音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Lamont Dozierの1981年のアルバム『Working On You』。
Lamont Dozier / Working On You (1981年)
Lamont Dozierは、60年代の米モータウン・レコード専属のソングライター・チームである「Holland–Dozier–Holland」の一員。Holland–Dozier–Hollandは、Eddie(兄)とBrian(弟)のHolland兄弟にLamont Dozierを加えたトリオであり、DozierとBrianが作曲を、Eddieが作詞を担当していた。The Supremesの「Stop! In the Name of Love」や「You Can't Hurry Love / 恋はあせらず」、Four Topsの「Reach Out I'll Be There」など、彼らが書いた全米No.1ヒットは10曲を超えており、いわゆる「モータウン・サウンド」の発展に大きく貢献した。

Dozierは70年代以降にソロ・アルバムも出しており、本作は80年代最初のアルバム。
プロデュースを自ら担当し、収録曲も全てが自作のものだ。また、決して器用な部類には入らないと思うが、全曲のリード・ヴォーカルを取っており、これがなかなか味のある歌声である。

モータウンのヒット・メイカーだっただけに、どの曲もメロディが良い。「Why」の繊細なメロディと切ない歌声は鳥肌モノだし、ドリーミーな「Too Little Too Long」やエレガントな「Wired Up」、メロウな「Starting Over」やグルーヴィーな「You Made Me A Believer」も素晴らしい。

80年代には英国アーティストとの仕事も多い。87年にはSimply Redのアルバム『Men and Women』で、Mick Hucknallと「Infidelity」と「Suffer」を共作。89年のアルバム『A New Flame』でも「You've Got It」と「Turn It Up」を共作した。また、88年にはPhil Collinsと「Two Hearts」を共作し、再び全米1位を獲得している。

Phil Collinsはモータウンのヒット曲を好んで歌う。82年にも「恋はあせらず」のカヴァーが全米10位のヒットを記録したほか、2009年には、60年代のモータウンやソウル・スタンダードのカヴァー曲集『』まで作ってしまう熱の入れようだ。

●収録曲
1. Cool Me Out - 5:09
2. Why (Ain't My Love Enough) - 4:38
3. Nobody Told Me - 3:48
4. Too Little Too Long - 4:36
5. Playing For Keeps - 3:42
6. Interlude - 0:55
7. (You Got Me) Wired Up - 4:04
8. Starting Over (We've Made The Necessary Changes) - 4:36
9. Working On You - 3:39
10. Chained (To Your Love) - 4:39
11. You Made Me A Believer - 3:58


◆プロデュース: Lamont Dozier(vo, k)

◆参加ミュージシャン: Paul Jackson Jr./Frank Dookun(g), John Barnes(sy), Nathan East(b), Paulinho Da Costa(per), Quintin Denard(ds), Tony Patler(b, k), Benjamin Wright/Hense Powell(string ar), The Waters(bv), etc


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2017/04/10 16:59 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
The Pointer Sistersの1981年のアルバム『Black & White』。
The Pointer Sisters / Black & White (1981年)
The Pointer SistersはRuth, Anita, Bonnie, Juneの4姉妹によるR&Bヴォーカル・グループ。1971年にAnita, Bonnie, Juneの3人でデビューし、翌年に長女のRuth Pointerが加わった。その後、77年にBonnieがソロに転向し、再び3人組となっている。

本作は、The Pointer Sistersの5枚目のアルバム。
タイトルの「Black & White」の意味するところは、人種や肌の色を超えて手を携えようというポジティヴなものだろう。Paul McCartneyが名盤『』においてStevie Wonderと「Ebony and Ivory」をデュエットし、全米No.1ヒットを記録したのが翌82年。Band Aidの「Do They Know It's Christmas?」が84年、USA for Africaの「We Are The World」が85年ということで、80年代前半はそういう機運であった。

フロント・カヴァーでは、Ruth, Anita, Juneの3人がダーク・ブラウンの衣装でポーズをとるが、バック・カヴァーでは真っ白な衣装で華やかに決めている。バック・カヴァーの三人のおみ足が細くて綺麗なこと…

本作からは、ミディアム・スローの極上のメロウ・ナンバー「Slow Hand」がBillboard Hot 100チャートの2位となる大ヒットを記録し、彼女たちを代表するヒット曲となった。また、ポップで軽快な「Should I Do It / 涙のパーティ」も同チャートの13位を記録している。

Russ Ballardの提供した「Someday We'll Be Together / ふたりのめぐり逢い」や、David Lasley等が書いた「Got to Find Love」も良い。哀愁を帯びたメロディが印象に残る「Got to Find Love」は、作者のDavid Lasleyも同年のアルバム『Missin' Twenty Grand / 風のファルセット』で歌った。

