音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Lauren Woodの1981年のアルバム『Cat Trick』。
Lauren Wood / Cat Trick (1981年)
Lauren Woodはアメリカの女性シンガー・ソングライター。60年代から活動しており、いとこのNovi Novog、ベーシストのErnie Eremita等と組んだ「Rebecca And The Sunny Brook Farmers」というグループで69年にアルバムを1枚、70年代にはNovi, Ernieと組んだ「Chunky, Novi and Ernie」で73年と77年にアルバムを残している。"Chunky" は彼女の愛称だ。

ソロになってからは79年に最初のアルバム『』をリリース。本作『Cat Trick』はセカンド・アルバムで、リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが共演した90年の映画『プリティ・ウーマン』で使われた「Fallen」を収録している。

プロデュースをCrackin'のメンバーであったPeter BunettaとRick Chudacoffが担当。二人は前年にRobbie Dupreeのデビュー作『ふたりだけの夜』をプロデュースし、ヒットさせている。

共作も含めて収録された全曲がLauren Woodの作。どの曲もポップで可愛らしく、また暖かいメロディと寛いだ雰囲気を持っている。Lauren Woodの声は陽だまりのような温もりのあるアルト・ヴォイス。少しハスキーなところがチャーミングで、とても親密な響き方をする。

ポップな「Breakin' Too Many Hearts / ハートの痛手」はNicolette Larsonの79年のアルバム『』への提供曲。同じアルバムに「Fallen」も収録された。

メロウでソウルフルな「In The Dark」は、アメリカの女性シンガーのLani Hallへ提供された。80年のアルバム『Blush』に、この曲と「Ain't Got Nothin' For Me / 虚ろなふたり」の2曲が収録されている。

「Work On It」ではRobbie Dupreeとロマンティックなデュエットを披露。イギリスの女性ソウル・シンガーのMaxine Nightingaleが80年のアルバム『Bittersweet』でこの曲を歌った。続く「Half As Much / 想いを寄せて」も切ない余韻を残すロマンティックなナンバーだ。

そして、本作のハイライトは「Fallen」。ポップでキュート、エレガントな香りが立ち上るようなこの名曲は前出のNicolette Larsonのほかに、Nicole Willsも83年のアルバム『Tell Me』でカヴァー。女性シンガーだけでなく、男性のJohnny Mathisも88年のアルバム『』で歌っている。

Norman Seeffの撮影したセピア調のジャケットにはネコの眼差しのLauren Woodが写る。よく見ると、瞳は緑色。バック・カヴァー(下の画像)では、Lauren Woodの抱く猫が同じ色の瞳をしている。
Lauren Wood / Cat Trick (バック・カヴァー)

●収録曲
1. Breakin' Too Many Hearts / ハートの痛手 - 3:28
2. In The Dark - 4:00
3. Work On It - 3:22
4. Half As Much / 想いを寄せて - 3:34
5. Never Been So In Love / あなただけに - 3:55
6. What I'd Give For Love / ギヴ・フォー・ラヴ - 4:59
7. Fallen - 3:41
8. We're On To Something / 愛はサムシング - 3:39
9. Ain't Got Nothin' For Me / 虚ろなふたり - 3:18
10. Dark December Night / 12月の暗い夜 - 2:36


◆プロデュース: Peter Bunetta(ds, per), Rick Chudacoff(b, k)

◆参加ミュージシャン: Lauren Wood(vo, k), Robbie Dupree(vo), Brian Ray(g), Bill Elliot(k, orch ar), Michael Boddicker(sy), Airto Moreira(per), Jerry Hey(tp), Novi(viola), Arno Lucas/Leslie Smith/Tommy Funderburk/Arnold McCuller/Tata Vega(bv), etc


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2017/11/06 11:07 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
Maxusの1981年のアルバム『Maxus / デビュー !!』
Maxus / Maxus (デビュー !!) (1981年)
MaxusはLAを中心に活動していた才能あるセッション・プレイヤーたちが結成したグループ。メンバーはJay Gruska(vo, k), Michael Landau(g), Robbie Buchanan(k), Mark Leonard(b), Doane Perry(ds)の5人で、グループの成り立ちから "第二のTOTO" と呼ばれることもある。TOTOとの最大の違いはグループが短命であったこと。このデビュー・アルバムが唯一のアルバムである。

グループの中心人物はJay Gruska。彼はメンバーと一緒に全ての曲を作り、リード・シンガーを担当した。Jay Gruskaの作るメロディにはヒネリがあり、クールで知的。また、ハイ・トーンでクセのある声質が曲に独特の緊張感をもたらしている。

