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Kenny Loggins / Vox Humana (ヒューマン・ヴォイス) (1985年) - アルバム・レビュー

2017年09月07日
AOR名盤(1984~1990年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Kenny Logginsの1985年のアルバム『Vox Humana / ヒューマン・ヴォイス』の紹介です。
Kenny Loggins / Vox Humana (ヒューマン・ヴォイス) (1985年)
Kenny Logginsはアメリカのシンガー・ソングライター。Jim Messinaとのデュオ、Loggins & Messina(1971年~76年)での活動の後にソロとなり、自身のアルバム制作や映画の主題歌を手がけて多くのヒットを生んだ。特に84年には、映画『Footloose』のタイトル曲が大ヒット。全米チャートで初(かつ唯一)の1位を獲得した。

本作は『Footloose』の翌年にリリースされた5枚目のスタジオ・アルバム。Kenny Logginsが初めてセルフ・プロデュースをした作品である。なお「No Lookin' Back」ではMichael Omartianが、「Forever」ではDavid Fosterが共同プロデューサーとなっている。

全曲がK.Logginsのオリジナルで、「I'm Gonna Do It Right」以外は共作。共作者は以下の顔ぶれである。
「Vox Humana」:Eva Ein (K.Logginsの奥様)
「No Lookin' Back」:Michael McDonald, Ed Sanford
「Let There Be Love」:Nathan East, Dean Pitchford
「I'll Be There」:David Foster, Eva Ein
「Forever」:David Foster, Eva Ein
「At Last」:David Foster, Nathan East, Eva Ein
「Loraine」:David Foster, Eva Ein
「Love Will Follow」:Tom Snow
このうち、「Vox Humana」「Forever」「I'll Be There」の3曲はシングル・カットされ、大ヒットこそしなかったが、各々Billboard Hot 100チャートの29位、40位、88位をマークしている。

「Footloose」を思わせるノリのタイトル曲や、Sheila Eが華やかにパーカッションを叩く「I'm Gonna Do It Right」など、前半はアップ・テンポな曲が多い。洗練されたグルーヴの「No Lookin' Back」は、Michael McDonaldの同年のアルバムのタイトル曲になった。白眉は「I'll Be There」。ソウル・グループ、DeBargeの美しいヴォーカルをフィーチャした爽やかなナンバーだ。

後半はミディアム・テンポのメロウな曲を揃えている。バック・ヴォーカリストが豪華で、「At Last」ではEW&FのPhilip Bailey等を、「Loraine」ではShalamarのリード・シンガーであるHoward Hewettをフィーチャ。D.Fosterらしいロマンティックなバラードの「Forever」は、短編映画『Access All Areas』で使われた。

本作はいかにも80'sらしいアルバム。打ち込み系の音をセンス良く取り入れ、Sheila EやPointer Sisters、DeBarge、Shalamarといったヒット・チャートに馴染みの顔ぶれが参加し、前年の『Footloose』の賑わいも残っている。多彩さや華やかさは主役の個性を薄めてしまうが、それもこの頃の洋楽の持ち味。よい意味で盛り上がっている時代のアルバムである。

●収録曲
1. Vox Humana - 4:09
2. No Lookin' Back - 4:48
3. Let There Be Love - 4:05
4. I'll Be There - 4:00
5. I'm Gonna Do It Right - 4:40
6. Forever - 4:23
7. At Last - 3:53
8. Loraine - 4:28
9. Love Will Follow - 6:20


◆プロデュース: Kenny Loggins(vo, g), Michael Omartian(k), David Foster(k)

◆参加ミュージシャン: Tim Pierce/Michael Landau/Steve Lukather(g), Neil Larsen/Michael Boddicker/Greg Phillinganes/David Paich/Steve Porcaro(k, sy), Nathan East(b), Tris Imboden/John Robinson(ds), Paulinho da Costa/Sheila E(per), David Sanborn(sax), Richard Page/Steve George/Debarge/Hamish Stuart/The Pointer Sisters/Philip Bailey/Howard Hewett(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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