴かせる。

Bill Hughesの声には独特の温もりと透明感があり、情感を込めた丁寧な歌い方は優しさに溢れている。それに合わせるように、演奏の方もソフトで優しい。Jay Graydon(g), Jeff Porcaro(ds), Ernie Watts(sax)等、参加ミュージシャンはとても豪華だが、自らの技ではなく、曲の良さを引き出すことに腕をふるっているようだ。

ただ「Only Your Heart Can Say」では、後半に盲目のギタリストのJose Feliciano(ホセ・フェリシアーノ)がアコースティックとエレキの両方のギターで入魂のソロを披露しており、聴きどころ。

Billのセカンド・アルバムは12年後の『』(91年, Billie Hughes名義)で、おそらく日本のみのリリース。タイトル曲「とどかぬ想い」は、テレビ・ドラマ『もう誰も愛さない』(出演: 吉田栄作、山口智子ほか)の主題歌として使われ、オリコン・チャートの3位となるヒットを記録した。その後、Billは98年に50歳という若さで他界している。

Billが率いたLazarusの71年のファースト・アルバム『』は、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから昨年10月に日本(世界?)初CD化されており、お薦め。

●収録曲
1. Stealin' My Heart Away - 3:38
2. Dreams Come True - 3:29
3. Waiting For You To Fly - 3:31
4. Only Love - 3:00
5. Lower Lights - 2:54
6. Gypsy Lady - 3:42
7. Quiet Moment - 2:53
8. Catch Me Smilin' - 3:57
9. Only Your Heart Can Say - 3:36
10. Dream Master - 3:29


◆プロデュース: Henry Lewy, Bill Hughes(vo, ag), Dale Jacobs

◆参加ミュージシャン: Jose Feliciano(g, bv), Jay Graydon/Mitch Holder(g), Victor Feldman(k, per), Mike Melvoin(k), Wilton Felder/Mike Porcaro(b), Jeff Porcaro/Russ Kunkel(ds), Ernie Watts(sax), Renee Armand(bv), etc


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2017/07/01 17:35 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Jimmy Messina(Jim Messina)の1979年のアルバム『Oasis』。
Jimmy Messina / Oasis (1979年)
Jim Messinaはカリフォルニア生まれのミュージシャン。60年代の終わりからBuffalo Springfield、Poco、Loggins and Messinaのメンバーとして活動し、76年にソロに転向した。曲作りはもちろん、ベース、ギター、ヴォーカルをこなし、またエンジニアやプロデュースも手がけるというマルチな才能の持ち主である。

Buffalo Springfieldでは68年のラスト・アルバム『』の制作にメンバーとして加わり、ベースとヴォーカル、プロデュースを担当。Pocoでは結成メンバーの1人としてリード・ギターとヴォーカルを担当し、69年のファースト『』と70年のセカンド『』の2枚のアルバムに参加、プロデュースも担当した。Kenny Logginsとのデュオ、Loggins and Messinaの活動は比較的長く、71年の『』から76年の『』まで、6枚のスタジオ・アルバムを残している。

本作はJim Messinaの最初のソロ・アルバム。共作も含めて全曲がJimのオリジナルである。

トロピカル・サウンドの「New And Different Way」、ファンキーでグルーヴィーな「Do You Want To Dance」、とろけるようにメロウな「Seeing You」、軽快なソウル・ナンバーの「Free To Be Me」、ジャジーでアコースティックな「Talk To Me」と、サウンドの表情は豊か。どの曲にもポップで良質なメロディがあり、ラテン・フュージョンのような味わいのある洒落た演奏も心地よい。

特に「Seeing You」は最高。避暑地の昼下がりのまどろみのような極上の癒しがある。

Jim Messinaのギターの腕はかなりのもの。パキパキとしたエレキにも涼やかなアコギにも、アルバム・タイトルやジャケットのような南国の雰囲気が漂う。歌も上手く、爽やかさと艶っぽさの両方を備えた声でどの曲も器用に歌いこなす。

ちなみに、本作でキーボードを担当したJim Studerは、のちに歌手の飯島真理さん結婚して双子の男の子を授かった(88年に結婚、99年に離婚)。

AORの夏の定盤である本作のCDは、ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年7月に再発されている。また、Jim Messinaの在籍したPocoは89年にオリジナル・メンバーでリユニオンするが、そのアルバム『』のCDも同じシリーズから2017年8月に再発された。

●収録曲
1. New And Different Way - 3:55
2. Do You Want To Dance - 5:10
3. Seeing You (For The First Time) - 5:56
4. Free To Be Me - 2:55
5. Talk To Me - 2:28
6. Love Is Here - 4:59
7. Waitin' On You - 3:18
8. (Is This) Lovin' You Lady - 5:04
9. The Magic Of Love - 7:22


◆プロデュース: Jimmy Messina(vo, g)

◆参加ミュージシャン: Jim Studer(k, bv), Wayne Nelson(b, bv), Tony Moreno(ds, per), Jeff Elliott(tp, tb, flugelhorn), Craig Thomas(sax, flute, bv)


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2017/06/29 18:36 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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