音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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The Souther, Hillman, Furay Bandの1974年のアルバム『The Souther, Hillman, Furay Band』。
The Souther, Hillman, Furay Band / S.T. (1974年)
The Souther, Hillman, Furay Bandは、J.D. Souther(vo, g), Chris Hillman(vo, b, mandolin, g), Richie Furay(vo, g)の3人を中心に結成されたウェストコースト・ロック・バンド。アメリカの60年代、70年代のロック・シーンで実績を積んだ3人が集まっており、CS&N(Crosby, Stills & Nash)のようなスーパー・グループの一つ。

J.D. Southerは、Linda RonstadtやThe Eaglesとの仕事で知られるシンガー・ソングライターで、後のソロ・アルバム『You're Only Lonely』(79年)からはタイトル曲が全米7位のヒットを記録している。Chris HillmanはThe Byrdsの創設メンバーで、その後もThe Flying Burrito BrothersやManassasでキャリアを積んだベテラン。Richie Furayも、Buffalo SpringfieldとPocoという重要グループを渡り歩いている。

サポート・メンバーとして、Jim Gordon(ds, per), Al Perkins(steel g, dobro), Paul Harris(k)が参加。Jim Gordonはセッション・ドラマーで、Derek and the Dominosのメンバーだったことで有名。ギター関係を担当するAl Perkinsとキーボード担当のPaul Harrisは、Chris Hillmanと一緒にManassasのメンバーだった。

3人が自作の曲を持ち寄っており、共作は一曲もない。Southerが4曲(3, 5, 7, 10)、Hillmanが3曲(2, 6, 8)、Furayが3曲(1, 4, 9)と、曲数も公平。リード・ヴォーカルもそれぞれが担当し、均等なバランスになっている。バンドというより民主的な集まりという感じだけれど、コーラスや演奏に気持ちのいい一体感がある。

開放的なウェストコースト・ロックの「素晴らしき恋」はシングル・カットされ、全米チャートの27位をマーク。他にも、Furay作のメランコリックなバラードの「Believe Me」や、Souther作のノリのいいロック・ナンバーの「Border Town」、同じくSouther作のしっとりした郷愁のある「暗黒の夜」など、気持ちのいい曲が多い。アルバムはBillboard Pop Albumsチャートの11位を記録した。

75年にはセカンド・アルバムの『』をTom Dowdのプロデュースでリリースするが、この2枚でバンドは解散。Jeff BeckのBB&A(Beck, Bogert & Appice)もそうだけれど、メンバーの頭文字をとったスーパー・グループは短命なことが多い。

●収録曲
1. Fallin' In Love / 素晴らしき恋 - 3:30
2. Heavenly Fire - 3:43
3. The Heartbreaker - 2:56
4. Believe Me - 5:03
5. Border Town - 3:52
6. Safe At Home - 2:53
7. Pretty Goodbyes - 3:40
8. Rise And Fall - 3:07
9. The Flight Of The Dove - 4:06
10. Deep, Dark And Dreamless / 暗黒の夜 - 5:37


◆プロデュース: Richard Podolor

◆参加ミュージシャン: J.D. Souther(vo, g), Chris Hillman(vo, b, mandolin, g), Richie Furay(vo, g)
with Jim Gordon(ds), Al Perkins(steel g, dobro), Paul Harris(k), Joe Lala(per)

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2019/05/14 16:55 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(0)
Kenny Rankinの1970年のアルバム『Family』。
Kenny Rankin / Family (1970年)
Kenny RankinはNY出身のシンガー・ソングライター。60年代の終わりからアルバムを制作しており、2009年に他界するまでに15作ほどを残した。このアルバムは2作目で、Kenny Rankinが30歳になった年に発売されている。

『Family』というタイトルのとおり、家族をテーマとしたアルバムで、フロント・カヴァーでは娘2人を抱き、バック・カヴァーでは妻のYvonne(イヴォンヌ)と子供3人に囲まれている。
Kenny Rankin / Family (バック・カヴァー)
収録曲に関しては、家族を題材にした曲は「Family Theme」という短いプロローグぐらいで、Yvonne夫人と共作した「Soft Guitar」という曲はあるものの、残りは全てカヴァー曲。Carol KingやThe Beatles、Buffalo Springfield、Otis Redding、Donovanなどの曲をカヴァーしており、フォークやポップ、ジャズ、ボサノヴァなどの要素を織り交ぜた巧みなアレンジにより、オリジナルとは雰囲気の異なる洒脱な曲に仕上げている。

カヴァー曲の原曲の収録アルバムとアーティスト、発売年は次のとおり。
「Up On The Roof」:The Driftersの62年のヒット曲(米5位, Carole KingとGerry Goffinの作)
「Mountains & Marian」:『』(Gordon Lightfoot, 68年)
「While My Guitar Gently Weeps」:『』(The Beatles, 68年)
「Four Days Gone」:『』(Buffalo Springfield, 68年)
「House Of Gold」:Hank Williamsの54年の曲
「Dear Prudence」:『』(The Beatles, 68年)
「Needle Of Death」:『Lucky Thirteen』(Bert Jansch, 66年)
「Sittin' On The Dock Of The Bay」:『』(Otis Redding, 68年)
「Skip Along Sam」:『』(Donovan, 67年)

このうち、「While My Guitar Gently Weeps」と「House Of Gold」の2曲は、77年のアルバム『The Kenny Rankin Album』でも再びカヴァーされた、Rankinお気に入りの曲。ビートルズからはもう1曲、「Dear Prudence」もカヴァーされている。

