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The Doobie Brothersの1976年のアルバム『Takin' It To The Streets / ドゥービー・ストリート』。
The Doobie Brothers / Takin' It To The Streets (ドゥービー・ストリート) (1976年)
The Doobie Brothersはカリフォルニアのサンノゼで1969年に結成されたロック・バンド。爽快なウェストコースト・ロックを持ち味としていたが、中核のTom Johnston(g)がバンドを離れて、Steely DanからJeff Baxter(g)とMichael McDonald(k, vo)が相次いで加入すると、洗練されたブルー・アイド・ソウルを聴かせるバンドへと成熟していった。

この『Takin' It To The Streets』は6作目。Michael McDonaldがキーボード兼ヴォーカル担当として加入した最初のアルバムであり、爽快なウェストコースト・ロックと都会的なブルー・アイド・ソウルという、バンドの新旧2つの魅力がうまくバランスした作品になっている。

「Takin' It To The Streets」「Losin' End」「It Keeps You Runnin'」の3曲はMichael McDonaldの作。他のメンバーと共作した「Carry Me Away」でも、Michaelがリード・ヴォーカルを取っている。これらの曲では、キュートで華やかなメロディをMichael McDonaldがソウルフルに歌う。"魅惑のスモーキー・ヴォイス" などと言われるそのソフトな声は、聴いた瞬間にふっと安らぐように心地いい。

「Takin' It to the Streets」はファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの13位を記録。「It Keeps You Running」も37位をマークした。「It Keeps You Running」は、Carly Simonの同年のアルバム『』でカヴァーされたほか、94年の映画『フォレスト・ガンプ』の挿入歌になっている。

残りの曲は、バンドのまとめ役であるPatrick Simmonsが3曲(1, 3, 5)、Tiran Porterが1曲(6)、Tom Johnstonが1曲(8)を担当。Tom Johnston作の「Turn It Loose」は存在感のある豪快なロック・ナンバー。Tiran Porter作の「For Someone Special」も、深い哀愁を漂わす渋い曲だ。

ジャケットのサングラスは、創設メンバーの一人であるPatrick Simmons。本作以降、Michael McDonaldと強力なタッグを組み、グラミー4部門を受賞した『Minute by Minute』(78年)などの名作を次々と発表する。The Doobie Brothersは今も活動しているが、活動期間のすべてに在籍している唯一のメンバーはPatrick Simmonsである。

●収録曲
1. Wheels Of Fortune / 運命の轍 - 4:54
2. Takin' It To The Streets / ドゥービー・ストリート - 3:56
3. 8th Avenue Shuffle / 8番街のシャッフル - 4:39
4. Losin' End - 3:39
5. Rio - 3:49
6. For Someone Special - 5:04
7. It Keeps You Runnin' - 4:20
8. Turn It Loose - 3:53
9. Carry Me Away - 4:09


◆プロデュース: Ted Templeman

◆参加ミュージシャン: Patrick Simmons(g, vo), Michael McDonald(k, vo), Tom Johnston(g, vo), Jeff Baxter(g), Tiran Porter(b, vo), John Hartman(ds), Keith Knudsen(ds, vo)
with Maria Muldaur(vo), Jesse Butler(k), Richie Heyward(ds), Bobby LaKind(per), Novi(viola), The Memphis Horns


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2018/07/29 18:40 AOR名盤(1974~1976年) TB(0) CM(0)
Michael Franksの1975年のアルバム『The Art Of Tea』。
Michael Franks / The Art Of Tea (1975年)
Michael Franksはカリフォルニア生まれのシンガー・ソングライター。La Jolla(ラホヤ)という太平洋に面した学術都市の生まれだが、その音楽もとても知的で個性的。ボサノヴァ感覚の上品なメロディを粋なウィスパー・ヴォイスで歌うというスタイルをデビュー以来貫いており、一聴するとMichael Franksと分かる。

この『The Art Of Tea』は、Michael Franksのセカンド・アルバム。ファースト・アルバムは1973年にマイナー・レーベルから出されているので、本作はメジャー・デビュー作ということになる。プロデュースを担当したのはTommy LiPumaで、エンジニアをAl Schmitt、ストリング・アレンジをNick DeCaroが担当。LiPuma-Schmitt-DeCaroの "メロウ黄金トリオ" の手がけた作品だ。

1曲目の「Nightmoves」をMichael Smallという人が作曲していることを除けば、全曲がMichael Franksの作詞・作曲。The CrusadersのメンバーであるLarry Carlton(g), Joe Sample(k), Wilton Felder(b)を中心に、Michael Brecker/David Sanborn(sax)など、一流のジャズ・プレイヤーが参加しており、その演奏は控えめながら、強い魅力を放つ。例えば、「Nightmoves」の気だるさはCarltonのギターが、「愛の苦しみ」のきらきら感はJoe Sampleのエレピが作っている。

Michael Franksには目立ったヒット曲がないが、このアルバムからは「Popsicle Toes」がシングル・カットされ、Billboardのチャートでは43位をマークした。The Manhattan Transferが翌年のアルバム『』で、この曲をいち早くカヴァーしている。

