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Aretha Franklinの1980年のアルバム『Aretha』。
Aretha Franklin / Aretha (1980年)
Aretha Franklinはアメリカを代表する女性ソウル・シンガー。デビューは18歳のときで、1961年にコロムビア・レコードと契約し、ポピュラー・シンガーとして活動をスタートしている。人気に火がついたのは67年にアトランティック・レコードに移籍してからで、ゴスペル色を前面に出した力強い歌唱スタイルでヒットを量産。60年代の終わりには "The Queen of Soul" と呼ばれるまでになっている。

その後、70年代後半のディスコ・ブームの中で人気が下火になると、80年にアリスタ・レコードに移籍。最初のアルバムとして、この『Aretha』を発表している。スタジオ・アルバムとしては通算26枚目。セルフ・タイトルのアルバムは、コロムビアでのデビュー作『』以来になる。

プロデュースを担当したのはArif MardinとChuck Jacksonの2人。Arifが4曲(1, 2, 6, 8)を、Chuckが残りを担当している。Arif Mardinの担当分はカヴァー曲中心で、Ruby Wintersが歌ったソウル・バラードの「Come To Me」(78年)、Otis Reddingの熱唱で知られる「Can't Turn You Loose」(65年)、The Doobie Brothersのヒット曲「What A Fool Believes」(79年, 米1位)をセレクトしている。

プロデューサーによってバック・ミュージシャンが異なり、Arif Mardinの担当曲では、David FosterやTOTOの面々、Louis Johnson(b)等が参加。「Can't Turn You Loose」では、Aretha Franklinのパワフルな歌唱も圧巻だが、Jeff Porcaro(ds)+Louis Johnson(b)による強力なバネの効いた演奏が凄いことになっている。「What A Fool Believes」の間奏部でのLouisのベースも聴きもの。

Chuck Jackson担当の5曲は、ChuckやArethaの書いた曲で構成。Arethaは「Together Again」と「School Days」を書いている。たおやかなソウル・ナンバーの「United Together」はファースト・シングルになり、R&Bチャートの3位を記録。Arethaの溌剌とした歌声が爽やかなグルーヴを生む「Take Me With You」も、シティ・ソウルのお手本のような素敵なナンバーだ。

Chuck Jackson担当曲のバック・ミュージシャンは、Bernard Purdie/Ed Greene(ds)、Scott Edwards(b), Cornell Dupree/Paul Jackson Jr.(g)、Richard Tee(k)等、NYとLAの実力派による混成。Jeff+Louisのような派手さはないが、安定感抜群の演奏でArethaの歌を支えている。

この年に公開された映画『』にはAretha Franklinも出演し、バンドのギタリスト(Matt "Guitar" Murphy)の妻で、レストランで働く女性を演じている。レストランで「Think」をド派手に歌うシーンは、何度見ても痛快です。

●収録曲
1. Come To Me - 3:44
2. Can't Turn You Loose / お前をはなさない - 3:54
3. United Together - 5:03
4. Take Me With You / あなたとならば - 4:04
5. Whatever It Is / 恋なんて - 3:39
6. What A Fool Believes - 5:13
7. Together Again - 5:17
8. Love Me Forever / 永遠に愛してもっと愛して - 3:30
9. School Days / オー・マイ・スクール・デイズ - 5:00


◆プロデュース: Arif Mardin, Chuck Jackson, Aretha Franklin(vo, k, bv)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Cornell Dupree/Paul Jackson Jr.(g), Louis Johnson/Mike Porcaro/Scott Edwards(b), David Paich/David Foster/Richard Tee(k), Jeff Porcaro/Bernard Purdie/Ed Greene(ds), David Sanborn/Michael Brecker(sax), Randy Brecker(tp), Hamish Stuart/The Sweet Inspirations(bv), etc

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2019/06/06 10:27 Soul / R&B(80年代) TB(0) CM(0)
Full Moonの1972年のアルバム『Full Moon』。
Full Moon / Full Moon (1972年)
Full Moonは1970年にニューヨークで結成された5人組。Paul Butterfield Blues Bandに在籍したFred Beckmeier(b), Buzz Feiten(g), Brother Gene Dinwiddie(sax)に、セッション・キーボード奏者のNeil Larsenとセッション・ドラマーのPhillip Wilsonが加わる形で結成された。このメンバーによるFull Moonは、"オリジナルFull Moon" と呼ばれていて、本作はその唯一のアルバム。

後に、Neil LarsenとBuzz FeitenはL.A.でLarsen-Feiten Bandを結成し、80年にファースト・アルバムの『Larsen-Feiten Band』を、82年に『Full Moon』というタイトルの2作目を発表する。この2作目は、名義も "Full Moon feat. Neil Larsen & Buzz Feiten" なので、まるでオリジナルFull Moonの2作目みたいに思えるが、残り3人のメンバーが異なることから、Larsen-Feiten Bandのアルバムと考えた方がいい。
Larsen-Feiten Band / Larsen-Feiten Band (1982年)Full Moon feat. Neil Larsen & Buzz Feiten / Full Moon (1982年)

さて、本作の収録曲は7曲で、インスト曲が2曲(3, 5)、残りはヴォーカル曲という構成。ブルースやロックを基調にしながら、ジャズやソウル、ポップといった要素を取り入れており、熟した味わいの曲が多い。
Full Moon / Full Moon (バック・カヴァー)

