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Warm Breeze

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Peter Allen / Not The Boy Next Door (1983年) - アルバム・レビュー

2017年08月22日
AOR名盤(1983年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Peter Allenの1983年のアルバム『Not The Boy Next Door』の紹介です。
Peter Allen / Not The Boy Next Door (1983年)
Peter Allenはオーストラリア出身のシンガー・ソングライター。Olivia Newton-Johnの1974年のグラミー受賞曲「愛の告白」やMelissa Manchesterの78年のヒット曲「あなたしか見えない」、Christopher Crossが歌った81年の映画『Author』の主題歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」などの作者としても知られる。

本作は通算7作目となるスタジオ・アルバムで、David Fosterがプロデュースした80年のアルバム『Bi-Coastal』に続く作品。プロデューサーはRichard Landis(Peterのセカンド・アルバムも担当)に代わっているが、前作のAORスタイルを踏襲した内容となっている。

収録曲は、Eric Kaz & Tom Snow作の「You Haven't Heard The Last Of Me」とDick St. Nicklaus作の「Somebody's Got Your Love」を除いてPeter Allenのオリジナル。多くは共作で、共作者はDavid Foster(1), Dean Pitchford(2, 9), Tom Keane(3), Carole Bayer Sager(4)と、前作と同じ顔ぶれが並ぶ。

アップ・テンポなナンバーでは、映画『』(84年)の全曲の作詞で有名なDean Pitchfordが手がけたエネルギッシュなタイトル曲や、Tom Keaneと共作した華やかなAORナンバー「You'll Always Get Your Way」、イントロがBilly Joelの「Movin' Out」風でカッコいい「Fade To Black」、日本では人気のあるDick St. Nicklausが他のアーティストに提供した数少ない1曲「Somebody's Got Your Love」が良い。

Peterが得意とするバラード系には、Carole Bayer Sagerの81年のアルバム『真夜中にくちづけ』からセレクトした「You And Me」や自作の「Easy On The Weekend」、ラストの「Once Before I Go」(D.Pitchford作詞)がある。このうち、自作の「Easy On The Weekend」は、Peterの熱唱とTom Scottの哀愁のサックスが胸に迫る素晴らしいナンバーだ。

ラストの「Once Before I Go」もPeterの歌唱が感動的。Peter AllenはBarry Manilowに勝るとも劣らないバラード・シンガーだと思う。生い立ちや生き方など、内面から滲み出てくるものがそうさせるのだと思うのだが、Peterの歌うバラードには力があり、元気づけられる。さぞやステージ映えもするだろうと思うが、85年の2枚組のライヴ・アルバム『』があるので、これをどこかが再発してくれないかと心待ちにしている。

●収録曲
1. Just Another Make-Out Song / 虚しい願い - 4:09
2. Not The Boy Next Door - 6:53
3. You'll Always Get Your Way / 愛は信ずるままに - 4:32
4. You And Me (We Had It All) - 4:14
5. Fade To Black - 3:52
6. Somebody's Got Your Love / うつろな君 - 3:34
7. You Haven't Heard The Last Of Me / ラスト・オブ・ミー - 4:14
8. Easy On The Weekend / 週末の恋 - 4:00
9. Once Before I Go / 去り行く前に - 4:22


◆プロデュース: Richard Landis

◆参加ミュージシャン: Peter Allen(k, vo), Charles Calello(ar), Charles Johnson/Fred Tackett(g), David Foster/Russell Ferrante(k), Neil Stubenhaus(b), Vince Colaiuta(ds), Tom Scott(sax), Steve Forman/Victor Feldman(per), Michael Boddicker(sy), Clydene Jackson/Jan Joyce/Jim Haas/Joe Chemay/Julia Tillman/Maxine Willard(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

ゆういち

https://www.youtube.com/watch?v=t_oTyHp29fU
ライブアルバムの曲目を見ると、ニューヨークシティセレナーデが入っていて驚き(?)です。
フラミンゴ版は爽やか系でしたが、
こっちのも情熱的でいいですね。

2017年08月23日 (水) 20:26

Warm Breeze

Re: タイトルなし

ゆういちさん、こんばんは

歌ってますね!爽やかさでは確かにChristopher Crossに勝てませんが、いい歌声ですね。このライヴでは「Don't Cry Out Loud」も歌っており、聴いてみたいものです。ライヴの「Easy On The Weekend」も絶品ですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=u1Dk4Dmuzjc

2017年08月24日 (木) 00:10