音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Cecilio & Kaponoの1977年のアルバム『Night Music』。
Cecilio & Kapono / Night Music (1977年)
Cecilio & Kaponoはハワイの男性ポップ・デュオ。Henry Kapono Ka’aihueはネイティヴ・ハワイアンだが、Cecilio David Rodriguezの方はカリフォルニア生まれ。73年にデュオを結成し、これまでに10枚弱のスタジオ・アルバムを残している。本作は彼らのサード・アルバムだ。

フロント・カヴァーでは、暮れなずむ空の青と夕焼けを映した海のオレンジが美しい。アンスリウムの赤い花も色鮮やかだ。このロマンティックな風景の中で、髭をたくわえた長髪の男二人が見つめ合う。何というむさくるしさ…

心配は要らない。サウンドの方は南国のリゾート地を穏やかにそよぐ風のように爽やかだ。二人の息の合ったハーモニーも心地よい。

収録曲は2曲(1, 4)を除いて彼らのオリジナルで、Cecilioが3曲(2, 8, 9)、Kaponoが6曲(3, 5, 6, 7, 10, 11)を書いている。「The Night Music」はKim Carnesのご主人でソングライターのDave Ellingsonの作。「We're All Alone / 二人だけ」は言わずと知れたBoz Scaggsの作だ。

ストリングス・アレンジをNick DeCaroが担当し、美しいストリングスがアルバムの全体を包む。要所で流れるTom Scottのフルートもサウンドのメロウ度をアップ。アコースティックな味わいの曲が多い中、「Have You Ever Had That Feelin'」のようなグルーヴィーな曲もあり、バランスが良い。

Bozの情熱的なバラード「We're All Alone」は、美しいストリングスと二人の爽やかなハーモニーによりリゾート・ミュージック風の涼やかなナンバーに変身。リゾート・ウェディングのBGMにピッタリといった感じ。

2016年夏に好評を博したソニー「AOR CITY 1000」シリーズの2017年の1枚にこのアルバムが選ばれた。74年のファースト・アルバム『』のCDも同時に再発されている。

●収録曲
1. The Night Music - 4:06
2. Love By The Numbers - 5:02
3. After The Omen - 3:03
4. We're All Alone / 二人だけ - 3:27
5. Have You Ever Had That Feelin' - 4:40
6. Climb The Line - 3:20
7. Make It Up To You - 3:13
8. Here With You - 4:27
9. I Love You - 3:06
10. Longing - 1:56
11. Sallin' - 5:05


◆プロデュース: Bruce Botnick, Terry Powell, Cecilio & Kapono

◆参加ミュージシャン: Cecilio(vo, g, harmonica), Kapono(vo, g)
with Randy Lorenzo(vo, b), Alan Pasqua(k), Artie Alinikoff(ds), Tom Scott(sax, flute), Kevin Calhoun(per), Nick DeCaro(strings ar)


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2017/06/12 17:05 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Dan Hillの1977年のアルバム『Longer Fuse / ふれあい』。
Dan Hill / Longer Fuse (1977年)
Dan Hillはカナダ生まれのシンガーソング・ライター。叙情的なバラードを作ることで定評があり、カナダの吟遊詩人と呼ばれることがある。

1975年のデビューから地道にアルバム制作を続け、オリジナル・アルバムはこれまでに12枚をリリース。本作はサード・アルバムにあたる。夜の街明かりに浮かぶフロント・カヴァーの姿には、確かに吟遊詩人のような佇まいがある。

本作の収録曲は全てDan Hillの自作。このうち、「Sometimes When We Touch / ふれあい」はBarry Mannと、「Crazy」はDon Potterとの共作だ。素朴で飾らない感じの曲が多いが、メロディはとても饒舌。気持ちを込めて熱く歌うところが好感を持てる。

「ふれあい」は、Dan Hillが詞を、Barry Mannが曲を担当したバラードの名品。Billboard Hot 100チャートの3位となる大ヒットを記録し、Dan Hill最大のヒット曲となった。

他のアーティストによるカヴァーも多く、Tina TurnerやBonnie Tyler、Barry Manilow、Rod Stewart等がこの曲を歌っている。

「You Are All I See」のメロディの切なさや、アコースティックな「Still Not Used To」の美しさも格別。素材(=曲)の良さをじっくり聴かせるアルバムだ。

