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Warm Breeze

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Carly Simon / Boys In The Trees (1978年) - アルバム・レビュー

2017年12月08日
AOR名盤(1978年) 3
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Carly Simonの1978年のアルバム『Boys In The Trees / 男の子のように』の紹介です。
Carly Simon / Boys In The Trees (男の子のように) (1978年)
Carly Simonはニューヨーク生まれの女性シンガー・ソングライター。音楽活動のスタートは1964年で、2つ年上の姉のLucyとThe Simon Sistersというフォーク・デュオを組み、60年代に3枚のアルバムを残している。70年代以降はソロのアーティストとして活動し、これまでに多くのヒット・アルバムとヒット曲を残した。本作は、Carly Simonの7枚目のスタジオ・アルバム。

収録された11曲は、夫であるJames Taylor作の「One Man Woman」とThe Everly Brothersのカヴァー「Devoted To You / 愛をいつまでも」を除いて、彼女のオリジナル(共作も含む)。James Taylorとは72年に結婚しており、74年に娘のSallyを、前年に息子のBenを授かった。

1曲目の「You Belong to Me」はMichael McDonaldとの共作。ソウルフルでメロウなこの曲はファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの6位を記録。彼女の5曲目のTop 10ヒットとなった。本作に先駆けて、The Doobie Brothersの前年のアルバム『』に収録され、そこではMichael McDonaldが歌っている。

「愛をいつまでも」は、The Everly Brothersの58年のヒット曲(全米10位)のカバー。夫のJames Taylorとデュエットしており、仲睦まじい。本作からのセカンド・シングルとなり、チャートの36位をマークした。

James Taylorはブルージーなロック・チューンの「One Man Woman」も提供。また、「Tranquillo (Melt My Heart) / 燃えるハート」をCarly Simonと共作している。

タイトル曲「Boys In The Trees」は感動の一曲。Carly Simonが落ち着いた声で "Boys grew in the trees ..." と歌う静かなナンバーで、透明度の高いアコースティックなアレンジが美しい。彼女の歌声には成熟した女性の包容力があり、子守唄を聴いているように癒される。

バック・ミュージシャンにはStuffのメンバーに加えて、David SanbornやMichael Brecker等、ジャズ/フュージョンの名手を揃えており、演奏には貫禄とゆとりがある。

Carly Simonは私の大好きなミュージシャンで、女性として憧れているといっても良い。どの歌も、どのアルバム・ジャケットの彼女も素敵だ。その美貌はもちろんのこと、包容力、たくましさとしなやかさ、時折見せる可愛らしさの全てが魅力。なお、このアルバムのフロント・カヴァーは、79年のグラミー賞において "Best Album Package" を受賞した。

●収録曲
1. You Belong To Me - 3:52
2. Boys In The Trees / 男の子のように - 3:13
3. Back Down To Earth / 幸福はどこへ - 3:08
4. Devoted To You / 愛をいつまでも - 2:29
5. De Bat (Fly In Me Face) / 気まぐれコウモリ - 2:28
6. Haunting / 愛のとりこ - 2:28
7. Tranquillo (Melt My Heart) / 燃えるハート - 4:02
8. You're The One / あなただけ - 3:38
9. In A Small Moment - 3:08
10. One Man Woman - 3:39
11. For Old Times Sake / 想い出を抱きしめて - 3:41


◆プロデュース: Arif Mardin

◆参加ミュージシャン: Carly Simon(vo, ag), James Taylor(ag, bv), John Hall/Hamish Stuart(g, bv), Cornell Dupree/Eric Gale/Jeff Mironov/Hugh McCracken(g), Richard Tee/Don Grolnick(k), Will Lee/Tony Levin/Gordon Edwards(b), Steve Gadd(ds), David Sanborn/Michael Brecker(sax), Luther Vandross/Cissy Houston(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント3件

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Rooster.Cogburn

私を愛したスパイ

Warm Breezeさん、こんにちは。

カーリー・サイモンを意識したのは、映画「007/私を愛したスパイ」の主題歌(Nobody does it bettet)を聴いてからです。映画館の音響で聞くカーリー・サイモンの声は格別でした。

映画と共に大ヒットした曲でしたが、オリジナル作品には収録されてないし、ベスト盤にも収録されないことがある。詞:キャロル・ベイヤー・セイガー、曲:マービン・ハムリッシュで、歴代007主題歌の中でも人気曲なのに。

映画のエンディングで、男声コーラスの曲から突然この曲のリプライズに変わるところが特に好き。サウンドトラックでは再現されていないので、これを楽しむには映画を観るしかないところが、また何とも。

ここ10年くらいは、女性ヴォーカル作品を選んで聴くのですが、彼女もその中のひとりです。

2020年05月09日 (土) 15:48
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: 私を愛したスパイ

Rooster.Cogburnさん、コメントありがとうございます。

映画館の音響でカーリー・サイモンの歌声を聴くというのは、なかなか得られない素敵な体験ですね。この頃、キャロル・ベイヤー・セイガーはマービン・ハムリッシュと恋仲にあったのではないか、とも言われてますね。

2020年05月10日 (日) 15:25

Rooster.Cogburn

To Warm Breezeさん

Warm Breezeさん、こんばんは。

当時恋仲ですか、それは知りませんでした。あの詞は映画の内容から考えたのかと思いましたけど、その話を聞くと余計な勘ぐりしてしましますね。

この後、バート・バカラックか。

2020年05月10日 (日) 23:40