音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Whitren + Cartwrightの1982年作『Rhythm Hymn / リズムのト・キ・メ・キ』。
Whitren + Cartwright / Rhythm Hymn
Whitren + Cartwrightは、女性シンガーのJaki WhitrenとソングライターでありマルチプレイヤーであるJohn Cartwrightによるイギリスのユニット。本作は、彼らのファースト・アルバムである。

イギリスのグループでありながら、プロデューサーにBilly Joelなどのプロデュースで知られるPhil Ramoneを、バック・ミュージシャンにはMarcus Miller/Will Lee(b), Steve Gadd/Buddy Williams(ds)といったアメリカで活躍するジャズの名手を迎えて制作された。

リラックスしたレゲエ・ナンバーの「Angel」がスターターなのが意外だが、曲やサウンド全体の印象はSteely DanやManhattan Transferのアルバムのように都会的で洗練されており、とても洒落たアルバムだ。
男女のユニットということで、Eye To Eyeあたりの雰囲気も感じられる。

レゲエ調の3曲(1, 3, 8)や、ジャジーな3曲(2, 6, 9)、エレガントなダンス・チューン2曲(4,7)、たおやかなスロー・ナンバーの「On Thru The Nite」、メロウ・グルーヴの「Goodbye Joe」など、曲の表情は多彩。

Jaki Whitrenは器用なシンガーで、「Je Veux Pas Dancer」では英語とフランス語で交互に歌っている。
多様な人々が集うNYという都会の息づかいをポジティヴに描いた「New York」も秀逸。Jaki Whitrenの歌いっぷりが見事で、Billy Joelの「New York State Of Mind」に匹敵する名品となっている。

クリスマスにGeorge Michaelが天に召されたが、このJaki Whitrenも今年の11月24日に62歳で他界した。ご冥福をお祈りしたい。
Jaki Whitren and John Cartwright

●収録曲
1. Angel - 3:55
2. That Will Be That - 4:03
3. You Are The Sweetest Thing - 3:37
4. First Class - 4:19
5. On Thru The Nite - 5:03
6. Put Away Your Gun - 3:35
7. Dancin' - 3:45
8. Je Veux Pas Dancer - 5:22
9. New York - 4:20
10. Goodbye Joe - 3:05


◆プロデュース: Jim Bayer, Phil Ramone, John Cartwright

◆参加ミュージシャン: Jaki Whitren(vo, per), John Cartwright(vo, g, k, b, per, ar)
with Teddy Irwin/Lee Goodall/David Brown(g), Dr. John/Rob Mounsey(k), Roland Vasquez(k, per), Marcus Miller/Will Lee(b), Steve Gadd/Buddy Williams(ds), Lenny Pickett(sax, lyrican), David Matthews(strings ar), etc


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2016/12/31 16:46 AOR名盤(1983年) TB(0) CM(0)
Marty McCall & Fireworksの1981年作『Up』。
Marty McCall & Fireworks / Up
Marty McCallはCCM(Contemporary Christian Music)シーンで活動を続けるブルーアイド・ソウル系の実力派シンガー。70年代後半にFireworksというグループでデビューし、1977年、79年にスタジオ・アルバムを1枚ずつ、1980年にライヴ・アルバムを出し、本作が4作目となる。

ただし、本作の正式な名義はMarty McCall & Fireworksとなっており、Fireworksのアルバムというよりは、Marty McCallのソロ・アルバム的な性質が強い。収録された10曲のうち、Fireworksのメンバーと共作したのは2曲(7, 10)のみで、他はMarty作が3曲(3, 4, 5)、外部ライターの曲が5曲(1, 2, 6, 8, 9)となっている。

外部のライターの曲のうち、たまらなくメロウな「Can't Stop Running」はBruce Hibbard作。この曲は、Roby Dukeの1982年のデビュー・アルバム『Not The Same』でも歌われた。

グルーヴィーで都会的な「Unless God Builds Your House」は、Martyと同じくCCMシーンで活躍するブルーアイド・ソウル・シンガーのRick Riso作。イントロの入り方やホーンの使い方がクールで、Steely Danの作る曲を思わせる。

Michael McDonald作法の軽快なピアノ・リフで始まる「Givin' It Up」は、そのRick Risoが在籍したMessengerというグループのキーボード奏者、Si Simonsonが曲を書いた。

歌詞や曲のタイトルにリリジャス色が割と強く出ているが、ポップな曲の良さとMartyの歌の上手さがそれをあまり気にさせない。

Fireworksとしては、翌1982年のアルバム『Sightseeing At Night』が最後となった。
Marty McCallはその後、1985年に二人の女性シンガーとFirst Callを結成し、現在に至るまで長く活動を続けている。First Callのアルバムでは、Michael Omartianがプロデュースした1992年作『Human Song』あたりの人気が高い。