メンバーの演奏技量は高く、「The Higher You Rise」のようなロック・ナンバーではダイナミックに分厚く、「Keep A Light On / 灯りを消さないで」のような美しいバラードでは叙情豊かに演奏する。また、「Where Were You」のような複雑に展開するフュージョン・タッチの曲では、高度なアンサンブルをバッチリ決める。

アルバムからのヒット・シングルはないが、「Nobody's Business」はPeter Cupplesの84年のアルバム『Half The Effort Twice The Effect』において「Never Mind」という曲名でカヴァーされた。

レベルの高いバンドなのでアルバムを1枚しか残せなかったのは残念。人気盤だけに本作のCDは何度か再発されており、2016年10月にはワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから高品質SHM-CDで再発。Jay Gruskaの84年のソロ・アルバム『Which One Of Us Is Me / カフェ・グルスカ』も同時に再発されており、Maxusをもっとポップに、80年代らしくアレンジしたサウンドになっている。

●収録曲
1. The Higher You Rise - 3:47
2. Nobody's Business - 3:21
3. What You Give - 3:51
4. Keep A Light On / 灯りを消さないで - 3:21
5. Your Imagination - 3:30
6. They Danced / 涙のダンス - 3:59
7. Part Of You - 3:02
8. Don't Try To Stop Me Now / 止めても無駄さ - 4:38
9. Where Were You - 5:21


◆プロデュース: Michael Omartian(sy, per ar)

◆参加ミュージシャン: Jay Gruska(vo, k), Michael Landau(g), Robbie Buchanan(k, bv), Mark Leonard(b, bv), Doane Perry(vo, ds)
with Paulinho Da Costa(per), Ian Underwood(sy), Bill Champlin/Tommy Funderburk/Jennifer Williams(bv), etc


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2017/11/03 15:39 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
John O'Banionの1981年のアルバム『John O' Banion / 僕のラヴ・ソング』
John O'Banion / John O'Banion (僕のラヴ・ソング) (1981年)
John O'Banionはインディアナ州ココモ生まれのシンガー。13歳の頃からローカル・バンドで歌い始め、長い下積みを経験した後、34歳の年に出したファースト・アルバムが本作である。

プロデュースをJoey Carbone(k)とRichie Zito(g)のコンビが担当しており、1曲のカヴァー・ソング(8)を除いて、全ての曲をこの二人が中心となって書いている。

このアルバムからはミディアム・テンポの「Love You Like I Never Loved Before / 僕のラヴ・ソング」がシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの24位を記録した。ほのぼのと懐かしさを感じさせるメロディが心地よいナンバーだ。

JoeyとRichieはとても優れたソングライター・コンビで、「Love Is Blind」のようなロック・ナンバーから、「You're In My Life Again」や「Love Is In Your Eyes」のようなロマンティックなバラードまで、フックのある瑞々しいメロディの曲が揃っている。「Love Is Blind」は、Uriah Heepも83年作のアルバム『』でカヴァーした。

John O'Banionは透明で伸びやかなハイトーン・ヴォイスの持ち主。天与の声と下積みで磨いた歌唱力を駆使して、エモーショナルにロマンティックに歌う。スケールの大きな歌いっぷりは見事で、JoeyとRichieの作る曲の良さを存分に引き立てている。

歌の上手さだけでなく、清潔なルックスやどこか陰のある佇まいが日本では受けた。82年の東京音楽祭に招かれてグランプリを獲得し、翌年には映画『里見八犬伝』の主題歌を歌っている。2007年のバレンタイン・デーに他界し、帰らぬ人となった。

このアルバムは、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年9月に高品質SHM-CDで再発された。個人的にすごく好きなアルバムである。

●収録曲
1. Love You Like I Never Loved Before / 僕のラヴ・ソング - 3:29
2. You're In My Life Again / 涙でもう一度 - 3:09
3. Love Is Blind - 3:34
4. Our Love Can Make It / 二人のメイク・ラヴ - 3:12
5. Love Is In Your Eyes / 瞳にうちあけて - 3:17
6. Come To My Love - 3:21
7. Take A Chance On Love / 恋のチャレンジ - 3:14
8. Walk Away Renee / いとしのルネ - 2:30
9. If You Love Me - 3:30
10. She's Not For You / 哀愁のフィナーレ - 4:00
11. Something About Your Love (Bonus Track)
12. Greener Pastures (Bonus Track)


◆プロデュース: Joey Carbone(k, per, bv, ar), Richie Zito(g, ar)

◆参加ミュージシャン: Dennis Belfield(b), Carlos Vega(ds), Lenny Castro(per), Bobby Kimball/Jon Joyce/Jimmy Haas/Stan Farber(bv), James Newton Howard(strings ar)


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2017/10/03 19:22 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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