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Americaの1982年のアルバム『View From The Ground / 風のマジック』。
America / View From The Ground (風のマジック) (1982年)
Americaは70年代に「Horse With No Name / 名前のない馬」(72年, 米1位)、「Ventura Highway」(72年, 米8位)、「Sister Golden Hair / 金色の髪の少女」(75年、米1位)などのヒット曲を連発した3人組。グループ名はAmericaでも実はロンドンで結成されており、メンバーのうちDan PeekとGerry Beckleyはアメリカ人だが、Dewey Bunnellはイギリス人。美しいハーモニーと爽やかなアコースティック・サウンドを持ち味とするグループだ。

『風のマジック』は彼らの10作目のスタジオ・アルバム。77年にDan Peekがグループを脱退し、本作のメンバーはジャケットに写るBunnellとBeckleyの二人になっている。Dan Peekの離脱後しばらく低迷していた彼らにとって本作は久しぶりのヒット作。彼らの復活に力を貸したのはプロデューサーに名を連ねるRuss Ballardだ。

Russ Ballardは優れたメロディ・メイカーであり、本作では「You Can Do Magic / 風のマジック」と「Jody」の2曲を提供。「風のマジック」はRuss Ballardらしいキャッチーなナンバーで、Billboard Hot 100チャートの8位をマークし、久々のTop 10ヒットとなった。「Jody」もポップで優しいメロディをもつ気持ちのいいナンバー。

メロディの綺麗なバラードの「Right Before Your Eyes」はIan Thomas作で、Ian Thomas Bandの76年のアルバム『Calabash』からのカヴァー。この曲は本作からのセカンド・シングルとなって、チャートの45位まで上昇した。メロディアスなロック・チューンの「Desperate Love」はLenny LeBlancの81年のアルバム『』からのカヴァーだ。

残り(2-5, 9, 10)はオリジナル曲となっている。「Even the Score」はAmericaらしからぬロック・ナンバーだが、それ以外はアコースティックな響きと美しいハーモニーを生かした曲。「Love on the Vine」あたりの懐かしくて平和でのどかな感じがグッド。

緑の草原が遠くまで広がるジャケットも気持ちいい。草原をそよぐ風が目に見えるようで、「風のマジック」という素敵な邦題はこのジャケットからヒントを得たのだろう。

●収録曲
1. You Can Do Magic / 風のマジック - 3:48
2. Never Be Lonely - 3:45
3. You Girl - 3:32
4. Inspector Mills - 5:10
5. Love on the Vine - 3:02
6. Desperate Love - 3:51
7. Right Before Your Eyes - 3:47
8. Jody - 3:49
9. Sometimes Lovers - 4:27
10. Even the Score - 3:36


◆プロデュース: Russ Ballard(all instruments, bv), Bobby Colomby, Gerry Beckley, Dewey Bunnell

◆参加ミュージシャン: Gerry Beckley(vo, g, k), Dewey Bunnell(vo, g)
with Steve Lukather/Hadley Hockensmith/Dean Parks(g), Jai Winding(k), Mark Isham(sy), Mike Porcaro/Brad Palmer(b), Jeff Porcaro/Alvin Taylor(ds), Christopher Cross/Carl Wilson/Tom Kelly/Timothy B. Schmit(bv), etc


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2018/02/19 18:11 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Eye To Eyeの1982年のアルバム『Eye To Eye』。
Eye To Eye / Eye To Eye (1982年)
Eye To Eyeはイギリス人の男性キーボーディストであるJulian Marshallとアメリカ人の女性シンガーであるDeborah Bergによるユニット。本作は、Eye To Eyeのファースト・アルバムである。

Julian Marshallは以前にもMarshall Hainという男女ユニットを組んで活動しており、78年に『Free Ride』というAOR作を残している。従って、このEye To Eyeは2度目の男女ユニットということになる。

本作のプロデュースは、Steely Danのプロデューサーとして知られるGary Katzが担当した。また、本家のDonald Fagen(sy)やElliott Randall(g)を始め、Chuck Rainey(b)やJeff Porcaro(ds)など、Steely Danのアルバムに馴染みのプレイヤーが参加しており、本家に劣らぬクールな質感のサウンドになっている。

全曲が二人のオリジナルで、このうちポップでキャッチーな「Nice Girls」はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの37位をマークした。

この曲の終盤のクールなシンセはDonald Fagenのようだが、実際はIan Underwood。Donald Fagenはラストの「On The Mend」のみに参加し、終盤で「I.G.Y.」を彷彿とさせる知的なシンセ・ソロを弾いている。

Jeff Porcaroは6曲(1-3, 5-7)でドラムスを担当した。「Progress Ahead」でのシャッフルは、Steely Danの「Home At Last」のPurdieシャッフルを思わせる。

