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Marc Jordanの1979年作『Blue Desert』。
Marc Jordan / Blue Desert
Marc Jordanは、AORシーンではとても人気の高いシンガー・ソングライター。
特にデビュー後の2枚のアルバムは、AORの名盤として高い評価を得ている。

本作はセカンド・アルバムで、当時勢いのあったJay Graydonがプロデュースを担当。
ポップスとフュージョンのエッセンスを上品にブレンドした、スマートで洗練されたAORに仕上がっている。
Jay Graydonは同じ年に、Steve Kipnerの『Knock the Walls Down』とThe Manhattan Transferの 『Extensions』もプロデュースしており、どちらも上質なAOR作品として評価が高い。

ちなみに、Marc Jordanの1978年のファースト・アルバム『Mannequin』は、Steely Danのプロデューサーとして有名なGary Katzがプロデュースを担当した。

さて本作は、全曲がMarc Jordanによる作詞・作曲。
どの曲もポップでしなやかなメロディ・ラインを持っており、とても聴きやすい。
AORのアルバムに良くある「憂いのある曲」や「ウェットな曲」は皆無で、さっぱりした聴き心地が特徴だ。
Marc Jordanの少々ぶっきらぼうな歌い方も不思議と曲調に合っており、独特の味わいを生んでいる。

プロデューサーのJay Graydonはギターの名手であり、本作でも随所でアイデア豊富でテクニカルなギター・ソロを披露。
これが聴いていて実に爽快かつ贅沢。
本作が "Graydonギター・フェチ" から熱く支持される理由となっている。
特に「I'm a Camera」でのギター・ソロは、Graydonのソロの中でも有名なプレイのようだ。

なお、Jay Graydonが知られるようになったのは、Steely Danの『Aja』に収録された「Peg」でのトリッキーなギター・ソロによってだと言われるが、私は本作の「I'm a Camera」や「Release Yourself」での伸びやかなソロの方が好きだ。
更に言うと、Steve Kipnerの『Knock the Walls Down』に収録された「The Ending」での長く美しいソロが一番だと思っている。

こだわって聴き込むのも、洋楽やAORのアルバムの贅沢な楽しみ方の一つ。
本作も、とことん聴きこめる懐の深いアルバムだ。

●収録曲
1. Generalities - 4:23
2. I'm A Camera / 私はカメラ - 3:46
3. Twilight - 3:41
4. From Nowhere To This Town / 彼方へ - 3:33
5. Beautiful People - 4:27
6. Lost In The Hurrah - 5:21
7. Release Yourself / 自由へのさすらい - 4:14
8. Tattooed Lady / 刺青の女 - 3:44
9. Exile - 4:30


◆プロデュース: Jay Graydon(g, k)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Ray Parker Jr./Dean Parks(g), Michael Omartian/Greg Mathieson/Steve Porcaro(k), Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/Ralph Humphrey/Jim Keltner(ds), Ernie Watts(sax), Bill Champlin/Bobby Kimball/Tom Kelly/Marcy Levy(bv), etc.


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2016/08/31 19:03 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Evie Sandsの1979年作『Suspended Animation』。
Evie Sands / Suspended Animation
Evie SandsはNY生まれのシンガー・ソングライター。
1970年と74年にアルバムが1枚ずつあり、本作がサード・アルバムとなる。
1965年から活動しているのでキャリアは長いが、アルバム制作に関してはとても寡作。
これまでに5枚のアルバムしか残していない。

本作の収録曲は、全てEvie Sandsのペンによるナンバーだ。

1曲目のメロウ・チューン「Lady Of The Night」を聴くと、体温が数度下がる心地がする。
Evie Sandsのアルト・ヴォイスには程よい暖かさと乾きがあり、夏の夕暮れに穏やかな風に吹かれているような心地よさがある。

他に、「Take A Little Love」や「As We Fall In Love Once More」、「I Don't Want To Let It Go」も、極上のメロウ・チューン。

「Get Up」のような熱いロック・ナンバーや、「Brain Damage」のようなラテン・フレイバーの曲もあるが、Evie Sandsのソウルフルな歌唱の素晴らしさは、スローな曲で発揮されるようだ。

Fusionシーンの実力あるプレイヤーやTOTOの面々による、要所を押さえた裏方仕事も見事。
特にギタリストは豪華で、Buzzy Feiten、Steve Lukather、Lee Ritenour、Richie Zito等が参加した。
ソロ・パートは基本的にBuzzy Feitenが弾いているが、「As We Fall In Love Once More」ではSteve Lukatherがとろけるようにセクシーなソロで魅了する。

ジャケットでは良く分からないが、Evie Sandsはとても美しい女性なので、画像をアップしておこう。
Evie Sands
暑い日のクール・ダウン用にお薦めの一枚である。

●収録曲
1. Lady Of The Night - 3:49
2. Keep My Lovelight Burnin' - 3:25
3. Take A Little Love - 3:33
4. I Can't Wait For You - 3:26
5. As We Fall In Love Once More - 6:08
6. Get Up - 3:45
7. You Sho' Look Good To Me - 3:45
8. You Can Do It - 4:17
9. I Don't Want To Let It Go - 4:04
10. Brain Damage - 4:35


◆プロデュース: Michael Stewart(bv), Evie Sands(vo, k)

◆参加ミュージシャン: Buzzy Feiten/Steve Lukather/Lee Ritenour(g), Greg Phillinganes(k), David Hungate/Reggie McBride(b), Andy Newmark/James Gadson(ds), Ollie E. Brown/Paulinho Da Costa(per), Bill Champlin/Bobby Kimball/Tom Kelly/Dusty Springfield(bv), etc.


