音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Greg Guidryの1982年のアルバム『Over The Line』。
Greg Guidry / Over The Line (1982年)
Greg Guidryはアメリカのシンガー・ソングライター。翳りのある渋いメロディを紡ぐ優れたメロディ・メイカーでもある。Guidry家は音楽ファミリーであり、Gregはその長男。デビュー・アルバムの本作には長女のSandra(Sandy)、二女Susanの夫のDenny Henson、三女のCathy、次男のRandyが参加し、ファミリー総出でバック・ヴォーカルを務めている。

共作も含めて全曲がGreg Guidryの作で、メロディの良さにぐっと心を掴まれるような曲が多い。

特に1曲目の「Goin' Down / ラストタイム・ラヴ」は名曲。Gregの渋い歌声も魅力的で、泣きのメロディにとても良く合う。この曲はファースト・シングルになり、Billboard Hot 100チャートの17位、ACチャートでは11位を記録するヒットとなった。

間奏の情熱的なギター・ソロは、この年にWhite HeartのメンバーとしてデビューするDann Huff。本作は、まだ22歳という若きDann Huffの名演を存分に味わえるアルバムでもある。

「Show Me Your Love」「Gotta Have More Love / 愛の焔」「(I'm) Givin' It Up / 君に別れのくちづけを」「Are You Ready For Love / 待ちこがれて」も、Gregの泣きのメロディが冴える曲。「愛の焔」はClimax Blues Bandの80年のアルバム『』の収録曲(全米47位)のセルフ・カヴァーで、「待ちこがれて」はRobbie Dupreeの81年のアルバム『』に提供した曲だ。

最後の3曲は姉のSandyとの共作。「Into My Love」では二人でデュエットし、Sandyのキュートな歌声がアルバムに華を添える。ラストの「Darlin' It's You」の曲調は、Steely Danの『Aja / 彩(エイジャ)』(77年)に収録された「Josie」を思わせる。最後まで、クールで渋い。

2000年にも『』『』の2枚のアルバムをリリースするが、2003年に49歳の若さで他界した(自死とされている)。きっと、細やかで優しい人柄だったのだろう。

●収録曲
1. Goin' Down / ラストタイム・ラヴ - 3:44
2. (That's) How Long / 愛のメニューを - 3:30
3. Show Me Your Love - 4:11
4. If Love Doesn't Find Us / 午後のためらい - 2:58
5. Gotta Have More Love / 愛の焔 - 3:43
6. Over The Line - 3:00
7. (I'm) Givin' It Up / 君に別れのくちづけを - 3:20
8. Are You Ready For Love / 待ちこがれて - 3:18
9. Into My Love - 3:11
10. Darlin' It's You - 2:39


◆プロデュース: John Ryan, Greg Guidry(vo, k)

◆参加ミュージシャン: Sandy Guidry(vo), Dann Huff(g), Phil Naish(k), Gabriel Katona(sy), David Hungate/Gary Lunn(b), James Stroud/Mark Hammond(ds), Bobby LaKind(per), David Sanborn(sax), Denny Henson(bv), etc


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2017/07/03 19:30 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Dwayne Fordの1982年のアルバム『Needless Freaking / ストレンジャー・イン・パラダイス』。
Dwayne Ford / Needless Freaking (ストレンジャー・イン・パラダイス) (1982年)
Dwayne Fordはカナダ出身のシンガー・ソングライター。カナダで72年からバンド活動を始め、その後もセッション・ワークや映画音楽の作曲などの活動をしていた。同じカナダ出身のDavid Fosterと親交があり、FosterがプロデュースしたThe Keane Brothersのデビュー作『』(77年)に収められたヒット曲「Sherry」をDwayne Fordが提供した。

80年代に入り、Fosterにプロデュースを依頼して制作したのがこのソロ・デビュー作である。Fosterは8曲中の6曲(1-5, 8)をプロデュース。TOTOのJeff Porcaro(ds)、Mike Porcaro(b)、Steve Lukather(g)が演奏面をリードしており、TOTOのようなハードネスを備えた爽快なAORサウンドを堪能できる。

Porcaro兄弟+Lukatherのアンサンブルを聴けるのは1, 3, 4, 5の4曲で、特に1曲目「Lovin' And Losin' You / 追憶のパラダイス」のバネの効いた引き締まった演奏がカッコいい。

全曲がDwayne Fordの作で、Derek Kendrickと奥様のPatricia Gallantが主に詩を共作している。ビターなメロディとドライな熱いサウンドは、じめっとした湿気を吹き飛ばすように爽快。奥様のPatriciaもバック・ヴォーカルで貢献している。

