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Marc Jordan / Blue Desert (1979年) - アルバム・レビュー

2017年12月18日
AOR名盤(1979年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Marc Jordanの1979年のアルバム『Blue Desert』の紹介です。
Marc Jordan / Blue Desert (1979年)
Marc Jordanは、ニューヨーク生まれのカナダ人シンガー・ソングライター。セッション・ミュージシャンやソングライターとして活動しながらソロ・アルバムも数は多くないがコンスタントに制作しており、特に最初の2枚はAORの名作として高い人気と評価を得ている。

本作はそのセカンド・アルバム。当時勢いのあったJay Graydonがプロデュースを手がけ、ポップスとフュージョンの要素を巧みにブレンドした、スマートで洗練したAORに仕上げている。Graydonは同じ年に、Steve Kipnerの『Knock the Walls Down』やThe Manhattan Transferの『Extensions』、Alan Sorrentiの『L.A. & N.Y.』もプロデュース。いずれもAOR好きには人気の作品だ。ちなみに、Marc Jordanの78年のデビュー作『Mannequin』は、Steely Danのプロデューサーとして有名なGary Katzのプロデュースである。

さて本作は、全曲がMarc Jordanによる作詞・作曲。どの曲もしなやかでポップなメロディ・ラインを持っており、とても聴きやすい。憂いのある曲やウェットな質感の曲は皆無で、さっぱりした聴き心地が特徴。Marc Jordanの少々ぶっきらぼうな歌い方も不思議と曲調に合っており、爽快な味わいを生んでいる。

Jay Graydonはギターの名手であり、本作でもアイデア豊富でテクニカルなギター・ソロを随所で披露。その爽快かつ贅沢な聴き心地は、Graydonのギター・フレーズ愛好家を熱く惹きつけている。特に「I'm a Camera」でのソロは、Graydonの3大ギター・ソロの一つらしい。他の2つは、Steve Kipnerの「The Ending」とAlan Sorrentiの「Beside You」。

Jay Graydonが広く知られるようになったのは、Steely Danの『Aja / 彩(エイジャ)』に収録された「Peg」でのトリッキーなギター・ソロによってだと言われるが、私は本作の「I'm a Camera」や「Release Yourself」の伸びやかなソロも気に入っている。

メロディや詞、歌の良さを味わうほかに、演奏やアレンジ、参加ミュージシャンの顔ぶれ、アートワークなどに自分にとって光るものを見つけることは、アルバムを聴く醍醐味。本作も、そういう贅沢な楽しみ方をさせてくれる懐の広いアルバムだ。

●収録曲
1. Generalities - 4:23
2. I'm A Camera / 私はカメラ - 3:46
3. Twilight / たそがれ - 3:41
4. From Nowhere To This Town / 彼方へ - 3:33
5. Beautiful People - 4:27
6. Lost In The Hurrah - 5:21
7. Release Yourself / 自由へのさすらい - 4:14
8. Tattooed Lady / 刺青の女 - 3:44
9. Exile - 4:30


◆プロデュース: Jay Graydon(g, k)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Ray Parker Jr./Dean Parks(g), Michael Omartian/Greg Mathieson/Steve Porcaro(k), Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/Ralph Humphrey/Jim Keltner(ds), Ernie Watts(sax), Bill Champlin/Bobby Kimball/Tom Kelly/Marcy Levy(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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