音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

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Fred Knoblockの1980年のアルバム『Why Not Me』。
Fred Knoblock / Why Not Me (1980年)
Fred Knoblockはアメリカの主にカントリー・シーンで活躍するシンガー・ソングライター。デビューは1980年で、そのデビュー曲「Why Not Me」はBillboard Hot 100チャートの18位、AC(Adult Contemporary)チャートの1位になるヒットを記録している。翌年には、Susan Antonとデュエットした「Killin' Time」がカントリー・チャートの10位になったほか、「Memphis」も同チャートの10位を記録。その後は目立ったヒット曲はないものの、今も活動を続けている。

このアルバムはFred Knoblockが残した唯一のアルバム。カントリーではなく、ピュアなAORのアルバムで、Bill LaBountyあたりが好きな人のツボを刺激しそうな癒しの曲をたくさん揃えている。

ヒットした「Why Not Me」は、かつての恋人の結婚式に参列した男が "どうして僕じゃないの?" と思う切ない歌。角松敏生にも似たようなシチュエーションの曲があったけれど、Knoblockのほうは素朴で繊細に歌っている。とてもいい曲だ。

「Let Me Love You」は、このアルバムからの2枚目のシングルとなって、カントリー・チャートでは53位を記録。この曲や「Still Feel The Same Way」のメロディは、まるでBill LaBounty。ほろ苦いけれど、親しみをもてる。

「A Bigger Fool」や「It's Over」はソウル・フィーリングのある曲。爽やかでメロウな「A Bigger Fool」は、この頃の流行りなのか、"fool" というフレーズを使用。「It's Over」は、ややファンキーな味つけのシティ・ソウルで、間奏のギターの音が気持ちいい。

バック・ミュージシャンにはYellowjacketsのRussell Ferrante(k)が参加。ドラムスとプロデュースを担当したJames Stroudは前の年にMarilyn Scottの『Dreams Of Tomorrow』をプロデュースしており、そのMarilyn Scottもバック・ヴォーカルで参加している。CD化されていないのが本当に残念なアルバムだ。

●収録曲
1. Why Not Me - 3:43
2. Take A Flight Tonight - 3:41
3. Let Me Love You - 3:05
4. Laugh It Off - 3:16
5. Can't Keep From Crying - 3:33
6. Can I Get Wish / はかない願い - 2:55
7. A Bigger Fool - 3:15
8. Love Isn't Easy - 3:33
9. Still Feel The Same Way - 3:16
10. It's Over - 3:41
11. Father - 3:27


◆プロデュース: James Stroud(ds, per, bv)

◆参加ミュージシャン: Fred Knoblock(vo, g), Larry Byrom/Gerry Pucket(g), Russell Ferrante(k), Steve Hulse(k, string ar), Don Barrett(b, bv), Marilyn Scott/JoAnn Harris(bv)


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2018/05/14 18:58 AOR名盤(1980年) TB(0) CM(0)
Randy Edelmanの1977年のアルバム『If Love Is Real』。
Randy Edelman / If Love Is Real (1977年)
Randy Edelmanは80年代から現在に至るまでに数多くの映画音楽を手がけたアメリカの作曲家。『Twins』(88年)、『Ghostbusters II』(89年)、『Beethoven』(92年)、『The Mask』(94年)、『Anaconda』(97年)など、手がけた作品はかなりの数になる。

70年代にはシンガー・ソングライターとして活動しており、The CarpentersやOlivia Newton-Johnなど、他のアーティストにも曲を書いている。特に、Barry Manilowに提供した「Weekend in New England」(76年のアルバム『This One's For You』に収録)は全米10位のヒットを記録し、Edelmanの名前が知られるきっかけになった。この『If Love Is Real』は、5枚目のアルバムである。

本作のプロデュースとエンジニアを担当したのはBill Schneeで、これは75年の前作『Farewell Fairbanks』と同じ。収録曲のうち「The Night Has A Thousand Eyes」はBobby Veeの62年のヒット曲(全米3位)のカヴァーだが、それ以外はEdelmanのオリジナルだ。「If Love Is Real」は、Olivia Newton-Johnの77年のアルバム『』に提供した曲のセルフ・ヴァージョンである。

Randy Edelmanの作る曲は、穏やかな朝の新鮮な空気のように清々しい。「Today (June Song)」「If Love Is Real」「It's Hard To Say Goodbye」「Sentimental Fools」などの静かな曲は、そうしたEdelmanの魅力に溢れている。中でも「It's Hard To Say Goodbye」は心が洗われるように綺麗なメロディの曲。

「Sentimental Fools」という曲のタイトルを見ると、The Doobie Brothersの翌年の大ヒット曲「What A Fool Believes」の歌詞 "The sentimental fool don't see" を連想してしまう。"fool" というフレーズが使われる曲って何だか多いな、と思う。

