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Warm Breeze

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Sade / Promise (1985年) - アルバム・レビュー

2017年07月12日
Soul / R&B(80年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Sadeの1985年のアルバム『Promise』の紹介です。
Sade / Promise (1985年)
Sadeは1982年にロンドンで結成された男女4人のグループ。メンバー全員がイギリス人だが、女性シンガーのSade Aduはナイジェリア生まれである。彼らの音楽はソウルやジャズの要素を心地よくブレンドしたAC(Adult Contemporary)。Sade Aduの魅惑のアルト・ヴォイスと、モデルや女優もこなす美しい容姿がアピールし、デビュー直後から高い人気を博した。

本作はSadeのセカンド・アルバム。全曲が彼らのオリジナルで、このうち「The Sweetest Taboo」がBillboard Hot 100チャートの5位(ACチャートの1位)、「Never as Good as the First Time」が20位となるヒットを記録し、「Is It a Crime」もR&Bチャートの32位をマークした。アルバムは米英両方のチャートで初の1位を獲得している。

この映像は93年にSan Diegoで行われたライヴで、曲目リストの1曲目が「The Sweetest Taboo」。ステージに登場し、しなやかに歌い出すSade Aduに見惚れてしまう。

私はNHKの『黄金の洋楽ライヴ』でこの映像を初めて見て、衝撃を受けた。Sadeのヒット曲はリアルタイムに聴いていたが、本気で聴くようになったのはこのライヴ映像を見てからである。Sade Aduの美貌としなやかな身のこなしは勿論のこと、メンバーの統制と抑制の効いた動き、スタジオ録音をほぼそのまま再現する歌唱力と演奏力、足すものも引くものもない感じのステージの完成度に感銘を受けた。

彼女はかなり抑制した歌い方をするシンガーだ。シャウトすることがないし、ヴィヴラートすらつけない。表情を極端に抑えた歌い方なのに、ものすごい引力がある。

アルバム1曲目の「Is It A Crime」は、彼女にしては珍しい熱唱系の曲。比較的熱いトーンで歌うSade Aduを聴くことができる。

San Diegoのライヴではこの曲をオリジナルよりゆったりしたピッチで歌っており、ライヴの終盤ということもあって、彼女の声もややかすれ気味。それでも、
my love is wider, wider than victoria lake
my love is taller, taller than the empire state
と歌う彼女は女神のようだ。女性からの歓声が多いが、それもSadeのライヴの特徴である。

本作には他にも、ロマンティックな「You're Not The Man」やしっとりした演奏を聴かせるインスト曲の「Punch Drunk」、爽やかな「Maureen」など、素晴らしい曲が揃っている。今年8月のソニーの「AOR CITY 1000」シリーズの1枚に選ばれ、CDが再発されることになった。

●収録曲
1. Is It A Crime - 6:20
2. The Sweetest Taboo - 4:37
3. War Of The Hearts / 心のいさかい - 6:47
4. You're Not The Man - 5:20
5. Jezebel / ジュゼベルの物語 - 5:29
6. Mr. Wrong - 2:51
7. Punch Drunk - 5:25
8. Never As Good As The First Time / 素敵なファースト・タイム - 5:00
9. Fear - 4:09
10. Tar Baby - 3:58
11. Maureen - 4:20


◆プロデュース: Robin Millar, Mike Pela, Ben Rogan, Sade(ar)

◆参加ミュージシャン: Sade Adu(vo), Stuart Matthewman(sax, g), Paul Denman(b), Andrew Hale(k)
with Terry Bailey(tp), Pete Beachill(tb), Carlos Bonell(g), Martin Ditcham(per), Dave Early(ds, per), Nick Ingman(string ar), Jake Jacas(vo), etc

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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