ダンサブルな「We're Gonna Make It / 夢のロマンス」は、AnitaとJuneがDavid Foster等と共作した曲。シンセの使い方が80年代ぽい感じで懐かしい。

彼女たちは全員がリード・ヴォーカルをとることができる。本作では、Ruthが1曲(3)、Anitaが3曲(2, 4, 6)、Juneが4曲(1, 7, 8, 9)のリード・ヴォーカルを担当し、「夢のロマンス」ではAnitaとJuneがリードを分け合っている。Ruthは長女らしい落ち着いた声だが、AnitaとJuneの声は正直、区別が付かない。

2006年にJuneが他界し、またAnitaもグループを離れたため、現在はRuthと娘のIssa、さらに孫娘のSadako(母親が日本人)の3人でThe Pointer Sistersの活動が続いている。

●収録曲
1. Sweet Lover Man - 4:12
2. Someday We'll Be Together / ふたりのめぐり逢い - 4:39
3. Take My Heart, Take My Soul - 4:06
4. Slow Hand - 3:54
5. We're Gonna Make It / 夢のロマンス - 3:56
6. What A Surprise - 4:11
7. Got To Find Love - 4:04
8. Fall In Love Again - 4:30
9. Should I Do It / 涙のパーティ - 3:53


◆プロデュース: Richard Perry

◆参加ミュージシャン: Anita Pointer/Ruth Pointer/June Pointer(vo), Paul Jackson/Tim May(g), Mike Porcaro/Nathan Watts(b), Trevor Lawrence(sax), John Barnes/Greg Phillinganes/Danny Faragher/William Smith(k), Ed Walsh/Mike Cotten/James Newton Howard(sy), John Robinson(ds), Paulinho da Costa(per), etc


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2017/04/05 15:59 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
Michael Wycoffの1982年のアルバム『Love Conquers All』。
Michael Wycoff / Love Conquers All (1982年)
Michael Wycoffはロサンゼルス生まれのR&Bシンガー。1976年から音楽活動をスタートし、Stevie Wonderの76年の名作『』のバック・ヴォーカルなどを務めたのち、1980年にアルバム『Come to My World』でソロ・デビューを果たした。

本作は、Michael Wycoffのセカンド・アルバム。
Leon Ware等の提供した「Looking Up To You」や、プロデューサーのWebster Lewisの書いた「Love Is So Easy」と「Take This Chance Again」、EW&FのギタリストAl McKay等による「Diamond Real」、Evelyn Kingとのデュエット・ナンバー「Can We Be Friends」などが収録されている。

この中から「Looking Up To You」がBillboard Black Singlesチャートの47位をマークし、「Still Got The Magic (Sweet Delight)」は同チャートの64位であった。

その「Still Got The Magic」と、Al McKayのシャープなギター・カッティングで始まる「Diamond Real」の2曲はファンキーでダンサブルであるが、それ以外はどれもミディアム~スロー・テンポのしなやかでメロウな曲。本作のCDが2016年8月のソニー「AOR CITY 1000」シリーズから再発されたことも頷ける。

シングル・ヒットした「Looking Up To You」は、R&BグループのZhané(ジャネイ)の93年のヒット曲『』(Billboard Hot 100チャート 6位)においてサンプリングされ、Michael Wycoffやこの曲の再評価につながった。

続く「Love Is So Easy」は、大人の世界のロマンティックなスロー・バラード。タイトル曲の「Love Conquers All」やラストの「It's Over」もゆったりとしたスケールの大きな曲で、こうしたナンバーでは、Michael Wycoffのソウルフルな熱唱がとても映える。

Michael Wycoffの歌声は、しなやかでジェントル。また、どこかDonny Hathawayのような知的で紳士的な響きがある。この時26歳で、フロント・カヴァーの写真も若々しい感じだが、落ち着いた歌声には貫禄すら感じる。真面目なソウル・アルバムが好きな人にお薦めだ。

●収録曲
1. Still Got The Magic (Sweet Delight) - 5:44
2. Looking Up To You - 5:18
3. Love Is So Easy - 5:10
4. Can We Be Friends - 3:34
5. Diamond Real - 3:45
6. Love Conquers All - 5:00
7. Take This Chance Again - 4:31
8. It's Over - 4:31


◆プロデュース: Webster Lewis(k)

◆参加ミュージシャン: Michael Wycoff(vo, k), Al McKay/David T. Walker/Chuck Bynum(g), Nathan Watts/Eddie Watkins(b), James Gadson(ds), Fred Wesley/George Bohanon(tb), Ray Brown/John Roberts/Nolan Andrew Smith(tp), Ron Brown/Jeff Clayton/Ernie Fields(per), Bob Watts(horn), New Paradise(bv), etc


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2017/04/03 13:52 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
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