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Michael Franks / Sleeping Gypsy (1977年) - アルバム・レビュー

2017年10月14日
AOR名盤(1977年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Michael Franksの1977年のアルバム『Sleeping Gypsy』の紹介です。
Michael Franks / Sleeping Gypsy (1977年)
Michael Franksはカリフォルニア生まれのシンガー・ソングライター。ジャズやボサノヴァの香りがする洒落た楽曲を繊細なウィスパー・ヴォイスで歌うスタイルで、独特のエレガントな世界を築いている。端正な顔立ちと知的な佇まい、スタイリッシュなカヴァー・アートといったビジュアル面でも魅力的なミュージシャンだ。

本作はセカンド・アルバムで、Michael Franksの代表作であると共にジャンルや年代の垣根を越えた名作。

1975年のデビュー・アルバム『The Art Of Tea』に続いて、プロデューサーをTommy LiPuma、エンジニアをAl Schmittが担当し、アレンジについては前作のNick DeCaroに代わってClaus Ogermanが務めた。シンプルだがクールで粋なサウンドに仕上げる彼等の手腕は流石である。

全曲がMichael Franksのオリジナルで、小粋でエレガントなナンバーが並ぶ。個人的には最初の2曲、「The Lady Wants To Know」「I Really Hope It's You」が大のお気に入り。The Crusadersのメンバーをはじめ、David SanbornやMichael Brecker等、ジャズ/フュージョンの名手による演奏も上品で、洗練を極めている。

ボサノヴァ調の曲はスタンダード・ナンバーのように熟した味わいだが、全てオリジナル。この中にブラジルを代表するミュージシャンへのオマージュが2曲あり、「Antonio's Song」はAntonio Carlos Jobimに、「Down In Brazil」はJoao Donato(ジョアン・ドナート)に捧げられた。

「B'wanna - He No Home」と「Down In Brazil」の2曲は実際にリオ・デ・ジャネイロで録音されており、このあたりにブラジルへの憧れや想いが表れている。

このアルバムは、ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年9月に高品質SHM-CDで再発された。なお、Michael Franksの初期の作品をまとめて聴くには、5CDのBOXセット『』があり、お薦め。

●収録曲
1. The Lady Wants To Know / 淑女の想い - 4:45
2. I Really Hope It's You / イッツ・ユー - 4:54
3. In The Eye Of The Storm / 嵐の中で - 5:55
4. B'wanna - He No Home / カレワ・ルスデス - 4:57
5. Don't Be Blue / ブルーにならないで - 3:28
6. Antonio's Song (The Rainbow) / アントニオの歌(虹を綴って) <アントニオ・カルロス・ジョビンに捧ぐ> - 5:03
7. Chain Reaction - 5:14
8. Down In Brazil / はるかなるブラジルの地 <ジョアン・ドナートに捧ぐ> - 4:33


◆プロデュース: Tommy LiPuma

参加ミュージシャン: Larry Carlton(g), Joe Sample(p), Wilton Felder(b), John Guerin(ds), Michael Brecker/David Sanborn(sax), Ray Armando(per), Claus Ogerman(ar), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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