First Callのサイト http://firstcallmusic.org/ もあるので、訪れてみると良いだろう。

●収録曲
1. Givin' It Up - 3:00
2. Let Me Be The One - 3:58
3. Legal Now - 2:45
4. Adam - 3:54
5. Cleanin' Up Our Act - 3:02
6. Can't Stop Running - 3:29
7. Frontrunner - 3:47
8. Maybe I'll Trust You Now - 3:54
9. Unless God Builds Your House - 3:07
10. Thanks To You - 4:55


◆プロデュース: Fletch Wiley(k, horn)

◆参加ミュージシャン: Jon Goin/Jerry McPherson(g), Shane Keister(k), David Hungate(b), Mark Hammnod(ds), Russell Dunlop(per), Bill Tillman(sax), etc


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2016/12/29 18:29 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(2)
Michael And Stormie Omartianの1980年作『The Builder』。
Michael And Stormie Omartian / The Builder
Michael Omartianはアメリカを代表する音楽プロデューサーの一人。Christopher CrossやPeter Cetera, Michael Bolton, Whitney Houstonなど、数多くのアーティストのアルバムをプロデュースした他、1985年にはQuincy Jonesと共同で「We Are The World」をプロデュースしている。

またシンガー・ソングライターとしても、ソロあるいは奥様のStormie Omartianと共同でアルバムを制作しており、本作はMichael And Stormie Omartian名義のセカンド・アルバムである。

このアルバムの制作時にOmartian夫妻は家を新築中だったようで、それがアルバム・タイトルの「The Builder」や、家の骨組みを描いたフロント・カヴァーになった。

アルバム・クレジットの表記を "Construction Crew (建築作業員)" としたり、ドラムスやベースを "Foundation (基礎)"、ホーン・セクションを "Framing (骨組み)"、その他のリード・ギターやシンセなどを "Finish Work (仕上げ)" と記載するなど、嗜好が凝らされていて面白い。

曲作りに関しては、奥様のStormieが全曲の作詞を、Michaelが作曲を担当した。曲のカラーが様々で、聴いていて楽しいアルバムである。リード・ヴォーカルも二人でうまく分け合い、ピタリと息の合った歌声を披露している。

リード・ギターは、Jay GraydonとPhil Keaggyの二人が担当した。
「The Only Thing Missing Is You」の華やかなギターは一聴してJay Graydonと分かる。また、「Big Time」の冒頭には寸劇が入っており、受話器で会話する男二人をJayとMichaelが熱演(?)している。

一方のPhil Keaggyは、60年代からプロとして活動するギターの名手。ラストの「End Times」における堅実かつスリリングなギター・プレイは見事だ。中田利樹氏のライナー・ノーツによると、Eddie Van Halenが「ギターに関する質問は俺なんかじゃなく、Phil Keaggyに訊いてくれよ」と話したとか。

本作のCDは2000年にクール・サウンドから世界初CD化されたが、その後長らく放置されている。素晴らしい内容なので、再発を期待したい。

●収録曲
1. Charlie's Dream - 3:53
2. The Only Thing Missing Is You - 3:58
3. The Builder - 3:53
4. Mr. Trash Man - 3:40
5. Anything You Ask Of Me - 3:50
6. Dr. Jesus - 4:20
7. Big Time - 5:02
8. Half Past Three - 3:20
9. End Times - 5:53


◆プロデュース: Michael Omartian(ar, vo, k, per)

◆参加ミュージシャン: Stormie Omartian(vo), Marty Walsh/Jay Graydon/Phil Keaggy(g), Abraham Laboriel(b), Paul Leim(ds), Alex Acuna(per), Kim Hutchcroft(sax), etc


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2016/12/28 19:08 AOR名盤(1980年) TB(0) CM(0)
Stylusの1979年作『Part Of It All』。
Stylus / Part Of It All
Stylusは1975年にオーストラリアで結成されたブルーアイド・ソウルの名グループ。70年代後半に4枚のアルバムを残しており、本作はその4作目。バンド結成時は5人組であったが、本作では6人編成となっている。

Stylusのサウンドは、ソフトでファンキーなグルーヴの上にポップなメロディを乗せ、その全体をオーストラリアらしい大らかさとナチュラルさで包み込んだ心地よい音楽だ。

彼らの1978年のサード・アルバム『The Best Kept Secret』は、Motown Records傘下のProdigalレーベルから『Stylus』というタイトルで全米でも発売され、Stylusはこれにより、米Motown Recordsからアルバムを出したオーストラリア初のバンドとなった。

さて、本作『Part Of It All』に収録された11曲は全てStylusのオリジナル。ただし、「So Much Love」は彼らの1976年のセカンド・アルバム『For The Love Music』の収録曲の再録である。

