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Warm Breeze

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Russ Ballard / At the Third Stroke (1978年) - アルバム・レビュー

2018年01月03日
AOR名盤(1978年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Russ Ballardの1978年のアルバム『At the Third Stroke / サード・ストローク』の紹介です。
Russ Ballard / At the Third Stroke (1978年)
Russ Ballardはイングランド出身のシンガー・ソングライター。70年代に活躍したブリティッシュ・ロックの名グループであるArgentの中核としてリード・シンガーとギタリストを務めたあと、1974年にソロとなった。本作はBallardの3枚目のソロ・アルバムである。

Russ Ballardは優れたソングライターであり、Rainbowの「Since You Been Gone」(79年, 英6位)や「I Surrender」(81年, 英3位)、Santanaの「Winning」(81年, 米17位)、Americaの「You Can Do Magic」(82年, 米8位)、KISSの「God Gave Rock and Roll to You」(91年)など、ロック系を中心とする様々なアーティストがBallardの書いた曲を歌っている。サビがキャッチーで、覚えやすいメロディの曲が多い。

本作も全曲がRuss Ballardによる作詞・作曲。入魂のロック・チューンから優しいバラードまで、聴きやすいメロディの曲が揃っている。

LA録音なので、David FosterやTOTOを結成するDavid Paich(k)、Jeff Porcaro(ds)、David Hungate(b)、Fools GoldのTom Kelly/Denny Henson(bv)等、LAで活動する旬のミュージシャンがバックを固めているが、LA産の爽やかなAORという印象はない。Ballardの書くメロディやヴォーカル、ギターには英国らしい(あるいはBallard独特の)ウェットな質感があり、それがサウンド全体の印象を支配している。

1曲目の「Dancer」は疾走感溢れる熱いロック・チューンで、全員が一丸となった演奏は聴き応え十分。Jeff PorcaroのドラムスとBallardのギターにも熱が入っている。他には、「Cast The Spirit」と「I'm A Scorpio」も入魂の曲。

ゆったりしたナンバーでは、濃厚なバラードの「Helpless」や優しさ溢れる「Treat Her Right」、ソウル感覚の「What Does It Take」あたりが素晴らしい出来。金澤寿和氏は「Helpless」をMarty Balinの「Hearts」とクリソツと表現しているが、確かにそんな雰囲気もある。

漢字の「三」を模したようなフロント・カヴァーや "首タオル" で写るバック・カヴァーはいただけないが、内容に関してはとても味わい深いアルバムだ。

●収録曲
1. Dancer - 4:02
2. Helpless - 4:42
3. Treat Her Right - 2:59
4. Expressway To Your Heart - 2:53
5. Cast The Spirit - 6:33
6. Look At Her Dance - 4:07
7. What Does It Take - 4:11
8. I'm A Scorpio - 6:19
9. My Judgement Day - 5:38


◆プロデュース: Keith Olsen

◆参加ミュージシャン: Russ Ballard(vo, g, b), Fred Tackett(g), David Foster/David Paich/Craig Doerge(k), David Hungate/Mike Porcaro/Lee Sklar/Dennis Bellfield(b), Jeff Porcaro/Mike Baird(ds), Tom Scott(horns), Tom Kelly/Denny Henson(bv), etc

なお、単体のCDは入手が難しくなっているが、ファースト・アルバム『Russ Ballard』(74年)、セカンド・アルバム『Winning』(76年)と本作を収めた2CDのパッケージがBGO Recordsから発売されており、デジタル・リマスタリングもされていてお薦めである。



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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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240

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さてラス・バラード、レインボーファンとしては、このアルバム、気になっておりました。意外にもジェフが叩いているんですね。これはますます要チェックですね。
そういえばクリスマスイブにNHKBSで放送されていたリッチー・ブラックモアの特集はすごく面白かったですよ。

2018年01月03日 (水) 14:49

Warm Breeze

Re: 明けましておめでとうございます。

240さん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。いい音楽を聴きましょうね。

このアルバム、Jeff Porcaroが6曲、Mike Bairdが3曲でドラムスを叩いてます。おすすめですよ。
NHK BSで放送されたリッチー・ブラックモアの特集、そんなのあったんですね。見逃してました~。再放送されたら必ず見ます!

2018年01月03日 (水) 17:20