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Dwayne Ford / Needless Freaking (1982年) - アルバム・レビュー

2019年07月13日
AOR名盤(1982年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Dwayne Fordの1982年のアルバム『Needless Freaking / ストレンジャー・イン・パラダイス』の紹介です。
Dwayne Ford / Needless Freaking (ストレンジャー・イン・パラダイス) (1982年)
Dwayne Fordはカナダ出身のシンガー・ソングライター。カナダのBearfootというロック・バンドで70年代の前半を活動し、バンドの解散後はセッション・ワークや映画音楽の作曲などを手がけていた。同じカナダ出身のDavid Fosterと親交があり、FosterがプロデュースしたThe Keane Brothersのデビュー作『』(77年)からは、Dwayne Fordの書いた「Sherry」が全米チャートの84位を記録している。

この『Needless Freaking』はソロ・デビュー作。David Fosterが全面的にプロデュースに関わり、8曲中の6曲(1-5, 8)がFoster & Fordのプロデュースになっている。これらの曲では、TOTOのJeff Porcaro(ds), Steve Lukather(g), Mike Porcaro(b)が演奏面をリードし、エネルギッシュでダイナミックな演奏を堪能できる。

Porcaro兄弟とLukatherのアンサンブルを聴けるのは4曲(1, 3-5)で、特に1曲目の「Lovin' And Losin' You」におけるJeff Porcaroのシャープなドラム捌きと、Lukatherのハードでエッジの効いたギターがとてもかっこいい。爽やかな美声のバック・ヴォーカルは、カナダのポップ・シンガーのPatricia Gallant。Dwayne Fordの奥様だ。

愁いのあるメロディが魅力の「Am I Ever Gonna Find Your Love」では、LukatherのほかにギタリストのDavid Bendethも加わって、ドラマティックな盛り上がりをみせる。David Bendethには、Lenny WhiteやBilly Cobham、Marcus Miller等と共演したフュージョン・インスト・アルバムの『』(79年)があるほか、The Bendeth Bandとしても81年に2枚のアルバムを残している。

全曲がDwayne Fordのオリジナルで、作詩に関してはDerek Kendrick(カナダのドラマー)と、奥様のPatriciaが協力。邦題になった「Stranger In Paradise」はPatriciaと共作した爽やかなナンバーで、奥様の清涼感のある歌声(ABBAに似ている?)も存分にフィーチャされている。

「There's A Life In Me」は、Dwayne Ford & Bearfoot名義で75年に発表されたアルバム『』の1曲目に収録されていたナンバーのリメイク。オリジナルよりも格段に洗練しており、Fosterプロデュースのナンバーと違和感なく共存している。

綺麗な青を基調とする幻想的なカヴァー・アートは、日本盤のもの。オリジナルはほっこりするデザイン(下の画像)で、日本盤のほうが本作の爽快なサウンドに合っている。デザインを担当したKeiji Uyeda氏は、Chinaの同年のアルバム『夜明けのダンサー』の日本盤のカヴァー・アートも手がけた。
Dwayne Ford / Needless Freaking オリジナル・カヴァー・アート
Dwayne Fordのセカンド・アルバム『Another Way To Fly』は、15年後の96年のリリース。その後も、2007年にサード・アルバムの『』を、2009年には4作目の『』を発表している。

●収録曲
1. Lovin' And Losin' You / 追憶のパラダイス - 3:27
2. Am I Ever Gonna Find Your Love / ファインド・ユア・ラヴ - 3:36
3. Stranger In Paradise - 3:32
4. Hurricane - 3:50
5. Midnight Ride - 4:16
6. There's A Life In Me / ライフ・イン・ミー - 4:38
7. American Blues - 5:28
8. The Best Will Survive - 4:03


◆プロデュース: Dwayne Ford(vo, k, ar), David Foster(k, ar), Ken Friesen

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Jay Graydon/David Bendeth(g), Neil Stubenhaus/Mike Porcaro(b), Mike Baird/Jeff Porcaro(ds), Earl Seymour(sax), Patricia Gallant(bv), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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