音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

スポンサーリンク

Dane Donohueの1978年のアルバム『Dane Donohue』。
Dane Donohue / Dane Donohue (1978年)
Dane Donohueはアメリカのシンガー・ソングライター。その唯一のアルバムが本作である。内容がとても素晴らしく、錚々たるミュージシャンを集めて制作されているが、本作以外にDane Donohueの名前を目にすることは(殆ど)無い。謎めいたミュージシャン、アルバムである。

本作のプロデュースはTerence Boylanが担当した。Terence Boylanは前年に『Terence Boylan / リリシズム』というアルバムを出しているが、それと本作のサウンド、二人の歌声はとても良く似ている。参加ミュージシャンも半分ぐらいは重なる。

1曲目の「Casablanca」を聴くと鳥肌の立つような感動を覚える。哀愁を帯びたメロディが何と切ないことか。曲の終わりでは全員一丸でスリリングな演奏を展開し、ドラマティックに曲を盛り上げる。繊細ながら情熱的なLarry Carltonのギターも素晴らしい。

曲は全てDane Donohueが書いており、約半分(1, 2, 6, 7, 9, 10)をDavid Getreau, Mark Fisherと共作している。どの曲も、メロディが良い。Dane Donohueの乾いたヴォーカルにはどこか厭世的でロマンティックな響きがあり、曲の雰囲気と合っている。

特に「Woman / 女」「Where Will You Go / 去りゆく君」「Whatever Happened / 突然の出来事」「Congratulations」の枯れた味わいは秀逸。

「Freedom」や「Can't Be Seen / 煙に消されて」「Tracey」でのジャジーでスリリングな演奏は、参加ミュージシャンの技量のなせる技。Stevie Nicksの魅惑のバック・ヴォーカルやErnie WattsのSaxも、とても存在感がある。「Tracey」ではChuck Raineyのベースが凄い。

ロマンティシズムと男の哀愁が漂う素敵なアルバム。ちなにみ、Bertie Higginsの82年のアルバム『Just Another Day In Paradise』にも「Casablanca」という曲があり、郷ひろみが「哀愁のカサブランカ」というタイトルでカヴァーしたが、Donohueの「Casablanca」の方がうわてかな。

●収録曲
1. Casablanca - 4:01
2. Dance With The Stranger - 4:00
3. What Am I Supposed To Do / 想いを馳せて - 3:40
4. Woman / 女 - 3:52
5. Where Will You Go / 去りゆく君 - 3:38
6. Freedom - 3:04
7. Can't Be Seen / 煙に消されて - 3:00
8. Whatever Happened / 突然の出来事 - 3:01
9. Tracey - 3:35
10. Congratulations - 2:53


◆プロデュース: Terence Boylan, Jai Winding(k, bv), Steve Hodge, John Boylan

◆参加ミュージシャン: Dane Donohue(vo, g), Larry Carlton/Jay Graydon/Steve Lukather(g), Victor Feldman(k, per, vib), Chuck Rainey/Mike Porcaro/Bob Glaub(b), Steve Gadd/Ed Greene(ds), Ernie Watts(sax), Don Henley/Stevie Nicks/J.D. Souther/Timothy B. Schmit/Bill Champlin/Tom Kelly(bv), etc


関連記事

最後までお読みいただきありがとうございます。
ブログ・ランキングの応援をよろしくお願いします。

▶スポンサーリンク



2017/06/17 18:52 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(2)
コメント
大好きなアルバムです
こんばんは。
コレ、大好きなんです。とにかく楽曲がイイ。もちろんバックのミュージシャンの演奏もいいんですが。
哀愁漂うメロディに、抑え気味の演奏。いいですね。
それにしても、なぜセカンドアルバムすら発表されずに、シーンから消えていったのか、個人的にはAOR最大の謎です。
2017/06/17 19:46 240 URL [ 編集 ]
Re: 大好きなアルバムです
240さん、こんばんは

いいですよね~、このアルバム。男の哀愁が漂う感じで。
続きがないのは確かに不思議です。足跡を調べても、殆ど出てこないですね。ただ、Chasing Violetsというフランスの女性デュオの2012年のアルバム『Outside Heaven』のタイトル曲のバック・ヴォーカルにDane Donohueの名前がありますね。本人かどうか分からないですが…
2017/06/17 20:10 Warm Breeze URL













 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
https://coolsnd.blog.fc2.com/tb.php/213-bd565834
カテゴリ

+ボタンをクリックするとツリーが開きます。

スポンサーリンク
プロフィール

Warm Breeze

大好きな洋楽を生活のサプリメントにしています。
70's、80'sの洋楽を中心に、豊かで極上の音楽を紹介します。


※写真はBobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell

最新記事一覧
AOR名盤(1982年) - Michael McDonald / If That's What It Takes (思慕(ワン・ウェイ・ハート)) 2017/10/20
AOR名盤(1984年) - Michael Ruff / Once In A Lifetime (シティ・ウォーキン) 2017/10/18
AOR名盤(1983年) - Brenda Russell / Two Eyes (出逢いのときめき) 2017/10/16
AOR名盤(1977年) - Michael Franks / Sleeping Gypsy 2017/10/14
AOR名盤(1982年) - David Roberts / All Dressed Up 2017/10/12
リンク
AORの名盤 330選AORの名盤 330選
AORの名盤 約330タイトルを厳選して年代順に紹介します。
Rock(ロック)の名盤 435選Rock(ロック)の名盤 435選
ロックの名盤 435タイトルを厳選して年代順に紹介します。
ロック、ジャズのお薦めCD BOXセットロック、ジャズのCD BOXセット
ロックやジャズのお薦めのCD BOXセットをジャンル別に紹介します。
ベストヒットUSA 80's オープニング・ジャケット・コレクションベストヒットUSA 80's オープニング・ジャケット・コレクション
番組の冒頭映像で流れるアルバム・ジャケットを紹介します。
Progressive Rock名盤Progressive Rock名盤
プログレッシヴ・ロックの名盤を紹介します。
Hard Rock名盤Hard Rock名盤
ハード・ロックの名盤を紹介します。
Warm Breeze (Twitter)Warm Breeze (Twitter)
管理人が気ままにツイートしています。
アクセスランキング
お気に入りブログ
ローリングウエストさん
『逍遥日記』
rolingwest.exblog.jp
240さん
『音楽の杜』
y240.exblog.jp
アクセスカウンター