バンドの中心人物はPeter Cupplesで、プロデュースとリード・シンガーを務める他に、曲作りにおいても11曲のうちの5曲(2, 4, 5, 7, 11)を担当している。残りの曲は、Sam McNallyが2曲(1, 3)、Peter Robertsが2曲(6, 10)、Ashley Hendersonが1曲(9)、Ron Peersが1曲(8)を分担した。

Peter Cupplesの伸びやかな歌唱も、Stylusのサウンドの爽やかさを引き立てる大事な要素だ。Peterの1984年のソロ・アルバム『Half The Effort Twice The Effect』もお薦め。金澤寿和氏の著書『AOR Light Mellow』の増補改訂版で紹介されているが、CDは残念ながら入手困難となっている。

Stylusは今も解散はしておらず、2010年には5作目のアルバム『Across Time』をリリースし、AORやフリー・ソウルのファンを喜ばせた。『Part Of It All』から実に31年振りとなるアルバムだ。

●収録曲
1. The Colours Of Your Love - 4:16
2. Live It On Up - 4:42
3. Brave New World - 4:36
4. So Much In Love - 4:00
5. In The Band - 4:21
6. Part Of It All - 1:27
7. Shame On You - 3:30
8. Standin' In My Shoes - 3:54
9. Byron Bay - 4:04
10. Sit Down And Talk About It - 4:48
11. If You Believe In Me - 5:28


◆プロデュース: Peter Cupples, Sam McNally, John French, Stylus

◆参加ミュージシャン: Peter Roberts(vo), Peter Cupples(vo, per, g, b), Ron Peers(g, bv), Ashley Henderson(b, vo, ag), Mark Meyer(ds, per)
with Rick Formosa(horn & strings ar), etc


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2016/12/27 19:52 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Mark-Almondの1978年作『Other Peoples Rooms』。
Mark-Almond / Other Peoples Rooms
Mark-Almondは、イングランド生まれのJon Mark(vo, ag)とJohnny Almond(sax, flute)によるポップ・ロック・デュオ。1970年から1981年までの活動期間にライヴ盤1枚を含む8枚のアルバムを残しており、本作は6作目にあたる。

本作のプロデュースはTommy LiPumaが、レコーディングとミキシングはAl Schmittが担当した。
LiPumaとSchmittは、エレガントでメロウ、大人っぽいサウンドのアルバムを数多く生み出した黄金のコンビであり、AORシーンで例を挙げるなら、Nick DeCaroの『Italian Graffiti』、George Bensonの『Breezin'』、Michael Franksの『The Art Of Tea』や『Sleeping Gypsy』などがある。

本作の曲やサウンドの雰囲気は、このうち、Michael Franksの作るアルバムのものにとても近い。意識してそうしたのだろうと思えるほど似ており、ヴォーカルの質感こそ違えど、独特の倦怠感に包まれたジャジーでエレガントな曲とサウンドは、Michael Franksのアルバムを彷彿とさせる。ちなみに、ヴォーカルの声質は、Alan Parson's ProjectのEric Woolfsonのようにハスキーでふくよかだ。

実際に本作では、Michael Franksの同年のアルバム『Burchfield Nines / シティ・エレガンス』から、「Vivaldi's Song」をカヴァーしている。このアルバムも、LiPumaとSchmittのコンビが手掛けた。

なお、カヴァー曲がもう1曲あり、それはDanny O'Keefe作の「You Look Just Like A Girl Again」。O'Keefeの1977年のアルバム『American Roulette』に収録された名曲である。

バック・ミュージシャンは、John Tropea(g), Will Lee(b), Steve Gadd(ds), Ralph MacDonald(per)等、精鋭のジャズ・プレイヤーが固めており、その洗練された演奏には抜群の安定感がある。

薄暗い明りのともる女性の部屋をのぞき見るジャケットは、大人の世界のあやしさを濃厚に放つ。
このカヴァー・アートのような魅惑的なムードが収録曲の全てに浸透しており、統一感の高いスタイリッシュなアルバムだ。2015年の10月に紙ジャケット仕様の輸入盤のCDが再発されており、お薦めである。

●収録曲
1. The City - 6:10
2. Girl On Table 4 - 5:02
3. You Look Just Like A Girl Again - 5:00
4. Other Peoples Rooms - 3:52
5. Lonely People - 6:10
6. Just A Friend - 4:12
7. Then I Have You - 2:34
8. Vivaldi's Song - 5:33


◆プロデュース: Tommy LiPuma

◆参加ミュージシャン: Jon Mark(vo, ag), Johnny Almond(sax, flute)
with John Tropea(g), Leon Pendarvis(k), Larry Williams(sy), Will Lee(b), Steve Gadd(ds), Ralph MacDonald(per), Jerry Hey(flugelhorn), Claus Ogerman(orch ar)


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2016/12/25 18:50 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
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