音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

スポンサーリンク

Peter McCannの1979年のセカンド・アルバム『One On One』。
Peter McCann / One On One (1979年)
Peter McCannはアメリカのソングライター。有名なところでは、Jennifer Warnesの1976年のアルバム『』からのヒット曲「Right Time of the Night / 星影の散歩道」(全米6位)や、Whitney Houstonの85年のデビュー作『そよ風の贈りもの』に収められた「Take Good Care Of My Heart / やさしくマイ・ハート」(Jermaine Jacksonとデュエット)などを書いている。

また、Paul Ankaの83年のアルバム『Walk A Fine Line / マイ・ソングス~朝のとばりの中で』に収録された優美なバラード「This Is The First Time」もPeter McCannの作。

Peter McCannにはソロ・アルバムが2枚あり、本作はセカンド・アルバム。1作目は77年の『』で、そこからは「Do You Wanna Make Love / 恋人たちの午後」のヒット(全米5位)も生まれている。

本作の収録曲は、全てPeter McCannによる作詞・作曲。穏やかで繊細なメロディを備えた、優しさ溢れる曲が揃っている。

爽やかな「Step Right Up」は、同年のLeah Kunkel(リア・カンケル)のデビュー作『Leah Kunkel / リア』でカバーされた。Thanks Toに、「Thanks to Leah Kunkel for vocal ideos on "Step Right Up"」と記されているので、彼女が曲のアイデアを与えたようだ。Peter McCannは、Leah Kunkelの80年のセカンド・アルバム『』にも優しいバラード「Hard Feelings」を提供している。

Peter McCannの作るメロディにはもの悲しさがない。優しくピュアなメロディはJimmy Webbの作るメロディにも似ている。また歌声は、Art Garfunkelのような高めのテナー・ヴォイス。ロマンティックな「Road To Love」や「All You Got To Do」などは、Art Garfunkelの初期のアルバムの曲のよう。

ジャケットからはみ出しそうなほどのアップで写る毛むくじゃらの顔は相当な迫力。首元が見えないので、何だか不自然だし。レコードだとさらに凄みがありそうだが、癒しと安らぎのアルバムである。

●収録曲
1. Just One Woman - 2:40
2. Love This Time - 3:04
3. What's He Got - 4:23
4. Damned If I Love You - 2:58
5. Don't Take It Out On Me - 3:33
6. Step Right Up - 3:44
7. Road To Love - 3:06
8. Come By Here - 2:51
9. All You Got To Do - 4:20
10. That's Just The Way That I Feel - 3:42


◆プロデュース: Hal Yoergler

◆参加ミュージシャン: Pete McCann(vo, k), Gerorge Marinelli/Tim Weston(g), Mike Utley(k), Scott Chambers/Brian Garofalo(b), Michael Botts(ds), David Woodford(sax), Matthew McCauley/Steve Dorff(string ar), etc


最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサーリンク



2018/01/14 17:40 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
Leah Kunkel(リア・カンケル)の1979年のアルバム『Leah / リア』。
Leah Kunkel / Leah (リア)
Leah Kunkelはアメリカの女性シンガー・ソングライター。夫は売れっ子セッション・ドラマーのRuss Kunkelであり、姉は「California Dreamin' / 夢のカリフォルニア」のヒットで知られるThe Mamas & The PapasのCass Elliot(1974年に夭逝)である。

彼女は1979年と80年にソロ・アルバムを出しており、本作はその1枚目。夫のRuss Kunkelが全曲のドラムスを担当し、プロデュースにも関わった。収録された10曲のうち、彼女のオリジナルは「Under The Jamaican Moon / ジャマイカの月の下で」と「Souvenir Of The Circus / サーカスの贈り物」の2曲で、それ以外は他のアーティストの曲をセンス良くセレクトしている。

「ジャマイカの月の下で」はStephen Bishopとの共作。Nick DeCaroの74年の名作『Italian Graffiti』に提供した曲のセルフ・カヴァーで、Joe Farrellの歌心あふれる素晴らしいSaxソロが印象に残る。