「ふれあい」に続くDan Hillのヒットは、10年後のアルバム『』から生まれた「Can't We Try / とまどい」。切なすぎるメロディを持つ情熱的なバラードで、Vonda Shepardとのロマンティックなデュエットも当たり、チャートの6位をマークした。

この曲は、奥様のBeverly Chapin-Hillとの共作。88年のアルバム『Real Love』でもタイトル曲を共作している。どちらも素晴らしいバラードなので奥様もミュージシャンかと思いきや、本業は弁護士であった。

●収録曲
1. Sometimes When We Touch / ふれあい - 4:05
2. 14 Today - 4:29
3. In The Name Of Love - 2:33
4. Crazy - 4:05
5. McCarthy's Day - 3:53
6. Jean - 4:28
7. You Are All I See - 2:20
8. Southern California - 4:10
9. Longer Fuse - 4:20
10. Still Not Used To - 4:25


◆プロデュース: Matthew McCauley(k, bv, strings ar), Fred Mollin(per, bv)

◆参加ミュージシャン: Dan Hill(vo, g), Bob Mann(g), Don Potter(ag, bv), John Capek/Bobby Ogdin(k), Tom Szczesniak/Bob Boucher(b), Larrie Londin(ds), etc


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2017/05/17 15:01 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Paul Davisの1977年のアルバム『Singer of Songs: Teller of Tales / アイ・ゴー・クレイジー』。
Paul Davis / Singer of Songs: Teller of Tales (アイ・ゴー・クレイジー) (1977年)
Paul Davisは、70年代から80年代中盤にかけてアメリカのカントリー・シーンやポップス・シーンで活躍したシンガー・ソングライター。70年にアルバム・デビューし、81年までの約10年の間に7枚のアルバムを制作。80年代中盤を過ぎると早々と音楽活動から引退し、2008年に60歳という若さでこの世を去った。

本作は、Paul Davisの5枚目のスタジオ・アルバム。本作と80年の次作『Paul Davis / パステル・メッセージ』、およびラスト・アルバムとなる81年の『Cool Night』は、いずれもAORの名盤として知られている。

Paul Davisはポップス史に残るバラードの名品を2曲残した。
1つは本作に収録された「I Go Crazy」。この曲はBillboard Hot 100チャートの7位となる大ヒットを記録し、日本でも田中康夫氏原作の81年の映画『なんとなく、クリスタル』の主題歌に採用されて有名になった。もう1つは『Cool Night』に収録されたメロウでムーディなタイトル曲。こちらもチャートの11位を記録するヒットとなっている。

本作の収録曲は、The Beach Boysの67年のアルバム『』からのカヴァー曲「Darlin'」と、Jerry WienerとPaul Shafferの書いた「Never Want To Lose Your Love」を除いて、Paul Davisの作。

「Darlin'」では女性シンガーのSusan Collinsとデュエットし、Susanとは続く「Sweet Life」も共作している。この2曲は「I Go Crazy」に続いてシングル・カットされ、「Darlin'」はチャートの51位を、「Sweet Life」は17位をマークした。

アルバムの後半にはカントリー・ポップス調の曲も見られる。なお、後半1曲目の「Hallelujah Thank You Jesus」とラストの「Editorial」は、76年の前作『Southern Tracks & Fantasies』からの再録だ。

「I Go Crazy」の甘くロマンティックな旋律やキーボードの美しいリフレインには、一度聴いたらずっと記憶に残るような普遍的な良さがある。特にこの曲のリフレインに関しては、Styxの屈指のバラード「Babe」(79年, 全米1位)にも同じメロディを聴くことができる。「Babe」の作者であるDennis DeYoungの記憶の深いところにも、きっと残ったのだろう。

●収録曲
1. I Go Crazy - 3:52
2. I Never Heard The Song At All - 2:39
3. Darlin' - 3:00
4. Sweet Life - 3:28
5. Never Want To Lose Your Love - 2:24
6. Hallelujah Thank You Jesus - 2:52
7. I Don't Want To Be Just Another Love / もうひとつの愛 - 3:13
8. You're Not Just A Rose - 2:37
9. Bad Dream - 3:07
10. Editorial - 2:56


◆プロデュース: Paul Davis, Phil Benton

◆参加ミュージシャン: Barry Beckett/Al Feingold(k), Don Barrett/Ed King/Ed Seay(b), Jimmy Johnson/Kenny Mims(g), Nigel Olsson(ds, vo), Roger Hawkins/James Stroud/Roy Yeager(ds), etc


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2017/03/19 16:34 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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