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Tom Scott / Intimate Strangers (1978年) - アルバム・レビュー

2018年05月02日
Jazz / Fusion 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Tom Scottの1978年のアルバム『Intimate Strangers』の紹介です。
Tom Scott / Intimate Strangers (1978年)
Tom ScottはLA生まれのジャズ・サックス奏者。最初のソロ・アルバムを発表したのは1968年で、その後は2年に1枚くらいのペースでアルバムを出している。73年には自身がリーダーを務めるL.A. Expressを結成し、これまでに4枚のアルバムを発表。また、Tom ScottはThe Blues Brothers(78年~)のオリジナル・メンバーであり、彼らの4枚のアルバムに参加している。

本作『Intimate Strangers』は、Tom ScottがSteve Gadd(ds), Richard Tee(k), Eric Gale/Hugh McCracken(g), Ralph MacDonald(per), Gary King(b)といったNYのジャズ・プレイヤーと共演したアルバム。録音はLAで行われており、TOTOからDavid Paich(k)とSteve Porcaro(sy)が参加。また、3-1「Lost Inside The Love Of You (Reprise)」では、Jaco Pastoriusがベースを弾いている。

アルバムの前半は拍手とMCで始まる組曲になっており、Part1からPart3に分かれている。後半はポップでファンキーな4曲を収録。ほとんどの曲はTom Scottの作だが、「You're So Good To Me」についてはRichard Tee、ラストの「Beautiful Music」はRalph MacDonaldとWilliam Salter等の作だ。

前半の組曲は、ジャズ、ファンク、ポップといった要素を巧みにアレンジして3パート、全7曲からなる組曲にまとめたもの。幻想的な1-2「Lost Inside The Love Of You」や、それをJaco Pastoriusのベースで聴く3-1「Lost Inside The Love Of You (Reprise)」、Tom Scottの歌声を聴くことのできる「Do You Feel Me Now」など、聴きどころが多い。組曲の始まりと終わりには拍手とMCを入れてライヴ録音のように仕上げているが、実際はスタジオ録音である。

後半の4曲の中では、「Breezin' Easy」が好み。タイトルのように、穏やかなそよ風を感じながら寛いでいる気分になれる曲。リラックスした曲調だけど、Gaddのドラムスだけは終始堅実にリズムを刻んでおり、聴いていると落ち着く。

このアルバムは、2017年夏の「AOR CITY 1000」シリーズの1枚に選ばれている。TOTOのDavid PaichとSteve Porcaroの2人が参加したからだろうか。ロック好きやAOR好きへのおすすめという点では、Jeff PorcaroのドラムスとCarlos Riosのギターを全面的にフィーチャした翌年のアルバム『』もある。

●収録曲
Intimate Strangers (Suite): Part 1 - Sudden Attraction
1-1. Hi Steppers - 3:52
1-2. Lost Inside The Love Of You - 5:03
Part 2 - A Day & Nite Out Together
2-1. Getaway Day - 4:06
2-2. Nite Creatures - 3:56
Part 3 - Loving & Leaving
3-1. Lost Inside The Love Of You (Reprise) - 2:54
3-2. Do You Feel Me Now - 4:14
3-3. Hi Steppers (Reprise) - 1:23
4. Breezin' Easy - 6:03
5. You're So Good To Me - 4:26
6. Puttin' The Bite On You - 5:26
7. Beautiful Music - 4:28


◆プロデュース: Hank Cicalo, Tom Scott(sax)

◆参加ミュージシャン: Eric Gale/Hugh McCracken(g), Richard Tee/David Paich(k), Steve Porcaro(sy), Gary King/Jaco Pastorius(b), Steve Gadd(ds), Ralph MacDonald(per), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

Rooster.Cogburn

Keep This Love Aliveはいかが?

Tom Scottは、1991年にGRPレコードから『Keep This Love Alive』という時期的に珍しいAOR作品を残してますよね。

私は1987年のGRP移籍後のソロ作品からフュージョン系のミュージシャンとして聴いていたから、4作目がAORでちょっと驚きました。古くからロック周辺ミュージシャンとの共演も多い方なので、ヴォーカル曲のサポートも卒なくこなしていて、プロデューサーとしても非凡。流石です。

2020年05月29日 (金) 16:39
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: Keep This Love Aliveはいかが?

Rooster.Cogburnさん、コメントありがとうございます。

『Keep This Love Alive』はノー・チェックでした~。収録曲のクレジットを見ると、これはもう立派なAOR作品ですね。91年というのも、確かに時期的に珍しいです。70年代から続いたAORの潮流の残り火のようで感慨深いですね。David Packが歌っている曲があることにも驚きました。

2020年05月29日 (金) 22:59