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Bobby Caldwell / Bobby Caldwell (1978年) - アルバム・レビュー

2017年12月06日
AOR名盤(1978年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Bobby Caldwellの1978年のアルバム『Bobby Caldwell / イヴニング・スキャンダル』の紹介です。
Bobby Caldwell / Bobby Caldwell (イヴニング・スキャンダル) (1978年)
Bobby CaldwellはNYのマンハッタン生まれ、マイアミ育ちのシンガー・ソングライター。トレードマークのソフト帽姿で、哀愁のメロディをソウルフルかつエモーショナルに歌う姿は大人の魅力に溢れており、日本では "ミスターAOR" と呼ばれて、Boz Scaggsと並ぶ高い人気を誇る。また、複数の楽器を使いこなすマルチ・プレイヤーでもある。

本作はBobby Caldwellのデビュー・アルバム。収録曲は、共作も含めて全てBobby Caldwellのオリジナルで、R&B/ソウルをベースとする洗練した曲を揃えている。ロマンティックなアート・ワークも含めて、トータルにスタイリッシュなアルバムだ。

特に、「What You Won't Do For Love / 風のシルエット」は素晴らしい。甘い憂いのあるメロディ・ラインは極上のもので、後半からエンディングにかけて、このメロディを波のように延々と(実際は2分ほど)繰り返す。穏やかなグルーヴも心地よく、いつまでも聴いていたくなる中毒性のある曲だ。この曲はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの9位を記録。Bobby Caldwellのキャリアを代表する1曲になった。

この曲の詞も魅力。"What You Won't Do For Love" という謎めいたタイトルは、実際には "What you won't do, (I) do for love" と歌われている。「君がしないようなことも、(僕は)愛のためにするよ」という意味か。また、"In my world, only you / Make me do for love what I would not do" とも歌う。「君だけだよ、僕が決してしないようなことを、愛のために僕にさせてしまうのは」と。奥ゆかしく、とても情熱的。

PVでは、Bobbyが去った後のベンチに鳥かごの鳥が寂しく残される。ところが、しばらくすると戻ってきて、ソフト帽をそっとかごに乗せて、また去っていく。さり気ない優しさがかっこいい。

「風のシルエット」という邦題も洒落ている。ジャケットは "黄昏のシルエット" の趣きだが、"風の" とした。

バラード系では、セカンド・シングルとなった「My Frame」や、日本ではタバコのCMに使われた「Come To Me」も良い。「Come To Me」の歌声や歌い方を聴くと、Bobby CaldwellがStevie Wonderをリスペクトしていることが分かる。

●収録曲
1. Special To Me - 4:00
2. My Flame - 4:12
3. Love Won't Wait - 4:00
4. Can't Say Goodbye - 5:20
5. Come To Me - 2:52
6. What You Won't Do For Love / 風のシルエット - 4:45
7. Kalimba Song - 2:00
8. Take Me Back To Then - 3:30
9. Down For The Third Time - 3:30


◆プロデュース: Ann Holloway, Marsha Radcliffe, George "Chocolate" Perry(b)

◆参加ミュージシャン: Bobby Caldwell(vo, g, k, b), Alfons Kettner/Steve Mealy(g), Benny Lattimore(k), Ed Greene/Joe Galdo(ds), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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