穏やかな曲ばかりのアルバムだが、全曲のドラムスをJeff Porcaro、ギターをDean Parksが担当している。また、コーラスを担当するのは "The Fairbanks Boys Choir" (フェアバンクス男性合唱団) と名付けられた男性5人組。フェアバンクスはアラスカ州の都市だが、5人の中にはElton Johnのバンドで活躍するDee MurrayとNigel Olssonの名前もあって、二人は英国人というのが面白い。

●収録曲
1. Take My Hand - 3:48
2. Slippin' Away - 4:00
3. Autumn Days With You - 2:45
4. Today (June Song) - 4:00
5. Can't It All Be Love - 4:39
6. If Love Is Real - 4:39
7. The Night Has A Thousand Eyes - 3:00
8. Looking Up At Mars - 3:25
9. It's Hard To Say Goodbye - 3:55
10. Sentimental Fools - 3:45


◆プロデュース: Bill Schnee

◆参加ミュージシャン: Randy Edelman(vo, k), Jeff Porcaro(ds), Lee Sklar(b), Dean Parks(g), Tommy Vig/Victor Feldman(per), Doug Masek(sax), Gene Page(ar), The Fairbanks Boys Choir(Tom Bahler, Jim Haas, Dee Murray, Nigel Olsson, John Joyce), etc


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2018/05/09 12:13 AOR名盤(1977年) TB(0) CM(0)
Frank Weberの1980年のアルバム『Frank Weber / ニューヨークのストレンジャー』。
Frank Weber / Frank Weber (ニューヨークのストレンジャー) (1980年)
Frank Weberはアメリカのシンガー・ソングライター。ピアノを弾きながら自作の曲を歌うスタイルなので、タイプとしては、Billy JoelやElton John、Todd Rundgrenに近い。このアルバムはFrank Weberの2作目で、タイトルに自分の名前を付けた自信作。日本サイドとしてはBilly Joelのイメージで売りたかったのか、『ニューヨークのストレンジャー』という "まんまビリー・ジョエル" な邦題が付いている。

1曲目の「Take It To The Limit」はEaglesの曲のカヴァーだが、アップ・テンポで華やかなナンバーに変身させているので、まったくそれと気づかない。曲の最後に原曲のアレンジに戻しているが、そこで初めて「もしやEaglesのカヴァーだったのか?」と気づく。

2曲目以降はオリジナルの曲になっており、素朴で優しくて、温もりのある1作目『... As The Time Flies』と比べると、クールで都会的なナンバーが多い。

シャッフル・ビートを用いた「The Old Man」は、クールなコード進行やジャジーな展開が何だかSteely Danみたいだし、曲の終盤が「Aja」を思わせる「Who Wrote The Answers / 予言者の言葉」や、「ハイチ式離婚」のようなレゲエのリズムを取り入れた「Just Like Everyone Else」にもSteely Danの影響を感じる。

「Between N.Y. And L.A. / ニューヨークとロスアンジェルス」はMarc Jordanが歌いそうな都会的なナンバー。華やかで洒落ており、Frank Weberの少し鼻にかかった声の感じもMarc Jordanにそっくり。スリリングな演奏は、Frank Weberのバンド・メンバー(Weberを含む6人)によるもの。抜群の一体感があって、聴いていて気持ちいい。

「You Can Come Home To Me」「Reflections Of Myself / 自分の映像」「Only For Tonight」の3曲は、1作目にも通じる穏やかなナンバー。特に、「Only For Tonight」の優しいメロディに聴き入ってしまう。この曲のFrank Weberの歌声はBarry Manilowみたいだ。曲の途中の美声のヴォーカル・ソロはDavid Lasley。繊細なギターはDavid Spinozzaである。

Frank Weberは、このアルバムの30年後にサード・アルバム『』を日本でリリースしている。私はまだ聴いたことがないが、1作目、2作目がとても良い内容なので、CDが再発されたら是非聴いてみたい。

●収録曲
1. Take It To The Limit - 4:12
2. The Old Man - 5:06
3. You Can Come Home To Me - 5:13
4. Between N.Y. And L.A. / ニューヨークとロスアンジェルス - 5:21
5. Who Wrote The Answers / 予言者の言葉 - 5:20
6. Reflections Of Myself / 自分の映像 - 4:29
7. Just Like Everyone Else - 5:01
8. Only For Tonight - 3:51
9. Between N.Y. And L.A. (Reprise) - 1:12


◆プロデュース: Ed Newmark

◆参加ミュージシャン: Frank Weber(vo, k), Harvey Auger(b), Ron Tierno(ds), Tim DeHuff(g), Armen Halburian(per), Frank Elmo(sax)
with David Spinozza/John Tropea(g), Tony Levin(b), David Lasley/Arnold McCuller(bv), etc


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2018/05/07 15:55 AOR名盤(1980年) TB(0) CM(0)
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※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

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