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Gregg Rolieの1985年のアルバム『Gregg Rolie』。
Gregg Rolie / Gregg Rolie (1985年)
Gregg Rolieは、アメリカの偉大なロック・バンドであるSantanaとJourneyの創設メンバーの一人。Carlos Santana(g)率いるラテン・ロック・バンドのSantanaには1966年の結成から71年末まで在籍し、リード・シンガー兼キーボーディストとして初期の華々しい活動を支えた。Woodstockでの歴史的なライヴ(69年)にもSantanaのメンバーとして参加している。

Santanaを離れたGreggは、同時期にSantanaを抜けたNeal Schon(g)等と73年にロック・バンドのJourneyを結成。そこでもリード・ヴォーカルとキーボードを担当し、80年末までJourneyに在籍した。Santanaは98年に、Journeyは今年2017年にロックの殿堂入りをしており、Greggは2度もその栄誉を受けている。

本作はGregg Rolieの初のソロ・アルバム。Bill Schneeがプロデュースした3曲(1-3)と、Kevin Beamishプロデュースの7曲(4-10)に分かれており、最初の3曲はカヴァー曲で、Greggはヴォーカルのみを担当。残りの殆どはGreggの作/共作によるオリジナル曲で、Greggはヴォーカルとキーボードを担当している。

哀愁漂うミディアム・テンポの「I Wanna Go Back」は87年にEddie Moneyもカヴァーし、Billboard Hot 100チャートの14位となるヒットを記録。Gregg Rolieの歌声には秘めた熱さがあり、哀愁を帯びたメロディや「Black Magic Woman」(Santanaの70年の大ヒット曲)のようなミステリアスな曲にとても合う。

この曲のギタリストはDann Huffだが、本作には旧友のCarlos SantanaとNeal Schonも参加し、リード・ギターを1曲ずつ(8と9)弾いている。また、ドラムスのMark Craneyは、Gino Vannelliの78年の名盤『Brother To Brother』で見事な腕前を披露したドラマーだ。

Gregg Rolieというと、黒のタンクトップ姿で熱く歌う男という印象があるが、バック・カヴァーにはまさにその姿のスナップ・ショットがあり、嬉しくなる。ラストの「Deep Blue Sea」は爽やか過ぎてGreggらしくないが、とてもメロディアスで心地よい曲。翌年のJourneyのアルバム『』のようなノスタルジックな雰囲気もある。こういう曲が性に合わなくなってJourneyを辞めたのではないかと思うのだが、決して悪くない。Neal Schonと一緒にJourneyにずっと残れば良かったのにと思う。

●収録曲
1. Young Love - 4:06
2. Close My Eyes - 4:30
3. I Wanna Go Back - 3:59
4. Let Me Out - 3:33
5. Over And Over - 4:00
6. Don't Talk - 3:06
7. Zap Me - 4:02
8. Marianne - 4:06
9. It's Only Make Believe - 3:56
10. Deep Blue Sea - 4:19


◆プロデュース: Bill Schnee, Kevin Beamish(bv)

◆参加ミュージシャン: Gregg Rolie(vo, k), Dann Huff/Mark Ross/Craig Chaquico/Carlos Santana/Neal Schon(g), Peter Wolf(k), Dave Margen(b), Mark Craney(ds), Alan Pasqua(sy), Bruce Miller(horn ar), Matt Schon(string ar), Gene Miller/Jason Scheff/Carmen Grillo/Stan Bush(bv), etc


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2017/08/27 16:47 Rock / Pops名盤(80年代) TB(0) CM(0)
Billy Joelの1980年のアルバム『Glass Houses / グラス・ハウス』。
Billy Joel / Glass House (1980年)
Billy Joelはアメリカを代表するシンガー・ソングライター。1971年のデビュー作『』以来、カヴァー曲も共作曲もない生粋のシンガー・ソングライター路線を貫き、77年のアルバム『The Stranger』で遂に大ブレイクすると、同作と78年の『52nd Street / ニューヨーク52番街』が連続してグラミーを受賞する誉れを得た。

本作は『52nd Street』に続く通算7作目。Billy Joelの80年代最初のアルバムである。前2作の大成功により、ピアノ・マンや街角の吟遊詩人と形容されるようなクールなシンガー・ソングライター路線に満足したのかも知れない。あるいは80年代を意識したのかも知れない。本作では方向性を変え、ロックン・ローラーのBillyを楽しんでいる。

本作も当然のように全曲がBillyの作詞・作曲。シリアスな曲は少なくなり、メロディの良さを純粋に楽しめる曲が揃っている。多くのゲスト・プレイヤーを起用した前作とは対照的に、Billyのレギュラー・バンドによる演奏になっており、皆が肩の力を抜いて自分たちの演奏を楽しんでいるようだ。

「It's Still Rock and Roll to Me / ロックンロールが最高さ」はBillboard Hot 100チャートにおいて初の1位を記録。「You May Be Right / ガラスのニューヨーク」も7位、「Don't Ask Me Why」は19位(ACチャートでは1位)をマークした。アルバムも前作に続いてBillboard 200チャートの1位を獲得し、81年のグラミー賞では「Best Rock Vocal Performance - Male」を受賞。連続して3回目のグラミー受賞となった。

中にはピアノの連打で始まる「All For Leyna / レイナ」のような従来のBillyらしい曲もあり、私はこの曲が大好きだが、これも重みと厚みのあるロックになっている。

