音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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The Boys Bandの1982年のアルバム『The Boys Band / ドント・ストップ・ミー』。
The Boys Band / The Boys Band (1982年)
The Boys Bandはアメリカ南部出身の3人組。メンバーはGreg Gordon(vo), Rusty Golden(k), B.James Lowry(g)で、3人はゴスペル・カントリーの大御所グループであるThe Oak Ridge Boysのライヴやツアー・サポートなどを通じて知り合った。

本作はThe Boys Bandの唯一のアルバム。ほどよい哀愁味のあるメロディ。男っぽいヴォーカルと爽やかなバック・コーラス。Joe ChemayバンドからBilly Walker(g), John Hobbs(k), Joe Chemay(b), Paul Leim(ds)が参加しており、演奏もしっかり。バランスのいいアルバムである。

10曲の収録曲のうちメンバーの自作は「We're Lovers」のみで、それ以外は他作の曲やカヴァー曲を収録。「Think About It / 追憶のウーマン」はデビューしたてのGreg Guidryの作で、たそがれたメロディとキャッチーなサビはGreg Guidryならではの渋い味わい。メロディの温かさがじわりとくる「Taking It All In Stride / 悲しみにさようなら」はTom Snowの75年のデビュー・アルバムのタイトル曲だ。

清らかなアコースティック・ナンバーの「What's Forever For? / 恋はつかのま」は、England Dan & John Ford Coleyの79年のアルバム『Dr. Heckle and Mr. Jive』の収録曲。ポップでメロウな「Runner」は、Ian Thomasの81年のアルバム『』のタイトル曲である。

ラストの「The Best Is Yet To Come / まだ見ぬ仕合わせ」は、Larry Leeの同年のアルバム『Marooned / ロンリー・フリーウェイ』にも収録された曲。スウィートなLarry Leeバージョンと違い、気持ちを込めてしっとりと歌い上げている。

ファースト・シングルになった「Don't Stop Me Baby (I'm On Fire)」がとても爽やかだ。この曲はBillboard Hot 100チャートの61位を記録し、アルバムの邦題にもなった。アルバム・カヴァーは何だかKing Crimsonの『Red』のように重々しいが、この1曲目を聴くといい意味で裏切られる。

AOR寄りの選曲や、Joe Chemayバンドがサポートしていることから、AOR好きの間で長らくCD化が望まれていたアルバム。2016年10月に念願叶って、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから世界初CD化されている。

●収録曲
1. Don't Stop Me Baby (I'm On Fire) - 3:27
2. Think About It / 追憶のウーマン - 3:32
3. Taking It All In Stride / 悲しみにさようなら - 3:55
4. What's Forever For? / 恋はつかのま - 3:21
5. Runner - 3:15
6. Is It Better Than Me - 3:10
7. On A Night Like This / 夜の告白 - 3:15
8. We're Lovers - 3:58
9. Love Will Find A Heart / 揺らめくハート - 3:24
10. The Best Is Yet To Come / まだ見ぬ仕合わせ - 2:26


◆プロデュース: Peter Granet

◆参加ミュージシャン: Greg Gordon(vo), Rusty Golden(k, bv), B.James Lowry(g, bv)
with Billy Walker/Robert Duncan Cameron(g), John Hobbs(k), Joe Chemay/David Wood(b), Paul Leim(ds), Lalo Schifrin(orch ar), etc


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2018/03/28 14:58 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
Randy Goodrumの1982年のアルバム『Fool's Paradise』。
Randy Goodrum / Fool's Paradise (1982年)
Randy Goodrumは、Anne MurrayやSteve Perryを始めとする様々なミュージシャンに曲を提供しているソングライター。有名なところでは、Anne Murrayの「You Needed Me」(78年, 米1位, グラミー受賞)やSteve Perryの「Oh Sherrie」(84年, 米3位)、TOTOの「I'll Be Over You」(86年, 米11位)などのヒット曲がある。日本ではオフコースの英詞を担当したこともあるようだ。

このアルバムはRandy Goodrumのソロ・デビュー作。Steely Danのエンジニアを担当したElliot Scheinerが共同プロデュースしたせいか、サウンドの質感やホーンの使い方がSteely Danの『Aja』(77年)や『Gaucho』(80年)、Donald Fagenの『The Nightfly』(82年)のように上品でクールだ。

収録曲は全てRandy Goodrumのオリジナルで、リラックスした品のいい曲が揃っている。Randy Goodrumはソフトで知的なヴォーカル・スタイルであり、粋な歌い方はMichael FranksやBen Sidranを思わせる。

