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Adrian Gurvitz / Sweet Vendetta (甘い復讐) (1979年) - アルバム・レビュー

2018年01月07日
AOR名盤(1979年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Adrian Gurvitzの1979年のアルバム『Sweet Vendetta / 甘い復讐』の紹介です。
Adrian Gurvitz / Sweet Vendetta (甘い復讐) (1979年)
Adrian Gurvitzはロンドン生まれのロック・ギタリスト。60年代後半に兄のPaul Gurvitz(b)とトリオ編成のロック・バンド「The Gun」(1967-70)を組んで活動をスタートすると、70年代には「Three Man Army」(71-74)、更にCreamのドラマーのGinger Bakerを加えた「Baker Gurvitz Army」(74-76)へと発展し、兄と共に一貫して英国のハード・ロック・シーンを歩んだ。

本作は、70年代の終わりにソロ活動を始めたAdrian Gurvitzの最初のソロ・アルバム。兄のPaulと共同でプロデュースし、全曲をAdrian Gurvitzが書いている。ところがその内容は、それまでのキャリアからは想像もできないようなディスコ調のメロウな曲のみで構成され、ハード・ロックどころかロック・ナンバーもない。

Boz Scaggsの76年の名作『Silk Degrees』の洗練されたブルー・アイド・ソウル~AOR路線を明快に狙ったサウンドになっている。

David Paich/Steve Porcaro(k)、David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)等、結成したばかりのTOTOのメンバーが参加したほか、David Paichの父のMarty Paich、Porcaro兄弟の父のJoe Porcaro(per)の名前も見られる。Steve Lukather(g)がいないのは、ギタリストのプライドかも知れない。

どの曲にも華やかなグルーヴと甘美なメロディがあり、捨て曲がない。Adrian Gurvitzは決して歌が上手い方ではないと思うが、ファルセットを駆使したソフトな歌唱はとても心地よい。また、「Put A Little Love (In Life's Heart) / 心のすきま」などで時折見せるエモーショナルなギターが程よいアクセントになっている。

時流のサウンドを取り入れるというレベルを超えて大胆に転向し、甘美で魅力的なサウンド作りに成功したアルバム。売れる音楽を追求するしなやかでアグレッシヴな姿勢がかっこいい。

●収録曲
1. Untouchable And Free - 4:54
2. The Wonder Of It All - 4:12
3. Put A Little Love (In Life's Heart) / 心のすきま - 6:09
4. Love Space - 4:45
5. The Way I Feel / 君はミステリアス - 5:08
6. Time Is Endless - 3:57
7. I Just Wanna Get Inside Your Head / ハートがすべて - 3:55
8. Free Ride - 5:26
9. One More Time / ラヴ・ゲームをもう一度 - 2:50
10. Drifting Star (ボーナス・トラック)


◆プロデュース: Adrian Gurvitz(vo, g), Paul Gurvitz

◆参加ミュージシャン: Fred Tackett(g), David Paich/Steve Porcaro(k, string ar), David Hungate/David Shields(b), Jeff Porcaro/Ed Greene/Rich Schlosser(ds), Joe Porcaro(per), Jerry Hey(tp, horn ar), Marty Paich(string ar), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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