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2016/08/31 11:11 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Eaglesの1979年の名作『The Long Run』。
Eagles / The Long Run
本作はEaglesの6枚目のスタジオ・アルバム。
70年代のウェスト・コースト・ロックを牽引した偉大なグループであるEaglesの、70年代最後のアルバムだ。

1976年の前作『Hotel Carifornia』に引き続き、Bill Szymczyk(ビル・シムジク)がプロデュースを担当。
また、新メンバーのTimothy B. Schmit(vo, b)が本作より加入した。
Timothy B. Schmitは、前作を最後にバンドを脱退したRandy Meisner(vo, b)の後釜である。

セールス面では、本作も大成功を収める。
アルバムは前作に続いてBillboard 200チャートの1位を獲得。
シングルは、「Heartache Tonight」がBillboard Hot 100チャートの1位となった他、「The Long Run」と「I Can't Tell You Why / 言いだせなくて」が共に8位に到達。
更に1980年のグラミー賞では、「Heartache Tonight」が "Best Rock Performance by a Duo or Group with Vocal" を受賞し、前作に続くグラミー受賞となった。

シックなジャケットのせいか、このアルバムには暗く重いというイメージが付きまとう。
だが、そうではない。
大人びてリラックスしているのだ。

前作で肩の荷が下りたか、気合いを入れて歌うべきものが無くなったのだろう。
気負いのない、極上のAORチューンが揃っている。

シングル・ヒットした3曲の中では、やはり「I Can't Tell You Why / 言い出せなくて」が素晴らしい。
Timothy B. Schmitがリード・ヴォーカルをとった名バラードで、切ないメロディと心に沁みる歌声は、聴くたびに感動を覚える。

いかにもJoe Walshらしい爽快感のある「In The City」も良い。
この曲は、同年の映画『The Warriors』のサウンド・トラック用に書かれた曲だ。

ライト&メロウではなく、ヘヴィー&メロウな「King of Hollywood」の枯れた感じも、Eaglesにしか出せない秀逸な味わい。

そして、ラストの「The Sad Cafe」。
この曲の醸し出す見事なたそがれ感は、切なさを超えて、もはや美しくすらある。

夏の終わりに聴くべきは『The Hotel Carifornia』ではなく、このアルバムであろう。

●収録曲
1. The Long Run - 3:42
2. I Can't Tell You Why / 言いだせなくて - 4:56
3. In The City - 3:46
4. The Disco Strangler - 2:46
5. King Of Hollywood / ハリウッドよ永遠に - 6:27
6. Heartache Tonight - 4:27
7. Those Shoes - 4:57
8. Teenage Jail - 3:44
9. The Greeks Don't Want No Freaks / グリークスはフリークスお断り - 2:21
10. The Sad Cafe - 5:35


◆プロデュース: Bill Szymczyk

◆参加ミュージシャン: Don Henley(vo, ds), Glenn Frey(vo, g, k), Joe Walsh(vo, g), Timothy B. Schmit(vo, b), Don Felder(g, k)
with David Sanborn(sax), Jimmy Buffett(bv)


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2016/08/30 16:35 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Russ Ballardの1978年作『At the Third Stroke / サード・ストローク』。
Russ Ballard / At the Third Stroke
Russ Ballardはイングランド出身のシンガー・ソングライター。
70年代ブリティッシュ・ロックの名バンドであるArgentの中核としてリード・シンガーとギタリストを務めたが、1974年にはバンドを脱退してソロ活動をスタート。
本作が3枚目のソロ・アルバムとなる。

Russ Ballardは優れたソングライターであり、多くのアーティストがRuss Ballardの曲を歌っている。
Rainbowの「Since You Been Gone」(1979年)や「I Surrender」(1981年)、Americaの「You Can Do Magic」(1982年)、KISSの「God Gave Rock and Roll to You」(1991年)など、その例は枚挙にいとまがない。

本作も、全曲がRuss Ballardのオリジナル。
熱いロック・チューンも優しいバラードも、実に聴きやすいメロディ・ラインを持っている。
ブリティッシュらしいウェットな質感を持った、味のあるメロディだ。

特に、濃厚なバラードの「Helpless」や、優しさ溢れる「Treat Her Right」「My Judgement Day」、ソウルフルな「Cast The Spirit」「What Does It Take」などのスロー・ナンバーは、どれも素晴らしい。