Jeff Porcaroが全曲でドラムスを担当しているのも嬉しい。「One More Fool」や「One Step Ahead Of The Bad News」の軽やかなシャッフルは、Jeff Porcaroならでは。

バラード系も素晴らしく、「Second Chance At Love」ではMary MacGregorという澄み切った美声の女性シンガーとデュエットしており、とてもロマンティック。

ロマンティックという点では「Time To Say I'm Sorry」もうっとりするような一曲。モノトーンのジャケットは、Donald Fagenの『The Nightfly』のようにかっこいいし、ピアノに一人向き合うバック・カヴァーも素敵。「Fool's Paradise」や「One More Fool」の "fool" というワードにも独特のロマンティックなニュアンスがあって、トータルに雰囲気のいいアルバムだ。
Randy Goodrum / Fool's Paradise (バック・カヴァー)

●収録曲
1. We're So Close - 3:39
2. One More Fool - 3:50
3. Savin' It Up - 3:34
4. Win Back Your Heart - 2:46
5. Dues - 4:31
6. One Step Ahead Of The Bad News - 3:46
7. Second Chance At Love - 3:53
8. Fool's Paradise - 3:57
9. Time To Say I'm Sorry - 4:10
10. Hellbent For Mexico - 3:15


◆プロデュース: Elliot Scheiner(per), Randy Goodrum(vo, k, ar)

◆参加ミュージシャン: Mary MacGregor(vo), Steve Khan/Jeff Southworth(g), Neil Jason(b), Jeff Porcaro(ds), Timmy Cappello(sax), Kacey Cisyk/Frank Floyd/Zach Sanders/Beckie Foster(bv), Rob Mounsey(ar), etc


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2018/02/28 17:22 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(2)
Donald Fagenの1982年のアルバム『The Nightfly』。
Donald Fagen / The Nightfly (1982年)
ポップス史に惚れ惚れするような足跡を残したSteely Dan。Donald Fagenはその創設メンバーであり、中心となってグループを率いた。ずっと相方だったWalter Beckerは2017年9月に他界してしまったが、Fagenは唯一の公式メンバーとして今もSteely Danに在籍している。

Donald Fagenはこれまでに4枚のソロ・アルバムを残しており、本作『The Nightfly』は最初のソロ・アルバム。Steely Danの後期の名作である『Aja / 彩(エイジャ)』(77年)や『Gaucho』(80年)と同じように、当時を代表するスタジオ・ミュージシャンを贅沢に起用して制作されたアルバムだ。また、ポピュラー・ミュージックにおいてフル・デジタル・レコーディングされた最初のアルバムの一つとされている。

The Driftersの1956年の曲をカヴァーした「Ruby Baby」を除く全曲がFagenのオリジナルであり、どの曲もポップで知的。演奏は上質で、磨き抜かれたサウンドには隙がない。雰囲気のあるアート・ワークもかっこいいし、これほどにクールで上品な味わいのアルバムはなかなかない。

強いていうと、Donald Fagenの本作以降のソロ・アルバムが同じ味わいだが、この1作目を超えるクオリティのものはないように思う。

ファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの26位をマークした「I.G.Y.」は、International Geophysical Year (国際地球観測年)の略。1957年から58年まで続いた国際的な科学研究プロジェクトの名称らしく、"未来は明るい / 海底電車でニューヨークからパリまで90分" といった無邪気な歌詞に込められたシニカルなニュアンスがFagenらしい。それにしても、この曲のホーンはかっこいい。

ジャケットでクールにポーズを決める本物っぽいDJは、実はFagen本人。Donald Fagenは今年70歳になる。私は2000年5月15日の東京国際フォーラムでのSteely Danのコンサートを観たが、その時のコンサート・パンフは今でも宝物です。

●収録曲
1. I.G.Y. (What a Beautiful World) - 6:03
2. Green Flower Street - 3:42
3. Ruby Baby - 5:39
4. Maxine / 愛しのマキシン - 3:49
5. New Frontier - 6:21
6. The Nightfly - 5:46
7. The Goodbye Look - 4:50
8. Walk Between Raindrops / 雨に歩けば - 2:38


◆プロデュース: Gary Katz

◆参加ミュージシャン: Donald Fagen(vo, k), Larry Carlton/Rick Derringer/Hugh McCracken/Dean Parks(g), Steve Khan(ag), Greg Phillinganes/Michael Omartian/Rob Mounsey(k), Anthony Jackson/Chuck Rainey/Marcus Miller/Will Lee/Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/James Gadson/Steve Jordan/Ed Greene(ds), Randy Brecker(tp), Michael Brecker(sax), Valerie Simpson(bv), etc


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2018/02/26 19:02 AOR名盤(1982年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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