Deborah Bergの透明度の高い美声にはどこかミステリアスな響きがある。Eye To Eyeのサウンドが幻想的で、独特の緊張感を持っているのは彼女の歌声によるところが大きいだろう。

このアルバムの淡い色彩のジャケットも幻想的。右下の隅をよく見ると、淡いピンクの字で「あぃ とぅ あぃ」と控え目に書かれており、ほっこりする。

●収録曲
1. Hunger Pains - 4:01
2. Life In Motion - 4:17
3. Nice Girls - 5:11
4. More Hopeless Knowledge - 4:09
5. Progress Ahead - 3:50
6. Physical Attraction - 4:26
7. Time Flys - 5:11
8. On The Mend - 4:24


◆プロデュース: Gary Katz

◆参加ミュージシャン: Julian Marshall(k), Deborah Berg(vo)
with Rick Derringer/Elliott Randall/Dean Parks(g), Donald Fagen(sy), Ian Underwood(k), Chuck Rainey/Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/Jim Keltner(ds), Starz Vanderlocket(per), Timothy B. Schmit(bv)


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2017/10/28 17:00 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(2)
Michael McDonaldの1982年のアルバム『If That's What It Takes / 思慕(ワン・ウェイ・ハート)』。
Michael McDonald / If That's What It Takes (思慕(ワン・ウェイ・ハート))
Michael McDonaldは魅惑のスモーキー・ヴォイスとソウルフルな歌い口で人気のあるアメリカのシンガー・ソングライター。Steely DanとThe Doobie Brothersというメジャー・グループを渡り歩き、1982年にソロ活動をスタートした。本作はファースト・ソロ・アルバムである。

The Doobie Brothersでは、キーボードで軽快にリズムを刻みながら、ほろ苦く爽やかなメロディを歌う独特のスタイルで多くのヒット曲を生んだ。McDonald作法とも言えるその都会的で洗練されたスタイルはグループに新しい風を吹き込み、グループの音楽性を大きく変えている。

本作は、そんなMcDonaldスタイルの魅力が全面的に表れた快作。軽やかなグルーヴと都会的なメロディ、温かくふくよかなハスキー・ヴォイスを満喫できる。

全曲がオリジナルだが、その多くは共作。例えば、「Playin' by the Rules」と「I Keep Forgettin'」はEd Sanfordと、「Love Lies」と「That's Why」はRandy Goodrumと、「I Gotta Try」はKenny Logginsと共作している。「I Gotta Try」はKenny Logginsの同年のアルバム『High Adventure』にも収録された。

「I Keep Forgettin'」は、Louis Johnson(b)とJeff Porcaro(ds)の生み出す濃厚でメロウなグルーヴが心地よいナンバー。シングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの4位となるヒットを記録した。クールな女性ヴォーカルは妹のMaureen。

甘酸っぱいメロディの「That's Why」も隠れた名曲。ふくよかなバック・コーラスにはChristopher Cross, Brenda Russell, Amy Hollandといった豪華な顔ぶれが参加している。

「Losin' End」は、The Doobie Brothersの76年のアルバム『Takin' It To The Streets』の収録曲。Doobiesのバージョンはラヴリーな印象だったが、本作ではしっとりと歌い上げ、エレガントで成熟したバラードに生まれ変わっている。

このアルバムはBillboard 200チャートの6位となり、ソロのキャリアにおける最高位を記録した。思慕という言葉はこのアルバムの邦題以外に見かけることがないが、漢字のとおり、思い慕うという意味。渋い邦題だ。

●収録曲
1. Playin' By The Rules / 恋愛のルール - 4:55
2. I Keep Forgettin' (Every Time You're Near) - 3:39
3. Love Lies - 3:21
4. I Gotta Try - 3:53
5. I Can Let Go Now - 2:54
6. That's Why - 4:24
7. If That's What It Takes / 思慕(ワン・ウェイ・ハート) - 4:17
8. No Such Luck - 3:44
9. Losin' End - 4:11
10. Believe In It - 4:41


◆プロデュース: Ted Templeman(per), Lenny Waronker

◆参加ミュージシャン: Michael McDonald(vo, k), Steve Lukather/Robben Ford/Dean Parks(g), Michael Omartian/Greg Philliganes(k), Willie Weeks/Louis Johnson/Mike Porcaro(b), Steve Gadd/Jeff Porcaro(ds), Bobby LaKind/Lenny Castro/Paulinho Da Costa(per), Edgar Winter/Tom Scott(sax), Kenny Loggins/Christopher Cross/Ed Sanford/Brenda Russell/Amy Holland/Maureen McDonald(bv), etc


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2017/10/20 18:33 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
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