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Daryl Hall & John Oates / Daryl Hall & John Oates (1975年) - アルバム・レビュー

2018年04月06日
AOR名盤(1974~1976年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Daryl Hall & John Oatesの1975年のアルバム『Daryl Hall & John Oates / サラ・スマイル』の紹介です。
Daryl Hall & John Oates / Daryl Hall & John Oates (サラ・スマイル)<br /> (1975年)
Hall & Oatesは、Daryl HallとJohn Oatesの男性二人によるブルー・アイド・ソウル・デュオ。フィリー・ソウルの生まれたフィラデルフィアで育った二人は大学で出会い、1970年に音楽デュオをスタートした。

本作は彼らの4作目。73年のセカンド・アルバム『』から「She's Gone」が60位にチャート・インするも、大きなヒットには恵まれなかった彼らが心機一転、ロサンゼルスに移り、西海岸のミュージシャンのサポートを得て制作したアルバムである。

収録された10曲は、ジャマイカン・テイストの「Soldering」を除いて彼らのオリジナル。「Camellia / いとしのカミリア」「Alone Too Long / ひとりぼっちの真夜中」「Sara Smile」の3曲がシングル・カットされ、3枚目の「Sara Smile」がBillboard Hot 100チャートの4位を記録し、念願のTop 10入りを果たした。アルバムもBillboard 200チャートの17位をマークしている。

「Sara Smile」は、彼らに影響を与えたフィリー・ソウルに対するオマージュ。心にしみるように優しいメロディをもったメロウなナンバーで、Daryl Hallの生涯最高ともいえるような美しい歌声を聴くことができる。「Nothing at All」も似た味わいのある極上のメロウ・チューン。

メタリックなジャケットのせいで、このアルバムは "The Silver Album" と呼ばれるらしい。二人はグラム・ロッカーのようなメイクをしており、Daryl Hallはまるで女性だし、John Oatesも口髭がなければ女性に見えなくもない。メイクを担当したPierre Larocheは、David Bowieの『』や『』のジャケットのメイクを手がけたアーティスト。二人の意気込みが伝わってくるようだ。

東海岸からロサンゼルスにやってきて、ケバい化粧のアルバムから「Sara Smile」をヒットさせた彼らは、Eaglesの翌年のヒット曲「New Kid In Town」の中で、"街にやってきたニュー・キッド" として歌われた。

彼らはただのブルー・アイド・ソウル・デュオではなく、音楽や曲作りをとても熱心に探究している。新進気鋭のプロデューサーとも仕事をしており、前作『』はTodd Rundgren、78年の『』と79年の『』はDavid Fosterのプロデュースだ。また、Daryl Hallのソロ1作目『』(80年)をプロデュースしたのは、King CrimsonのRobert Frippである。

●収録曲
1. Camellia / いとしのカミリア - 2:48
2. Sara Smile - 3:07
3. Alone Too Long / ひとりぼっちの真夜中 - 3:21
4. Out of Me, Out of You / 僕からも、君からも - 3:28
5. Nothing at All / なんでもないんだ - 4:24
6. Gino (The Manager) - 4:10
7. (You Know) It Doesn't Matter Anymore / 傷手は忘れた - 3:07
8. Ennui on the Mountain / 山上のアンニュイ - 3:15
9. Grounds for Separation / 別れの理由 - 4:12
10. Soldering - 3:24


◆プロデュース: Christopher Bond(ar, g, sy), Daryl Hall & John Oates(vo, k, g, ar)

◆参加ミュージシャン: Clarence McDonald(k), Lee Sklar/Scott Edwards(b), Jim Gordon/Ed Greene/Mike Baird(ds), Gary Coleman(per), Sandy Allen(bv)


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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