フォーキーにアレンジされたOtis Reddingの「Sittin' On The Dock Of The Bay」も素晴らしい。アコースティック・ギターを爪弾きながらRankinが軽やかにスキャットするあたり、とてもお洒落。ホーンの音も明るく伸びやかで、自由な雰囲気満点の心地よい曲になっている。

奥様と共作した「Soft Guitar」はボサノヴァ風。アコースティック・ギターだけでなく、ピアノもホーンも歌声も、全部がソフトで優しい。続くDonovanの「Skip Along Sam」もソフトにさっぱりと歌い、平和な余韻を残してくれる。

家族愛に満ちたアルバムを残したKenny Rankinだが、のちに新しいパートナーを得ている。88年のアルバム『Hiding In Myself』は、その新しいパートナーと思しきAimeという女性と一緒に制作されており、Aimeに捧げられている。

●収録曲
1. Family Theme - 0:40
2. Up On The Roof - 3:23
3. Mountains & Marian - 3:22
4. While My Guitar Gently Weeps - 3:47
5. Four Days Gone - 3:35
6. House Of Gold - 2:33
7. Dear Prudence - 5:50
8. Needle Of Death - 4:06
9. Sittin' On The Dock Of The Bay - 3:47
10. Soft Guitar - 2:24
11. Skip Along Sam - 1:17


◆プロデュース: Monte Kay, Jack Lewis

◆参加ミュージシャン: 記載なし


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2018/05/28 11:09 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(0)
Libby Titusの1977年のアルバム『Libby Titus』。
Libby Titus / Libby Titus (1977年)
Libby TitusはNY生まれのミュージシャン。デビュー・アルバムは1968年の『』で、そこでは歌手として、The BeatlesやBee Gees、Joni Mitchellなどの曲をカヴァーしている。その後にオリジナル曲も書くようになり、Eric Kazと共作した「Love Has No Pride」をBonnie RaittやLinda Ronstadtが歌ったことで、ソングライターとして評価されるようになった。

私生活では、19歳のときに小説家のBarry Titus氏と結婚するも、3年で離婚。その直後にThe BandのドラマーだったLevon Helmと恋仲になり、娘のAmyを授かっている。また80年代の終わりには、カレッジ時代の同窓生だったDonald Fagenと出会い、93年に結婚した。

さて、1作目と同じタイトルが付けられた本作は、彼女のセカンド・アルバム。プロデュースを担当したのはPhil Ramoneで、曲によってPaul Simon, Carly Simon, Robbie Robertsonが共同プロデュースをしている。

アルバム前半には他のミュージシャンとの共作曲と、ビートルズも歌ったR&Bスタンダードの「Kansas City」を収録。共作者は、Al Kooper(1)、Carly Simon(3)、Hirth Martinez(4)、Eric Kaz(5)となっている。

後半は、Carly Simonの書き下ろし3曲(7, 9, 10)と、カヴァー2曲(6, 8)という構成。カヴァー曲のうち「Yellow Beach Umbrella」は、Three Dog Nightの76年のアルバム『』の収録曲で、「Miss Otis Regrets」は1930年代の曲(Cole Porter作)である。

1曲目の静かな「Fool That I Am / バカなわたし」を聴くと、その独特の声の魅力に惹き込まれる。まるでKate Bushのような神秘的な声だ。Eric Kazと共作した素朴で穏やかなバラードの「Love Has No Pride」も、Libby Titusが歌うと物憂げなヴェールに包まれる。

Carly Simonの書いた曲が多いが、その中では「Wish I Could」がLibbyの声にとても合っている。甘い郷愁を誘う間奏の口笛もいい。二人は親交があり、Carly Simonの76年のアルバム『』に収録された「Libby」という曲は、Libby Titusのことを歌っている。

Donald Fagenの93年のアルバム『』は、Libbyと結婚した年のアルバム。二人は「Florida Room」という最高に気持ちのいい曲を共作しており、そこには(Levon Helmとの間の)娘のAmyもバック・ヴォーカルで参加している。Donald Fagenはスクール時代、美しいLibbyを遠くから見ているだけだったというから、この時、最高に幸せだったのだろう。

●収録曲
1. Fool That I Am / バカなわたし - 3:48
2. Kansas City - 3:27
3. Can This Be My Love Affair / 情事 - 2:32
4. The Night You Took Me To Barbados In My Dreams / 夢の中のバルバドスの夜 - 2:46
5. Love Has No Pride - 3:53
6. Yellow Beach Umbrella - 4:18
7. Can't Believe You're Mine - 2:23
8. Miss Otis Regrets - 3:45
9. Wish I Could - 3:00
10. Darkness 'Til Dawn - 3:45


◆プロデュース: Phil Ramone(1-3, 5-7, 9), Paul Simon(1, 2), Carly Simon(3, 7, 9, 10), Robbie Robertson(4, 8)

◆参加ミュージシャン: Libby Titus(vo), Hugh McCracken/John Tropea/Joe Beck(g), Don Grolnick/Garth Hudson(k), Tony Levin/Will Lee(b), Ricky Marotta/John Guerin/Christopher Parker(ds), George Young(sax), Paul Simon/Patti Austin/Carly Simon/James Taylor(bv), etc

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2018/05/16 11:09 Rock / Pops名盤(70年代) TB(0) CM(0)
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