Glass Housesというタイトルは "People who live in glass houses shouldn't throw stones" (ガラスの家に住む者は石を投げてはならない)という諺に由来する。自分も破片で傷つくからだが、「他人に害を与えれば、必ず自分にかえってくる」という意味らしい。

フロント・カヴァーでガラスの家に石を投げる革ジャンの男はロックン・ローラーのBillyだろう。バック・カヴァーでは割れたガラスの向こうから、ネクタイにジャケット姿の従来のBillyが挑発的な眼差しを向ける。
Billy Joel / Glass Houses (バック・カヴァー)
ガラスの家に石を投げたBillyは、特段そのしっぺ返しを食らっていない。本作以降も割とスタイルを変えながら、内容・セールスともに充実したアルバムを作っている。

●収録曲
1. You May Be Right / ガラスのニューヨーク - 4:14
2. Sometimes A Fantasy / 真夜中のラブコール - 3:14
3. Don't Ask Me Why - 3:00
4. It's Still Rock And Roll To Me / ロックンロールが最高さ - 2:58
5. All For Leyna / レイナ - 4:13
6. I Don't Want To Be Alone / 孤独のマンハッタン - 3:56
7. Sleeping With The Television On / チャンスに賭けろ - 3:02
8. C'Etait Toi (You Were The One) / 愛の面影(セテ・トワ) - 3:25
9. Close To The Borderline / ボーダーライン - 3:46
10. Through The Long Night / ロング・ナイト - 2:44


◆プロデュース: Phil Ramone

◆参加ミュージシャン: Billy Joel(k, sy, harmonica, ag, vo), David Brown(g), Richie Cannata(sax, k, flute), Liberty DeVitto(ds, per), Russell Javors(g), Doug Stegmeyer(b)

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2017/07/19 19:04 Rock / Pops名盤(80年代) TB(0) CM(2)
Santanaの1982年のアルバム『Shango』。
Santana / Shango (1982年)
Santanaは、ギタリストのCarlos Santana率いるロック・バンド。1966年のバンド結成から半世紀以上も活動を続けており、在籍したミュージシャンは延べ70名を超え、ロック史に巨大な活動の足跡を残している。

本作は80年代に入って出された2枚目のアルバム。
Santanaはラテン・ロックをベースに時流を捉えたアルバム作りをしており、本作はややポップス寄りの前作『Zebop!』の流れを継いでいる。前作ではヴォーカル曲とインスト曲が8対4のバランスであったが、本作ではインスト曲を2曲(5, 10)に減らし、より一層ポップス指向となっている。

ヴォーカル曲のうち4曲(2, 3, 4, 8)は他のアーティストの作。
「Hold On」はIan Thomas作で、Ian Thomasの81年のアルバム『』の収録曲。「Night Hunting TIme」はPaul Brady作で、Paul Bradyの81年のアルバム『』からのカヴァー。「Nowhere To Run」はRuss Ballardの書き下ろし。そして、「What Does It Take (To Win Your Love)」は、Jr. Walker & The All Starsの68年のヒット曲だ。

このうち、Ian Thomasの「Hold On」とRuss Ballard作の「Nowhere To Run」がBillboard Hot 100にチャート・インし、それぞれ15位と66位を記録した。

曲によってプロデューサーが異なり、Eaglesのプロデュースで有名なBill Szymczykが2曲(1, 9)を、John Ryanが3曲(2, 4, 8)を、残りをCarlos Santanaが担当している。また、Carlos担当のうち3曲(3, 5, 6)は、Gregg Rolieとの共同プロデュースだ。Gregg Rolieは元Santanaのキーボード兼リード・ヴォーカル担当であり、Neal Schonと一緒にSantanaを抜けてJourneyを結成した。

哀愁漂う「Hold On」は、Santanaの80年代最大のヒット曲である。また、Adult ContemporaryチャートにSantanaとして初めてチャート・イン(34位)した記念すべき曲でもある。Carlosのギターを除けば、Ian Thomasの原曲にとても忠実なアレンジだが、Santanaのカヴァー・バージョンの方がはるかに良い。Carlosの泣きのギターが如何に曲の良さを引き立てているかが良く分かる。

Gregg Rolieはインスト曲「Nueva York」でオルガンを弾いている。「Black Magic Woman」のような濃厚なリズムの曲だ。彼は、昨年にリリースされたSantanaの最新作『』において、Neal Schon等と共に久々にSantanaに復帰。Santanaは98年に、Journeyは2017年にロックの殿堂入りをしているので、Greggはロックの殿堂入りを2度経験したと言っても良いだろう。

●収録曲
1. The Nile - 4:54
2. Hold On - 4:24
3. Night Hunting Time - 4:42
4. Nowhere To Run - 3:58
5. Nueva York - 4:57
6. Oxun (Oshún) - 4:12
7. Body Surfing - 4:25
8. What Does It Take (To Win Your Love) - 3:24
9. Let Me Inside - 3:31
10. Warrior - 4:21
11. Shango - 1:41


◆プロデュース: Bill Szymczyk, John Ryan, Carlos Santana(g), Gregg Rolie(organ)

◆参加ミュージシャン: Alex Ligertwood(vo), Richard Baker(k), David Margen(b), Graham Lear(ds), Armando Peraza/Raul Rekow/Orestes Vilató(per), etc

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2017/03/30 15:24 Rock / Pops名盤(80年代) TB(0) CM(0)
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