ラストの「Fool At Heart」もStephen Bishopの作。Bishopの前年の名作『Bish / 水色の手帖』に収録されたナンバーで、Stephen Bishopらしい切なく美しくメロディがほろ苦い余韻を残す。

爽やかな「Step Right Up」はPeter McCannの作で、McCannも同年のアルバム『One On One』に収録。この曲は、「サーカスの贈り物」とのカップリングで本作からシングル・カットされた。

それ以外の曲の情報(原曲の収録アルバムとアーティスト、発売年など)は次のとおり。良曲揃いである。
「If I Could Build My Whole World Around You / あなたと私の世界」:『』(Marvin Gaye & Tammi Terrell, 67年)
「Down The Backstairs Of My Life」:『』(William D. Smith, 76年)
「Losing In Love / また恋を失って」:Harlan Collinsの書き下ろし
「Step Out」:『』(The Mamas & the Papas, 71年)
「Don't Leave These Goodbyes」:Jules Shearの書き下ろし
「I've Got To Get A Message To You / 獄中の手紙」:『』(Bee Gees, 68年)

Leah Kunkelの歌声はナチュラルで暖かい。切ない「サーカスの贈り物」にしても、Jackson Browneがバック・ヴォーカルに参加した甘酸っぱい「また恋を失って」にしても、自然体の歌い方が曲の魅力を最大限に引き出している。ゲスト・ヴォーカルとしてクレジットに名前を見ることは多く、Art Garfunkelの一連のアルバムを始めとする多くのアーティストの作品に参加し、穏やかで爽やかな歌声を提供している。

●収録曲
1. Step Right Up - 3:28
2. Under The Jamaican Moon / ジャマイカの月の下で - 3:49
3. Souvenir Of The Circus / サーカスの贈り物 - 3:31
4. If I Could Build My Whole World Around You / あなたと私の世界 - 2:45
5. Down The Backstairs Of My Life - 3:25
6. Losing In Love / また恋を失って - 3:22
7. Step Out - 3:37
8. Don't Leave These Goodbyes - 3:30
9. I've Got To Get A Message To You / 獄中の手紙 - 3:16
10. Fool At Heart - 4:55


◆プロデュース: Val Garay, Russ Kunkel(ds)

◆参加ミュージシャン: Leah Kunkel(vo, ag, k), Stephen Bishop(ag, bv), Andrew Gold(ag), Steve Lukather/Danny Kortchmar(g), Craig Doerge/James Newton Howard(k), Lee Sklar(b), Joe Farrell/Jim Horn(sax), Jackson Browne/Renee Armand/Rosemary Butler/Penny Nichols(bv), Matthew McCauley(strings), etc


最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサーリンク



2018/01/11 15:21 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
John Hallの1979年のアルバム『Power』。
John Hall / Power (1979年)
John Hallは、「Dance With Me」(75年, 米6位)のヒットで知られるOrleansの中心メンバー。1972年のバンド結成から77年までOrleansに在籍し、ギター、ヴォーカル、ソング・ライティングを担当した。本作は、77年にソロに転向したあとの2枚目のソロ・アルバムである。なお、Orleans結成前の70年にもアルバムがあるので、通算では3枚目のソロ・アルバムにあたる。

John Hallは本作のプロデュースを自ら担当し、全ての曲を奥様のJohannaと一緒に書いた。

タイトル曲の「Power」は穏やかなアコースティック・ナンバーで、ヴォーカルを担当したのはJames TaylorとCarly Simon夫妻。穏やかな曲調からは想像できないが、この曲は反原子力をテーマとするメッセージ・ソングであり、歌詞には自然エネルギーへの転換を切望する内容が綴られている。

1979年には次のような一連の出来事があり、反原発運動が盛んであった。
・原子炉のメルトダウンをテーマにしたパニック映画『チャイナ・シンドローム』の公開
・上映直後の3月にスリーマイル島の原発事故が発生
・反原発運動が起こり、ミュージシャンたちが「MUSE」(Musicians United for Safe Energy inc.)という反原発団体を結成
・MUSEが「No Nukes / 原子力発電建設反対運動」コンサートをマジソン・スクエア・ガーデンで5日間にわたり開催