日本盤のカヴァー・アートには青を基調とする幻想的なデザインのものが使われた。雰囲気のある素敵なデザインで、オリジナルのほっこりしたカヴァー・アート(下)よりも本作の硬派なサウンドに合っている。
Dwayne Ford / Needless Freaking オリジナル・カヴァー・アート
セカンド・アルバムを出したのは15年後の96年。その後も2007年にサード・アルバム『』、2009年に4作目『』と、寡作だがコンスタントに渋いアルバムを出している。

●収録曲
1. Lovin' And Losin' You / 追憶のパラダイス - 3:27
2. Am I Ever Gonna Find Your Love / ファインド・ユア・ラヴ - 3:36
3. Stranger In Paradise - 3:32
4. Hurricane - 3:50
5. Midnight Ride - 4:16
6. There's A Life In Me / ライフ・イン・ミー - 4:38
7. American Blues - 5:28
8. The Best Will Survive - 4:03


◆プロデュース: Dwayne Ford(vo, k, ar), David Foster(k, ar), Ken Friesen

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Jay Graydon/David Bendeth(g), Neil Stubenhaus/Mike Porcaro(b), Mike Baird/Jeff Porcaro(ds), Earl Seymure(sax), Patricia Gallant(bv), etc


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2017/06/19 17:02 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Dionne Warwickの1982年のアルバム『Friends In Love』。
Dionne Warwick / Friends In Love (1982年)
Dionne Warwickは60年代始めから活動しているアメリカの女性シンガー。Whitney Houstonの従姉妹としても知られている。相当な数のスタジオ・アルバムを制作しており、1年に2作以上をリリースすることも少なくない。

本作は当時勢いのあったJay Graydonのプロデュース作品。この年も2枚のアルバムを出しており、4月発売の本作に続いて、9月にはBee GeesのBarry Gibb等のプロデュースによる『Heartbreaker』が発売された。クオリティは甲乙付けがたいが、間が5ヶ月しかないこともあり、セールス面では本作が『Heartbreaker』に食われてしまった。

1曲目の「For You」は、Graydon, Richard Page, John Bettisによる共作。爽やかで甘いメロディ、ソフトで軽やかなビート、きらきらしたサウンドの質感、Pagesによる美しいコーラス。Graydonらしい完璧なAORナンバーだ。

タイトル曲の「Friends in Love」は、Johnny Mathisとデュエットしたゴージャスなバラード。この曲はGraydon, David Foster, Bill Champlinによる共作。EW&Fの名バラード「After the Love Has Gone」(79年, 米2位)を書いた黄金チームである。Johnny Mathisとは、メロウなミディアム・チューン「Got You Where I Want You / 二人の定め」もデュエットしている。

「Never Gonna Let You Go」は、Barry MannとCynthia Weilの共作。翌年のSergio Mendesのアルバム『Sergio Mendes』に収録され、Billboard Hot 100チャートの4位を記録するヒットとなった。

「Can't Hide Love」はEW&Fの75年のアルバム『』に収録されたヒット曲。キメキメのホーン・セクションがカッコいい。AORファンに人気のあるところでは、FosterプロデュースのJaye P. Morganの77年の名盤『Jaye P. Morgan』にも収録されている。

ポップなメロディの「More Than Fascination」はTom Snowの作。Melissa Manchesterが翌年のアルバム『Emergency』で、「I Don't Care What People Say」というタイトルでこの曲を歌っている。

「With a Touch」はStevie Wonderの作。優しいメロディをDionneが伸びやかに歌っている。3年後にDionne, Stevie, Elton John, Gladys Knightの4人が "Dionne & Friends" 名義で共演し、「That's What Friends Are For / 愛のハーモニー」を大ヒットさせるが、その始まりは案外この曲あたりかも知れない。

●収録曲
1. For You - 4:55
2. Friends in Love - 4:02
3. Never Gonna Let You Go / もう、はなれない - 4:50
4. Can't Hide Love - 4:50
5. Betcha by Golly Wow / ゴーリー・ワウ - 3:28
6. More Than Fascination - 4:02
7. Got You Where I Want You / 二人の定め - 3:38
8. With a Touch - 4:40
9. What Is This - 3:58
10. A Love So Right - 3:55


◆プロデュース: Jay Graydon(g, sy, ar)

◆参加ミュージシャン: Johnny Mathis(vo), Steve Lukather/Michael Landau/Larry Carlton(g), Dean Parks(ag), Stevie Wonder(p), David Foster/Michael Omartian/Steve Porcaro/Robbie Buchanan(k), Steve George(k, bv), Abraham Laboriel/Mike Porcaro(b), Jeff Porcaro/Steve Gadd/Mike Baird(ds), Victor Feldman(per), Bill Champlin/Richard Page(bv), etc


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2017/06/08 15:55 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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