David Fosterを始め、TOTOを結成したばかりのJeff Porcaro(ds)、David Hungate/Mike Porcaro(b)、David Paich(k)等、LAの豪華セッション・ミュージシャンが参加しているが、LA仕立ての都会的なAORサウンドという印象はなく、Russ Ballardの熱いギターとウェットなヴォーカルがサウンド全体の印象を支配している。

Jeff Porcaroも6曲でドラムスを叩いているが、Jeffらしい軽やかなグルーヴも今回は鳴りを潜めた。

それにしても、このカヴァー・アートは何だろう?
漢字の「三」だろうか?
もう少し何とかならなかったのだろうかと、内容が良いだけに残念だ。

●収録曲
1. Dancer - 4:02
2. Helpless - 4:42
3. Treat Her Right - 2:59
4. Expressway To Your Heart - 2:53
5. Cast The Spirit - 6:33
6. Look At Her Dance - 4:07
7. What Does It Take - 4:11
8. I'm A Scorpio - 6:19
9. My Judgement Day - 5:38


◆プロデュース: Keith Olsen

◆参加ミュージシャン: Russ Ballard(vo, g, b), Fred Tackett(g), David Foster/David Paich/Craig Doerge(k), David Hungate/Mike Porcaro/Lee Sklar/Dennis Bellfield(b), Jeff Porcaro/Mike Baird(ds), Tom Scott(horns), Tom Kelly/Denny Henson(bv), etc.

なお、単体のCDは入手が難しくなっているが、1974年のファースト『Russ Ballard』、1976年のセカンド『Winning』と本作を収めた2CDのパッケージがBGO Recordsから発売されており、デジタル・リマスタリングもされていてお薦めである。


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2016/08/30 12:36 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
Kiki Deeの1978年作『Stay With Me』。
Kiki Dee / Stay With Me
Kiki Deeはイングランド出身の女性シンガー。

60年代から活動しており、1970年にはモータウン・レコード(Tamla Records)と契約している。
ちなみに、英国の白人アーティストで、初めてモータウン・レコードと契約したのが彼女である。

その後、彼女はElton Johnの設立したロケット・レコードに移籍。
移籍後に出した4枚目のアルバムが本作だ。
なお、Elton Johnとは1976年に「Don't Go Breaking My Heart / 恋のデュエット」を仲良くデュエット。
この曲は、Billboard Hot 100チャートの1位となる大ヒットを記録しており、Kiki Deeと言えば、これが一番有名かも知れない。

本作のプロデュースとエンジニアはBill Schneeが担当した。
Bill Schneeは、日本でもオフコースや小田和正氏のアルバムを担当したことで知られている。

収録曲は全て外部のソングライターの提供であり、華のあるキャッチーなナンバーが並ぶ。
突き抜けるように爽やかな「One Step」は、Tom SnowとGlen Ballardの共作。
また、「Talk To Me」、「Don't Stop Loving Me」、「Dark Side Of Your Soul」、「Safe Harbor」の4曲をDavid Lasleyが提供した。

Steve Lukather(g)、David Paich(k)、Steve Porcaro(k)、David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)等、当時勢いのあったTOTOの面々が参加しており、サウンドには厚みとパンチがある。

だが、Kiki Deeのヴォーカルの強さが全くそれに負けていない。
タイトル曲「Stay With Me」での熱唱や、続く「One Jump Ahead Of The Storm」でのガッツある歌声を聴くと、自ずと元気が出る。

ジャケットの眼差しのように、ハッとするような力を歌声に秘めた女性だ。

●収録曲
1. One Step - 3:26
2. Talk To Me - 3:27
3. Don't Stop Loving Me - 4:17
4. Dark Side Of Your Soul - 4:04
5. Stay With Me - 3:58
6. One Jump Ahead Of The Storm - 3:23
7. You're Holding Me Too Tight - 3:58
8. Love Is A Crazy Feeling - 4:21
9. Safe Harbor - 4:19


◆プロデュース: Bill Schnee

◆参加ミュージシャン: Davey Johnston/Steve Lukather(g), David Paich/James Newton Howard/Tom Snow/Greg Phillinganes/Steve Porcaro(k), Victor Feldman(k, per), David Hungate/Bob Glaub(b), Jeff Porcaro/Jim Keltner(ds), David Lasley/Brenda Russell/Arnold McCuller/Donny Gerrard(bv), etc.

ところで、オリジナル・アルバム5作品をコンパクトに収めた人気のBOXセット『Original Album Series』から、Kiki Deeの5CDのセットも発売されている。
本作『Stay With Me』も含まれており、お薦めである。

●収録アルバム
1. Loving & Free (1973年)
2. I've Got The Music In Me (1974年)
 ※Kiki Dee Bandとしての作品
3. Kiki Dee (1977年)
4. Stay With Me (1978年)
5. Cage the Songbird (2008年)



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2016/08/29 17:25 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
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