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Eric Carmenの1978年作『Change Of Heart』。
Eric Carmen / Change Of Heart
Eric Carmenはアメリカ生まれのシンガー・ソングライター。
Raspberriesを結成して70年代の前半を活動した後、1975年に解散してソロ活動をスタート。
本作が3枚目のソロ・アルバムになる。

前作『Boats Against the Current / 雄々しき翼』と同様、Eric Carmenがセルフ・プロデュースをしている。
Four Topsの1964年のヒット曲「Baby I Need Your Lovin'」のカバーを除き、全曲がEric Carmenのオリジナルだ。

1曲目の「Desperate Fools Overture」は、流麗なストリングスを使ったインストゥルメンタル・ナンバー。
ラストの「Desperate Fools」と対になっており、メロディや演出がどことなくEaglesの1973年作『Desperado / ならず者』を彷彿とさせる。

「Heaven Can Wait」は、ロマンティックで美しいメロディを持ったバラード。
メロディがEric Carmenを代表する名バラード「All By Myself」を彷彿とさせ、切々とした歌唱が胸に迫る。
Eric Carmenは、このような美しいバラードを歌わせると本当に上手い。

タイトル曲「Change Of Heart」はファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの19位に到達。
バック・ヴォーカルを担当した女性シンガーSamantha Sangが、同年のデビュー・アルバム『Emotion』でこの曲を歌っている。
本作の中で、一番AORらしい爽やかなナンバーだ。

ポップな「Hey Deanie」は、男性ポップ・シンガーShaun Cassidyの1977年作『Born Late』の為に書かれた曲。
Shaun Cassidyのシングルとして、Billboard Hot 100チャートの7位を記録している。

ラストでは、ピアノを静かに弾きながら、Eric Carmenが「Desperate Fools」を情感豊かに歌う。
それを包むストリングスが美しく、スケールの大きな映画を見た後のような、しっとりした後味が残る。

参加ミュージシャンは豪華。
ちなみにJeff Porcaroは、「Haven't We Come a Long Way」「End Of the World」「Baby I Need Your Lovin'」の3曲で、生き生きとドラムスを叩いている。

寡作であるEric Carmenの才能溢れる名盤。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2017年8月にCDが再発されており、お薦めだ。

●収録曲
1. Desperate Fools Overture - 2:05
2. Haven't We Come a Long Way / 二人のラヴ・ウェイ - 3:17
3. End Of the World - 3:29
4. Heaven Can Wait - 3:33
5. Baby I Need Your Lovin' - 3:17
6. Change Of Heart - 3:30
7. Hey Deanie - 4:26
8. Someday - 2:52
9. Desperate Fools - 3:07


◆プロデュース: Eric Carmen(vo, ag, k, per)

◆参加ミュージシャン: Danny Kortchmar/Richie Zito(g), David Paich/Jay Winding/Craig Doerge/James Newton Howard(k), Burton Cummings(p), Mike Porcaro/Lee Sklar(b), Jeff Porcaro/Nigel Olsson/Russ Kunkel(ds), Paulinho Da Costa(per), Brian & Brenda Russell/Valerie Carter/Bruce Johnston/Curt Becher/Joe Chemay/Donny Gerrard/Samantha Sang(bv), etc.


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2016/08/26 16:20 AOR名盤(1978年) TB(0) CM(0)
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