ヴォーカル曲のうち、ブルージーなセッション・ナンバーの「The Heavy Scuffle's On」は全員による共作。肩肘張らない感じの演奏がとてもクール。続く「To Know」は、ソウル・フィーリング溢れるポップなナンバーで、Buzz Feitenが書き、Phillip Wilsonが歌っている。スピリチュアルなムードで始まる爽やかなソウル・ナンバーの「Need Your Love」も、Feitenの作。リード・ヴォーカルもFeitenが担当した。

南部的な香りのするブルース・ロックの「Take This Winter Out Of My Mind」はBrother Gene Dinwiddieの作&リード・ヴォーカル。ミステリアスな即興演奏に始まり、ブルージーな曲調へと展開していくラストの「Selfish People」はWilsonとFeitenの共作で、リード・ヴォーカルをWilsonが担当している。

インストの2曲はNeil Larsenの作。どちらも軽快なナンバーだが、リラックスした雰囲気の「Malibu」とジャジーで洒落た感じの「Midnight Pass」ではテイストが異なっている。

本作は、2000年にドリームズヴィル・レコードから世界初CD化され、その際にボーナス・トラックの「Three Step Dance」が追加された。2016年にはTower Recordsから最新リマスタリングによるCDとレコードも再発され、CDにはボーナス・トラックがもう1曲追加されている。

なお、2002年にはBuzz Feiten & The New Full Moon名義の『』が発表されているが、こちらにはNeil Larsenは参加していない。

●収録曲
1. The Heavy Scuffle's On
2. To Know
3. Malibu
4. Take This Winter Out Of My Mind
5. Midnight Pass
6. Need Your Love
7. Selfish People
8. Three Step Dance (ボーナス・トラック)
9. Jam (ボーナス・トラック)


◆プロデュース: Alan Douglas

◆参加ミュージシャン: Fred Beckmeier(b), Phillip Wilson(ds, per, vo), Neil Larsen(k), Buzz Feiten(g, vo), Brother Gene Dinwiddie(sax, flute, mandolin, vo)
with Randy Brecker(tp), Airto Moreira/Ray Barretto(per), Dave Holland(b), Robin Clark/Tasha Thomas(bv), etc


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2019/06/04 12:01 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(2)
Donny Gerrardの1976年のアルバム『Donny Gerrard』。
Donny Gerrard / Donny Gerrard (1976年)
Donny Gerradはカナダ出身のソウル・シンガー。Skylarkというカナダのバンドでリード・ヴォーカルを担当した後にセッション・シンガーとなり、様々なアルバムにバック・ヴォーカルなどで参加している。ソロ・アルバムは76年と2000年にあり、この『Donny Gerrard』は1作目。

Skylarkには若い頃のDavid Fosterも在籍していた。72年のファースト・アルバム『』からは、哀愁漂うバラードの「Wildflower」が全米9位になるヒットを記録。David Fosterとはその後も縁があり、Fosterが音楽を手がけた85年の映画『』のサウンドトラックでは、テーマ曲に歌詞を付けた「For Just a Moment」をAmy Hollandとデュエットしている。

この『Donny Gerrard』のプロデュースを担当したのはHenry MarxとRobbie Buchanan。Henry Marxは発売元レーベルのエグゼクティヴで、アルバム・デビュー前のBobby Caldwellのマネジメントも手がけている。一方のRobbie Buchananは、後にMaxusを結成するキーボード奏者で、本作ではアレンジも担当。このアルバムが初めてアレンジを手がけた作品になるらしい。

カヴァー曲と書き下ろしが半々ぐらいの割合で、カヴァー曲では、Sharon Ridleyの71年のアルバム『Stay A While With Me』のタイトル曲(Van McCoy作)、Margie Josephの75年のアルバム『』の収録曲の「Words」、The Beatlesの名曲「The Long And Winding Road」(70年)、The Impressionsの65年のアルバム『』から「You Must Believe Me」(Curtis Mayfield作)などを歌っている。

書き下ろしには、Henry Marxの「Stand Up」や「Greedy For Your Love」、Bobby Caldwell等の書いた「Peace For Us All」などがある。「Peace For Us All」はディスコ調の軽快なナンバーで、Bobbyの名曲「風のシルエット」のようなロマンティックな曲を期待すると、当てが外れる。

あまり目立たないが、ほぼ全曲でギターを弾いているのはJay Graydon。ベースはWilton Felder、ドラムスはMike BairdにEd Greeneと、いずれも実力派だ。

本作のベスト・トラックは、1曲目の「He's Always Somewhere Around」だろう。軽快なグルーヴと美しいストリングスに、Donnyの優しい歌声が映える気持ちのいいソウル・ナンバー。ジャケットの落ち着いた眼差しが若い頃のモーガン・フリーマンみたいで素敵です。

●収録曲
1. He's Always Somewhere Around - 3:14
2. Stay Awhile With Me - 4:28
3. Words (Are Impossible) - 3:09
4. Stand Up (And Show Your Love) - 3:13
5. The Long And Winding Road - 3:13
6. Greedy For Your Love - 3:18
7. Peace For Us All - 2:45
8. You Must Believe Me - 3:15
9. As Far As We Can Go - 3:55


◆プロデュース: Henry Marx, Robbie Buchanan(ar, k)

◆参加ミュージシャン: Jay Graydon(g), Wilton Felder(b), Mike Baird/Ed Greene(ds), Kathy Collier/Venetta Fields/Carmen Twille(bv), Steve Madaio(horn)


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2019/05/18 18:40 Soul / R&B(70年代) TB(0) CM(0)
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