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Pagesの1981年のアルバム『Pages』。
Pages / Pages (1981年)
PagesはRichard PageとSteve Georgeの二人を中心とするグループ。彼らは80年代中盤に「Broken Wings」と「Kyrie」という2曲の全米No.1ヒットを生んだMr. Misterの前身である。Pagesは知らなくても、Mr. Misterを知っている80's洋楽ファンは多いだろう。

Pagesは5人組でデビューし、78年のデビュー作『Pages / ファースト・ペイジズ』と翌年のセカンド・アルバム『Future Street』までは5人で活動した。その後にRichardとSteveのユニットとなり、本作をリリースする。なお、RichardのいとこのJohn Langが作詞を専門に担当し、Pagesの3人目のメンバーとして本作にクレジットされている。

本作では曲によってプロデューサーが異なり、前作までを担当したBobby Colombyが2曲(1, 4)を、残り全曲をJay Graydonが担当した。

収録曲は全てPage-George-Langの作で、Graydonが3曲(4, 6, 8)を、ギタリストのCharles Johnsonが2曲(3, 7)を共作している。Charles Johnsonは前作におけるPagesのメンバーだ。

Colombyのプロデュースした「You Need A Hero」と「Come On Home」は、Pagesらしいメロウなミディアム・ナンバー。ヒットはしなかったが、この2曲がシングル・カットされた。

「Tell Me」と「Only A Dreamer」は惚れ惚れするようなクールなメロディで、彼らの持ち味である高音の美しいハーモニーも絶品。Fusionタッチの「O.C.O.E.」や、アグレッシヴなロック・チューン「Automatic」でのスリリングな演奏も見事だ。

参加ミュージシャンにはJeff PorcaroやAl Jarreauの名前もある。Jeff Porcaroは3曲(1, 4, 7)のドラムスを担当し、特に「Automatic」では複雑な変拍子を難なく叩いたそうだ。一方、Al Jarreauはラストの美しいバラード「Midnight Angel」に "Vocal flute effect" で参加し、フルートの音色を声で表現するという、地味だが高度な技で貢献している。

クール&メロウな曲と美しいヴォーカル・ハーモニー。演奏のレベルも高く、プロダクションも完璧。非の打ち所のない名作だがヒットしなかった。84年に結成したMr. Misterではコマーシャルな路線を明確に打ち出し、遂にセールス面の成功を手中にする。

中田利樹氏のライナー・ノーツでは、全米No.1というコマーシャルな成功とポップの芸術を極めたPages時代の作品のどちらが重要なものかをRichardにインタビューしている。Richardの答えは "Mr. Misterの方が自分にとってはより純粋な感じがする" というもの。売れる(=より多くの人々の心に訴える)ことを重視する高いプロ意識を感じた。

●収録曲
1. You Need A Hero - 3:43
2. Tell Me - 3:52
3. O.C.O.E. (Official Cat Of The Eighties) - 5:00
4. Come On Home - 3:27
5. Sesatia - 4:37
6. Only A Dreamer - 4:30
7. Automatic - 3:59
8. Fearless - 4:20
9. Midnight Angel - 4:30


◆プロデュース: Jay Graydon(g, sy), Bobby Colomby

◆参加ミュージシャン: Richard Page(vo), Steve George(k, vo)
with Charles Johnson/Steve Khan/Paul Jackson Jr.(g), Neil Stubenhaus/Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/Paul Humphrey/Vinnie Colaiuta/Mike Baird(ds), Paulinho Da Costa(per), Tom Scott(sax), Al Jarreau(bv), etc


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2017/06/02 18:09 AOR名盤(1981年) TB(0) CM(0)
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