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James Taylor / Dad Loves His Work (1981年) - アルバム・レビュー

2017年06月24日
AOR名盤(1981年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、James Taylorの1981年のアルバム『Dad Loves His Work / ダディーズ・スマイル』の紹介です。
James Taylor / Dad Loves His Work (ダディーズ・スマイル) (1981年)
James Taylorはアメリカを代表するシンガー・ソングライター。1968年のデビューから現在に至るまで、ゆったりしたペースで良質なアルバムを作り続けている。同業のCarly Simonと結婚生活を共にしており、72年に結婚して2人の子供を授かった。

本作は通算10作目となるスタジオ・アルバム。多忙なミュージシャンでありながら、家庭では夫であり、2人の子の父親でもある。仕事と家庭の両立という普遍的なテーマにJames Taylorも悩んだのだろう。

「パパは仕事を愛している」というタイトルは、Carly Simonがそう言って子供を諭しているようでもあるし、一緒の時間を満足に過ごせないことをJamesが家族に言い訳しているようでもある。フロント・カヴァーでは "額に汗する親父の笑顔" を見せ、バック・カヴァーではTシャツに作業ゴーグル姿で旋盤の火花を飛ばす。笑顔の裏にJamesの苦悩が感じられる。

内容は、J.D. Southerとデュエットした「Her Town Too / 憶い出の町」を始め、「Hard Times」や「I Will Follow」、「Only for Me」、「London Town」など、いつもながらに穏やかでマイルドな曲が揃っている。エレピとアコギの優しい響きに包まれた「Believe It or Not」や、アカペラで歌われるラストの「That Lonesome Road」の美しさも格別。とても癒されるアルバムだ。

「Her Town Too / 憶い出の町」は、Billboard Hot 100チャートの11位となるヒットを記録した。中山美穂と織田裕二主演の91年の邦画『波の数だけ抱きしめて』でも、この曲が印象的に使われている。

2年後の83年にJamesはCarly Simonと離婚。本作は残念ながら、二人の結婚生活の最後のアルバムとなった。Carlyとの結婚期間中、72年の『』から本作まで7枚のスタジオ・アルバムを出しているが、どれも清々しい内容だ。

この後、James Taylorは女優のKathryn Walkerと85年に結婚し、95年に離婚。さらに2001年には、Boston Symphony OrchestraのディレクターであるCaroline Smedvigと結婚し、今に至る。2015年の最新アルバム『』は、Billboard 200チャートにおいて自身初の1位を獲得。Carly Simonとの間の2人の子供、SallyとBenは共にミュージシャンになった。羨ましいような人生を歩んでいる。

●収録曲
1. Hard Times - 3:12
2. Her Town Too / 憶い出の町 - 4:34
3. Hour That the Morning Comes - 2:54
4. I Will Follow - 4:14
5. Believe It or Not - 3:52
6. Stand and Fight - 3:10
7. Only for Me - 4:55
8. Summer's Here - 2:43
9. Sugar Trade - 2:48
10. London Town - 3:53
11. That Lonesome Road - 2:23


◆プロデュース: Peter Asher(per)

◆参加ミュージシャン: James Taylor(vo, ag, harmonica), J.D. Souther(vo), Waddy Wachtel/Dan Dugmore(g), Don Grolnick(k), Bill Cuomo(sy), Lee Sklar(b), Rick Marotta(ds, per), David Lasley/Arnold McCuller(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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