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Melissa Manchester / Don't Cry Out Loud (1978年) - アルバム・レビュー

2019年07月09日
AOR名盤(1978年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Melissa Manchesterの1978年のアルバム『Don't Cry Out Loud / あなたしか見えない』の紹介です。
Melissa Manchester / Don't Cry Out Loud (あなたしか見えない) (1978年)
Melissa Manchesterは、女優としても活動するニューヨーク生まれのシンガー・ソングライター。彼女の歌声には、元気をなくしている人に前を向かせるような力がある。この『Don't Cry Out Loud』は7作目。プロデュースをLeon Wareが担当したことで、ブラック・コンテンポラリー・テイストの美味しいサウンドに仕上がっている。

収録曲は、Melissa Manchesterの作/共作が8曲、残り2曲(3, 5)が他作という構成。他作のうち「Don't Cry Out Loud / あなたしか見えない」はPeter AllenとCarole Bayer Sagerの共作。「Bad Weather / 恋は雨模様」はThe Supremesの73年の曲のカヴァーで、Stevie Wonder等が書いている。

本作の発売当時、タイトル曲の「Don't Cry Out Loud」には、曲の内容に相応しい「哀しみは心に秘めて」という邦題が付いていた。この名曲は76年に書かれており、作者の一人であるPeter Allenも77年のライヴ・アルバム『』(日本未発売)と79年のスタジオ・アルバム『』でこの曲を歌い、シングル・リリースもしている。このPeter Allenのバージョンに「あなたしか見えない」という邦題が付され、それ以降、本作の邦題も「あなたしか見えない」に変わったという経緯のようだ。

切ないが凛としたメロディが印象的なこの曲は、Billboard Hot 100チャートの10位となるヒットを記録。Melissaのヴォーカルが素晴らしく、泣いている女性を "Fly high and proud (自信をもって飛び立つのよ)" と励ますの歌声の強さに感動がこみ上げて、いつも涙腺が緩んでしまう。Peter AllenやRita Coolidgeのバージョンも良いけれど、Melissaの歌声が一番。

他にも、颯爽とした曲調の「Shine Like You Should / かがやくあなた」や、Leon Wareと共作したメロウ・ソウルの「Almost Everything」、心地よい高揚感のある「Bad Weather」、Carole Bayer Sagerと共作した優しいメロディの「To Make You Smile Again / 微笑をもう一度」など、素敵なトラックが多い。

David T. Walker(g), Richard Tee(k), Chuck Rainey(b), James Gadson(ds)等、ジャズ/フュージョン・シーンで活躍する一流の黒人ミュージシャンによる濃厚でしなやかな演奏も素晴らしい。

Melissaが颯爽と歩くバック・カヴァーをデザインしたのはJohn Kosh。The Beatlesの『Abbey Road』やEaglesの『Hotel California』なども手がけたデザイナーです。
Melissa Manchester / Don't Cry Out Loud (あなたしか見えない) (バック・カヴァー)

●収録曲
1. Shine Like You Should / かがやくあなた - 3:13
2. Caravan - 3:42
3. Don't Cry Out Loud / あなたしか見えない - 3:50
4. Almost Everything - 2:44
5. Bad Weather / 恋は雨模様 - 3:20
6. Through The Eyes Of Grace / グレースのつぶやき - 4:01
7. To Make You Smile Again / 微笑をもう一度 - 4:51
8. Such A Morning - 2:51
9. Knowin' My Love's Alive / 愛をみつめて - 4:00
10. Singin' From My Soul - 3:29


◆プロデュース: Leon Ware(ar, bv), Harry Maslin

参加ミュージシャン: Melissa Manchester(vo, k), David T. Walker/Lee Ritenour/Jay Graydon(g), Richard Tee/Greg Phillinganes/Bill Payne(k), Chuck Rainey/David Hungate(b), James Gadson/Jim Keltner/Ed Greene(ds), Lenny Castro(per), Tom Saviano/Gene Page/Barry Fasman(ar), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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