どの曲も素敵で、クオリティにムラがない。2枚目のシングルは「Monkey See-Monkey Do」と「Eggplant」のカップリングだが、ヒットはしなかったようだ。どちらも、Michael Franksならではのエレガントな味わい。大人を酔わすサウンド、若者を背伸びさせる音楽という感じ。

端正な顔立ちと知的な佇まい、シックなカヴァー・アートも魅力。"The Art Of Tea" というタイトルは、「茶の芸術って何?」と興味をそそる。知的という点では、Donald FagenやKenny Rankin、Ben Sidranも思い浮かぶが、Michael Franksは本物のインテリ。比較文学の博士号を持っており、博士論文は「現代歌曲の創作とその社会との関係」というテーマらしい。

●収録曲
1. Nightmoves / 愛はむなしく - 4:03
2. Eggplant - 3:34
3. Monkey See, Monkey Do - 3:33
4. St. Elmo's Fire / 聖エルモの火 - 3:58
5. I Don't Know Why I'm So Happy I'm Sad / 愛の苦しみ - 4:16
6. Jive - 3:16
7. Popsicle Toes - 4:35
8. Sometimes I Just Forget To Smile / 微笑みを失う時 - 3:45
9. Mr. Blue - 4:03


◆プロデュース: Tommy LiPuma

◆参加ミュージシャン: Larry Carlton(g), Joe Sample(k), Wilton Felder(b), John Guerin(ds, per), Michael Brecker/David Sanborn(sax), Larry Bunker(vibes), Jerry Steinholtz(per), Nick DeCaro(string ar)


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2018/07/08 10:45 AOR名盤(1974~1976年) TB(0) CM(0)
Sanford & Townsendの1976年のアルバム『Smoke From A Distant Fire / うつり気な炎』。
Sanford & Townsend / Smoke From A Distant Fire (うつり気な炎) (1976年)
Sanford & Townsendは、リード・ヴォーカルのJohn TownsendとキーボードのEd Sanfordを中心とする6人組のグループ。二人はソングライター・チームとして活動をスタートしており、Nigel OlssonやLoggins And Messinaが彼らの曲を採り上げたことや、Kenny Logginsと共作した「Oriental Gate」などがアメリカの音楽フェスティバルで注目を集めたことをきっかけに、デビューに至っている。

本作は彼らのデビュー・アルバム。The Sanford-Townsend Bandというグループ名義で発売されたセルフ・タイトルの作品だったが、1曲目の「Smoke From A Distant Fire / うつり気な炎」がBillboard Hot 100チャートの9位に入るヒットを記録すると、名義を "Sanford And Townsend" に、タイトルを「Smoke From A Distant Fire」に変更し、アート・ワークも差し替えて再発売された。

彼らの作る曲はR&Bやソウルの影響を色濃く受けている。それをカラッと乾いた肌触りの骨太なロック・サウンドに仕立てており、ヒットした「うつり気な炎」あたりがまさにそうだが、屈託のない感じが気持ちいい。

Kenny Logginsと共作した「Oriental Gate」も素敵なナンバー。Logginsもヴォーカルで参加しており、メロウで爽やかな曲だが、彼らの男っぽい熱唱を聴くことができる。Kenny Logginsは「Squire James」でも歌声を披露している。

R&Bスタイルの曲では、心地よいグルーヴのある「Does It Have To Be You / あなたでなくては」がなかなかいい。ここでも、Kenny Logginsのバック・ヴォーカルが爽やかだ。ヒットはしなかったが、この曲がアルバムからのファースト・シングルになった。

セカンド・アルバムの『』(77年)では、TOTOのJeff Porcaro(ds)とDavid Hungate(b)が大活躍しており、AOR好きにおすすめ。グループ名義に戻して発売されたサード・アルバム『』(79年)もある。

Ed Sanfordは、後にMichael McDonaldのソロ・デビュー作『If That's What It Takes / 思慕(ワン・ウェイ・ハート)』(82年)で2曲を共作しており、そのうちの1曲「I Keep Forgettin'」は全米4位となる大ヒットを記録した。ソウルフルでメロウで、とても洗練された名曲。Ed Sanfordの一番の成果だと思う。

●収録曲
1. Smoke From A Distant Fire / うつり気な炎 - 3:30
2. Moolah Moo Mazuma (Sin City Wahh-oo) - 3:57
3. Oriental Gate (No Chance Changin' My Mind) - 3:19
4. Shake It To The Right - 4:10
5. Squire James - 4:39
6. Does It Have To Be You / あなたでなくては - 3:12
7. Lou - 3:27
8. Sunshine In My Heart Again / 我が心のサンシャイン - 2:42
9. In For The Night - 3:50
10. Rainbows Colored In Blue - 4:52


◆プロデュース: Barry Beckett(k), Jerry Wexler

◆参加ミュージシャン: John Townsend(vo, k), Ed Sanford(k, vo), Roger Johnson/Otis Hale(g), Jerry Rightmer(b), Jim Varley(ds)
with Kenny Loggins(vo), Tom Roady(per), Jon Clarke(woodwind), George Hawkins/Billy Townsend(bv), etc


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2018/05/21 17:35 AOR名盤(1974~1976年) TB(0) CM(0)
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