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Carole Bayer Sagerの1978年のアルバム『... Too』。
Carole Bayer Sager / ... Too (1978年)
Carole Bayer Sagerはニューヨーク生まれの作詞家。Melissa Manchesterの「Don't Cry Out Loud」(78年, 米10位)、Christopher Crossの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(81年, 米1位)、Dionne & Friendsの「That's What Friends Are For」(85年, 米1位)、Patti LaBelle & Michael McDonaldの「On My Own」(86年, 米1位)など、数々の名曲、ヒット曲を生んでいる。

自身のアルバムは3枚を残しており、この『... Too』はセカンド・アルバム。77年の1作目『私自身』に続いて、Brooks Arthurがプロデュースを担当し、共作者の顔ぶれもほぼ同じ。Melissa Manchester(1, 3)、Peter Allen(5)、Bruce Roberts(4, 9, 10)、Marvin Hamlisch(6)、Johnny Vastano(7)となっている。

本作の変化は、これにDavid Fosterが加わり、2曲(2, 8)を共作したこと。また、Alice Cooperも1曲(4)を共作。更に、TOTOのSteve Lukather(g), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds)や、Jay Graydon(g)、Michael McDonald/Bill Champlin(bv)等、油の乗ったミュージシャンがサポートしたことで、サウンドの艶っぽさが増している。

その好例が、David Fosterと共作した「It's The Falling In Love / 恋をしましょう」。華やいだメロディのポップなナンバーで、Michael Jacksonが79年の名盤『』で、この曲をいち早くカヴァーした。

David Fosterのもう1曲、「I Don't Wanna Dance No More / 踊りたくないの」も、Jerry HeyのホーンやBill Champlinのホットなバック・ヴォーカル、Jeff Porcaroのグルーヴ感抜群のドラムスにより、爽やかなダンス・チューンになっている。

全体的にはファースト・アルバム同様、詩情豊かなバラード系の曲で固められており、優しさ溢れるアルバム。耳元で囁くようなCarole Bayer Sager独特の歌唱スタイルも、とても親密感がある。

1曲目の「To Make You Smile Again / 微笑をもう一度」はクラシカルな雰囲気漂うしっとりした曲で、ストリングス・アレンジをDon Costaが担当した。Melissa Manchesterも同年のアルバム『Don't Cry Out Loud』で歌っているが、そちらではLeon Wareがリズム・アレンジを担当し、ボサノヴァ感覚の華やかな曲に仕上げている。個人的にはMelissa Manchesterのバージョンの方が好みかな…

通常、レコードのA面は "Side One" 、B面は "Side Two" であるが、このアルバムでは、B面が "Side Too" になっている。その心は、、、ちょっと分からない。

●収録曲
1. To Make You Smile Again / 微笑をもう一度 - 3:03
2. It's The Falling In Love / 恋をしましょう - 3:55
3. Peace In My Heart - 3:26
4. Shadows - 2:12
5. You're Interesting / わがままな恋 - 3:58
6. There's Something About You / 魅せられて - 2:46
7. It Doesn't Add Up - 4:08
8. I Don't Wanna Dance No More / 踊りたくないの - 3:51
9. One Star Shining - 3:35
10. I'm Coming Home Again - 4:42


◆プロデュース: Brooks Arthur

◆参加ミュージシャン: David Foster(ar, k), Marvin Hamlisch(ar, k), Melissa Manchester(k, bv), Bruce Roberts(k), Craig Doerge(k), Jay Graydon/Steve Lukather(g), Lee Sklar/David Hungate(b), Russ Kunkel/Jeff Porcaro(ds), Michael McDonald/Bill Champlin/Brenda Russell/David Lasley(bv), etc


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2018/08/09 12:02 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(2)
Frank Weberの1978年のアルバム『... As The Time Flies』。
Frank Weber / ... As The Time Flies (1978年)
Frank Weberはアメリカのシンガー・ソングライター。素朴で温かいメロディや、ピアノを弾きながら自作の曲を歌うスタイル、ちょっとくぐもった歌声は、Paul Simonやメジャーになる前のBilly Joelを思わせる。

生まれはニュージャージー州だが、隣のニューヨーク派のAORアーティストとされているようだ。本作にも、David Spinozza/John Tropea(g), Richard Tee(k), Anthony Jackson(b), Steve Gadd(ds), Mike Mainieri(vib, per), Luther Vandross(bv)等、ニューヨークを中心に活動するミュージシャンが多く参加している。

ちなみに、Frank Weberの2作目『Frank Weber』(80年)には、Billy Joelを意識したような『ニューヨークのストレンジャー』という邦題が付けられた。

本作の収録曲は、「Straighten Up And Fly Right」(Nat King Cole, Irving Mills作)のカヴァーを除いて、Frank Weberのオリジナル。アレンジをFrank自身とJohn Tropea(g)が担当し、ストリングス・アレンジについてはDavid Spinozza(g)が担当している。丁寧に仕上げられた、繊細で優しい音になっている。