このNo NukesコンサートをJackson Browneと共に取り仕切ったMUSEの中心人物がJohn Hallである。再発されたCDのボーナス・トラックには「Plutonium Is Forever」というレゲエ調の陽気な曲が収録されているが、タイトルから想像されるように、こちらもテーマは反原子力。「Power」「Plutonium Is Forever」とも、No Nukesコンサートで歌われた。

"蛍の恋人" というロマンティックなタイトルの付いた「Firefly Lover」も、お薦めのアコースティック・ナンバー。また、「Arms/Half Moon」というかっこいいメドレーがあるが、「Half Moon」はJanis Joplinの71年の名作『』の収録曲。Janisのこの名曲も、John HallとJohanna夫妻の作だと初めて知った。

ミュージシャンでありながら活動家でもあるJohn Hallは、2007年から4年間、民主党の下院議員として政治活動をしており、まったく驚き。2012年にはOrleansに復帰し、現在はミュージシャンとして活動中らしい。

このアルバムは金澤寿和氏の著書『AOR Light Mellow』に紹介されている。AORは反原子力のようなシリアスなテーマや政治とは無縁と思っていたが、意外なところに接点があった。

●収録曲
1. Home at Last - 4:40
2. Power - 4:46
3. Heartbreaker - 3:26
4. So - 5:38
5. Run Away with Me - 3:02
6. Firefly Lover - 3:51
7. Arms/Half Moon - 6:31
8. Cocaine Drain - 4:38
9. Plutonium Is Forever (ボーナス・トラック)


◆プロデュース: John Hall(vo, g, ar)

◆参加ミュージシャン: Louis Levin(k), David Schwartz(b), Eric Parker(ds), Jody Linscott(per), Bryan Cumming(sax), Mike Mainieri(vib), Lynn Pitney/Phil Ballou/James Taylor/Carly Simon(bv), etc

なお、『チャイナ・シンドローム』はDVDで、No Nukesコンサートの模様はCDで入手可能である。


最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサーリンク



2018/01/09 11:00 AOR名盤(1979年) TB(0) CM(0)
カテゴリ

+ボタンをクリックするとツリーが開きます。

スポンサーリンク
プロフィール

Warm Breeze

大好きな洋楽を生活のサプリメントにしています。
70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

最新記事一覧
AOR名盤(1982年) - America / View From The Ground 2018/02/19
AOR名盤(1981年) - Marty Balin / Balin (恋人たち) 2018/02/17
AOR名盤(1981年) - Van Stephenson / China Girl (瞳の奥に…) 2018/02/15
AOR名盤(1981年) - Carole Bayer Sager / Sometimes Late At Night 2018/02/13
AOR名盤(1981年) - Randy Crawford / Secret Combination 2018/02/11
リンク
AORの名盤 330選AORの名盤 330選
AORの名盤 約330タイトルを厳選して年代順に紹介します。
Rock(ロック)の名盤 435選Rock(ロック)の名盤 435選
ロックの名盤 435タイトルを厳選して年代順に紹介します。
ロック、ジャズのお薦めCD BOXセットロック、ジャズのCD BOXセット
ロックやジャズのお薦めのCD BOXセットをジャンル別に紹介します。
ベストヒットUSA 80's オープニング・ジャケット・コレクションベストヒットUSA 80's オープニング・ジャケット・コレクション
番組の冒頭映像で流れるアルバム・ジャケットを紹介します。
Pink Floydの名盤Pink Floydの名盤
Pink Floyd(ピンク・フロイド)の名盤を紹介します。
Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)作品集Led Zeppelin作品集
Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の名盤を紹介します。
Warm Breeze (Twitter)Warm Breeze (Twitter)
管理人が気ままにツイートしています。
アクセスランキング
お気に入りブログ
ローリングウエストさん
『逍遥日記』
rolingwest.exblog.jp
240さん
『音楽の杜』
y240.exblog.jp