メロディの優しさに涙腺が緩みそうになる「'71」「Regina」「So Many Sides」の3曲。切なさが胸に沁み入るような「I Know, You Know」。ピアノの弾き語りでしっとりと歌う「Parents」など、穏やかな曲が多い。演奏とバック・ヴォーカル(David Lasley/Luther Vandross/Arnold McCuller)も、感動的なほどに優しい。

「Complicated Times」では、一流のジャズ・プレイヤーによる熟練した演奏に魅せられる。心地よい一体感のあるアンサンブルは、さながらStuffのよう。粋でエネルギッシュで、とても洗練している。

ジャケットも素敵。ベンチに隣り合う青年と老婆。老婆は新聞に目をやり、青年は前を見ている。気にかけていないようで、親密さを感じる距離感。Simon & Garfunkelの「Old Friends」の歌のように新聞紙が足元にからむし、空気は冷たそうだけど、二人の心は温かそう。そういう、さり気ない優しさと温もりのあるアルバムだ。

●収録曲
1. '71 - 4:10
2. Regina - 4:47^
3. So Many Sides - 6:04
4. As The Time Flies - 4:05
5. Complicated Times - 6:30
6. I Know, You Know - 4:10
7. Straighten Up And Fly Right - 3:08
8. Parents - 2:56
9. Shining In You - 4:43


◆プロデュース: Ed Newmark

◆参加ミュージシャン: Frank Weber(vo, k), David Spinozza/John Tropea(g, ar), Richard Tee(k), Anthony Jackson/Will Lee(b), Steve Gadd(ds), Mike Mainieri(vib, per), Lou Marini(sax), David Lasley/Luther Vandross/Arnold McCuller(bv), etc


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2018/07/31 16:59 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
Bill LaBountyの1978年のアルバム『This Night Won't Last Forever / 涙は今夜だけ』。
Bill LaBounty / This Night Won't Last Forever (1978年)
Bill LaBountyは安らぎと癒しのある曲を作ることで人気のあるシンガー・ソングライター。思わずほろっとさせられそうな優しいメロディ。丁寧で心のこもった歌声。さり気なく洗練されたアレンジ。Billの作る曲と歌声には、気分が沈む時にそっと寄り添ってくれるような温かさがある。

Bill LaBountyは70年代初めにFat Chanceというグループで活動し、72年にアルバム1枚を残している。その後にソロとなり、75年に1作目の『Promised Love』を、78年に2作目となる本作『涙は今夜だけ』をリリースした。前作に続いてJay Senterがプロデュースを担当し、腕利きのミュージシャンを招いて丁寧に制作している。

収録曲は全てBill LaBountyのオリジナルであり、そのうちの4曲(4, 6, 8, 10)は1作目の再録。また6曲(1, 3-6, 10)は、ソングライターのRoy FreelandやプロデューサーのJay Senter等との共作である。

甘く切ないタイトル曲「涙は今夜だけ」は、Bill LaBountyの代表曲の1つ。このアルバムからのファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートでは65位をマークした。親友のMichael Johnsonは翌年のアルバム『Dialogue』でこの曲をカヴァーし、シングル・チャートの19位を記録。本家以上のヒットになっている。日本では、90年のTVドラマ『すてきな片思い』(主演 中山美穂・柳葉敏郎)の挿入曲になったようだ。

Michael JohnsonはBill LaBountyの曲を好んで取り上げており、同年のアルバム『The Michael Johnson Album』でも、ほのぼのとした「言葉はいらない」をさっそくカヴァーしている。

他のミュージシャンも早々と本作の曲を取り上げた。Shaun Cassidyは同年のアルバム『』で「Lie To Me」を、Frankie Valliもアルバム『』で「涙を信じて」をカヴァー。翌79年には、Lisa Hartmanがアルバム『』で「悲しき抱擁」を、Randy Crawfordはアルバム『』でメロウな「恋を大切に」をカヴァーしている。

茫漠とした「Room 205」や爽やかな「Open Your Eyes」、しっとりしたバラードの「Crazy」も、地味だけどBill LaBountyの良さが表れている曲。歌声に力があって、しみじみと胸にせまるものがある。「Open Your Eyes」や「Crazy」などを収めた1作目の『Promised Love』も、機会があれば是非聴いてみたい。

●収録曲
1. This Night Won't Last Forever / 涙は今夜だけ - 4:22
2. Room 205 - 4:19
3. In 25 Words Or Less / 言葉はいらない - 3:30
4. Open Your Eyes - 3:46
5. Little Girl In Blue Jeans / ブルー・ジーンズの女の子 - 3:42
6. Lie To Me - 3:23
7. Who's Gonna Hold You / 悲しき抱擁 - 3:18
8. Crazy - 3:24
9. A Tear Can Tell / 涙を信じて - 3:14
10. I Hope You'll Be Very Unhappy Without Me / 恋を大切に - 3:43


◆プロデュース: Jay Senter

◆参加ミュージシャン: Bill LaBounty(vo, k), Shane Keister(ar, k), Larry Knechtel(k), Dean Parks/Lee Ritenour/Ray Parker Jr.(g), Lee Sklar/David Shields(b), Jeff Porcaro/Mike Baird/Jim Gordon/David Garibaldi(ds), etc


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2018/07/12 12:02 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
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